写真 ワレコ監修のもとで車中泊用のカーテンを自作したDIY女子(イメージ)
ワテの場合、軽バン(ハイゼットカーゴ)をコツコツと車中泊仕様に改造している。
現在までの改造内容としては以下の通り。
- 荷室に板を敷いてフラット化し、寝具(布団、枕)を積み込んだ
- 荷室右側面にテーブル作成した
- 荷室スライドドア用網戸を自作し取り付けた(木製だがボディ曲面にピッタリフィットする職人技!)
- 充電式のポータブル充電器(リチュウムイオン電池)を購入した(SUAOKI G500)
- バックミラー一体型のドライブレコーダーを自分で取り付けた
- LM3886x4個使用のパワーアンプ(100V駆動)と2Wayチャンネルフィルターを作成中
- 2Wayフロントスピーカーシステムを作成した
などか。
ワテが車中泊仕様にハイゼットカーゴを改造する場合の方針としては、「一見ノーマル車に見えるが実はすっごい改造している」だ。
つまりまあ、車の外から見るとごく普通のノーマルなハイゼットカーゴなのだが、車内を見ると画期的なアイデア満載の驚くべき改造が施されている。そんなDIYを目指している。
今回は車中泊に必須のカーテンを自作した。いわゆる目隠しだ。外部から車内を覗き見されないようにするのだ。
この週末を利用して数時間作業したら画期的な作品が出来た。
DIYで車中泊仕様に車を改造している人のブログやYouTube動画を今まで多数見たが、今回ワテが発案した方式はワテの知る限り見た事が無い。
このブログ記事によって、車中泊業界が騒然となるだろう。
自称DIY界の風雲児のワテである
ほんまかいなw
では本題に入ろう。
どんな目隠しカーテンを作成するか
車中泊仕様に車を改造している人のブログやYouTubeを見ていると、車に目隠し・目張りを作る場合、以下のような手法を採用している人が多い。
- 車の窓に棒やワイヤーを張ってそこにカーテンを引っ掛ける
- 車の窓の形状にピッタリとフィットする形状のプラダン(プラスチックダンボール)などを嵌め込む
- 市販のシェードを取り付ける(マグネット式、吸盤方式、その他)
などかな。
レールに布を吊り下げるカーテン方式
まあ、車用の「カーテン」を作るとなると、ホームインテリア用のカーテンと同じく、カーテンレールやワイヤーを張って布製のカーテンを吊り下げるという発想になるのはごく普通の発想だ。
でもまあ、その手のカーテンを作成した場合、走行中はカーテンが邪魔なので束ねて車のピラーの辺りに固定する必要がある。上手く作成すれば良いが、下手な工作だと束ねたカーテンが窓のガラスの一部を覆い隠すなどして運転に支障をきたす可能性もある。
例えば市販の車用カーテンをアマゾンで見付けた(下写真)。
上写真のようにカーテンを使う場合には完全に目隠しが出来るので便利ではあるが、このカーテンの場合、使わない場合には取り外す必要があるのか?それともピラーの辺りに束ねる事が出来るのか?
いずれにしても、この手のカーテン方式は、走行中に邪魔にならないように収納するのが難しそうだ。
プラダンで窓の形状にピッタリフィットする目隠しを作る方式
車中泊仕様の目隠しDIYアイデアで別のアプローチとして、窓の形状にピッタリとフィットする目隠しを板やプラダンなどで作成している人も多い。
YouTubeで
で検索するとアホみたいに沢山ヒットする。
その中の一つを紹介させて頂く(下動画)。
まあ、ホームセンターで売っているプラスチックダンボール(通称プラダン)を窓の形状に切り取ってそれを窓に埋め込むのだ。
この方式の利点としては、窓の形状にピッタリ合わせて自作出来るので、使う場合には窓に嵌め込めば完全に外部からの視線を遮る事が出来る。
また、カーテンのようにヒラヒラしないので、車内の居住性を損なわないなどか。
難点としては、使わない場合には取り外してどこかに保管しなくてはならない。それと製作時には窓形状を正確に写し取る必要があるので、型紙を貼って窓形状をトレースするなどの手間が掛かる。
それと、窓にピッタリの目隠しを張っていると車中泊をやっている事がバレバレにバレてしまう。車中泊禁止の場所では、その手の車が止まっていると管理者から注意される可能性もある。あるいは警察に通報されて職務質問される可能性も有り得る。
まあ確かに、全ての窓を完全に目張りで隠していて車内が全く見えない車は、誰が見ても怪しい雰囲気がプンプンしている。たぶんおしりたんていもそう思うだろう。
ワテのモットーとしては、見た目はごく普通のノーマル車のままにしておいて、外から見ても車中泊をやっている雰囲気を全く感じさせない改造を目指しているのだ。
つまりまあ、ステルス車中泊(Stealth Car Camping)と言う感じか!
