ワレコ
寒くなって来たので木工DIYはしばらくお休みする予定だ。
その前に、前から作ろうと思っていた作品を自作した。
鍋敷きを自作したのだ。
中々良い作品が完成したと思う。
では本題に入ろう。
杉の端材で鍋敷きを自作する
下写真の杉板が今回の鍋敷き作りに使う材料だ。
写真 鍋敷き製作に使う杉集成材の端材
上写真の杉集成材端材(200x200x15mm)は近所のホームセンターの端材売り場で買っていたやつだ。
ホームセンターの木材売り場には、ワテの経験では8割くらいのお店には端材コーナーがある。
ワテはホームセンターに行ったついでに端材コーナーを覗いて、安い部材を売っていれば買って自宅に貯め込んでいるのだ。
さて、どんな鍋敷きを作るか?
当初は下写真のような円形の鍋敷きを作る事を考えた。
上写真の鍋敷きは何でこんなに高いのか?中に磁石が入っているらしい。
まあジグソーを使えば円形にカットする事は可能だが、綺麗な真円にするのは難しい。
では、下写真のような葉っぱ模様にしてみるか!?
でも糸鋸を持っていないのでこんな細工は難しい。
じゃあ下写真のような正方形の鍋敷きなら簡単に作れそうだ。
と言う事で四角形の鍋敷きを作る事にした。
ただし、表面仕上げは焼杉仕上げではなくて、クルミオイル仕上げにしてみる。
卓上スライド丸ノコを使って杉板の角を切り落とす
まずは、下写真のように卓上スライド丸ノコを使って杉板の角を切り落とした。
卓上スライド丸ノコはワテの木工DIYで最も使用頻度が高い電動工具だ。
下写真のような単体の電子丸ノコも便利ではあるが、今回の杉板(200×200)くらいの小板の加工には向いていない。
ベルトディスクサンダーで角を丸める
次は下写真のベルトディスクサンダーを使って角の部分を削って丸める。
この京セラ(旧リョービ)のベルトディスクサンダは最近買ったのだが、もっと早く買うべきだった。
木工作業の流れとしては木材を鋸で切断し、その後、鉋で削ったり紙ヤスリで研磨する。
その時にこのベルトディスクサンダーがあると、作業効率が非常に良いのだ。
紙ヤスリに比べてベルト状のヤスリは耐久性もあるようなので、長い目で見ると紙ヤスリを何枚も使うよりも経済的かもしれない。価格も約二万円くらいなので一台持っていると凄く役立つと思う。
下写真のようにベルトディスクサンダーで杉板のコーナーを綺麗に丸める事が出来た。
写真 ベルトディスクサンダーで杉板のコーナーを丸めた
トリマーでエッジを丸める
ワテが苦手なトリマー作業だ。
自称DIY達人のワテなのだが、トリマーは苦手。
ワテにも弱点はある。
ワテが使っているトリマーはこれだ↴
チャック径6mmで、回転数毎分35000回転固定のDIY用だ。
毎分三万五千回転と言うと、物凄い勢いで回るので怖い。
もし今買うなら下写真の京セラのやつがお勧めだ。
これなら速度可変(毎分16,000~30,000回転)なので使い易い。それとこの京セラのやつは透明なベース部分の上下移動がネジ式になっているのでトリマー刃の飛び出し長さの微調整がやり易いのだ。
ワテが使っているマキタのやつは単に固定ネジを緩めてからベース部分を手で上下にスライドさせる構造なのだが、手で動かすと1ミリくらい簡単に動いてしまうので微調整がやりずらいのだ。
このトリマービットセットの中のボーズ面ビット(R=6.3mm)をマキタトリマーに付けた。
そのボーズ面ビットで杉板のエッジを削った(下写真)。
トリマーに付けた刃の回転方向は上からみて時計回りだ。
上写真の右側面を削る場合には、トリマーの移動方向は下から上方向に向かって進ませる。
つまり時計周りに回転する刃が側面を削り上げながら上方向に移動していくのだ。
上写真では角の部分の木目に対して時計回り刃は木目に沿って削るので綺麗に削れている。
一方、下写真の場合には、角の部分の木目に対して時計回転刃は逆目になるので、木肌が荒れているのが分るだろう。
この辺りを綺麗に仕上るテクニックがワテには未だないのだ。
おそらく回転数を変えたり、刃の移動速度を変えるなどして、最適な切削条件を見付ければ良いのだとは思うが、毎分35000回転もしているトリマーを操作しながらそんなややこしい事が出来ない。自称DIYの達人にも関わらず。
