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【ワレコのコラム】スパコン詐欺は詐欺なのか?

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スパコンベンチャーの

「PEZY Computing(ペジーコンピューティング)斉藤元章社長(49)」

が経済産業省所管の国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から2013年度に助成金約4億3千万円をだまし取ったとして2017年12月5日に逮捕されたニュースを見た。

その後も、この事件に関する続報が報道されている。

例えば、 朝日新聞デジタルの以下の報道。

12/17(日) 7:15配信 朝日新聞デジタル
助成・融資、スパコン関連会社へ100億円超 詐欺事件
斉藤容疑者関連会社への助成・融資

 国の助成金をだまし取ったとして東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕されたスーパーコンピューター開発会社社長斉藤元章容疑者(49)の関連会社に、助成金や優遇融資名目で認められた公的資金が100億円を超えることがわかった。

特捜部は容疑の助成金以外に不正がないか調べるとともに、会社の創業直後から巨額の公的資金が流れ続けた経緯について解明を進めている。

引用元  朝日新聞デジタル https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171217-00000004-asahi-soci

 

まあワテの場合、齊藤元章氏とは何ら関係は無いのだが、コンピュータには関心があるので、そう言う点でこの記事を書いてみた。

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逮捕理由と助成金の使い道

ワテの理解では、逮捕理由は、NEDOの助成金約4億3千万円は新型スパコン用の新型メモリ開発に使うと言う名目で支給されていた。

でもペジー社はその助成金をメモリ開発ではなくて、スパコン開発の別の費用に流用したとの事だ。

まあ、それが事実なら確かに問題はありそうだ。

しかしまあ、最終ゴールが新型の高性能スパコン開発であり、当初計画した通りに事業が進まない事もあるだろう。

助成金約4億3千万円を別の用途に使いたいなら、正直にNEDOの担当者に相談して、用途の変更などを申請すれば良かったのでは無いのかなあと思う。

助成金で私腹を肥やすとか豪遊するとかそんな悪質な詐欺では無いようだし、使い道が違ったとは言え、スパコン開発に使っているようだから。

NEDOの担当者さんとしても、いったん自分が許可した事業で何らかの不正など有れば、それはそれを見抜けなかったと言う管理責任も問われる可能性もあるだろう。

なので、極めて悪質な不正でも無い限り、NEDOの人と相談して上手い具合に助成金の用途変更などをすれば良かったのでは無いのか(それが可能なのかは知らないが)と思う。

一般論で言えば、会社でも役所でも、確保した予算を余らせる訳には行かないので、年度末にやらなくても良い公共事業をやったり、必要無い物を買ったりして予算を使い切る。

そんな無駄が多いのも事実だろう。

そんな無駄遣いするくらいなら、用途を変更して本来必要な事業に予算を使う方が遥かに有用だ。

PEZY Computing株式会社

PEZY Computing株式会社
PEZY Computing K.K.
種類 株式会社
市場情報 (非上場)
本社所在地 日本の旗 日本
〒101‐0052
東京都千代田区神田小川町1‐11
千代田小川町クロスタ5階
設立 2010年1月27日(7年前)
業種 電気機器
法人番号 3010401086048
事業内容
プロセッサーやPCBボードおよびシステムやソフトウェアの開発
代表者 齊藤元章 (代表取締役)
資本金 ¥946,250千
従業員数 20
外部リンク http://www.pezy.co.jp/

PEZY ComputingのWikipediaから引用

 

ストリートビューで見るPEZY Computing社

〒101‐0052 東京都千代田区神田小川町1‐11 千代田小川町クロスタ5階

PEZY Computingが開発したCPU

Wikipediaによると、PEZY Computingは高性能で低消費電力のCPUを幾つも開発しているようだ。

PEZY-SCはPEZY Computingが開発する中央演算処理装置(CPU)である。

2014年PEZY ComputingがNEDOの助成を受けて開発した独自のMIMDアーキテクチャの1,024コアの低消費電力型メニーコアプロセッサである。

2015年6月にはGreen500でPEZY-SCを搭載したシステムが1~3位を独占した。

第1世代 (PEZY-SC)
1024コアを搭載する。倍精度浮動小数点数演算1.5TFLOPSの演算性能。

第2世代 (PEZY-SC2)
2048コアを搭載し、ウルトラメモリ社の開発した高速な磁界結合積層メモリを接続している。倍精度演算性能は4.1TFLOPS

引用元 PEZY-SCのWikipedia

 