ワテの新造語だ。
高性能レーダーでさえも探知する事が不可能なワテのハイゼットカーゴ。
巻き上げシェード方式を採用する
さて、世の中の車中泊用目隠し製作例を幾つか比較検討したが、どれもワテの好みには合わない。
カーテンは使わない時に邪魔だし、プラダンは使わない時にどこかに収納しなくてはならないし。
DIYの達人&車中泊界の風雲児を自称するワテとしては、世間の凡人が考えるような陳腐なアイデアは決して使いたくないw。
で、ワテが数時間瞑想して考えたら物凄く良いアイデアが浮かんだ。
材料費も2000円程度。
早速その製作過程を紹介したい。
ワレコ式車中泊用目隠し作成に必要な材料
まずは材料の購入だ。
超強力両面テープ以外は全て100均ショップのダイソーで調達した。
品名 | 単価 | 個数 | 小計 |
保温アルミシート90X180cm(ロールタイプ) | 100円 | 2 | 200円 |
保温アルミシート90X180cm(折り畳みタイプ) | 100円 | 1 | 100円 |
丸棒(直径15mmX910mm) | 100円 | 5 | 500円 |
マグネットテープ(両面テープ付き)(幅20mmX1.5メートル) | 100円 | 4 | 400円 |
円形のマジックテープ(直径35mm)6個入り | 100円 | 1 | 100円 |
超強力両面テープ(日東電工) | 900円 | 1 | 900円 |
合計 | 2200円 |
表 ワレコ式車中泊用目隠し作成に必要な材料一覧リスト
それぞれの材料を簡単に紹介しよう。
保温アルミシート
保温アルミシート(下写真)はダイソーのバーベキュー用品売り場で見付けた。
アルミフィルムがポリエチレンシートに貼り合わせてあり、ロール状に巻いてあるのだ。
幅90cmで長さ180cmだ。
同じ製品でロールでは無く折り畳んであるタイプも一つ買った。まあこれはロールタイプでも良かったと思うが、売り切れていたので折り畳みタイプを使っただけだ。
保温アルミシートの写真を以下に示す。
写真 ダイソーの保温アルミシートの写真(長さ90cm、180cm巻き)を2本買った
なお、この手の保温アルミシートはダイソー以外の100円ショップでも、ホームセンターなどでも売っている。銀シートとも呼ばれている。
注意事項としては、収納時には上写真のように巻き上げるので薄手のアルミシートがお勧めだ。厚さ5ミリくらいあるアルミシート(厚手タイプ)だと、巻き取った時に太くなるので収納し辛いから薄手がお勧めだ(ただしワテの場合はコンパクト収納を優先したかったので薄手タイプで作成したが、厚手タイプで作ると保温性が良くなるなどのメリットがあるかもしれない。)
ちなみに厚手のアルミシートは、銀マットと呼ばれている。
マグネットテープ
マグネットテープは幅20ミリがお勧めだ。10ミリなどの幅の狭いタイプだと接着力が半減するから巾広の20ミリがお勧めだ。
写真 ダイソーのマグネットテープ(20ミリ幅X1.5メートル)
上写真のダイソーマグネットテープは鉄の車体に強く吸い付くので重量物でもしっかりと支えてくれる。実際、ワテ自作の網戸は木枠で作ったのである程度の重量があるが、四辺にマグネットテープを貼り付けて車ボディの鉄製ドアに貼り付けていると、悪路走行中の振動でも脱落する事も無い。
ちなみにダイソー以外のどこかのお店で買ったマグネットテープ(20ミリ幅)もワテは一本持っていて、網戸作成の時に使ったのだが吸着力が弱くて駄目だった。ダイソー製に比べて半分くらいの吸着力しか無い感じ。なので、お勧めはダイソー製マグネットテープ(20ミリ幅)だ。30ミリ幅も売っているが、値段が高いしそこまで巾広でなくても20ミリ幅で吸着力は十分だとワテは思う。
なお、ダイソーに行って「ワレコのサイトで推奨されているマグネットテープ20ミリ幅のヤツ下さい。」と言うと、何か特典があるかもしれない。
マグネットテープが貼れない車種の場合には?
