写真 さてサイクロン集塵機を自作するか!と呟いているカメラ女子
ワテの工作部屋に導入したサイクロン集塵機に付いては以下の記事で紹介した。
サイクロン集塵機を買う前はリョービの集塵機で木工のおが屑を吸い込んでいたので、フィルターが直ぐに目詰まりしてしまう。
そこでサイクロン集塵機を購入してリョービ集塵機の前に入れたのだが、その結果、おが屑はサイクロン集塵機でほぼ99%くらい回収出来て、リョービ集塵機へは殆どおが屑が行かなくなったのだ。
これは素晴らしい。
そんな便利なサイクロン集塵機であるが、現状ではサイクロン集塵機とリョービ集塵機を単純にホースで接続しているだけなので、使い勝手が悪い。
そこで、これらの集塵機を搭載できる縦型のキャスター付きラックを自作したので、その製作過程を紹介したい。
結論としては、世間のサイクロン集塵機を自作しているDIY記事や動画では見た事が無い画期的な作品が出来た。
この記事を世間に公開する事でDIY業界が騒然となるに違いない。それくらいインパクトがある作品なのだ!
では、本題に入ろう。
どんなサイクロン集塵機スタンドを作るか?
例えばGoogleのサイトで「サイクロン集塵機」で画像検索すると、以下のような検索結果が得られた。
写真 www.google.co.jpで「サイクロン集塵機」を画像検索した例
上写真を見ると、どの作品もペール缶などの容器の上にサイクロン発生パーツを取り付けて、それを掃除機にホースで接続する構造だ。
これらのサイクロン集塵機は、ネット通販サイト売っているサイクロンパーツを使えば誰でも簡単に自作出来るのだ。
掃除機とサイクロン集塵機を連結しただけだと使い勝手が悪い
ワテのサイクロン集塵機も下写真に示すように、世間の皆さんの作品と似た様な構成になっている。
写真 ワテが使っているサイクロン集塵機とリョービ集塵機
上写真に示すようにサイクロン集塵機と掃除機をホースで接続する構造だと色んな問題がある。
ワテの経験で言うと、以下の通り。
- サイクロン集塵機と掃除機の二つの機器を横並びに置くので床専有面積が大きい
- 移動するのが困難
- 逆三角円錐形状のサイクロンパーツが意外に重量があり、不安定
- 接続しているホースが固定されていないので、不安定
などかな。
このような問題を解決するには、サイクロン集塵機と掃除機を搭載できるスタンド(置台)のような物を作るアイディアが浮かぶ。
サイクロン集塵機の置台の自作例
世間のDIY趣味の皆さんが作成しているそんなスタンドを見てみよう。
同じくGoogleのサイトで「サイクロン集塵機 置台」で画像検索してみた。
写真 www.google.co.jpで「サイクロン集塵機 置台」を画像検索した例
上写真を見ると、縦長のラックを作成して上にサイクロン集塵機、下に掃除機を設置する案が多いようだ。
まあ確かにこのような縦長構造だと設置場所も小さく出来るし、キャスターを付けておけば自由に移動出来る。サイクロン集塵機と掃除機を接続するホースはラックの支柱に固定しておけば安定する。
ワテも縦型のサイクロン集塵機スタンドを設計してみた
と言う事で、ワテもそんな置台を作ろうと思って、とりあえず無料の三次元CAD Fusion360を使って簡単なモデルを作成してみた。
図 ワテがデザインしたサイクロン集塵機と掃除機を搭載する縦型スタンド(キャスター付ける予定)
上図において最下段にはリョービ集じん機 VC-1250を載せている。
中段にはおが屑を回収する容器を載せる。
容器は2本の2x4材の上に載せているので、容器を取り出す場合には2x4材を取り除けば容器の下に空間が出来るので、容器を下方向に取り外せる。
最上段にはサイクロン発生パーツを搭載している。
サイクロンパーツがグラつかないように、円形に切った合板で支える構造を採用した。
リョービ掃除機とサイクロン発生パーツとの接続は、リョービ掃除機付属の柔軟性のあるホースで繋いでも良いが、上図では塩ビパイプなどの硬質のパイプで接続するアイディアで設計してみた。
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンドを自作した(現状版)
さて、三次元CADである程度はデザインしてみたが、この図の通り作るのではなくて取り敢えずこんな雰囲気で作る予定で、暇な時に製作を開始した。
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンドを自作した(現状版)
自宅にある2x4材や合板を利用してスタンドの自作を開始したのだ。
約二ヶ月くらい前の事だ。
そして取り敢えず作ってみたキャスター付きスタンドを下写真に示す。
写真 取り敢えずキャスター付きの縦型スタンドを作成してみた
その結果、設置面積は小さくなり、キャスター移動も出来るようになったのでかなり利便性が向上した。
黒い柔軟性のあるホースは、元々このサイクロン集塵機に付属していたやつで、長さ約90cm、内径Φ52cmだ。長さ90cmしか無いので、集塵機をスタンドに載せたら床まで届かない。
なので、長いホース(約5m)を購入して接続したら、工作室の隅々までゴミを吸引出来るようになった。
かなり使い易くなったのだ。
ワレコ
しかしこれだと芸がない。
こんな構造なら世間の誰でも思い付くだろう。
自称DIY達人のワテとしては、世間の誰も思い付かないような画期的なアイデアを具現化しなくてはならないのだ!
