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【ワレコのDIY】ASHINA卓上ボール盤のテーブルをクランプし易いように改造した

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ワレコ

前回記事から二週間も経ってしまった。

この所、何だかんだと忙しく、かつ季節の変わり目にはスランプに陥り易いワテなのでやる気が出ずに、ブログの更新が停滞していたのだ。

ようやく少し落ち着いて来た。

さて、前々からやりたいと思っていたDIYをやった。

ワテ所有のアシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)のテーブルを改造したのだ。

アシナ卓上ボール盤の中古美品を入手した顛末は以下の記事を参照下さい。

【ワレコDIY】ASHINAアシナ卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)中古を購入した【美品】
写真 ハンバーガー🍔を食べ終わったらボール盤で穴開け加工をする予定の工作女子 ワテの場合、小型のボール盤(サカイマシンツールの卓上ボール盤 MD-1 標準型)は持っているのだが、小型なのでトルクが無い。中古で買ったやつだ。 でも小型なのでト...

当記事ではボール盤のテーブル部分を改造してクランプし易い構造にしたのだ。

結論としてはいい感じで完成した。

では、本題に入ろう。

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アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305のテーブルを取り外す

下写真がワテが使っている卓上ボール盤だ。Φ6.5ミリチャックなのでΦ8やΦ10などの金工用丸軸ドリルは使えないが、木工DIYでは頻繁に活用している。

写真 アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)

Φ6.5ミリチャックで木工作業で大穴を開けたい場合には、下写真のボアビットセットを使っている。

このボアビットセットは六角軸では無く丸軸なのでインパクトドライバーでは使えないが、ボール盤やドリルドライバーのチャックに取り付け可能で、18本組サイズ(15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm、21mm、22mm、23mm、24mm、25mm、26mm、28mm、30mm、32mm、35mm、38mm、40mm)なのに三千円ちょいという激安価格なのだ。

切れ味はまあまあだが実用性は十分ある。

金工作業で大穴を開けたい場合には、タケノコドリル(ステップドリル)を使っている。

タケノコドリルは似たような製品が多数あるが、日本のライト精機のやつが切れ味が良いのでお勧めだ。

このアシナボール盤のテーブル部分の裏側写真を以下に示す。

写真 アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)テーブル裏側

上写真で分かるようにテーブル裏側は平坦ではないのでテーブル上に載せた穴開け加工したい部材をテーブルにクランプ固定するのが非常に困難なのだ。

今回のDIYではこのテーブル裏側部分を木材で補強して平坦化するのが目的だ。平坦化する事でF型クランプ、L型クランプなどでクランプし易くなるのだ。

下写真のようにテーブル部分を取り外した。

写真 アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)のテーブル取り外し後

下写真のようにテーブル裏側はリブ状の補強がされていて、そのリブ形状は水平だけでなく斜めの構造もある。

さらにテーブル周囲の「ロの字型」のリブは手前よりも奥のほうが10ミリほど長いのでテーブル裏側に単に板を当てるなどの方法では平坦化が出来ないのだ。

写真 アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)のテーブル裏側リブ構造

さてどうするか。

写真 アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)のテーブル裏側の複雑なリブ形状

この時点ではどうやってテーブル裏側を平坦化するのか、案は固まっていないのだ。

アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305のテーブル裏側を平坦化する

取り敢えず端材を入れている箱を漁って、下写真のように針葉樹合板12ミリの端材を数本持って来た。

それらをテーブルソーで同じ幅に切り揃えた。そして下写真のようにテーブル裏側に並べた。

写真 針葉樹合板12ミリ端材をボール盤テーブル裏側に並べた

下写真のように木工用ボンドを塗布してその上に同じく針葉樹合板12ミリ端材を貼り付ける。

写真 テーブル裏側に並べた端材に木工用ボンドを塗布

下写真のように針葉樹合板12ミリ端材を貼り付けた。ここは一枚板でも良かったのだが、端材を活用する為に帯状の切れ端を下写真のように並べて貼り付けた。

写真 テーブル裏側に並べた端材に針葉樹合板12ミリ端材を貼り付けた

下写真のように手持ちのクランプを総動員して、木工用ボンドが乾くまで固定する。

写真 手持ちのクランプを総動員して、木工用ボンドが乾くまで固定

上写真の黄色の持ち手のL型クランプはアーム産業の200mmクランプだ。

顎の深さが二種類あったので、各二本、合計四本買った。

ホームセンターなどで売っている海外製に比べてこのアーム産業の製品は日本製で精度良くキッチリとクランプ出来るのでワテは気に入っている。

今回買ったのは200ミリサイズだが、1000ミリなどの長いタイプもこのアーム産業製のやつを2本か4本くらい欲しいと思っている。

ちなみに上写真で重石に使っている大きな木製ブロックはホームセンターで数百円で売っていたプレカット建築材の切れ端だ。

これは重石としても使えるし、二枚の板を直角に接合したい場合の直角定規的な使い方も出来るし、クランプで固定しやすいのでDIYにはとても役立っている。

2時間ほど放置してまだ半乾きだがクランプを外した(下写真)。

写真 テーブル裏側の凹凸を平坦化する補強材が完成

下写真のようにテーブルには長穴のスリットが二本ある。当初はこのスリットは木材で埋めずに、ボール盤で穴開け作業する時にボルトを使って穴開け対象の部材を固定する用途に使うつもりであった。