ワテの場合には、商用車のハイゼットカーゴなので荷室の天井やドアの内張は鉄板が剥き出しになっている部分が多い。
そのおかげでマグネットテープを貼り易いので車中泊改造には最適な車だと思う。
しかしながら、普通の乗用車とか、高級ミニバンのアルファードやヴェルファイアなどは内装が張ってあるので鉄板剥き出しの箇所が少ないだろう。
そう言う人は、各自工夫してマグネットテープを張り付けられる構造物を天井付近に取り付けると良い。例えば木の棒(ダイソーの100円の木の棒などお勧め)にマグネットテープを両面テープで貼り付けたものを2本準備する。その棒を2本の突っ張り棒を使って天井の左右のコーナーに押し付けて固定するなど。そう言う工夫をして、マグネットテープを貼り付けられる構造物を取り付けた後で、ワテ流の目隠しシェードを自作すると良いだろう。
あるいは、ワテの場合にはアルミシートをマグネットテープでボディに貼り付ける方式を選んだが、マグネットテープではなくてマジックテープをアルミシートに貼り付ける。マジックテープのもう一方は車内の内装天井とか壁に貼り付けるなどの案でも良いだろう。
あるいは、マグネットテープで貼るのではなくて、アルミシートの下部に取り付ける丸棒をアルミシートの上部にも取り付ける。その上部側の丸棒の両端に紐を付けるとか、あるいは金属フックなど取り付けて、それを車内の天井の内装の隙間などを利用して引っ掛けるなどでも良いだろう。まあ要するに暖簾をぶら下げる感じにする。
もし良いアイデアが浮かばない人は、当ページ末尾にあるコメント欄からお問い合わせ頂ければ、自称DIYの達人のワテが迅速に最適な解決策をアドバイスしても良いですよ!
直径15ミリ、長さ910ミリの丸棒
直径15ミリ、長さ910ミリの丸棒もダイソーで買った。なお、ダイソーの小型店の場合、丸棒を売っていないお店もあるので、出来るだけ大型のダイソーに行くと良いだろう。
ちょっと違う製品だがアマゾンにも似た様なのが売っている。
この丸棒にアルミシートを巻き付けて収納するのだ。
目隠しとして使う時にはアルミシートを下にダラーッと垂らすのだ。
つまりまあ、暖簾(のれん)とか簾(すだれ)みたいな感じ。
円形のマジックテープ(直径35mm)
ダイソーの円形のマジックテープ(直径35mm)6個入り。
商品名としては「面ファスナー(片面テープ付き)」だ。
まあ要するにマジックテープ(オス、メス)がセットになっていて、それぞれの裏側に両面テープが貼ってある。
なので、使う場合には両面テープを剥がしてオス、メスを目的の部材に貼り付ければ良いのだ。
今回は、車の窓枠の上辺りの金属面にこのマジックテープを貼り付けておいて、巻き上げたアルミシートを固定して収納するのだ。
直径 35ミリのマジックテープ(ダイソー)
上写真のように円形に切って有るので使い易い。でも普通の帯状のマジックテープでも良いだろう。
必要な長さにカットすれば良いし、形状も円形で有る必要は無くて、四角でも良い。
超強力両面テープ(日東電工)
ニトムズ 超強力両面テープ 粗面用 T4593の主な特徴
接着強度 | 超強力 |
使用できる場所 | 屋内/屋外 |
使用できる面 | 平滑面/凹凸面 |
接着後の使用温度範囲 | -20℃~180℃ |
接着(使用)できる素材 | 金属、ベニヤ、木、ブロック、モルタル、コンクリート、紙 |
接着(使用)できない素材と場所 |
ポリプロピレン・ポリエチレン 軟質塩化ビニル、軟質ゴム フッ素・シリコーン等で処理された面 凹凸の激しい面、常に浸水する場所、以下省略するので、必要なら発売元で確認下さい。 |
表 ニトムズ 超強力両面テープ 粗面用 T4593の主な特徴(引用元 日東電工のサイト)
前回、車用網戸を作った時にはスコッチの超強力両面テープ(使用温度範囲:-20~80℃)を使った。今回採用したニトムズ(親会社は日東電工)の超強力両面テープT4593は何とー20℃~180℃まで使えるのだ!かつ、値段もニトムズのほうが若干安かった(ワテが買ったお店では)。
