ワレコ
ワテの木工DIYで最も頻繁に使う電動工具は卓上スライド丸ノコだ。
当記事では卓上スライド丸ノコの電源ケーブルを整理すると同時に、安全対策としてナイフスイッチを取り付けたのでその作業過程を紹介したい。
まあ100%ワテの備忘録だが。
卓上スライド丸ノコに関する過去記事は以下の通り。これら以外にも沢山ある。
卓上スライド丸ノコ購入の経緯
卓上スライド丸ノコの下限位置調整機構の改良
卓上スライド丸ノコの集塵ボックス作成
では、本題に入ろう。
卓上スライド丸ノコの電源コードを整理する
卓上スライド丸ノコの電源コードが4メートルもある
下写真がワテが使っているHiKOKIの卓上スライド丸ノコFC7FSBだ。
写真 ワテ自作集塵ボックス内に設置している卓上スライド丸ノコのケーブルがぐじゃぐじゃw
この卓上スライド丸ノコはDIY用の最も安い価格帯のやつだが、まあ木工DIYには十分な性能だ。
Φ190ミリの丸ノコ刃が付いていて、最大切断幅312ミリなので趣味の木工で作る本棚、スピーカーボックスなどの板材をスパスパと直線カット出来るのだ。
でも本当なら、下写真のようなプロ用の上位機種が欲しいのだが。
DIYとプロ用とでは、切断精度も違うし、操作性も違うし、装備されている機能も全く違うのだ。
さて、ワテが使っている卓上スライド丸ノコの電源コードは、取扱説明書によると2芯キャブタイヤケーブルで4 mだ。
まあ建築現場などで使う場合には電源コードは4メートルくらいあるほうが便利だとは思うが、自宅の木工作業部屋に常設する場合には4メートルもあると長くて困る。
100均の植木鉢用皿をケーブル整理に活用する
ダイソーで植木用品売り場にある植木鉢の受け皿を一個買って来た(下写真)。
4メートルの電源ケーブルを束ねておいて、この白い受け皿に養生テープで貼り付けた。
写真 ダイソー植木鉢受け皿に電源ケーブルを束ねて収納した
その後、養生テープは簡単に剥がれ落ちたので、皿の周囲三カ所に穴を開けてマジックテープ式ケーブル結束バンドを使ってしっかりと固定した。
実は当初は、電源ケーブルは皿の中に収納するのでは無くて、皿の外側に巻き付けて収納する予定であった。
例えば下写真では、ガレージに置いているケルヒャー高圧洗浄機のホースをダイソー円盤皿に巻き付けて収納している例を示す。
写真 ケルヒャー高圧洗浄機のホースを植木鉢皿を使って収納した例
その詳細は以下の記事を参照。
このケルヒャー高圧洗浄機のホース収納ではお皿を二枚使って長いホースをスッキリと収納出来た。
今回の卓上スライド丸ノコの電源コードでは、お皿一枚にコードを巻き付ける予定であったのだが、方針を転換して上写真のようにお皿の中にコードを収納したのだ。
その理由は、そのほうが大鋸屑がコードに降りかからないので、見た目が綺麗かなと思ったのだ。
もしコードをお皿に巻き付けていると、コードは露出しているので大鋸粉が降りかかって掃除が面倒になるからだ。
お皿を使って長いコードをスッキリ収納出来た
写真 植木鉢皿を使って長い電源ケーブルをスッキリ収納した完成形
どう!
完璧でしょ!
自称、ダイソー植木鉢お皿活用の達人だw
写真 植木鉢皿で覆われた電源ケーブルには大鋸粉が溜まりにくい利点あり
上写真のように4メートルの電源ケーブルはお皿で覆われているので大鋸粉が降りかからないのだ。
すばらしいぞ、ワテ!