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンド改良版の仕様
そこで、ワテはさらに以下のような機構をこのサイクロン集塵機スタンドに追加する事にしたのだ。
- ホースを使って床や作業台のおが屑を回収する(現状で可能)
- スライド丸ノコなどの電動工具使用時のおが屑を回収したい
- 床に散らばったおが屑を回収できる機構を付けたい(フロアスイーパー)
これらの仕様に付いて解説しておこう。
ホースを使って床や作業台のおが屑を回収する
ワテの場合、サイクロン集塵機に関しては全く素人だったのだが、そこでサイクロン集塵機を買う前に必死でネット検索して情報を収集した。
その結果、サイクロン集塵機で使うホースは直径が小さすぎると吸引力が落ちてあまり吸わないと言う情報を幾つかのサイトで見付けた。
それらのサイトでは、作業部屋の壁に集塵用の配管を張り巡らしているような本格的な集塵システムを作っている場合が多い。
その例の一つとして、YouTubeにあるSuperTechsanさんの動画を紹介したい。
引用元 YouTube動画(SuperTechsanさん)
これらのサイトを見ると、壁配管はΦ150ミリで配管している場合が多い。他のサイトを見ても、最低でもΦ100を勧めていた。
Φ100でも十分太いと思うがΦ150と比べるとΦ100だと吸引力が落ちるようだ。確かに直径150と100のパイプの断面積を比べると、直径の比率が1.5倍の差が有る訳だから、面積だと二乗になるので2.25倍の差があるのだ。
ワテの場合は狭い部屋なので、そんなに長々と配管を張り巡らす予定は無いので、壁配管を付ける場合は取り敢えずΦ100かΦ75でやってみる予定だ。
一方、床掃除などで最も良く使う柔軟性のあるホースは直径Φ50ミリくらいのやつを5m買って繋いでみたところ、吸引力はまあまあ有って問題なくおが屑を吸い込む事が出来た。
スライド丸ノコなどの電動工具使用時のおが屑を回収したい
サイクロン集塵機は床掃除だけでなく、電動工具使用時に発生する切り屑を吸い込むように出来れば作業環境をクリーンに保つ事が出来る。
YouTube動画にあるAtelier Kimpara/アトリエキンパラさんの製作例を引用させて頂く。
引用元 YouTube動画(Atelier Kimpara/アトリエキンパラさん)
ワテもこんな感じで、ワテ所有の日立スライド丸ノコのおが屑を回収したいと思っている。
その為には、現状の一本だけの床掃除用ホースだけだと、配管を繋ぎ変える手間が掛かる。
なので、複数のホースを接続出来て必要に応じてどのホースで吸引するかを切り替えられる機構を追加する事にしたのだ。
床に散らばったおが屑を回収できる機構を付けたい(フロアスイーパー)
現状ではホースを手で持って床に飛び散ったおが屑回収している。
そんなやり方よりも、もっと効率よく掃除出来るのがフロアスイーパーと言うやつだ(下写真)。
写真 フロアスイーパーの例 引用元 https://www.off.co.jp/item/T_1065.html
構造は簡単で、上写真のように吸引ホースが付いたフロアスイーパーを床に置くだけで良いのだ。
その隙間に箒(ほうき)でゴミ屑を押し込めばサイクロン集塵機が吸い込んでくれるのだ。
ワテもこんなパーツを買うか自作するなどして、床掃除を効率化するフロアスイーパーを自作したいと思っている。
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンド改良版の製作開始
ではいよいよ現状のスタンドに改良を加える事にする。
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンド改良版の製作開始
複数の配管を切り替えられるようにするために、ブラストゲートを採用した。
ブラストゲートとは、空調ダクトなどの配管に入れるシャッター機構だ。シャッターをスライドさせて気流の流れを開閉出来るのだ。
上製品はABS樹脂製の安いやつだが、ネット検索してサイクロン集塵システム自作例を見てみると、これでも十分使える感じ。