密閉した車内は猛烈に暑くなる。恐らく車内気温は60℃とか70℃になるだろう。そして、熱せられた鉄のボディは目玉焼きが出来るくらいだから100℃近くなる場合も有り得る。
網戸を作成した時には、マグネットテープに付いている両面テープで木枠に貼り付けたのだが、簡単に剥がれ落ちてしまった。なので、超強力両面テープは車中泊改造には必須のアイテムだ。
なお、有名なスコッチに比べてニトムズ(あるいは日東電工)って名前はあまり聞いた事が無いという人も多いかも知れない。でも日東電工も日本を代表する材料メーカーだ。
アマゾンで
作業用両面テープの 売れ筋ランキングを全て見たい人はこちら。
リアドアの目隠しを作成する
以下ではハイゼットカーゴのリアハッチバックのドアの窓に目隠しを作成する過程を紹介する。
でも、本当は作業の順番としては、左右スライドドアの窓に目隠しを作成したのだ(この後で紹介する)。それが上手く行ったので、最後にリアドアの目隠しを作成した。
作業の難易度と言う観点では、リアドアは難しかった。その理由は窓のサイズが大きいのと、天井付近に行くにつれてカーブの有るR形状なので左右が狭くなるから丸棒が当たってしまう問題があるからだ。
でもその難問も画期的なアイディアで解決している(以下で紹介する)。
なので、もしワテと同じ目隠しを作成する人は、まずは左右スライドドアの目隠しから作成するとコツが掴めると思う。
保温アルミシート90X180cm(折り畳み)を広げてリアドアに合わせる
保温アルミシート90X180cm(折り畳み)を広げてリアドアに合わせた(下写真)。
アイボリー色のパイプは天井付近に棚を作る為に張った矢崎イレクターパイプだ。今回の作業とは無関係だ。
その下にある白っぽいものはドラレコのリアカメラ。
アルミシート上部はマグネットでボディの天井に仮固定している(下写真)。
例えばこんなやつ。
アルミシートの右側を車のボディカーブに合わせてハサミでカットした(下写真)。
この辺りの作業は厳密に寸法を測る必要は無いので、適当に目分量でスパスパとカットすれば良い。
そのアルミシートを半分に折って重ねて、下側も同じ形状にカットする。まあこれは左右別々にカットしても良いが、車内は対称形だから、一方の形状に合わせてもう一方をカットするほうが手間が掛からないから。その辺りは各自自由にやると良い。
兎に角、アルミシートの左右をカットして車の車内の形状に合わせた。注意事項としては、アルミシートの横幅は多少広めにしておく方が良い。リア窓の幅にピッタリ合うように短くカットすると外部の人に隙間から覗き見される可能性があるので、余裕を持って目隠しする為に広めにしておくのだ。
天井付近にダイソーマグネットテープ(20ミリ幅)を張り付ける
下写真はボディ天井付近(左側)とリアドア(右側)との境目の辺りを下から上を見上げて写した写真。
左に見える合板は天井付近に設置した棚だ。
上写真のようにボディ天井付近の鉄板にダイソーマグネットテープを張り付ける。マグネットテープの必要な長さをこのように現物合わせで決める作業だ。
その後、下写真のように両面テープの保護シートを剥がす。
天井からマグネットテープを取り外してアルミシート上部に貼り付ける(下写真)。
この両面テープは粘着力が弱いので貼り直しも簡単だ。
上写真のようにマグネットテープをアルミシートに貼ったら、もう一度ボディに貼り付けてみる。
そして、左右の寸法や形状がいい感じになっているか確認する。必要ならハサミでカットすると良い。切り過ぎた場合には、セロテープなどで補修しても良いし、あるいは100円なので新しいアルミシートを買って来ても良い。細かい気にせずにドンドン積極的に作業を進めるのがDIY上達の秘訣だ。