第二世代のPEZY-SC2は4.1TFLOPSとの事だ。

テラフロップスと言ってもどれくらい速いのか分からない。

例えばワテが使っているのが、

Intel Core i7 Haswell 4770

と言うCPUだ。

2013年に買ったので、今では少し時代遅れ。

まあ、性能を上中下で言うと、中の上くらいの位置付けかなと思う。

そのIntel Core i7 Haswell 4770などに関して、FLOPSのWikipediaから引用すると、以下の通り。

名称 コア数 クロック FLOPS(倍精度) 理論値/実測値 理論値の計算式
Pentium 1コア 300MHz 300 MFLOPS 理論値 1 FLOPS/Clock × 300MHz
Pentium II 1コア 450MHz 450 MFLOPS 理論値 1 FLOPS/Clock × 450MHz
Pentium III 1コア 1.4GHz 2.1 GFLOPS 理論値 1.5 FLOPS/Clock × 1.4GHz
Core 2 Duo 2コア 3.33GHz 26.64 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 3.33GHz × 2コア
Core 2 Extreme 4コア 3.2GHz 51.2 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 3.2GHz × 4コア
Core i7(Nehalem) 4コア 3.33GHz 53.28 GFLOPS 理論値 4 FLOPS/Clock × 3.33GHz × 4コア
Core i7(Haswell) 8コア 3.0 GHz (ベース)
3.5 GHz (ターボ)
384 GFLOPS (ベース)
448 GFLOPS (ターボ)
理論値 16 FLOPS/Clock × 3.0 GHz × 8コア
Core i7(Broadwell) 10コア 3.0 GHz (ベース)
3.5 GHz (ターボ)
480 GFLOPS (ベース)
560 GFLOPS (ターボ)
理論値 16 FLOPS/Clock × 3.0 GHz × 10コ

引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/FLOPS#PC_.28Intel.29

まあ、ワテの一昔前の中の上くらいのIntel Core i7 Haswell で450GFLOPS程度だ。

なので、10個あれば4.5TFLOPSか。

PEZY-SC2が4.1TFLOPSとの事なので、いい勝負。

 

まあ、CPUを単純に寄せ集めても駄目で、並列に動作させて効率良く動かす為にはメモリの設計も必要だし、それらを並列に動作させるソフトウェアも必要だ。

まあ、ある程度の予算(数百万円~)が有れば、高性能パソコンを買って、高性能なグラフィックカードを複数枚買って、そして並列計算用のライブラリを入れればワテでも作れる(?)かも知れない。

冷却は、ワテなら、同じく液体冷却にするかな。良く冷えそうだし。

まとめ

この記事では、スパコンベンチャーの「PEZY Computing(ペジーコンピューティング)」の助成金不正受給ニュースに関するワテの見解を書いてみた。

まあ良く分からん記事なってしまった。

助成金の用途が申請内容と異なっていたという観点では不正と言われても仕方ないのかな。

でも、良い技術を開発している会社のようなので、今後も日本のスパコン業界をリードして頂きたいと期待している。

 

新参者のベンチャー企業がスパコン性能で世界レベルになると、昔からやっているスパコンメーカーや業界には、面白くない人も多いかも知れない。

今回の事件で報道されている程度の助成金の用途変更は良くある話なのか、滅多に無い明らかな不正なのかはワテには分からない。

単に同業他社に目を付けられて「出る杭は打たれる」の典型だったのかも知れない。

まあ、ワテの経験では「デルコンピュータは安い」。

なんのこっちゃ!?

と言う事で、ワテもスパコン作ってみたい。

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