もっと本格的なアルミニュウムなどの金属製ブラストゲートもあるが値段も高い。中には電動で開閉できるタイプもあり、使う電動工具に連動してゲートが自動で開閉するなんて言うシステムを構築している人もいる。
ワテの場合は、ブラストゲートΦ65を2個、Φ100を1個使う事にした。
下写真のように塗装コンパネにジグソーで穴を開けた。
写真 ワテの場合、ジグソーで円を切るのが苦手だ
ちなみに下写真のHiKOKIのジグソーはリサイクルショップで1890円で買ったやつだ。
写真 日立工機 FCJ 55VA2 ジグソー
まあ兎に角、三つの穴(Φ100、Φ65、Φ65)を開けた。
写真 塗装コンパネに開けた三つの穴にブラストゲートを取り付ける予定
さて、ブラストゲートは黒いABS樹脂製だ。
それを塗装コンパネに固定したいのだが、ネジ止めするか接着剤で貼るか検討した結果、ホームセンターでたまたま見付けた以下の製品で貼る事にした。
ニトムズ 強力防水用両面テープ 黒 KZ‐12 と言うやつだ。
「強力防水用」って書いてあるので、水が漏れないんなら空気も漏れないだろうと考えたのだ。
結論から言うと、確かに強力に貼り付いたのだが、黒いプチブルゴムが兎に角ベト付くのだ。
指先に付くと指紋の溝に入り込んで、中々取れない。
まあ、そんな事は気にせずに、作業を進めた。
写真 ニトムズ 強力防水用両面テープをブラストゲート形状に貼り付けた
写真 ニトムズ 強力防水用両面テープは粘着力が強い
写真 無事に貼り付ける事が出来たブラストゲート(Φ100、Φ65、Φ65)
指先に付いたプチブルゴムを取り除く方法
なお、指先に付いたプチブルゴムは石鹸で洗っても取れない。
束子(タワシ)で強く擦るなどすれば取れるかも知れないが、指が痛いし。
暫く考えた結果、ガムテープの粘着面を外側にして丸めてボール状にして、それを指でグイグイ摘まんでいると、徐々にプチブルゴムがガムテープボールに吸収された。
5分くらいやっていると、指紋の溝に入り込んでいたプチブルゴムも完璧に除去出来た。素晴らしい。
これくらいのアイディアを瞬時に思い付かなければ、DIY達人を自称する事は出来ないのだ。
ほんまかいなw
ブラストゲートを集塵スタンドに取り付ける
この辺りからは、設計図も書いていないので全て現物合わせで加工して行った。
行き当たりばったりと言うやつだ。
下写真のように2枚の塗装コンパネを半円形に切って、サイクロン機構を挟み込む構造にした。
下写真のように、塗装コンパネの円形部分には、100均で買ったクッション材を円形にして取り付けた。角に頭をぶつけても怪我しないようにするクッション材だ。ダイソーではなくてキャン★ドゥで売っていた。
写真 100均のクッション材を使った気密機構
この手のゴム製品はホームセンターでも売っている。多くの場合、切り売りで必要な寸法を10cm単位あるいは1cm単位で購入出来るが、ワテの調査ではホームセンターのゴム製の切り売りのやつは10cmで数十円はする。
50cmくらい買えば数百円の出費だ。
今回は出来るだけ経費を掛けずに自作したいので、まずは100均で利用できそうな部品が有ればそれを使うようにしたのだ。
透明の窓を取り付ける
3連ブラストゲートとサイクロン機構の吸い込み口が合流する部分はこの後で上蓋で密閉する。
そうすると、中が見えない。まあ見えなくても良いが、この部分の気流の流れが気になるので左右に透明の窓を取り付けたのだ(下写真)。
写真 3連ブラストゲートとサイクロン吸引部が合流する部屋に透明窓を付けた
この場合も100均商品を利用した。
100均でこんなヤツを二つ買って来た。ポリスチレン製と書いてある。
ホームセンターでこの手の透明素材を買うとなると、アクリル板などがあるがA4サイズくらいでも500円程度はする。自称100均達人のワテとしては、そんな高価な素材は使えないのだ。
そして見付けたのがこのコの字型の商品展示スタンドなのだ。
それを同じく100均のプラスチック用接着剤で貼り付けたのだ。
透明窓の外から見える部分はホームセンターで買ったエゾ松材を使って窓枠を付けてみた。
写真 柾目の木目が美しいエゾ松材
40x14x1820サイズのエゾ松材は別の用途に使う予定で買っていたのだが、まあ使ってみた。
マキタトリマ M373を買った
前々から欲しいなあと思っていたトリマを購入した!