でもまあ、この段階では左右の寸法は適当で良い。完成した時点でアルミシートを垂らしてみて、必要なら余分な部分をハサミでカットすれば良いのだ。
マグネットテープの両面テープを超強力両面テープに貼り換える
さて、マグネットテープの両面テープは熱に弱く接着力も弱いので超強力両面テープに貼り換える作業を行う。
まず、アルミシートに貼ったマグネットテープを慎重に引き剥がした(下写真)。
上写真のように、マグネットテープの両面テープを剥がす。剥がし方のコツとしては、ある程度気温が高いほうが粘着物質が柔らかくなるので剥がし易い。必要ならドライヤーで温めるなどすると良い。両面テープの端っこをゆっくりと引っ張って行けば、破れる事無く剥がせるだろう。注意事項としては、剥がした面に手の脂を付けないようにする。脂が付くと、この後貼り付ける超強力両面テープの接着力が低減するからだ。
両面テープを剥がし終わったら超強力両面テープをマグネットテープに貼り付けておく。
マグネットテープを再びアルミシートに貼り付ける
超強力両面テープを貼ったマグネットテープを再びアルミシートに貼り付けるのだが、この作業が意外に難しい。
なぜなら超強力両面テープなので、本当に超強力なのだ。つまり一回勝負!貼り直しは不可能だと言うくらい強力に貼り付くのだ。もし曲がってしまっても諦めるしかない。
で、ワテも最初は上手く真っ直ぐに貼れなかったのだが、二回目からコツを掴んだ。
そのコツを伝授しよう。下写真のようにアルミシートの上にマグネットテープを置く。
超強力両面テープの保護シートを下写真のように少しずつ引き剥がしながら貼って行くとマグネットテープが曲がる事無くアルミシートのエッジに沿ってピッタリと貼り合わせる事が可能だ。
このような薄い素材(アルミシート)にマグネットテープを両面テープで貼り付ける場合の良くやる失敗としては、真っ直ぐに貼り合わせたいのでアルミシートやマグネットテープを強く引っ張って伸ばして貼ろうとする人がいる。ところが引っ張って伸ばして貼ってしまうと、貼り合わせた後に皺(しわ)が出来てしまうのだ。なので、無理に引っ張らずに、上で紹介したように自然な状態で重ね合わせておいて、両面テープの保護シートを少しずつめくりながら貼り合わせるのが良いのだ。実はワテも最初そんな失敗をした。それでも自称DIYの達人だw
で、下写真のようにマグネットテープをアルミシートに超強力両面テープで貼り合わせる事が出来た。
無事にマグネットテープを張り付ける事が出来たら、再び天井の鉄板にマグネットテープを貼り付けてアルミシート目隠しを垂らしてみる。
アルミシートの縦方向は90cmあるのでリア窓を覆い隠すのには十分長いが、あまり長いと床付近まで垂れるので邪魔だ。なのでこの後、アルミシートの下部はカットするが、その辺りは皆さん自由にして下さい。
丸棒をアルミシート下部に取り付ける
丸棒をアルミシートの下部に取り付ける作業を行う。
下写真は丸棒を取り付け終わった完成形の写真だ。丸棒はアルミシート下端を折り返して包まれているので見えないが。
丸棒取り付け作業過程の写真は取り忘れた。
手順としては以下の通り。
- 丸棒は長さ910ミリのまま使う。
- アルミシートの下部を折り返して丸棒を覆うので余分な部分は事前にカットする(必要に応じて)
- 接着に使う両面テープは超強力両面テープが望ましいが、ワテの場合は普通の両面テープを使った(理由は超強力両面テープは値段が高いので節約する為、それと、丸棒は軽いので普通の両面テープで貼っても剥がれ落ちる可能性は少ないので)
これで完成だ(下写真)。
多少は左右の辺りの仕上がりが雑な感じはするが目隠しとしての機能性は全く問題ない。
上写真の左側はリア側面後部窓に同じやり方で目隠しを取り付けた状態。右側は今作成したリア窓の目隠しだ。どちらもアルミシートの下部にはダイソー丸棒がアルミシートに巻き込んで取り付けてある。アルミシートに普通の両面テープを貼って丸棒を巻き込んでいる感じ(下図)。
