写真 車用網戸の自作の合間に浴衣で涼むDIY女子 with 蚊取り線香
当記事は以下の記事の後編だ。
ワテの軽バン(ハイゼットカーゴ)のリアのスライドドアの窓に網戸を自作する作業の備忘録。
結論としては、いい感じに完成したぞ(下写真)。
写真 ハイゼットカーゴのスライドドアにマグネットテープで貼り付けた自作の網戸
どう!いい感じでしょ!?
この状態で問題無くスライドドアを開閉出来るのだ。使うたびに毎回取り付ける必要もなく、付けたままで良いのだ。走行中の振動で剥がれ落ちる事も無い完璧な仕上がりだ。
ちなみに上写真で、天井付近に巻いているアルミシートは自作の目隠しシェードだ。目隠ししたい場合には、暖簾のように垂らせば良い。これも別の記事で製作方法を紹介しているので参考にして頂きたい。
では、本題に入ろう。
網戸押さえゴムを埋め込む溝を作成する
前回までで厚さ2.5ミリ、幅30ミリのラワンベニア合板を木工用ボンドで貼り合わせて四枚重ねにして網戸の木枠を作成した(下写真)。
ハイゼットカーゴのリアのスライドドアの窓に内側からマグネットテープで貼り付けるのだ。
ボディの曲面にピッタリとフィットするように木枠もカーブを描いているのが分かるだろう。
次の作業はこの木枠に網戸押さえゴムを埋め込む溝を付ける作業だ。
網戸押さえゴムを埋め込む溝の構造
木枠の断面図を以下に示す。
現状はベニア板四枚重ねまでの作業が完了している。
この後は、溝を作る作業を行う。
上図のように、溝を作成したあとで網戸押さえゴムを溝に埋め込んで網を押さえるのだ。
完璧なアイデアだ!
外側に板を貼る
幅13ミリのラワンベニア合板(下写真)を使って溝を作る。
ホームセンターのパネルソーでカットして貰ったのだ。
まず、木枠の外側にこの13ミリ幅のラワンベニア合板を貼り付ける(下写真)。
沢山のクランプを総動員して、四辺全てに13ミリ板を張り付ける(下写真)。
何度も言うけれど、木工DIYするならクランプは沢山あるほうが良い。
多ければ多い程良い。
お勧めのクランプ
クランプには幾つかの種類がある。
F型クランプ
C型クランプ
ハンドクランプ
ワテの場合、これらの三種類のクランプを持っている。今回のような薄板を挟んで固定する用途にはハンドクランプが使い易かった。洗濯バサミのように挟む簡単な構造だ。
F型やC型のクランプは、固定する場合には軸を回転させて部材に押し付けて行くが、回転方向にも部材に力が加わるので、軽い部材の場合には位置がずれやすい。今回みたいな2.5ミリ厚の薄いラワンベニア合板を固定する場合には、まさにそんな位置ずれの問題が出た。
なので、まずは洗濯バサミクランプを数個使って正確な位置に板材を固定する。
次に、F型やC型のクランプを使って板材を固定する。その場合には洗濯バサミクランプで固定しているので持ち手を回転させても位置ずれは起きにくいが、念のために慎重に作業する。
そんな感じで貼り付けて行った。
内側にも板を貼る
上写真のように、使う予定の網戸押さえゴムを短く切って溝の幅を決める基準とした。
網戸押さえゴムは直径4.5ミリを使う予定なので、溝の幅は4.0ミリくらいにしてみた。
少し溝幅が狭いくらいのほうが、ゴムがしっかりと埋め込めると思ったからだ。
でも、結論としては、このあと直径4.5ミリ網戸押さえゴムを埋め込む作業がやり辛くて困った。
結局、直径3.5ミリの網戸押さえゴムを使って網戸を押さえた。
下写真のように、外側と内側に溝を作る事が出来た。
ただし、べニア板の厚みは2.5ミリなので、これでは溝が浅い。
なので、この後もう一枚べニア板を貼って深さ5ミリの溝にする。
溝の深さを5ミリにする為に外と内にラワンベニア合板を貼る(六層目)
先ほどと同じように外側と内側にラワンベニア合板を張り付ける。
貼り付けて行くだけなので、手順としては今までの作業と同じ。
溝幅が広くならないように注意
注意事項としては、この溝に網戸押さえゴムを埋め込むので、溝幅が設計通りの4ミリ程度になっているように入念に確認する。