マキタトリマ M373だ。
写真 ホームセンターで買ったマキタトリマM373
税無しで9500円だった。
ネット通販でも同じくらいの価格で売っている。
写真 マキタトリマM373の本体と付属品一式
流石にマキタ製なので、本体だけでなく付属パーツも加工精度が良さそうな綺麗な仕上がりだ。
例えば透明樹脂製のベースは、透明感があり精度の良さそうな金型で形成したのが一目瞭然だ。
一点だけ気になったのは、銀色のT字型の直線ガイドは鉄板をプレス加工で打ち抜いたものだと思うが、エッジが鋭利に尖っている箇所がある。指で強くなぞると皮膚が斬れる恐れがあるのであとで紙やすりか何かで磨いておく予定だ。
下写真に示すように透明樹脂製のベースは黒いツマミの蝶ネジを緩めると外せる。
写真 マキタトリマM373の本体から透明樹脂製ベースを取り外した
下写真に示すようにチャックの取り付け・取り外しは付属のスパナ(10mm、17mm)を二本使って行う。
写真 マキタトリマM373のコレットを外す
写真 マキタトリマM373のコレットを外した
下写真に示すように、付属のΦ6ミリのビットをΦ6用コレットに差し込んだ。
写真 マキタトリマM373のコレットにビットを挿し込む
付属の6mmビットの刃先は、保護用の透明の軟質樹脂のようなもので覆われている。
使う前にその樹脂状のものは手で取り除く必要があるのかなと思って取説を見たが、それに関しては記述が無かったので、そのまま使ってみた。その結果、樹脂状のものは木を削った瞬間に剥がれて飛んで行った。
もし海外製の1/4インチ(=6.35mm)サイズのビットを使いたい場合には、マキタ純正の6.35mmコレットを買えば良い。
ちなみに下写真の製品は6mm軸だ。ワテもこんなビットセットを買いたいと思っている。
写真 マキタトリマM373にビット取付完了
トリマで円の直径を広げた
さて、いよいよ初トリマ作業だ。
下写真の円形穴を赤マジックの部分まで広げたいのだ。
写真 トリマで円形穴サイズを広げる
本当なら円形のガイドが有れば、そのガイドの内周に沿ってトリマを移動すれば綺麗な円に仕上がる。
でも、現状ではそんな便利なガイドは持っていないのでフリーハンドでトリマを使って、どうにか円を広げる事が出来た。
その写真は撮り忘れたw
写真 円の直径を広げてサイクロン集塵機の位置を2cmほど下げた
と言う事で、トリマを買って正解だった。
今後は、いろんなトリマービットを揃えると同時に、円形カット冶具など自作したいと思っている。
ワテお勧めのトリマー
今回ワテが買ったのがマキタのトリマだ。
トリマは各社から販売されているが、まあ迷ったらマキタで良いと思う。
なぜならマキタは世界最大級の電動工具専門メーカーなので、まあ安っすい海外製を5千円で買うなら、ワテならマキタを1万円で買うほうが安心感があるからだ。
下写真のE-VAlueも実売価格7千円程度で人気が高い。
リョービのトリマも有名だったのでマキタと迷ったのだ。
なお、トリマよりも大型のルーターもあるが、まずは小型のトリマを買って練習する事にしたのだ。
大は小を兼ねるとは言うが、小型トリマで狭い込み入った場所で細かい作業をする場合、大型ルーターで代用出来ない作業もあるからだ。
なので、まずはトリマがお勧めだ。
ワテがマキタを選んだ理由
ワテの購入候補は上に挙げた三種類だ。
元々ワテはマキタ好きなので、マキタかリョービか迷ったのだが、マキタにした。
その理由の一つに、マキタのやつはケーブルが本体から上方向に出ている。
