セキュリティソフトの役割は大きく分けて2つある
セキュリティソフトの役割は大きく分けて2つある。
それぞれ以下の通り。
- ウイルスを検知して駆除する「ウイルス対策機能」
- 他人が自分のパソコンに侵入するのを防止する「ファイアウォール機能」
ここでウイルスと呼んでいる物は、正確には「コンピュータウイルス(computer virus)」と呼ばれる。
でもコンピュータの世界では単にウイルスと呼ぶ場合が多い。
1.ウイルス対策機能
ウイルスとは何か?
パソコンを使って様々な作業を行う為には「プログラム」と言うものを実行する。
例えば、
- マイクロソフトワードのプログラム
- マイクロソフトエクセルのプログラム
- インターネットエクスプローラーのプログラム
- メモ帳のプログラム
- Windows自身もプログラムである
- その他いろいろ
自分のパソコンで今どんなプログラムが実行されているのかを確認する方法は幾つかあるが、最も簡単に確認する方法はタスクマネージャーを起動すれば良い。
タスクマネージャーを起動方法
[Ctrl]キー
[Shift]キー
「Esc」キー
の三つのキーをこの順に同時に押す(下図)。
図1. タスクマネージャー起動のキーボード操作(Ctrl+Shift+ESC)
そうするとタスクマネージャーが起動する。
図2. タスクマネージャーを起動した例
アプリとは自分で起動したプログラム
上図のアプリの欄に表示されている五つのプログラムが自分で起動したプログラムだ。
今起動したタスクマネージャー自身もプログラムの一つなので、そのリストに表示されるわけだ。
ちなみにコンピュータ用語を整理すると、あくまでワテ流の解釈であるが、
- アプリ
- アプリケーション
- プログラム
- プロセス
- 実行ファイル
- EXEファイル
はどれも同じ。
つまりコンピュータの上で実行して、様々な仕事をしてくれるものだ。
その実体は、ファイルである。具体的には、拡張子 EXEや DLL や BAT などが付く場合が多い。
もちろんそれら以外の拡張子のプログラムもある。
厳密に言うとこの中で「プロセス」とは、実行中のプログラムを指す。実行せずに単にハードディスクに保管されているだけのプログラムはプロセスとは呼ばない。
バックグラウンドプロセスは裏方さんのプログラム
一方、上図ではバックグラウンドプロセスと言うのが129個も実行中である事が分る。
バックグラウンドプロセスと言うのは何かと言うと、この単語は
- バックグラウンド
- プロセス
に分ける事が出来るが、バックグラウンドと言うのは画面に表示されずに実行中であると言う意味。
まあ、例えて言えば裏方さんが仕事をしている感じ。
一方、プロセスとはプログラムの別の言い方なので、プロセスとプログラムは同じ物と思っても間違いではない。
WindowsでもMacでもパソコンの電源をONにした瞬間から、このように画面では見えない所で、多数のプログラム(=プロセス)が実行されているのだ。例えばウイルスはその中に紛れて動いている場合もある。
さてこのように、パソコンを起動すると沢山のプログラムが実行されるのだが、それらはパソコンを正しく動かす為に仕事をしている。
一方、ウイルスとは何かと言うと、それはプログラムである事には間違い無いのだが、悪意のある仕事をする為に作られたプログラムと言う事が出来る。
公的なウイルスの定義
主にWikipediaからの引用であるが、公的な機関によるウイルス定義を二つ紹介しておく。
JIS X0008「情報処理用語-セキュリティ」における定義
「自分自身の複写、又は自分自身を変更した複写を他のプログラムに組み込むことによって繁殖し、感染したプログラムを起動すると実行されるプログラム。」
である。
「コンピュータウイルス対策基準」(通商産業省告示)による定義
第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、 次の機能を一つ以上有するもの。
- 自己伝染機能 自らの機能によって他のプログラムに自らを複製又はシステム機能を利用して自らを他のシステムに複製することにより、 他のシステムに伝染する機能
- 潜伏機能 発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能
- 発病機能 プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能
上の通商産業省告示にも記載されているが、ウイルスの種類は幾つかある。また、どんどん新しい新型のウイルスも世界中で作られている。
アンチウイルスソフトウェア
ウイルスを検出して駆除(削除)する為のプログラムがアンチウイルスソフトウェアだ。
ワクチンソフト、ウイルス対策ソフトウェアなどと呼ばれる場合もある。
ソフトウェアもプログラムも同じ意味なので、兎に角、パソコンの中に潜んでいるウイルスプログラムを見つけ出すプログラムの事をアンチウイルスソフトウェアと呼ぶと覚えておけば良いだろう。
以上がセキュリティソフトのウイルス対策機能に付いての説明だ。
一方、セキュリティソフトのもう一つの機能であるファイアウォール機能に付いて見てみよう。
2.ファイアウォール機能とは何か?
ファイアウォール(Firewall)と言う英単語の日本語訳は「防火壁」だ。
火事が起こってもその延焼を防ぐための壁である。
インターネットの世界ではファイヤーウォールとは、自分のコンピュータに他人が侵入するのを防ぐ機能を持ったプログラムである。
コンピュータをインターネットに接続すると、外部と通信をする。
具体的には、
- メールサーバーに接続してメールを送受信する。
- ブラウザーでYahoo!のホームページなどを見る。
- 時計サーバーと同期してパソコンの時計を調整する。
- Skypeで他の人と会話する。
- ダウンロードサイトから音源、動画ファイルを入手する。
などなど。
このようにパソコンでは必要に応じて外部のコンピュータと通信をする必要がある。
それを完全に遮断してしまえば、誰もパソコンに侵入出来ないので100%安全になるが、それではメールもインターネットも何も出来なくなってしまう。
そこで、必要な通信は許可して、不要な通信は遮断するのがファイヤーウォールの役割だ。
例えば、インターネット上にある他人のコンピュータから、自分のコンピュータに接続があり、見知らぬ人が侵入しようとした場合には、それを遮断してくれる。
Windowsの機能自体でも、ある程度はそういう制御は出来るが、やはり、専用のファイヤーウォールソフトを使うほうが安心だ。
以上がファイヤーウォールのワテ流の説明となる。
ノートンには以下の製品群がある
表にまとめてみた。
製品名 | 主な機能 |
ノートン セキュリティ |
アンチウイルス、ファイヤーウォール(PC、スマホ) プレミアム版には25GBのオンラインバックアップ付き |
ノートン モバイルセキュリティ |
アンチウイルス、ファイヤーウォール(スマホのみ) |
ノートンオンラインバックアップ |
自分のファイルをノートンが管理する安全なサーバーに保存。25GBの容量。Windows, Mac対応 |
ノートン ユーティリティーズ |
うっかり削除したファイルの復元 パソコン高速化、エラー解決 ウェブサイトの履歴を消去 |
ノートンファミリー |
お子様にふさわしくないコンテンツを制限 デバイスを利用出来る時間を制限しスマホ中毒対策 お子様のスマホの位置情報を監視出来るので安心 |
ノートン WiFi プライバシー |
空港、カフェ、ホテルなどのフリーWi-Fi使用時にセキュリティ保護(VPN方式で保護) VPNとは、Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)。ワテの理解では以下の通り。 二台のコンピュータ同士が暗号化技術を利用したセキュリティの高い通信を行う事で、他人が侵入出来ない強固で安全な通信経路を確立する技術。 |
表1. ノートンの製品一覧と機能の説明(ワテの理解している範囲で)
詳細は、「ノートンのどれを買うべきか?」のページで確認下さい。
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