図 ハイゼットカーゴのリア窓に取り付けたワレコ式目隠しシェード
ダイソーの幅2cmのマグネットテープは吸着力が強いので、このようにして作成した目隠しシェードが勝手に外れ落ちる事は無いと思う。
でも、巻き上げ時に引っ張ったりすると、ごく稀にマグネットテープの端っこから剥がれ落ちる場合もある。
その場合には、再び天井にマグネットテープでシェードを張り付ければ良いが、何度もそんな状況になると面倒だ。
なので、そう言う場合にはマグネットテープの両端に強力両面テープを2センチくらいに切って貼り付けて、車の天井にマグネットテープの端っこを強固に貼り付けておくと良い。
そうすると、マグネットテープが勝手に剥がれ落ちる事は無い。
目隠しシェードを巻き上げて収納する
さて、この目隠しシェードを使わない時には巻き上げて収納するのだ。
上写真のようにアルミシートの横幅は130cm程度あり、丸棒は91cmの長さなので、アルミシートの左右の部分はそれぞれ20cmくらいは折り返す事が出来る。
そして、丸棒をグルグル回しながらアルミシートを上に巻き上げて行く。
下写真は、天井付近まで巻き上げた状態だ。
つまりまあ、丸棒の長さが91cmなのでこのように天井付近まで巻き上げる事が出来るのだ。
もし車内の幅と同じくらいの130cmの棒を使ったら天井の左右に棒がつっかえてしまうので巻き上げる事が出来ないのだ。そこで91cmの短い棒を使ってアルミシートの左右を折り返して巻き上げる作戦でその問題を解決したのだ!さすが、車中泊車改造の達人のワテのアイデアだ!
巻き上げたアルミシートをマジックテープで固定する機構を取り付ける
さて、マジックテープの一方を天井の鉄板に貼り付ける。
もう一方のマジックテープは、アルミシートを帯状にカットしたものに貼り付ける。
マジックテープのオスとメスは柔らかさが異なる。
ボディ側には硬めの方を張り付けた。帯アルミシート側は丸めるので柔らかめの方を張り付けた。まあどっちでも良いと思うが念のためそうしたのだ(見かけによらず物凄く慎重派のワテである)。
その帯アルミシートのもう一端は巻き上げたアルミシートの中央位置付近に超強力両面テープで貼り付けている(下写真)。
写真 スライドドアの目隠しシェードを巻き上げて天井に固定するベルトの構造
この手の作業をスムーズに行う為には、ボディの中心がどこなのかを事前に測定して、リアドアにマジックで目印を付けておくと良い。
下写真に帯状にカットしたアルミシートの例を示す。この帯は強度を増す為にアルミシートを折り返して二重にしている。それを両面テープで貼り合わせている。
巻き上げたアルミシートを、この帯アルミシートとマジックテープで作った固定ベルトで天井に固定したのが下写真(再掲)。
上写真のように、アルミシートはコンパクトに巻き上げて天井付近に固定出来ている。
その結果、運転中にバックミラーで後方を見ても視界を一切遮る事も無い。
そして、車外から見てもアルミシートが取り付けられているなんて誰も気づかない。
そして、ハッチバックドアを開いて跳ね上げても、アルミシートは天井に固定されているのでドアの開閉には一切影響が無いのだ。
完璧な仕上がりだ!そうだろ!?
自称DIYの達人だ。
左右スライドドア窓、左右最後部窓にも取り付けたワレコ式アルミシート目隠しシェード
上で説明したリア窓用に作成した目隠しシェードと同じ手法で、左右スライドドアと左右最後部窓に取り付けた目隠しシェードの写真を下に示す。
上写真は巻き上げた状態。どう!巻き上げたアルミシートが天井付近に完璧に収納出来ている!
使う時には垂らすだけ。使わない時には巻き上げれば良い。
巻き上げ状態では車外から見てもアルミシートは一切見えない。
かつ、上写真にはワテ自作の網戸も写っているが、その網戸を装着していてもこの目隠しシェードを使う事が出来るのだ。完璧や!!
