パソコンの自作経験が無い人が一番心配なのは、「本当に自分はパソコンを自作出来るだろうか?」と言う不安だと思います。
パソコン部品はマザーボードと呼ばれるプリント基板の上に多数の細かい電子部品が搭載されています。
電気回路の事なんてサッパリ分からないけど自分で出来るかな?
普通の人は誰でもそうです。
しかし心配はありません。
電子回路の事など全く知らなくても、パソコンは自作出来ます。
要は必要な部品をケーブルで接続するだけで良いのです。
使うケーブルの数は数本程度です。何十本も使う訳ではありません。
それらを間違いなく接続して、あとはインテルプロセッサや冷却ファンを取り付けるだけで良いのです。
まあ、例えて言うとパソコン自作とはパソコンとプリンターをUSBケーブルで繋ぐ程度の簡単な作業なのです。
会社や自宅でパソコンとプリンターをUSBケーブルで繋いだり、あるいは有線ルーターをパソコンにLANケーブルで繋ぐ作業が出来る人であれば、パソコンの自作も簡単に習得出来るでしょう。
もちろん多少の注意事項はありますがが、すぐに覚えられます。
と言う事で、パソコン自作とは各部品をケーブルで接続するだけで良いのです。
パソコン自作に使う主な部品
パソコンの自作に使う主な部品は以下の通り。
グラフィックカード | CPUファン | メモリー |
CPU | マザーボード | SSD |
PCケース | 電源 | 光学ドライブ |
表 自作パソコンに必要な部品の例
このように9点程度の部品が有ればパソコンは組み立てられる。
あとはキーボード、マウス、WindowsオペレーティングシステムのDVDかUSBメモリーが有れば良い。
実際にパソコンを組み立てる場合の詳しい解説は、別の記事で紹介するとして、上記の表に関する簡単な補足説明をしておこう。
パソコン組み立てに必要な部品の補足説明
- 中央にあるのがマザーボード。このボードの上にCPU、メモリ、外部グラフィックを挿す。
- マザーボードの多くはオンボードグラフィックを持っているので必ずしも外部グラフィックは無くても良い。
- マザーボードとCPUは使える組み合わせ、使えない組み合わせがあるので注意(CPUソケットの型番)。
- メモリーはデスクトップ用を買う。ノートブック用は規格が異なるので使えない。
- メモリーを挿すのは上図で言うとマザーボードの右側二列の赤いソケット。下段の横配置のソケットはグラフィック用。どのマザーボードでもソケット配置はほぼ同じ。
- デスクトップ用メモリーにも規格がある(DDR4、DDR3、DDR2、DDRなど)ので、それが使えるマザーボードが必要。
- CPUにはCPUファンも付属しているものがあるので、その場合には必ずしも別売りファンを買う必要は無い。
- SSDかHDDが最低限一台は必要。最大5~6台程度まで接続可能。接続はマザーボード右端の黒っぽいソケット部分(シリアルATA)に挿す。
- 光学ドライブも無くても良い(WindowsのインストールをDVDから行うなどには必要)
- 電源のワット数は500Wもあれば十分。
などです。
なお、マザーボードを購入すると200ページ前後もある詳細なマニュアルが付属しています。
マニュアルには組み立てに必要な手順、各コネクタの名前や機能、その他が詳細に記載されていますので、組み立てに必要な情報はそのマニュアルを見ればほぼ全て記載されています。
自作パソコン組み立ての大まかな流れ
では実際に自作パソコンの組み立て手順を見てみましょう。
自作パソコンの組み立ての手順は一般に以下の流れになります。
- PCケースに電源を取り付ける。
- PCケースにマザーボードをネジで取り付ける。
- マザーボードのCPUソケットにCPUを取り付ける。
- CPUファンを取り付ける。
- マザーボードにメモリーを挿す。
- SSDドライブをPCケースに取り付けてSATAケーブルでマザーボードに接続。
- 光学ドライブをPCケースに取り付けてSATAケーブルでマザーボードに接続。
- 電源ケーブルをマザーボードに接続する。
- 電源ケーブルをSSDに接続する。
- 電源ケーブルを光学ドライブに接続する。
これで完了です。
初めて自作作業を行う場合には、じっくりとマニュアルを読みながら慎重に作業を進めると良いでしょう。
組み立てに要する時間は、順調に行けば2時間から3時間程度あれば良いと思います。
あとは電源コンセントを接続して、WindowsのDVDかUSBメモリーを挿して起動すればWindowsのインストールが行えます。
ですので組み立てから始めて、実際にパソコンを使えるようになるまでは半日も有れば可能です。
パソコン自作シミュレーター
パソコンの自作には、CPU、マザーボード、メモリ、ハードディスク、・・・などが必要な事は分った。
次に気になるのが予算だ。
予算の範囲内でこれらのパーツを選定して自作用パーツを買い揃える必要がある。
ワテの場合は、エクセルなどの表計算ソフトに候補となるパーツを記入して合計価格を計算していた(下表)。
番号 | ASIN | カテゴリー | タイトル | Amazon.co.jp 価格 | 数量 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | B01MSMPCG6 | Windows | Microsoft Office Home and Business 2016 (最新 永続版)|カード版|Win対応 | 34,160 | 1 | 34,160 |
2 | B07598VZR8 | CPU | Intel CPU Core i7-8700K 3.7GHz 12Mキャッシュ 6コア/12スレッド LGA1151 BX80684I78700K 【BOX】 | 40,460 | 1 | 40,460 |
4 | B0123ZC44Y | メモリ | CORSAIR DDR4-2666MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚キット CMK16GX4M2A2666C16 | 21,781 | 1 | 21,781 |
5 | B00F36C3D8 | マザーボード | ASUSTeK Intel B75搭載 マザーボード LGA1155対応 B75M-PLUS【microATX】 | 10,130 | 1 | 10,130 |
8 | B077PPN5NN | 内蔵SSD | Crucial SSD 500GB MX500 内蔵2.5インチ 7mm (9.5mmアダプター付) CT500MX500SSD1/JP | 14,864 | 1 | 14,864 |
11 | B00XL7QMCE | 電源ユニット | 玄人志向 NEXTシリーズ 80 PLUS Bronze 600W ATX電源 KRPW-N600W/85+ | 5,627 | 1 | 5,627 |
12 | B01AXJQVFK | PCケース | SAMA 左側面がフルアクリルパネル(透明)のATXマザー対応ミドルタワーPCケース JAX-02W (黒透 kurosuke) | 3,917 | 1 | 3,917 |
総額(税込み) | 130,939 |
表 エクセルでパソコン自作の候補パーツを記載して合計価格の計算例
まあ、こんなふうに計算すれば合計価格を算出できるのだが、難点は、候補パーツを変更するたびに表を書き換える必要がある。
とっても面倒なのだ。
何か良い方法は無いかなあ?