一方、リョービのやつは横方向に出ている。
今回、自作のサイクロン集塵機スタンドの製作中にこのトリマ購入計画を立てたのだが、そうすると狭い空間で作業する場合に、ケーブルが横方向よりも上方向に出ているほうが作業性が良いかなあと言うのもマキタに決めた一つの理由だ。
それ以外の理由としては、ワテは赤い工具が嫌いなのでE-Valueは選ばなかった。
と言う事で、マキタを選んだ深い理由は無い。まあこのクラス(一万円前後)のトリマなら、上写真のやつを買っておけばどれも同じだろう。
ブラストゲートとサイクロン機構の合流エリアを補強する
下写真のように、三連ブラストゲートとサイクロン機構が合流する小部屋の上部に蓋をする為の補強をした。
ここでもマキタM373トリマが活躍した。
先ほど貼り付けた透明窓に2x4の補強材が少し干渉するので、下写真のようにトリマで切り取った。
写真 マキタトリマM373で切り取った2x4材のエッジ
あとは木工用ボンドをタップリと塗って下写真のように木片を張り付けた。固定には100均のF型クランプだ。
写真 ブラストゲートとサイクロン吸引口の合流エリアに蓋をする為の補強
なお、縦長スタンドは四本の2x4材を柱にしているが、それらを長方形の位置に精度良く配置するのが難しかったので、若干歪んでいる。
その結果、上写真の部分も数ミリくらいの歪みがあるので、各部材が直角に組み合わされているように見えて実は直角から数度くらい斜めになっているのだ。
だから自称DIYの達人なのだ。
ブラストゲートとサイクロン機構の合流エリアの気密を高める
さて、下写真のように茶色のクッション材を口の字型に切って100均プラスチック用接着剤で貼り付けた。
この上から板材で蓋をして気密を保つのだ。
写真 ブラストゲートとサイクロン機構の合流エリアの気密を確保する
さて、ここでも100均の材料を使った。
床に敷き詰めるジョイントマットだ。大型(45センチx45センチ)のタイプを一枚買って来てのだ。
当初は、ホームセンターでゴム材料を買う予定で有ったが、これくらいのサイズのゴム素材は数百円から千円以上の価格になるので、それは高過ぎる。
自称100均達人のワテとしてはそんな高価な素材は使う事は出来ないのだ。
サイクロンパーツの上面と、茶色のクッション材の高さを合わせる為に、40mm厚のスタイロフォームを円盤状にカットして嵌め込んだ(下写真)。
その上に、茶色のクッション材の余りを同じく円盤状にカットして嵌め込んだ(下写真)。
それでもまだサイクロンパーツのほうが高さが1cmほど低かったので、スポンジ状のゴム素材を円盤状にカットして嵌め込んだ。
その結果、黒い円板部分の高さと周囲のロの字型茶色クッション材の高さがほぼ同じになった。
ちなみに黒い円板部分に使ったのはホームセンター300円くらいで買ったスポンジゴムだ。
実は最初にこのスポンジゴムを300円くらいで一つ買っていて、ロの字型の部分にも大型のスポンジゴムを使う予定で有ったのだが、ますます値段が高くなるので、100均の茶色のジョイントマットを探したのだが。
100均達人だ!
まあ、単にDIY予算が少ないと言う事と同じだが…
ジグソーで板材に穴を開けて蓋をした
ワテの場合、ジグソーで円形をくり抜くのが苦手だ。
BGMにスカイハイを掛けると気分が乗って上手くカット出来るかも知れない。
でもなぜこのグループはJigsawなんだろう。
ついでにこのマスクを被ると益々気分が高揚するぞ。
電動トリマーを持ってフライング・クロス・チョップ!