仕上げサンダで杉板表面を研磨する
さて、次は下写真のように仕上げサンダを使って杉板表面や角の部分を研磨する。
仕上げサンダは上写真のように集塵ホースを付けてサイクロン集塵システムで吸引しながら作業している。なので電源コードが付いていてもそれほど気にはならない。
サイクロン集塵システムは以下のような製品を買えば簡単に自分で自作出来る。
ペール缶の蓋に穴を開けてサイクロン部品を付ける。あとはホースを使って集塵機に接続すれば良いのだ。
なお、集塵機を買うなら上写真のような電動工具連動コンセント付のタイプがお勧めだ。
集塵機本体に付いている電動工具連動コンセントに電動工具のACケーブルを挿して使うと、電動工具の電源がONした瞬間に自動で集塵機が動くので作業性が良いのだ。
電動工具の電源をOFFにすると数秒後に自動で集塵機は停止する。
もし手作業で集塵機をON/OFF操作するとなると、これが結構面倒臭いのだ。
上写真の京セラのやつは連動機能付きだけれど2万円台なのでお買い得だと思う。
クルミオイルで仕上げる
以前に車載用のゴミ箱を杉板で作った時にもクルミオイルを塗った。
そのクルミオイルがまだ大量に残っているので、今回作成する鍋敷きにも塗り込む事にした。
その前に下写真のようにサイクロン集塵ホースとダスター刷毛を使って作業台を清掃する。
このトラスコのダスター刷毛はワテは作業部屋に2個設置していて、一つは上写真の作業台の清掃、もう一つは卓上スライド丸ノコの清掃に活用している。
ちょっとした小物だが、こう言うのを備えておくと作業環境が綺麗に維持できる。
下写真は確か一回塗り終わった状態かな。
写真 クルミオイルを一回塗って乾燥させた
オイルには乾性油、半乾性油、不乾性油と言うのがあるのだが、詳細はネット検索して各自調査して頂くのが良い。
クルミオイルは乾性油なので時間がたつと乾燥するが、乾いた表面は油がベト付く感じはなくてサラッとした手触りになる。
今回作成するのは鍋敷きなので、場合によっては水に濡れたりあるいは、何らかのスープとかだし汁などが掛かる場合もあるだろう。
なので、クルミオイルをタップリと二度塗り、三度塗りしておいた。
具体的には、刷毛でタップリのクルミオイルを杉板表面に塗布して、塗り広げるとゆうよりも杉板の上にオイルをこぼしたような感じでオイルが自然に染み込むまで数時間放置した。
そう言う作業を三回やったので、杉板にはかなりタップリのクルミオイルが浸透したはずだ。
それによってどれくらいの耐水性になるのかは不明だ。
まあたぶんある程度は水分を弾くとは思うが、醤油など掛ければその部分には醤油が吸い込まれると思うので色が変わる可能性がある。
なので、あまり汚さないように注意しながらこの鍋敷きを使う必要がある。
あるいは現状では下写真のように杉板鍋敷きの上に100均セリアで買ったシリコン製の鍋敷きを敷いて使っている。
だったら杉板鍋敷きは無くてもいいんじゃないの!?
と言うコメントはお控え頂きたい。
まとめ
ワレコ
杉材とクルミオイルは良く合うと思う。
クルミオイルの香ばしい香りがワテは好きだ。
当記事ではワテがホームセンターで買った杉板端材を使って鍋敷きを自作した過程を紹介した。
端材は確か一枚150円だったかな。
それをトリマーや仕上げサンダなどで加工して、最後にクルミオイルを塗布して仕上げた。
我ながら非常に綺麗な鍋敷きが完成したと思う。
梅田の阪急百貨店のキッチン用品売り場で5000円くらいで売っていても違和感が無いくらい素晴らしい出来栄えだ!
早速使っているが、サイズも大きくて安定感があり、その上に載せている100均セリアのシリコン鍋敷きのお陰で、どんなに熱々の鍋やフライパンを載せても杉板が焦げないので気軽に使える。
ちなみにワテは最近は朝食では玄米シリアルと牛乳の組み合わせが多いのだが、その時に生クルミも十粒くらい食べている。
クルミはワテの好物の一つなのだ。
(続く)
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