ちなみにアイボリー色のパイプは矢崎イレクターパイプだ。
ハイゼットカーゴの場合、天井にボルト穴が幾つか開いているので、そのボルト穴を利用してイレクターパイプを固定している。
マジックテープを貼った帯状アルミシートはそのイレクターパイプの下に固定するので、若干手が入り辛いが慣れれば問題無い。
当初は、イレクターパイプにマジックテープを貼る事も考えたのだが、それだともしイレクターパイプを取り外して何らかの作業をしたい場合に、マジックテープが邪魔になるのでマジックテープも剥がす必要がある。なので、イレクターパイプには貼らずにその下のボディに貼ったのだ。まあその辺りは好き好きです。
で、目隠しアルミシートを垂らした状態が下写真。
上写真のように、アルミシートが完璧に窓ガラスを覆い隠している。
なお、アルミシートと窓ガラスの間に若干の隙間が開いているので、この状態だと室内空間が狭くなる。なので必要なら小さなマグネットなどを使ってアルミシートの端をボディの鉄板に押し付けて密着させるなどしても良いだろう。もし磁石が吸い付かない場所(=鉄板が無い)の場合には、磁石ではなくて、マジックテープを利用しても良い。つまり、ボディ側、アルミシート側それぞれにマジックテープを小さく切って貼っておけば良い。それを使ってアルミシートをボディに密着させれば良いのだ。完璧や!
注意事項としては、マジックテープを引き剥がすには意外に強い力が必要だ。なのでマジックテープを使ってアルミシートを車のスライドドアに密着固定した場合には、うっかりスライドドアを開けてしまうとアルミシートが引っ張られて破れてしまうかもしれない。なので、引っ張ったら剥がれる程度の小さめのマジックテープが良いだろう。
左右スライドドア用目隠しシェード作成はリアドアよりも作業が簡単
左右スライドドアの場合には、丸棒は91cmのまま使った。
アルミシートは90cm幅のまま使った。縦方向の長さはメモし忘れたが現物合わせで60cm前後だったかな?皆さんは現物合わせで最適な寸法に切って下さい。
で、丸棒を巻き上げてもリアドアみたいに丸棒左右がボディに当たる心配はないので、上写真のようにスッキリと収納出来ている。
同様に最後部側面の羽目殺し窓ガラス用にも同じ手法で目隠しシェードを作成した。
この場合は、丸棒は66cmにカットしたものを使った。
アルミシートも66cmくらいの幅にカットして使った。
それ以外の作業は、上で説明したやり方と全く同じだ。
まあ、DIYが面倒な人は、ネット通販で安いカーテンを買うのも良いだろう。
これならマグネット式なので取り付けやすい。
なお、ワテのハイゼットカーゴの場合、荷室左側後部天井付近に車内灯が付いている。今回作成したアルミシート目隠しシェードを取り付けるとその車内灯を覆い隠してしまう問題がある。それが困る人はアルミシートが車内灯と重なる部分だけアルミシートを切り取るなどで対処すれば良い。切り取った部分が強度的に弱くなるので、必要ならその部分には透明のビニールシートなどを張り付けて光が通る窓にすれば良い。
ワテの場合には、この車内灯は使わずに専用のLED照明(100V駆動)を荷室の天井に取り付ける予定だ。それをポータブル充電器の100Vで点灯させる予定なのだ。
更なる改良案
車中泊用の目隠しシェードを作成するのは初めての経験だったが、ほぼ完ぺきなものを作る事が出来たと思う。
しかしながら、完成した目隠しシェードを使ってみて、更なる改良案が幾つか浮かんだのでここで紹介しておく。皆さんの場合は必要ならこの改良案を組み込んだ目隠しシェードを自作すると良いだろう。
車内灯の光で人影が透けて見える問題の対策
今回採用したアルミシート(=銀シート)は目隠しの役目は十分だが、夜、車内灯を点けていると車内の人影がアルミシートを通して外部から見える可能性がある。それが気になる人は、アルミシートよりも強い遮光性のある素材を使うと良いだろう。
例えば本格的な遮光カーテン素材を使ってワテ考案の目隠しシェードを作ると良い。あるいは、今回作成したアルミシート式目隠しシェードの上に、100均辺りで売っている安い遮光カーテンを重ねても良いだろう。
アルミシートの反射・光沢が気になる場合の対策