反則やがな
危ないし
完成した縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンド改良版の性能を試す
さて、3連ブラストゲート付きのサイクロン集塵スタンドが完成した。
縦型キャスター付きサイクロン集塵機スタンド改良版が完成した
その雄姿を紹介しよう。
写真 正面から見たサイクロン集塵機スタンド
下写真のように、2x4材を四本使った支柱に支えられているので強度的にはかなりの重量物にも耐えられる。まあもう少し細い部材を使っても良かったかも。
写真 横から見たサイクロン集塵機スタンド
下写真のように、大型ゴム製キャスターを四つ取り付けた。
写真 キャスターは六角タイプの木ネジで固定した
六角アプセットタッピングネジは、プラスドライバーでも締められるし、必要なら六角レンチを使って強固に固定出来るのでお勧めだ。
写真 背面から見たサイクロン集塵機スタンド
完成したが、肝心の吸引能力が気になるので早速使ってみた。
Φ65ブラストゲートにホースを挿し込んで集塵能力を試す
床掃除用に買ったのは透明の集塵ホース(5m)で内径が約50mmだ。
ブラストゲートは外径がΦ65なので挿し込めないが、下写真のようにブラストゲートの内部に差し込んでみた。
まあ、気密が悪いので空気が駄々洩れするが、まあ兎に角、集塵能力を試してみる。
写真 5メートルの集塵ホースをブラストゲートΦ65に無理やり挿し込んだ
スライド丸ノコ付近のおが屑を吸引してみた
写真 スライド丸ノコの周囲に飛び散ったおが屑を吸引中
気密が悪いので吸引力は弱いが、おが屑は吸い込んでいる。
写真 気持ち良いくらいに大鋸屑をどんどん吸い込んで行くぞ
う~ん、いい感じだ。
集塵ホースとブラストゲートの部分を何らかの継手を使って気密性を保って接続すれば吸引力は上がるだろう。
使わない時には集塵ホースを引っ掛けて収納出来る
作成したサイクロン集塵機スタンドは、下写真のように窓際に設置した。
使わない時には集塵ホースを引っ掛けておけるので、コンパクトに収納出来る。
なお、上写真壁際にはΦ100のボイド管が写っているが、このボイド管をΦ100のブラストゲートに接続する予定だ。
そうすると、Φ100ブラストゲートは前面ではなくて上面か左側面に付けた方が配管がスッキリ出来たかな。
まあ必要ならもう一つΦ100ブラストゲートを買って、上面の板に穴を開けて取り付けても良い。
5メートルのホースは作業部屋の奥まで届くので、当面はこのホースが一本あれば、部屋の掃除が出来る。
写真 5メートルの集塵ホースを使うと部屋の奥まで掃除が可能
ワテが使っているのはこんな集塵ホースだ↴
今後の予定
3連ブラストゲートのうち、Φ100とΦ65のブラストゲートは未使用なのでこれらを使って壁配管やフロアスイーパーを作成したいと思っている。
ボイド管はホームセンターで一本数百円で買えるので安い。
これらのボイド管を壁に配管して、工作室の電動工具を使う作業台まで引っ張る予定だ。
ちなみに角型のボイド管もある。
一方、現状の内径Φ50mmの軟質ホース(5メートル)は外径Φ65ミリブラストゲートに繋げないので、異径継手などが必要になる。
ネット検索すれば見付かる可能性はあるが、探すのは面倒。
水道管などの継手を組み合わせれば自作出来るかも知れないが、それも面倒。
あるいは100均素材を組み合わせて自作すれば作れるとは思うが、見た目が安っぽくなると思うし、カチッとした見栄えの物を作るのは難しいだろう。
3Dプリンタを使って異径継手を作成する計画
そこで3Dプリンタを使って異径継手を作成する案を思い付いた。
ワテと同じようなアイデアを既に実行している人をYouTube動画で見付けた。
YouTube動画 (自作JPさん)
ワテも前々から3Dプリンタが欲しいなあと思っているのだが、値段も1万円台からあるので、一つ買ってみるかなあと思っている。
ちょっとした継手を作るだけでも数時間の印刷時間が掛かるようだが、自称三次元CADデザインの達人のワテなので、継手を設計するくらいなら簡単だ。あとはプリントするだけで欲しい継手が幾らでも作れる。