クランプの軸を回転させて板を固定すると、板に回転方向の力も加わるので1~2ミリ程度位置がずれやすい。接着剤が乾く前なら位置ずれを見付けても手でずらせば修正出来る。
でも、接着剤が固まってしまうと修正は困難だ。
もし溝幅が狭い場合には接着剤が乾燥後にカッターで切って溝幅を広げれば良い。
ところが、溝幅が広すぎた場合には、それを狭くすることは困難だ。
ワテの場合も、一箇所、溝幅が予定の4ミリではなくて6ミリ程度の幅になってしまった場所があった。長さは15cmくらいの長さだった。
4.5ミリの網戸押さえゴムを埋め込む予定なので6ミリ幅だとガバガバで緩くてゴムが浮き上がってしまう。
その部分は、幅4ミリX150ミリくらいに切った細板を作って貼り付けて溝幅を2ミリくらいにした。
それが乾燥した時点でカッターで切って溝幅を4ミリに修正したら無事に解決した。
残念ながらその部分の写真を撮るのを忘れていた。
ただし溝幅が広くて焦ってしまい写真を撮るのを忘れた訳ではないw
幅4X深さ5ミリの溝が完成
上写真のように、いい感じで溝が完成した。
溝彫りはルーターやトリマーでやっても良い
なお、ワテの場合には、電動工具と言うと丸ノコとジグソーくらいしか持っていない。
もしトリマーやルーターを持っている人は、ワテのような手間の掛かるやり方で溝を作るのでは無くて、単に2.5ミリ合板を6枚貼り合わせた後で、トリマーなどを使って幅4ミリ深さ5ミリくらいの溝を掘ると良いだろう。
ワテも欲しいと思っているマキタのトリマとルーター。
使ってみたい。
鉋掛け、紙やすり仕上げ、パテ埋め、ラッカー塗装
ここまでの作業は約三日で完了した。
最初は慎重に作業していたので時間が掛かったが、一枚、二枚、・・・六枚まで合板を貼り付けて行くと言う単純な作業なので、慣れてしまうとサクサクと順調に進んだ。
まずは鉋掛け
2.5ミリラワンベニア合板を6枚貼り合わせたので、厚さは15ミリだ。
ホームセンターで帯状にカットして貰った時点で1~2ミリの切断誤差がある。
また、貼り合わせの作業でも1ミリ程度の位置ずれがある部分もある。
その結果、6枚貼り合わせの板のエッジは、凹凸があるので鉋掛けして平坦にした。
その後で角の部分も鑢(やすり)や紙やすりを使って磨いた。
木工に使うヤスリはこのタジマサンダーがお勧めだ。
何度も繰り返し使えるので、紙やすりを何枚も買うよりも経済的だから。
仕上げには、紙やすりの80番とか120番くらいを使った。
写真 鉋掛けしたあと、紙やすりで磨いたラワンベニア合板製の窓枠
なお、窓枠の内側もエッジが凸凹になっているので鉋で削っても良かったのだが、削らなかった。
理由は、内側なので鉋掛けがし辛いから。それに、内側は網で隠れて見えないから多少仕上がりが汚くてもまあいいやと言う理由で。要するに手抜きだw
鉋を砥石で研ぐ
久しぶりに鉋を使った。
ワテの場合、三つの鉋を持っている。
二つは、大昔に買ったやつ。
そのうちの一つは保管状態が悪かったので鉋台が乾燥してひび割れが出ている。あかんがな。
もう三番目のやつは確か東急ハンズで買ったやつだ。鉋鍛冶の名工、故 碓氷健吾 氏の作品(65mm=寸六)だ。
鉋のサイズは刃の身幅で表現される事が多い。
刃物の名産地である三木市の株式会社常三郎さんのサイトから引用させて頂くと以下の通り。
身幅(L) | 押金幅(R) | 旧称 | 台長 |
80mm | 70mm | 二寸 | 尺台 |
70mm | 63mm | 寸八 | 9寸5分台 |
65mm | 57mm | 寸六 | 9寸5分台 |
60mm | 54mm | 寸四 | 9寸台 |
55mm | 48mm | 寸三 | 8寸台 |
50mm | 44mm | 寸二 | 7寸台 |
48mm | 43mm | 寸六 | 5寸5分~7寸台 |
42mm | 36mm | 寸四 | 5寸5分~7寸台 |
36mm | 31mm | 寸二 | 5寸5分~7寸台 |