でも、方針を変更して長穴スリットも木材で埋木することにした。そこで下写真のように二本の棒材を用意した。

写真 テーブル裏側の長穴スリットを埋木する為の棒材を二本用意

下写真のようにこの棒材にも木工用ボンドを塗布した。

写真 テーブルの長穴スリットを棒材で埋めて木工用ボンドを塗布

そして下写真のように先ほど作成していたテーブル裏側平坦化部材を貼り付けてクランプ固定した。

写真 テーブル長穴スリットの埋木を先ほど作成したテーブル裏側平坦化部材に張り付ける

上写真のBESSEY社の有名なパラレルクランプは少々高かったが数カ月前に思い切って買ってみた。

160mmを二本、300mmを四本購入したが、もっと早く買えば良かったと思っている。

その理由は上写真のようにクランプ自身が台座のように安定しているので、作業性が極めて良いのだ。

さて、下写真のような部材が完成した。

写真 ボール盤テーブル裏側を平坦化する部材が完成

作っているワテ自身も訳分からん状態になって来たが、上写真のようにボール盤テーブル裏側を平坦化する部材が完成した。

それをテーブル裏側に嵌め込んだのが下写真だ。

写真 ボール盤テーブル裏側の平坦化に成功

なお、上写真でテーブルをボール盤支柱にボルト固定する部分に17mmメガネレンチが入るように切り込みを入れた。

追記
その後、上写真の部材にもう一枚針葉樹合板12ミリ厚を貼り付けて補強した。
その理由は、上写真の帯状の端材を貼り付けたままだと強度的に弱そうなので。

アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305に木製テーブルを取り付ける

行き当たりばったりだが、兎に角、下写真のようにテーブル裏側平坦化用の部材が完成した。

写真 ボール盤テーブルのリブ構造を避けながら平坦化する為の部材が完成

下写真のようにテーブル裏側にこの部材を当てて、クランプで固定しておく。

写真 テーブル裏側に平坦化部材を当ててクランプ固定しておく

上写真の青マジックの交点(四カ所)には、このあと木ネジを使って上板を固定するのだ。

下写真のように12ミリ合板端材をボール盤テーブルに載せて、先ほど作成した裏側平坦化部材と合わせてクランプ固定する。

写真 ボール盤テーブルに載せた12ミリ端材とテーブル裏側平坦化部材をクランプ固定

上写真のようにクランプ固定しておいて、コーススレッドを打ち込む四カ所に下穴を開ける。

インパクトドライバーの先にはダイソーで買ったフレキシブルシャフトを付けている。このフレキシブルシャフトは100円だがこういう時に役立つ。

下写真のように四カ所に45ミリスリムコーススレッドを捻じ込んでテーブル裏側平坦化部材に固定した。

写真 テーブルに載せた12ミリ端材を四本ノコーススレッドでテーブル裏側平坦化部材に固定

ところが、テーブル中央に穴を開けるのを忘れていたので、四本のネジを外して下写真のようにΦ30ミリの穴を開けた。ここでも18本セットのボアビットが活躍した。

写真 テーブル中央にΦ30穴をボアビットで開けた

下写真のように穴開け加工したテーブル板を再び四本のコーススレッドを使ってテーブル裏側平坦化部材に固定した。

写真 穴開け加工済テーブル板を再び四本のコーススレッドでテーブル裏側平坦化部材に固定

下写真のようにアシナの金属製テーブルにはΦ20ミリ穴が開いていた。木製テーブルはΦ30ミリ穴を開けた。

写真 アシナ金属製テーブルはΦ20ミリ穴、木製テーブルはΦ30ミリ穴を開けた

もしどこかでΦ30ミリ(厚さ12ミリ)の円盤板を入手出来れば上写真の穴にスッポリと嵌る。

ボール盤を使った穴開け作業に於いて、テーブル中央の穴が作業の邪魔になる事は無いかも知れないが、何らかの理由で穴を塞ぎたい場合にはΦ30ミリ円盤を買うか自作すれば良いのだ。

でもよく考えると、天板にはΦ30では無くてアシナ金属テーブルと同じΦ20を開けておく方が良かったかもしれない。そうするとΦ20穴の中にドリル刃が入る限りはドリル刃は金属テーブルにも接触しないので。

この穴径に関してはしばらく使ってみて必要なら天板を作り直して交換しても良い。天板はボール盤作業でうっかり穴を開けてしまうなど傷が付く可能性があるので、交換する事を前提に端材で作っているのだ。

