ワテの場合、先週末と今週末を利用して棚を二つ作成した。
その辺りの経緯は以下の記事で紹介している。
とっても簡単に作成出来て材料費は2000円くらい。
木工用ボンドで貼るだけなので電動工具すら必要ない。
その完成写真は以下の通り。
さて、棚は完成したので早速荷物を詰め込んで活用している。
その中に、プラスチックケースに入れた各種のハンドツールがあるのだが、ハンドツールは工具箱に入れておくよりも壁掛け収納しておくほうが使い易い。
上の写真の棚を利用してハンドツールを壁掛け収納できるようにしたので、この記事ではその過程を紹介したい。
ハンドツールを壁掛け収納する場合に役立つアイディアを盛り込んでいるので、皆さんも応用して頂きたい。
では、本題に入ろう。
工具を壁掛け収納する各種のやり方
まずは世の中でやられている工具の壁掛け収納の各種の手法を見てみよう。
自称DIYの達人のワテの視点で、それぞれの長所と短所を調べてみる。
有孔ボードとフックを利用する
有孔ボードとはこんなやつだ。
サイズは色々あるが、ホームセンターに行けばいわゆるサブロク板サイズ(1820×910)の大きな板も入手できる。
板の厚みも各種あるが、工具の壁掛け収納に用いられるのは5.5ミリ~12ミリくらいかな。
その辺りは、掛ける工具の数やボードの面積に応じて選べば良いだろう。
有孔ボードを買う場合の注意事項としては、穴の間隔が二種類あるのだ。
25ミリ間隔
30ミリ間隔
なんで二種類の規格があるのかは未確認だが、もし30ミリ間隔の有孔ボードを買ったらフックも30ミリ用を買う必要があることは言うまでも無い。
例えばこんなやつ。
もちろん、穴を一個しか使わないタイプのフックなら25ミリとか30ミリの穴間隔は気にする必要は無いが(下図)。
ワテの視点で有孔ボード方式の工具壁掛け収納の長所と短所を指摘してみる。
長所としては、フックを掛ける場所を変更すれば自由に工具位置を変えられる。
従って必要に応じてこまめにフック位置を変えて自分が使い易いレイアウトにする事が可能だ。
短所としては、金属製のフックも数多く購入すると意外に出費がかさむ。
また有孔ボード自体が同じサイズの合板に比べて1.5~2倍くらいの価格になる。
それと、工具が沢山ある場合には、多数のフックをいちいち穴に挿すのが面倒。
ワイヤーメッシュパネルに工具をぶら下げる
金属製のワイヤーメッシュを使って工具を壁掛け収納する長所と短所は以下の通り。
有孔ボードの場合には専用のフックが必要であったが、ワイヤーメッシュの場合なら工具を直接ワイヤーメッシュに引っ掛けても良い(工具に引っ掛けられる部分があれば)。
もしフックを使う場合でも、有孔ボードのように25ミリ間隔とか30ミリ間隔など気にする必要が無いので、例えば以下のようなS字フックなら何でも引っ掛けられる。
短所としては、価格的には多数のフックを購入すると意外に出費が増える。
また見た目の美的観点で言うと、やはり工具は平坦な板状のボードに壁掛け収納してあるほうが見た目もスッキリするし、迷わずに直ぐに取り出せるメリットがある。
そう言う点では上下左右にメッシュのワイヤーが走るワイヤーメッシュパネルは、ちょっとゴチャゴチャした雰囲気になる。
専用の工具収納器具を買う
予算的に余裕のある人は、専用の工具壁掛け収納ボックスを買うと良いだろう。
使うとこんな感じになる(下図)。
長所としては、一流工具メーカーの京都機械工具(KTC)の製品なので品質や機能性に関しては良いと思う。
短所としては、価格的には安くは無い。
また、自分の希望する大きさのものが有るとは限らない。
などかな。
じゃあ、自分で作ってしまうのが最も手っ取り早い。
合板に釘を打って自由に工具を壁掛け収納する
自称DIYの達人のワテが、先日作成した棚を応用して壁掛け収納をやってみた。
結論としては、非常に簡単に、非常に格安で、非常に自由度の高い壁掛け収納に成功した。
皆さんにもお勧めしたい。
そのテクニックを紹介しよう。
まずは、ホームセンターでサブロク板(1800x900x12)を一枚買って半分に切って貰った。
合板 1000円、カット料金 30円。
とっても安い。
これで900x900x12の板が二枚出来る。
その板を下図のように棚に張り付ける。
高さは設置場所の寸法の問題があり、あまり高く出来なかった。
棚の天板から535ミリだけ上に出している。
板と棚の固定は、コーススレッド 3.8X32を数本使って止めた。
棚は12ミリ針葉樹合板を二枚貼り付けているので、その隙間にネジを入れると裂けやすい。
なので、念のために下穴ドリルビットで穴を開けておいた。
穴の方向は合板の貼り付け面に平行にならないように斜めにした。
そして、その完成図が以下の通り。
いよいよ工具を壁掛け収納する。
ワレコ式の工具壁掛け収納
まあ、あとは固定したい工具の形状に合わせて板に釘を打ち込んで、工具を釘で支えて壁掛け収納すれば良い。
ただし、釘も金属だし、工具も金属なので、取り出し時や収納時に両者が接触してガラガラ鳴るのが何となく気分悪い。
何か良い解決方法は無いだろうか?
釘と工具が擦れないようにする工夫
まあ誰でも考えるとは思うが、釘に何らかの保護用チューブのような物を付ければ良い。
例えばこんな感じ。
そんな都合の良いチューブ状の素材をどうやって入手する?