表 鉋のサイズ 引用元 https://www.tsune36.co.jp/kanna_kaitai_shinsho/page_003/
身幅とは、鉋刃の先端部分の刃幅ではなくて、文字通り刃の横幅だ。最大幅と言っても良いだろう。
台の長さ(台長)は上表では寸表示なのでセンチに換算してみた。
9寸5分 = 28.79 cm 9寸 = 27.27 cm 8寸 = 24.24 cm 7寸 = 21.21 cm 5寸5分 = 16.67 cm 5寸 = 15.15 cm 1寸 = 3.03 cm
ちなみに株式会社常三郎さんは三代続く鉋鍛冶職人さんらしい。ホームページにはいい感じの鉋が沢山あるぞ。どの鉋も素晴らしい出来具合だが、ワテの場合には、特に刃幅の広い大鉋を見るとある種の恍惚感に浸れる。何時間も見ていても飽きないのだ。まさに鉋変人w
さて、刃物を使った作業では、刃の斬れ味が重要だ。
鉋や包丁を研ぐのが好きなワテであるが、砥石は数個持っている。
まあ、通常は中砥の1000番くらい、仕上げ3000番くらいを持っていると足りるだろう。
天然物の砥石はいいよなあ~。
人造の2000番だと、本当に2000番の均一の粒子しか出ないが、天然の2000番だと、2000番粒子以外に粗い粒子も細かい粒子も出るので、研ぎ易いのだ。
ワテも安いやつだが天然物の砥石を何個か持っている。
で、目の粗さの違う二種類の砥石を使って、鉋の刃を研いだ。
その後、木枠を鉋掛けしたのだが、サクサクと心地よく削れた。
ワテの場合、刃物の研ぎには自信がある。
大抵の物は研げる。
いちおう、本阿弥ワレコを名乗っている。
ほんまかいなw
ただしノコギリの目立てはやった事は無いが。
木工用パテと言うのを使ってみた
ワテの場合、自称DIYの達人なのだが、木工用パテと言うのは初めて使ってみた。
まあ、木工の達人なので、加工精度は完璧だ。だからパテ埋めが必要になるような隙間が開く事が無いからだ。法隆寺を作った宮大工さんが、鋸や鉋の作業で失敗して広くなった隙間をパテ埋めしているなんて、絶対にないと思うし。
で、今回、ドアロックボタンの部分を避けてべニア板を貼ったが、その部分のべニア板が段々になっているので、その部分をパテ埋めしてみた。
まずはパテ埋め前の写真がこれ。
初めてのパテ埋めなので、まあ兎に角塗ってみた(下写真、紙やすり処理前)。
まあ、数時間で乾燥するので、紙やすりを掛けて平坦にしたら、二回目を塗っても良いだろう。
今回は一回塗りでやめた。理由は、完成後は見えない場所なので多少見た目が汚くても全く問題ないので。要するに手抜きと言うやつだ。
水性ウレタンニスを塗る
仕上げはニスを塗る事にした。
ニスの種類は多い。
まずは油性か水性か。
ワテの場合は水性を選んだ。
理由は、ニスやペンキの場合、油性だと薄め液にはシンナーやトルエンが含まれているが、塗っているうちに吸い込んで頭がクラクラして気分が良くなると困るからだ。
一方、水性なら水で薄められるし、刷毛や容器も水洗い出来るので手軽なのだ。
だから、ワテの場合には、最近では専ら(もっぱら)水性塗料を使う(とは言っても、塗装するのは何年ぶりかな。覚えていないくらい久しぶりだぞ)。
さて、ワテが選んだの和信ペイントさんの水性ウレタンニス(チーク色)だ(下写真)。
和信ペイント 水性ウレタンニス(130ml)の特徴は以下の通り。
- 用途:屋内で使用する木製家具や木の木工品、屋内木部(床、手すりなど)
- 塗り面積(2回塗り)(約):1.4m2、たたみの枚数:0.9枚
- うすめ液:水(原液のまま使用できます)
- 乾燥時間:約90分(20℃)
- 仕様:F☆☆☆☆、アクリルウレタン系エマルション塗料、水性
引用元 和信ペイントさんのサイト
当初は同シリーズの光沢のある透明クリアー色を塗ろうかなあと思ったのだが、なんとなくチーク色を選んだ。
で、早速塗ってみた(下写真)。
このニスを買ったお店には、塗装のサンプルが展示してあり、チーク色の場合にはもっと薄い色合いだった。
で、実際に塗ってみると、物凄く濃いぞ!
