Windowsに付属のPaintの小技をマスターする「ペイントの小技シリーズ第二回目」です。
今回の小技はモザイクを掛ける処理だ。
Wikipediaのモザイク処理から引用すると、モザイク処理とは以下の通り。
モザイク処理(モザイクしょり)(英語: mosaic processing)・ピクセル化 (英語: pixelization)とは写真・画像・静止画・映像・動画において表示したくない部分をピクセル単位で見えにくくする映像処理。
まあ要するに、元の画像の情報量を減らして見えにくくする処理だ。
例えば良く見るモザイク処理の例としては、個人情報保護の観点で人の顔を認識できなくする手法だ。
引用元 モザイク処理のWikipedia (パブリック・ドメイン, Link)
では本題に入ろう。
猫相の悪い(=^・・^=)の顔にモザイクを掛ける
例えばちょっと人相の悪い、いや猫相の悪い猫がいたとして、
顔を見せられない場合には、下図のようにモザイクを掛ける事が可能。
モザイクを掛ける手順
モザイク処理をしたい範囲を選択する
その選択領域をドラッグして縮小する(下図)
上図のように縮小したら、一旦マウスを離して確定する(これが重要)。
引き続き、その領域を再びドラッグして引延ばせば良い(下図)
もとの領域にピッタリ大きさを合わせれば完成する(下図)。
モザイク処理のコツ
モザイクの粗さを調整したい場合には、縮小する時に出来るだけ小さくすると、その時点で情報量が大幅に減りますので、それを引き伸ばすと、強めのモザイク処理(個々の四角が大き目で、顔が判別しにくい)が出来ます。
モザイク処理は安心か?
2017年の3月に発表された以下の論文によると、モザイク処理した画像から元画像を高い精度で復元出来ると言う事実が判明した。
Pixel Recursive Super Resolution
Ryan Dahl, Mohammad Norouzi, Jonathon Shlens
(Submitted on 2 Feb 2017 (v1), last revised 22 Mar 2017 (this version, v2))
We present a pixel recursive super resolution model that synthesizes realistic details into images while enhancing their resolution. A low resolution image may correspond to multiple plausible high resolution images, thus modeling the super resolution process with a pixel independent conditional model often results in averaging different details–hence blurry edges. By contrast, our model is able to represent a multimodal conditional distribution by properly modeling the statistical dependencies among the high resolution image pixels, conditioned on a low resolution input. We employ a PixelCNN architecture to define a strong prior over natural images and jointly optimize this prior with a deep conditioning convolutional network. Human evaluations indicate that samples from our proposed model look more photo realistic than a strong L2 regression baseline.
引用元 https://arxiv.org/abs/1702.00783
まあ英語なので、ワテにはサッパリ分からない。
で、その実例であるが、その論文の冒頭を引用すると以下の画像が掲載されている。
引用元 https://arxiv.org/pdf/1702.00783
こちらも英語なのでワテには良く分かっていない。
あくまで推測するなら、つまりまあ、強いモザイク処理を掛けて、人の顔を8×8ピクセルの粗い画像にしたものがinput(入力)画像か。
コンピュータはこの画像を元にして、モザイク前の画像を推測するらしい。
32×32 samplesと言う画像が、その復元結果だろう。
そして、ground truthと言う画像が本来の画像だろう。
確かに復元された32×32 samples画像を人が見ればそれが誰の顔なのか識別出来てしまう!
この処理がどんなアルゴリズムになっているのかは未確認だ。
人の顔に特化した処理なのかどうかも未確認だ。
いずれにしても、顔に8×8程度のモザイク処理をしただけでは安心できないと言う事だ。
まとめ
当記事では、Windows付属のペイントツールを使って、簡単にモザイク処理をする方法を紹介した。
モザイク処理を掛けたい領域を選択して縮小する。そして確定。
再びその領域を選択して引っ張って伸ばす。これで完了だ。
モザイクの粗さは、選択領域をどこまで縮小させるかで調整出来る。
なお、最近の技術を使うと8×8ピクセル程度にモザイク処理をした人の顔であれば、殆ど元画像に近いクオリティで復元する技術があるようなので安心は出来ない。
多分、 3×3とか2×2くらいまでピクセル数を減らせば復元は困難だろう。
本を読んで本格的にデザインの勉強をする
ちなみにワテの場合、まだこれらの本は読んでいない。
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