そこでワテは閃いた。
無いんなら、そんな便利ツールを作ればいいんじゃないの?
そこで作ったのが
パソコン自作シミュレーター
だ。
解説記事はこちら
とっても便利なので、最近は利用者さんの数も鰻登りだ。
まとめ
以上で説明したように、パソコンの自作は数点程度の部品を順番に取り付けて行き、それらを必要なケーブルで接続するだけの作業です。
慣れてしまえば1時間も有れば完了します。
初めて自作パソコンに挑戦する人でも、マニュアルを読みながら慎重に作業を行えば、一日あれば完成するでしょう。
組み立て作業中に分からない点や不明な点が有れば、マニュアルを読むと良いでしょう。
マニュアルでも解決しない場合には、ネット検索すれば殆どの場合、必ず回答が見つかります。
ですので、焦らず慌てず諦めずにPCパーツを組み立てて行けば、誰でも自作パソコンを完成させる事が出来ます。
是非、皆さんも今年こそ自作パソコンに挑戦してみて下さい。
アマゾンで見る売れ筋ランキング
パソコンの主要部品であるCPU、マザーボード、SSDをアマゾンの売れ筋ランキングで見てみよう。一時間ごとに更新されている。
1位と2位の商品を紹介してみる。
CPU
アマゾンで
CPU市場はインテルとAMDに二社独占の状態だ。
最近ではインテルの一強時代と言う感じであったが、2017年にはAMD Ryzen (ライゼン)プロセッサーが登場した。
「Ryzen(ライゼン)」とは、AMDの「Zen(ゼン)」マイクロアーキテクチャを採用する新しいCPUシリーズとなる。
「Ryzen」シリーズの「Ryzen 7」は、ハイエンドCPUの位置付けとなり、8コア/16スレッドの機能を持つ。
同性能のインテルプロセッサに比べて価格的にも安いのでお勧めだろう。
マザーボード
マザーボードの有名メーカーと言えば、ASUS、GIGABYTE、ASROCK、MSIなどだ。
以前はインテル純正マザーボードも販売されていたが、 2013年1月にマザーボード事業から撤退している。
なお、アマゾンのマザーボード売れ筋ランキングには、時々マザーボードとは関係ない商品が混じる場合がある。
よく見かけるのは、Raspberry Pi3 Model B ボード&ケースセットだ。
まあ確かにボードコンピュータという範疇に分類出来ると思うのでマザーボードと言えなくな無いが、ちょっと違和感がある。
マザーボードカテゴリーはあくまでPCパソコンのマザーボードに限定して欲しいものだ。アマゾンさん、検討をお願いします。
内蔵型SSD
世の中の流れはハードディスク(HDD)からSSDへと向かっている。
恐らく、今後販売されるパソコンは殆どSSDが基本になると思う。
かと言ってHDDが廃れるとは思えない。HDDの場合も、10TBなどと言う信じられないくらいの大容量製品が販売されている。
報道によると現在Seagateはシングル磁気記録方式の12TBモデルの開発を進めており、2017年第4四半期または2018年には製品化される見通しとの事だ。また、熱アシスト磁気記録方式を採用した16TBモデルは、早ければ2018年に登場する予定と報道されている。
参考元 http://www.digitimes.com/news/a20170310PD203.html
一体全体、世の中のデータはどこまで増え続けるのだろうか。
私には分からない。
まとめ
パソコン自作の入門編と言う事で、今まで一度もパソコン自作を行った事が無い人でも簡単に自作出来る事を紹介した。
パソコン自作の要点は、CPU、マザーボード、メモリなど10点前後のPCパーツを購入して、それらをPCケースに取り付ける。
あとは、専用のコネクタで各部品を接続すればほぼ完成である。
作業自体は慎重にやれば誰でも出来る。
是非、皆さんも今年こそはパソコンの自作に挑戦して頂きたい。
実際にパソコン自作を行う手順は別の記事で詳しく紹介します。
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