まあ、ワテの場合、原液のまま塗ったので濃かったのかな?
水で薄めて塗れば薄い色に仕上がったのかも知れない。
それと、店に有った塗装サンプルは、木目も細かい上質な板材だったが、ワテが塗ったのは木目が粗いラワンベニア合板だ。
なので、その木目に塗料が入り込んで縞々になっているから、余計に濃く感じるのだろう。
まあ、いいわ。
兎に角、全体を塗装した(下写真)。
お~、超高級チーク材で作ったとしか思えない木製網戸枠。
まあ、遠くからみるとそんな感じに見えるよね。
ニスは重ね塗りをするとより綺麗に仕上がるが、今回は一回塗りでやめた。理由は手抜きだ。
まあ、車内に取り付けるので、外からは見えないし。
網を張る
いよいよ、網張作業だ。
車中泊用の網戸作成プロジェクトの最後のステップだ。
今までの作業では、一点のミスもなく完璧に仕上がっている(事にする)。
最後の網張もワテの事前の緻密な計算では、問題無くスムーズ行くはずだ。
ホームセンターで安売りしていた網を広げる(上写真)。
同じくホームセンターで買って来た、網戸押さえゴムを押し付けるローラー(下写真)。
直径4.5ミリゴムは4ミリ幅溝にはキツ過ぎた
さて、さっそく網を固定する為に直径4.5ミリゴムを4ミリ幅の溝に押し込んでみたのだが、キツくて入らない。大型マイナスドライバーを使って無理やり押し込めばどうにか入るのだが、10cmくらいの距離を押し込むだけでも数分掛かる。
そんな調子だと、一周三メートルくらいの窓枠にゴムを押し込むなんてやってられない。
ホームセンターで直径3.5ミリゴムを買って来た。
ちなみに、網戸押さえゴムの直径は、以下のものが市販されている。
網戸ゴムで有名なダイオ化成さんのサイトから引用させて頂くと以下の通り。
2.8 ミリ 3.5 ミリ 4.5 ミリ 5.5 ミリ 6.8 ミリ
引用元 https://www.dionet.jp/products/kinds/screen/rubber_roller.html
なぜこの数字なのかは未確認だ。4ミリなどは市販品には無いようだ。
なので、ワテの場合には3.5ミリを買って来た。
網をハンドクランプで固定して作業するとやり易い
網戸ゴム押さえローラーを使ってゴムをグイグイ押し込むと簡単に押し込めた!(下写真)
網が弛まないように、ハンドクランプを使って張っておくと良い。
網戸押さえゴムの色は灰色と黒色があるが、今回は目立つ黒色を選んだ。
チーク色の木枠に黒色ゴムの直線ラインがアクセントになると考えたのだ。
コーナー部分は網戸押さえローラーの反対側にある突起を使って押し込むと良い(下写真)。
四辺全部にゴムを張れたので、あとはカッターで切り取れば完了だ(下写真)。
サクサクとカット出来るので気持ちイイ(下写真)。
ハイゼットカーゴ車中泊用の網戸の完成
どう!いい感じでしょ!
