ワレコ
素晴らしい作品が完成した。
丸ノコやジグソーの鋸刃を交換したり、鋸刃の直角を計測したりする時に使う置台だ。
ワテの木工作業部屋は狭いので、丸ノコとジグソーどちらにも使える置台を一つに合体して作ったのだ。
他の人の製作例を見ると、丸ノコ用置台、ジグソー用置台など、個別に作っている例は見掛ける。
今回のワテの作品は、それら両者を一体化してコンパクトに仕上げたのだ。
当記事では、その製作過程を紹介したい。
では、本題に入ろう。
ワテ自作の丸ノコ・ジグソー兼用置台の完成写真紹介
まずはワテ自作のその画期的な置台を写真で紹介しよう。
下写真ではHiKOKI電子丸ノコC6MEYを裏返して置台に載せている様子を示す。
写真 完成した置台に丸ノコを載せた様子
上写真のように丸ノコを置台に安定して固定する事によって、鋸刃の交換作業がやり易い。
また、取り付けた丸ノコ刃が金属ベースプレートに対して直角になっているかどうかを完全スコヤなどで計測する作業がやり易くなる。
一方、下写真がジグソーを置台に載せた状態だ。
置台をひっくり返して使うのだ。
写真 完成した置台にジグソーを載せた様子
冒頭の丸ノコを載せていた上面は上写真では底面になっている。
上写真のようにジグソーも安定して固定する事が出来るので、ジグソーの刃(ブレード)がベースプレートに対して垂直になっているかどうかなど、完全スコヤやデジタル角度計などで容易に計測できるのだ。
どう!
なかなかいい感じで出来ているでしょ!
以下では、この丸ノコ・ジグソー兼用置台の製作の様子を写真で紹介したい。
ワレコ式 丸ノコ・ジグソー兼用置台の製作の様子
この置台の製作に使う材料は、主に針葉樹合板12ミリの端材を使った。一部、塗装コンパネ12mmの端材も使っている。
使った工具は以下の通り。
- ジグソー
- 卓上スライド丸ノコ
- インパクトドライバ
- 充電式ドライバドリル
- 仕上げサンダ
- F型クランプ
- 木工用ボンド
- 小刀、ノコギリ、鉋(必要に応じて)
- サイクロン集塵システム
針葉樹合板12ミリの直線カットは卓上スライド丸ノコを使った。
曲線カットはジグソーを使った。
写真 丸ノコのモーター部分の出っ張りを避けるために側板をくり抜いている
ジグソーを使うと下写真のような切り取りも簡単に出来る。
まずは下写真のように二本の直線カットをして、その後で曲線カットする。
あとは、残りの部分も曲線カットで切り落とせば良い。なお、上の板は、途中で設計変更したので、使わなかった。
下写真も同じくジグソーで切り取ったものだ。丸ノコの集塵ホースの部分が側板に干渉するのでその部分をくり抜いたのだ。
今回の組み立て作業ではスリムコーススレッドΦ3.3×30と木工用ボンドを併用した。
最初に針葉樹合板12ミリを箱に組み上げる作業は、木工用ボンドは使わずにコーススレッドのみで組んだ。
その理由は、行き成り作成しても寸法が悪くて作り直す可能性もあるので、ある程度は分解し易いようにコーススレッドのみで組んだのだ。
その後、徐々に組み上げて行きながら、丸ノコやジグソーを載せてみて実用上問題無さそうだと確信が持てたあたりから、今度はコーススレッドは使わずに木工用ボンドのみで組み上げた。
下写真はほぼ組み上げ作業が完了した状態だ。
写真 塗装コンパネ12mmの三角形端材が有ったのでそれを丸ノコ用台座に流用した
上写真では塗装コンパネ12mmの三角形端材を木工用ボンドで貼り付けている。
以前、塗装コンパネ12mm板を使って何か作った時に端材として何枚かの三角形板が出たのだが、それを捨てずに保管していた。
その三角形板を上写真のように丸ノコ置台の四つの隅に接着した。
ただし、そのうちの一つの三角板には丸ノコベースプレートが載らなかったので、その代替策として、丸ノコのモーター部分の出っ張りを側板で支える事にした。
写真 ジグソーを載せる面を上にした状態
上写真はジグソーを載せる面を上にした状態だ。
写真左のV字の切り込み部分は電源コードを通す為に切り込んだ。
一方、下写真が丸ノコを載せる面を上にした状態だ。
写真 丸ノコを載せる面を上にした状態
塗装コンパネ12mmの三角板を使っている理由はたまたま端材で三角の板があったから。
上写真にある四つの三角板の内、奥の最も小さい三角板は、これ以上サイズを大きくすると丸ノコをこの台座に載せる時に丸ノコに干渉して載せられないのだ。
なので、小さめの三角板にしたのだが、その結果この小さい三角板にはベースプレートが届かないので丸ノコがぐら付く。
その対策として、上写真の左側板の大きなくり抜き部分(丸ノコモーターが来る部分)に小板を貼り付けてモーター部分を下から支えるようにしたのだ。
自称DIY達人のワテの臨機応変な対応力だ。
すばらしい。
ほぼ完成したので、仕上げサンダで磨く。
60番手の紙やすりを付けて研摩した。
ちなみに下写真のように丸ノコも仕上げサンダもサイクロン集塵システムに接続している。
写真 ワテ自作のサイクロン集塵システムに接続している丸ノコと仕上げサンダ
仕上げサンダで研磨したのだが、丸ノコモーターを支えるように貼り付けた小板だけだと、その面を下にして置いた場合にぐら付く。
まあその小板の部分は通常は側板になるので直立しているからその面が下に来ることは無い。
でも、何かちょっとこの置台を作業台の上に置いた時に、側板の面が下に来るとぐら付くのが気になる。