釘を通すチューブ状素材を探す
う~ん、まあ確かにチューブ状だがストローは材質が薄っぺらいし、直径が大きいので釘から抜け落ちる。
次の候補はこれだ。
プラスチック製の簾(すだれ)なら細めのストロー状だ。
これをばらして使えば行けるかも。
値段も安いし。
でも安いと言っても完成品を壊すのは何となく気が引ける。
じゃこれはどうか。
残念ながら筒状では無かった。
あかん、何か良い素材は無いかなあ。
自称ホームセンターの達人のワテに不可能の文字は無い。
網戸用 網押えゴム 直径5.5ミリ
その達人が探し出したのはこれだ。
網戸を張り替える時に使う押さえゴムだ。
ゴム素材なので弾力性もあり、中央には釘が丁度通るくらいの穴も開いている。
そしてメーター30円程度なので安い。
まさにワテが探していた理想的な素材だ。
自称ホームセンターの達人だ。
まあ20メートルも必要は無いと思う。
ホームセンターだと切り売りもしている。メーター30円くらいだ。
ワテの場合は7メートル200円で買って来た。
使う釘は普通の丸釘で32ミリを使う事にした。
合板の厚みが12ミリなので、10ミリほど打ち込む予定だ。
なので、引っ掛けに利用出来るのは22ミリ。
そのうち釘の頭の部分があるので、引っ掛けに利用出来る釘の胴体部分は21ミリくらいか。
チューブをカッティングシートの上で切る
ゴム素材で柔らかいので、カッターの刃を押し当てると簡単に切断出来る。
長さ21ミリくらいに切り揃えた。
網戸押さえゴムは7メートルもあるので、
7000 ÷ 21 ≒ 333本
のゴムチューブを作れる。
これだけあると、200~300個の工具を引っ掛ける事が可能だ。
長さ32ミリの釘にチューブを通す。
上図のように網戸押さえゴムを21ミリに切断して、長さ32ミリの丸釘を差し込んだ。
押さえゴムの穴径のほうが若干大き目なので、釘はスムーズにさせる。
ゴムを挿した別の効果として、釘の先端部分の10mmが露出している。従って12ミリ合板に打ち込む際にはゴムが目印になるので、ピッタリ10ミリだけ打ち込む事が可能だ。
なお、網戸の押さえゴムは直径(=外径)の異なる製品が何種類かある。
- 2.8mm
- 3.5mm
- 4.5mm
- 5.5mm ワテ推薦
- 6.8mm ワテ第二推薦
などだ。
直径4.5ミリの押さえゴムだと、穴の直径が小さめなので、32ミリサイズの釘は入りにくい。
無理やり挿せば入るとは思うが手が痛いし、沢山作るには面倒。
なので、外径5.5ミリとか6.8ミリの太目を買うと良いだろう。
合板にゴムチューブ付き釘を打つ
どこに何を引っ掛けるかなどは、あまり考えても埒が開かない。
もう適当に手当たり次第に貼り付けて行くと良い。
有効ボードの穴にチマチマとフックを引っ掛けるなんていうのはワテには性(しょう)に合わない。
男なら迷わず釘を打ち込め!
女でも迷わず釘を打ち込め!
コンコン コンコン 釘を刺す
上図のように適当に釘を打って工具を引っ掛けた。
しばらく使ってみて、引っ掛けた工具の場所が使い辛く感じたら、釘を抜いて打ち直せば良い。
釘穴が残るのが気になるなんて言う細かい事は考えるな!
なお、ノーブランドの安っすい工具ばっかりだなあ~なんて言う突っ込みはお控えください。
ゴムチューブの効果は想像以上に素晴らしい
下図のようにヤスリの固定もゴムチューブのお陰で適度な弾力で保持する。
もし網戸押さえゴムチューブが無いと釘とヤスリがぶつかって不快な音がするが、自称ホームセンターの達人のワテが見付けたゴムチューブのお陰で気分良くヤスリを使用する事が出来るのだ。
下図左から、一本の釘で引っ掛ける方式、二本の釘で引っ掛ける方式など、工具の形状に合わせて釘を打てば良い。
自称ホームセンターの達人のワテが見付けた「網戸押さえゴム」は工具の壁掛け収納に最適だ。
完璧や!
ワテが欲しい工具
誰かこんなのワテにくれないかな。
ドイツのハゼット(HAZET)だ。
スナップオン(Snap-on)みたいな煌びやかなメッキ仕上げでは無くて、地味な梨地仕上げだけれどそのほうが手に馴染むのでワテは好きだ。
そしてハゼットの青色も美しい。
でもまあ、こんなに沢山の工具が有っても使うのは数個とかだと勿体ない。
なので、当面はワテ自作の壁掛け収納に引っ掛けている工具だけで十分かな。
まとめ
DIYは楽しい。
今回製作した壁掛け収納のまとめをしてみたい。
- 先日DIYで自作した棚に合板を貼り付けて、工具類を壁掛け収納した。
- 合板に32ミリ丸釘を打ち込んで工具を引っ掛けると言う最も簡単な方式にした。
- 釘と工具がぶつかると不快なので、ゴムチューブを釘に被せた。
- そのゴムチューブは網戸押さえ用でメーター数十円と安い。
- ゴムチューブは適度に弾力性があり、金属工具を引っ掛けるには最適だ。
- 自称ホームセンターの達人のワテが見付けた工具引っ掛けに最高の素材で有る事に間違いない。
- 何と言っても、格安で作成出来る。合板数百円、釘200円、網戸押さえゴム200円。総額1000円も掛からない。
- 合板に釘を打つだけなので誰でも出来る。有効ボードのどの穴にフックを引っ掛けようかなどと迷う必要も無いし。
- まさに完璧な収納に成功した!
- ワレコ式の「網戸押さえゴム」をカットして釘を打つコンコンコン方式と読んで頂きたい。
コンコン コンコン 釘を刺す
つづく
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