安っすいラワンベニア合板には見えない。
イタリア製超高級舶来チーク無垢素材の網戸(と言う事にしておこう)。
遠くから見ればそう見えるw
下写真の白っぽい縞々部分は光の加減で皺っぽく見えているが、実際はある程度の張力でピーンと張れている。
ただし、上写真左側の窓枠部分は網に皺が見える。まあそう言う事もある。皺が有っても虫が入ってこないから問題ない。気にしない。
堂々の完成!
やはり黒色ゴムを選んで正解だった。
チーク色の木枠に、黒色ゴムがシャープな印象を与えるぞ。
自画自賛!と言うやつだな。
車に取り付ける
早速、ハイゼットカーゴに取り付けてみた。
お~、ええ感じや。
現物合わせで作成した一点物だ。今風に言うとワンオフ(one off)か。
余談になるが、昔、仕事で外国人からある種のプログラムが入ったテープを受け取ったのだが、添付の書類に one off ~ って書いてあったのだが、one of ~ (ひとつの~)の間違いだろ!?とその当時は思ったのだが、今思えばワテ用に特別に作ってくれたと言う意味だったのか。知らなんだw
網は弛みもなくいい感じで張れているぞ(下写真)。
なお、上写真左のように、若干の隙間が生じたので毎度おなじみの突っ張り棒で突っ張っておいた。
一時間もすると、木がボディのカーブに馴染んでいい感じに曲がるのだ。その後は、マグネットテープで吸い付くのでカーブを維持出来る。
スライドドアを開閉してみたが、木枠が車ボディに干渉する事もなく、また、開閉時の衝撃を与えても木枠はマグネットテープでしっかりとボディに吸い付いているので脱落するなどの問題も起こらなかった。ワテの緻密な設計通りだ。
左側の網戸の写真(下)
こちらも、いい感じにボディにフィットしている。
外側から見た網戸(窓を全開している)。
網戸の木枠は、下写真のように斜めから覗き込めばエッジが少し見える程度なので、正面から見れば木枠は全く見えないのでデザイン的にも美しいぞ。完璧や!
ハイゼットカーゴのリアの窓ガラスは全開しても半分くらいしか開かない。
網戸がシェード(遮光、目隠し)の役目にもなるので、常時取り付けたままにしておく予定だ。
網戸が有ると車外からは車内は見えにくいが、車内から網戸を通して車外を見ても、それほどは見辛くはないし。
ドアロックボタンが操作出来ない問題点発覚
なお、一点気になったのは、ドアロックボタンが網戸で覆われてしまった。
その結果、手でドアロックボタンを操作する事が出来ない。
今、気づいたぞ!
最初に気付くべきだった。。。
でもまあ、ワテのハイゼットカーゴはリモコン操作の集中ドアロック機能があるので、ドアロック開閉はリモコンでやるから問題無い。
逆に言えば、もしワテと同じような網戸を製作予定の人は、リモコン操作が出来ない手動式のドアロック操作の場合には、この点を注意する必要がある。
その時には、例えば窓枠の上下に穴を開けて紐を通してドアロックボタンに結んでおく。そうして、上に引っ張ればロック解除、下に引っ張ればロック施錠できるようにするなどの案で解決出来るだろう。
あるいは木枠下側に穴をあけて、針金を通す。その針金をロックボタンに固定しておく。針金を上下させる事でロック解除・施錠が出来るようにするなどの案でも良いだろう。
まとめ
車中泊は楽しい。
製作期間は約一週間くらい掛かった。
実質の作業時間は、8時間くらいかな。
要するに、ホームセンターで合板を帯状にカットして貰ってあとは木工用ボンドで貼り合わせるだけだ。ボンドが乾くまで数時間必要だが、6枚貼り合わせたので時間が掛かった。もし速乾性の木工用ボンドを使えば一日で完成するだろう。
まずは車の窓枠にマグネットテープを貼り付ける。
その上に両面テープを貼る。
そして一枚目の板を貼る。
木工用ボンドを塗って二枚目、三枚目の板を貼る。