なので、下写真のようにモーター支えの小板の周囲にも針葉樹合板12ミリの端材を木工用ボンドで貼り付けて、その面を下に置いた時にも安定性を良くした。
写真 丸ノコモーター支えの小板の周りにも同じ厚さの針葉樹合板12ミリ端材を貼って面一にする
上の接着が乾燥したので再び仕上げサンダで研磨した。
今回は網目になったヤスリを使ってみた。これも60番手だ。
写真 網目タイプのヤスリを付けたマキタ仕上げサンダ
紙ヤスリタイプに比べてこの網目タイプのヤスリは耐久性が高いのでお勧めだ。
今回のような箱物の作品をサンダーで研磨する場合、平坦な面の研磨なら紙ヤスリでも良いが、角の鋭いエッジの部分を滑らかに研磨すると、紙ヤスリタイプは破れやすいので適していない。
そう言う角の部分の研磨でも、上写真の網目タイプのヤスリなら耐久性が高いので難なく研摩出来るのだ。
完成した丸ノコ・ジグソー兼用置台の使い方
と言う事で、無事に完成した丸ノコ・ジグソー兼用置台の写真を以下に示す。
写真 ジグソーを載せる面を上にした状態
写真 丸ノコを載せる面を上にした状態
丸ノコを載せる
下写真のように丸ノコを載せてみた。
写真 丸ノコを置台に載せた状態
上写真のようにいい感じに丸ノコベースプレートが上向きにして安定している。
集塵ホースが側板に干渉しないようにジグソーでくり抜いている。
下写真がモーター部分を支える小板の様子だ。
写真 丸ノコベースプレート三つの隅は三角板で支えて丸ノコモーター部分も支えて安定させた
当初はベースプレートの四隅を三角板で挿させる予定だったのだが、上写真のように左手前の三角板はベースプレートに届いていない。
もしこの三角板を大きくしてベースプレートを支えるようにすると、この置台に丸ノコを出し入れ出来なくなる問題が発覚したのだ。
それをモーター支えの小板で解決したのだ。
その結果、こんなに安定性が良くなるとは思わなかった。
下写真のように、完全スコヤを使って丸ノコ刃の直角を計測する作業もやり易いのだ。
写真 丸ノコ刃がベースプレートに対して正確に90度になっている
シンワの完全スコヤはDIYには必須だ。この手の定規類は買い替えるなんて滅多に無いので、高品質なシンワさんの製品を使うのが安心だ。
上写真のようにHiKOKI電子丸ノコC6MEYのベースプレートは高級感ある鏡面クロムメッキが美しい。
下写真のように丸ノコを安定して裏向き固定が出来るワテ自作の画期的な置台なのだ。
写真 丸ノコを裏向きで安定して保持出来る置台
下写真は丸ノコを載せる前の状態だ。
写真 丸ノコを載せる面を上にした状態(正面から撮影)
ジグソーを載せる
下写真はジグソーを載せる面を上にした状態だ。
写真 ジグソーベースプレート支え部分は現物合わせで長板を貼って幅を最適化
上写真でジグソーのベースプレートを支える箇所は、あとから細長板を貼り付けて幅を最適化している。
まあこの辺りは現物合わせで作るのが最も確実なので、継ぎはぎで見た目が悪いなんてのは気にせずに、板を貼って解決するものは貼る。
下写真のようにジグソーを載せてみた。
写真 ジグソーを裏向きでしっかりと支える置台
下写真は後ろから撮影した写真だ。
下写真のようにジグソーブレードがベースプレートから直立した状態で安定して保持できる。
その状態なら自分の両手が自由に使えるので下写真のように完全スコヤを使ってジグソーブレードとベースプレートの角度を計測し易い。
完璧や!
なお、直角の計測には完全スコヤが手軽だが、下写真のようなデジタル角度計・デジタル水準器も最近では安いので一つ持っていると何かと便利。
このデジタル水準器は今年のワテの買い物で満足度ランキング上位3位以内に入る優れものだ。
この黄色の角度計は水平に対する角度が計測出来るのでデジタル水準器と言える。
一方、下の黒い定規タイプの角度計は、水平に対する角度の計測は出来ないが、定規の二辺の間の角度が計測出来る。
と言う訳で、これら二種類のデジタル角度計・デジタル水準器を持っていると何かと便利なのだ。
この後、塗装をしようかなあと思ったが、まあ面倒なので、当面はこのまま使う。
もし、使い勝手に問題が無く、今後もこのまま使い続ける事が出来そうなら塗装しても良い。
でも、マイナーな修正なども有り得るので暫くは無塗装で使う。
まとめ
ワレコ
なかなか良い作品が完成したと思っている。
当記事では、ワテが木工作業部屋で使っている丸ノコとジグソーを裏向きで安定しておける置台を自作した過程を紹介した。
先日の週末を利用して、作業時間数時間くらいで完成させる事が出来たのだ。
この丸ノコ・ジグソー兼用置台を使う事で、丸ノコもジグソーも刃をベースプレートに精度良く直角に微調整する事が出来るので、今後は益々木工作品の仕上がりが良くなる事が期待できる。
なお、写真には撮り忘れたのだが、マキタ仕上げサンダもこの置台に裏向きで載せる事が出来た。
つまりBOSCHジグソーの代わりにマキタ仕上げサンダを載せてみたら、ピッタリではないけれど、ある程度安定して保持出来たのだ。
なので、「ワレコ式 丸ノコ・ジグソー・仕上げサンダ兼用置台」と言う事になる。
仕上げサンダを裏向きで台座に載せる事が出来るので、例えば紙ヤスリを交換する時などに作業性が良いのだ。
完璧や!
自称DIY達人のワテなのだ!
ワテお勧めの電動工具
(続く)
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