買うかなあ~
Fusion360で内径Φ100ボイド管用の90度継手を設計してみた
その後、時間が有る時に3Dプリンタで作りたい継手をデザインしてみた。
自称三次元CADの達人のワテとしては、これくらいのモデルは10分も有れば作れる。
まあ自分で作らなくてもΦ100用の90度エルボならホームセンターに売っているが、ここは自分で作ってみる。
図 Fusion360でデザインした内径Φ100パイプ用の90度継手
上図に於いて、差込口は外径Φ98くらい、奥まで差し込むとΦ100のテーパー状になっている。完璧や。
Fusion360でパイプを作って、そのパイプに対して「勾配」と言う機能を使ったら出来た。
あるいは、断面形状をスケッチで描いておいて、その輪郭形状を回転させて立体を作る手法でも良いかも知れないが、そこまではFusion360を使いこなせていない。
このモデルに対して「3D」プリントと言うメニューを実行したところ、
Autodesk_Meshmixer_v3p4_Win64_Fusion.exe
と言う別ソフトをパソコンにインストールする画面が出たので、それを入れたらこのモデルが下図のようにAutodesk_Meshmixerに読み込まれて、メッシュ化された。
図 Autodesk_Meshmixerでメッシュ化されたワテ設計の内径Φ100パイプ用直角継手
このデータを3Dプリンタに送れば良いのかな?
自称、三次元CADの達人のワテだが、その辺りは全く知らない。
あかんがなw
なお、サイクロン集塵装置の配管は出来るだけ太いほうが良いが、同じくあまり鋭角に曲げないほうが良いようだ。なぜなら余りに急カーブに曲げると空気の流れが悪くなり集塵効果が悪くなるのだ。
なので上図のような90度エルボ継手も沢山使うと吸引力が落ちるかも知れないが、まあ何事も挑戦だ。取り敢えずやってみて結果が出たらその時点で次のステップに行けば良いのだ。
それがDIYだ!
まとめ
ワレコ
自称DIY達人のワテです。
当記事では、ワテが自宅の工作室をコツコツと改造している作業の一環として、新たに導入したサイクロン集塵機の置台を自作する工程を紹介した。
2x4材を使って縦型の木製スタンドを作成して、下段にはリョービの掃除機、中段にはサイクロン集塵機を搭載した。
最上段には3連のブラストゲート(Φ100、Φ65、Φ65)を取り付けて複数の配管を接続出来る仕様にした。
その一つ(Φ65)に軟質ダクトホース(5m、内径50mm)を取り付けたので、床掃除や机掃除など汎用で使える。
残りの二つのブラストゲートには、今後、壁配管やフロアスイーパーを取り付ける予定だ。
と言う事で、サイクロン集塵機と掃除機を単に載せるのでは無くて、ブラストゲートを3個搭載した事によって、汎用性の高い完璧なサイクロン集塵システムがほぼ完成したのだ。
キャスター付きなので必要なら移動可能だが、5メートルホースを採用したので普段は動かす必要は無い。
このような汎用性の高いサイクロン集塵スタンドは、ワテの知る限り世界初と言える。
世間のDIY初心者が思い付かない完璧な集塵システムと言っても良いだろう。
あとは気密性を高める為に専用継手の自作を始めたい。
自称DIYの達人なのだ。
ほんまかいなw
続編記事
作業台を丸鋸ガイド付きに改造したぞ。
その後、この記事で紹介したサイクロン集塵システムは廃止して、新たに配管をやり直した。下記事で解説あり⤵
コメント
吸塵装置にこれだけの精力を費やした方を私は知りません。お見事の一言です。私のblogに書きましたが、吸塵装置と接続出来ないマキタの電動丸鋸を買った私は反省して丸鋸を返品し、マキタとは絶交しました。多分。
他の記事も拝見いたします。
私の自作のサイクロン集塵機ですが、ブラストゲートを三つ付けたので汎用性は高いです。
ただし接続部分が多くなりますので空気漏れもありますので吸引力は若干落ちています。
近所のホームセンターの正月の初売りで集塵機が大安売りしていたので一台買いました。それを使って二台目のサイクロン集塵システムを作る予定です。