自画自賛と言うやつだな。
集塵ボックスには有孔ボードを使うのが良かった
少し本題から逸れるが、ワテ自作の卓上スライド丸ノコ用集塵ボックスは満足度で言うと60点くらいか。
ボックスで囲ったおかげで、切断時の粉塵が周囲に飛散するのを抑える事が出来た点は満足している。
一方、ボックス内の粉塵は卓上スライド丸ノコの吸引ポートにサイクロン集塵システムのホースを接続しているので、目分量で70%程度は回収出来ているのだが、30%くらいはボックス内に飛散する。
その粉塵がある程度溜まって来たら、自分で清掃しているので実用上は問題無いのだが、自分で清掃するのは少し面倒。
もし集塵ボックスの二号機を自作するなら、一号機と同じように卓上スライド丸ノコの周囲をボックスで覆う構造はそのままにして、卓上スライド丸ノコを載せている作業台に有孔ボードを使うと良いと思う。
そうすると、ボックス内に飛散した粉塵は有孔ボードを通して下に落ちる。
落ちた粉塵を回収できるような受け板を作業台下に取り付けておいて、そこにもサイクロン集塵ホースを接続しておけば良いのだ。
そんな構造にすれば殆ど全ての粉塵を自動的に回収出来ると思う。
まあ現状の作業台の天板に自分でドリルで多数の穴を開けて有孔ボード風に改造すると言う案も検討中だ。
さて、本題に戻ろう。
ナイフスイッチを取り付けた
電源ケーブルが整理出来たので、次は、前々から予定していた改良を行う。
それは下写真に示すコンセントとナイフスイッチ使って卓上スライド丸ノコの電源ON/OFFスイッチを作るのだ。その目的は安全対策だ。
写真 埋込接地ダブルコンセント(赤色)とナイフスイッチを板材に固定する
上写真の埋込接地ダブルコンセント(赤色)やナイフスイッチはリサイクルショップなどで見付けて以前に買っていたのだ。
これらは新品未使用だが、この手の電材はリサイクルショップなどでは格安で販売されている事が多いのでワテもかなり安く買った記憶がある。
ちなみにこの赤色の埋込接地ダブルコンセントは、色は赤いけれどごく普通の埋込接地ダブルコンセントだ。確か一個100円くらいで買ったかな。
医用(ホスピタルグレード)の高級品(下写真)などではない。
ナイフスイッチは日東工業の三極のタイプを使った。
ワテの自宅の壁コンセントは二芯なので三極ナイフスイッチ(=カバースイッチ)の2系統のみ使う。
下写真のように埋込コンセントとナイフスイッチをラワン合板端材に固定し、VVFケーブル2芯 1.6mm 灰色を使ってコンセントとナイフスイッチを接続した。
ナイフスイッチを使う場合には、上写真のように下側端子は負荷側(卓上スライド丸ノコ)に接続する。
一方、下写真のようにナイフスイッチの上側端子は、壁コンセントに接続した。
そうすると、万一ナイフ電極が重力で自然に落ちたとしても、回路が閉じる事が無いので安全なのだ。
写真 ナイフスイッチの上側電極は三芯プラグ付きケーブルを付けてコンセントに挿した
その配線には、下写真のような三芯の電源コードを切断して、差し込み部分を利用している。
その結果、下写真のようにナイフスイッチと埋込コンセントが卓上スライド丸ノコ集塵ボックスの右上にスッキリと収まったのだ。
写真 卓上スライド丸ノコの集塵ボックスに取り付けたナイフスイッチと埋込コンセント
NITTOカバー付きナイフスイッチ CKS 3P 15Aの箱に書いてある注意書きを一部引用すると以下の通り。
端子ねじ、ヒューズねじは確実に締付けてください。
端子ネジ(M4)推奨締付トルク 1~1.5N・m(10~15kgf・cm)
ヒューズネジ(M4)推奨締付トルク 1~1.5N・m(10~15kgf・cm)
ワテの場合はトルクドライバーは使わずに普通のプラスドライバー#2で締めた。
まあ上写真のようなデジタルトルクドライバーが有れば便利だが、ワテの場合は手でドライバーを回しても最適なトルクで締め付けられるのだ。人間トルクドライバーと呼ばれている。
なんのこっちゃw
下写真のように卓上スライド丸ノコの黒い電源コードを赤い埋込接地コンセントに挿した。
写真 集塵ボックスの内部にスッキリと収納できた電源ケーブルと埋込接地コンセント
あと、下写真に示す15Aのヒューズが三本付いていたので、これをナイフスイッチに取り付けた。
写真 日東工業カバースイッチ付属の15Aヒューズ
下写真のように、三つのヒューズを取り付けた。
写真 カバースイッチ内部に15Aヒューズを取り付けて配線完了
これで配線作業が完了した。
下写真が完成形だ。
写真 卓上スライド丸ノコの電源ON/OFF用ナイフスイッチの取り付け完了
どう!