と言う訳で、行き当たりばったりの作業であったが、下写真のようにボール盤金属テーブルの裏側を平坦化する事が出来た。

写真 テーブル裏側を平坦化すると同時にテーブル面積も広げて完成したワテ自作木製テーブル

上写真で上部板が金属テーブルに対して、若干斜めに捻じれているが、これはこのあとで修正しておいた。

アシナ製作所卓上ボール盤ASD-305の裏側平坦化木製テーブルを使う

では早速このテーブルを使ってみる。

例えばクランプしたい部材が小ぶりの場合には、テーブル中央付近に部材を置くだろう。

そしてクランプもテーブル中央付近の奥まで差し込んで部材を固定するだろう(下写真)。

写真 小物部材をテーブル中央付近でクランプする場合

その場合には、下写真のようにクランプ金具はテーブル裏側の板材をクランプすれば良い。

写真 小物部材をテーブル中央付近でクランプする場合には下部板をクランプすれば良い

一方、クランプしたい部材が下写真のようにテーブルの端に寄っている場合もあるだろう。

写真 テーブルの端で部材をクランプしたい場合

その場合には下写真のようにクランプ金具はテーブルの上に載せた板材(上部板)をクランプすれば良い。

写真 テーブルの端で部材をクランプしたい場合には上部板材をクランプすれば良い

このように、ワテ自作のボール盤テーブルは見た目はヘンテコだが、F型クランプやL形クランプがとてもやり易い構造になったのだ。

さらに、下写真のようにL型クランプを緩めた場合にL型の金属部品が自重でストンと落ちる事がよく有るが、下側の板がL型クランプの落下を防ぐ効果もあるのだ。

写真 テーブル下部板はクランプのバーがストンと落ちるのを防ぐ効果もある

行き当たりばったりで作っているように見えて、実はここまで緻密に計算して設計したボール盤テーブル改良機構なのだ。

と言うのは嘘で、たまたまこう言う副次的な効果が有ったのは言うまでもない。

なかなか良い作品が完成した。

ちなみにボール盤のチャックハンドルは下写真のように定位置に保管するようにしている。

写真 ボール盤のチャックハンドル用のホルダーも以前に自作した

整理整頓の基本は定位置に物を置くようにすれば良い。置く場所が決まっていないと物が散らかる原因となるのだ。

同様に最近買い増ししたダイソー200円F型クランプ整理の為にホルダーを自作した(下写真)。

写真 ダイソーの木製お皿立てを利用したF型クランプハンガー

上写真はダイソーの木製お皿立てを応用して自作したF型クランプのホルダーだ。フレンチクリート方式にしている。

この木製お皿立てはダイソーのキッチン用品売り場にある。100円だ。それを上写真のようにF型クランプのハンガーに応用したのはワテが世界初だと思う。L型クランプももちろん引っ掛ける事が可能だ。

と言う訳で、下写真が完成したワテ自作のボール盤テーブル(テーブル裏側平坦化機構)だ。

写真 完成したワテ自作のボール盤テーブル(テーブル裏側平坦化機構)だ

ワテ自作のボール盤テーブルを使う事で、ボール盤を使った穴開け作業ではしっかりと部材をクランプ固定出来るようになった。

その結果、作業の安全性も高まり加工精度も上がり、一石二鳥以上の効果が期待できるのだ。

まとめ

ワレコ

思い描いていた作品が完成すると気分爽快だ!

この所、スランプ気味であまりヤル気が出なかったのだが、この改良型テーブルが完成したので少し気分が上向いて来た。

天板は四本のコーススレッドで固定しているだけなので、傷が付いてボロボロになったら交換すれば良い。あるいは大きさの異なる天板を付けてもよいし、あるいは円形の天板に交換する事も可能だ。

当初は木製テーブル上に下写真のようなTスロットトラックを二本嵌め込む予定であった。

このTスロットをボール盤テーブルに組み込んでいる自作例はYouTube動画でも多数ある。

でも、ワテの場合はシンプルなテーブルの方が使い易いと思うし、部材のクランプはF型やL形のクランプでやれば良いとの判断でTスロットレールの採用は中止した。

それに木製天板にTスロットレールを埋め込むと、天板の交換がやり辛いから。

そう言う理由で、シンプルな天板形状にしたのだ。DIY作品はシンプルなほうが汎用性があると思う。

なお、天板の固定は現状ではスリムコーススレッド45ミリ四本で固定している。これだと何度も天板を交換していると、下側平坦化部材側のネジ穴が馬鹿になる。もしそうなったら、下側部材にはM5かM6あたりの鬼目ナットか爪付きTナットを埋め込んで、天板側から皿ネジボルトで固定する方式に改造予定だ。

ワテのDIYは行き当たりばったりで作っているように見えるが、実は事前に数多くのアイデアを頭の中で検討している。

そして作品を製作しながらそのアイデアを各所で適応し、さらに改善して最適な構造に収束して行くのだ。

その結果、素晴らしい作品が完成した!

ほんまかいな。

苦いコーヒーを淹れて飲むかな。

このコーヒーミルはUSB充電式のコードレスで、かつ、羽根式ではなくて臼式なのだ。臼式は高級コーヒーミルで採用される機構だが、この製品は三千円台と言う安さなのだ。

(続く)

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