あとは、作業部屋で四枚目の板を貼ってクランプでガッシリと固定する。
五枚目、六枚目はゴムを埋め込む溝を付ける作業だ。
こんな調子で、どんどんやって行くと良い。
費用は何だかんだで、五千円近く掛かってしまった。超強力両面テープが二千円もしたのが大きい。それに網戸押さえゴムを細い3.5ミリに買い直したり、水性ウレタンニス、木工用パテなども買ったし。
次回、もし同じ物を作るとしたら、ラワンベニア合板とカット費用、木工用ボンド、網、押さえゴムくらいで作れると思うので、三千円以内で作れると思う。
現在は、ハイゼットカーゴにこの網戸を常時取り付けている。走行中の悪路で車体が大きく揺れても、マグネットテープで貼り付いている網戸は強固にくっ付いているので剥がれ落ちるなどのトラブルは一度もない。
車中泊にお勧めの布団
その後、2019年9月に入って比較的涼しい日が続くようになって来たので、自宅のガレージに駐車した車の中で一晩寝てみた。
網戸を付けた左右のリアスライドドアの窓を全開(でも半分しか開かないが)、涼しい外気が入って来る。虫は一匹も入ってこなかった。完璧だ。
ちなみに、ワテの場合は部屋では綿100パーセントの敷布団に薄手の羽毛布団で寝ている。
車の中でも同じような寝心地にしたかったので、コンパクトに折り畳める敷布団(ポリエステル)に薄手の羽毛布団を車中泊用に装備した。車の中にもかかわらず、部屋で寝るのと同じくらい快適だった。
ワテが使っているのはこんなタイプの布団だ。
上の布団の特徴としては、六つ折りに出来るのでコンパクトに収納できる。サイズは 100×200cmなので、ハイゼットカーゴの荷室の縦寸法(約180cm)には若干長いが、端を折り返せば短くなるし、かつ、折り返した部分は枕になる。
薄手の羽毛布団は夏も冬も使えるのでお勧めだ。冬場に寒い場合には、もう一枚上から布団を掛けても良い。
この製品の場合、洗えるので扱い易い。
必要に応じて工具を買い揃えると良い
トリマーを持っている人は、溝彫り作業が簡単に出来るだろう。
DIYを成功させるコツは、ワテの考えでは、悩んでいる暇があれば手を動かして兎に角やってみる。そして、必要な道具は買い揃えると良い。
例えば、今回、網戸のゴムを押さえるローラーを買った。
ローラーを買ったとしても家の網戸は今のところ交換の予定は無いので、今回の車の網戸を張るくらいしか用途は無い。
だからローラーを買ったとしても、今回限りかな。だったら、ローラー無しで済ませられるかな?
などと考えたのだが、やはり、網戸張りには専用のローラーを使うと作業が捗る。
ローラーの値段も200円前後と安いし。
まあ、網張作業を上手にやるにはやはり専用工具を使うべきだろう。
これはローラさん。網戸張りは多分やった事は無いだろう。
と言う事で、必要に応じて工具に投資する事はDIYの基本だろう。
でも、あまり高価な工具は使用頻度を考えて買うか買わないか考えるべきだろう。
今回、例えばベルトサンダーが有れば仕上げの研磨作業がやり易かったと思う。
欲しいなあ、このリョービのベルトサンダー。使ってみたい。
でも、紙やすりで十分だし、数万円出してベルトサンダーを買ったとして、次回何か木工をやる場合に使うかな?と考えた時に、そんなに使う機会は無いだろうなあと言う事で、ベルトサンダーなどの購入は見送った。それにそんな予算無いしw
と言う事で、いい感じの網戸が完成したので、車中泊に出掛けたい。
網戸押さえゴムの別の利用方法
網戸押さえゴムが余った人はこの記事で紹介している使い方をすると良いだろう。
工具の壁掛け収納に利用出来る。
DIYが趣味の人にお勧めの記事だ。
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