なかなかスッキリといい感じにコードも整理出来て、ナイフスイッチを付けて安全対策もバッチリだ。
下写真のように、完成したナイフスイッチ機構を正面から撮影してみた。
写真 ワテ使用のHiKOKI卓上スライド丸ノコFC7FSBとナイフスイッチ
これで例えば卓上スライド丸ノコの鋸刃を交換する場合には、ナイフスイッチをOFFにすれば良いので安全だ。
なお、ワテの場合にはこのナイフスイッチを付けたけれども鋸刃を交換するなどの危険が伴う作業の場合には、ナイフスイッチをOFFするだけでなく必ずコンセントも抜く。
それくらいの安全対策を日頃から心掛けておく事が重大事故防止になるのだ。
と言う事で、ナイフスイッチ導入の目的は、他人がうっかり卓上スライド丸ノコのトリガースイッチを引いても、鋸刃が回転しないようにするための安全対策なのだ。
赤いパイロットランプも付ける予定
手持ちに大き目の赤いパイロットランプ(AC100V)があるのでこれを埋め込みコンセントの二個口の空いている一方に付ける予定だ。=>その後付けた(別記事参照)。
同じパイロットランプを使っている例を下写真に示す。
写真 ワテ自作の一括スイッチ付テーブルタップ(通電表示の大型赤色パイロットランプ付き)
そうすると赤いパイロットランプが光っている時には卓上スライド丸ノコも通電している事が視覚的に分かるからだ。
ただし、パイロットランプの電球が故障で切れる可能性もあるので、パイロットランプが消えているからと言って通電していないとは限らない。
赤く光っていない場合でも、丸ノコが通電している可能性はある。
この二点を良く注意しておく必要がある。
ちなみにワテの場合は、超用心深いので、パイロットランプが光っていてもいなくても、卓上スライド丸ノコを使う前には、必ずトリガースイッチを指で軽く引いてみて、通電の有無を調べている。
2021年9月30日現在のワテの木工作業部屋のレイアウト
図 2021年9月30日現在のワテの木工作業部屋のレイアウト
上図のように狭い木工作業部屋であるが、自分なりに使い易いレイアウト念頭に置いて改良している。
まとめ
ワレコ
この所、着々と木工作業部屋を使い易く改良している。
最近行った主な作業は以下の通り。
- サイクロン集塵システムのホース配管をスッキリ整理
- フロアスイーパーを自作
- RYOBIブロアーを作業台の粉塵清掃用に棚に常設
- 充電式電動工具をAC100V駆動する電源システム作成
その他いろいろある。
当記事では、ワテが木工DIYで最も良く使っている卓上スライド丸ノコの電源コードを整理すると同時に、ナイフスイッチを取り付けて安全対策を行った作業過程を紹介した。
良いDIY作品を作る秘訣は色々あるが、その中でも作業環境を整理整頓して作業をやり易い環境を構築する事が重要だ。
最近作成したフロアスイーパーを使うと床に飛び散っている大鋸屑や鉋の削りカスを手軽に清掃出来る。
狭い作業部屋の壁面には、フレンチクリート棚を作成しているので、各種のツールを高密度に壁面収納出来ている。
と言う事で、今年2021年は明日から十月だが本年度中に、まだまだ沢山の木工作品など作りたい。
今後の予定としては、現在製作中だが少し中断している以下のニ作品の製作を再開したい。
- 丸ノコを利用したテーブルソー自作プロジェクト
- マキタ170mm電気カンナを利用した手押しカンナ盤/自動カンナ盤作成プロジェクト
だ。
それと、
- 電気ドリル用の垂直穴開けスタンド
- 木工用バイス
- トリマーテーブル
も自作したいと思っている。
乞うご期待
(続く)
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