作成した目隠しシェードはアルミシート面が車外に向いている。その結果、太陽光を反射するので夏場には車内の温度上昇を抑える効果が期待できる。しかしながら、夜、車中泊している時に、街路灯などの照明の光がアルミシートで反射してギラギラと目立つのが気になるという人もいるだろう。
そう言う場合には、幾つかの対策が考えらえれる。
一つ目は、アルミシート以外の素材を使う案、例えば遮光カーテンを使えば良い。
あるいは、アルミシートで製作したあと、艶消しスプレーで好きな色に塗るなども良いかも。ただしアルミシートに綺麗にスプレー塗装できるかどうかは未確認だ。
あるいは、「黒アルミシート」で検索すると、黒っぽいアルミシートも沢山ヒットするのでその手の素材を使っても良いだろう。例えばホームセンターの農業用資材売り場に行くとビニールハウスや温室製作の素材を沢山売っているので、何か役立つ素材を見付けても良い。一般に農業用素材は安いのでお勧めだ。
障子(しょうじ)や襖(ふすま)のような和風にしたい
今回利用したアルミシートの裏地はポリエチレン素材だ。そんな無機質な安っぽいポリエチレンに囲まれて車内にいると気分が滅入ってしまう人もいるに違いない。
そんな貴方に朗報がある。
ホームセンターで障子紙を買ってくるのだ。あるいは襖張替用の紙でも良い。あるいは高級和紙でも良い。兎に角、そんな和風な素材を買って来てポリエチレンの上に貼っておけば良い。
例えば以下の障子紙は厚手だから良いかも。
あるいは以下の襖紙はノリ付きなのでシールを剥がせば簡単に貼り付けられる。
そうすれば、車内はまるで和風の高級旅館の雰囲気になるのだ。
まさに和風総本家、豆助。
なんのこっちゃ!?
まあ和風ではなくて、ブロック塀にしたい人は、ブロック塀柄の壁紙を張っても良い。
あるいは、南の島のビーチ写真を貼れば、車中泊しながらリゾート気分を味わえる。
と言う事で、自分の好きな模様の紙を貼れば、自由に部屋の内装を替えられるのだ。
画期的なアイデアだ。
まさに車中泊DIY界の風雲児のワテである。
ほんまかいな!
なお、障子紙や襖紙を何度も広げたり巻き取ったりしていると、皺が多数出来る可能性もある。まあそれも風情が有って良いだろう。寂れた和室の感じが出る。狭い車内空間に寂れた和室。まさに千利休が目指した侘・寂(わび・さび)の境地だ。目に入ったら痛い。それはワサビ。
ハイゼットカーゴの荷室を茶室に改造すると言う、世界発のアイデアだ。そんな茶室で抹茶を点てて頂きたい。その時にはワテは茶人として千海苔胡瓜(せんのりきゅうり)を名乗るつもりだ。河童巻きかよ!
まとめ
週末を利用してハイゼットカーゴの窓に目隠しシェードを作成した。
良く見かけるカーテン方式や、プラダン嵌め込み目隠し方式ではなく、アルミシートと丸棒を使って目隠し膜を作成する方式を発案した。そして丸棒を巻き上げるとアルミシートが簡単に車の天井に収納出来る。
ワテが発案したこの方式は、幾つかの長所がある。
- 材料費が約2000円と格安
- 材料は100均(ダイソー)とホームセンターで簡単に入手できる
- 作業は簡単なので誰にでもできる
- 車種・窓の形状・個数がワテの例と異なっても、問題なく応用できる
- 保温アルミシートを採用したので、目隠し効果のみならず保温効果も期待できる
- 洋裁が得意な人ならアルミシートの代わりに遮光生地を買って同じ手法で目隠しシェード作っても良い。
- 目隠ししたい場合には固定帯のマジックテープを外すだけで良い
- 収納したい場合には丸棒を巻き上げてマジックテープ付き固定ベルトで止めるだけで良い
などか。
では欠点はと言うと、全く無い!(と言う事にする)
自称、DIYの達人だ!
皆さんにもお勧めしたい。
ネット通販で目隠し遮光サンシェードを買う
まあこの製品の場合、ワテ方式に似ているがあくまで汎用のサンシェードなので、窓サイズに合わないと隙間が出来てしまうだろう。
もし完全に目隠ししたい場合には、やはりワテと同じようにDIYでワンオフ品(一点物)を作成するのがお勧めだ。
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