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【ワレコDIY】ASHINAアシナ卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V)中古を購入した【美品】

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写真 ハンバーガー🍔を食べ終わったらボール盤で穴開け加工をする予定の工作女子

ワテの場合、小型のボール盤(サカイマシンツールの卓上ボール盤 MD-1 標準型)は持っているのだが、小型なのでトルクが無い。中古で買ったやつだ。

でも小型なのでトルクが無いのでやっぱり標準的なサイズの卓上ボール盤が欲しい。

で、先日運よく、非常に程度の良い国産ボール盤の中古品を入手する事が出来た。

当記事では、そのボール盤を紹介したい。

つまりまあ、100%ワテの備忘録だ。

では、本題に入ろう。

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中古の国産ボール盤を買いたい

ワテの場合、ボール盤に関しては素人だ。

それで日頃からネット検索して、もし買うならどこのメーカーのボール盤がお勧めなのかなあと調査していた。

その結果、日本製のボール盤なら、以下の製品が有名らしい。

  • 吉良鉄工所(現 株式会社キラ・コーポレーション 引用元 https://www.kiracorp.co.jp/company)
  • 芦品鉄工所(今は無い)
  • 吉田鐵工所(現 DMG森精機株式会社に従業員が移籍 引用元https://www.jmtba.or.jp/archives/2863)
  • 日立工機(現 HiKOKI)

そんな中でも芦品のボール盤はネットで絶賛している人を何人か見掛けた。

回転の滑らかさ、主軸のフレの無さ、静粛さ、貫通時の不思議な感触はアシナならでは。吉田キング、アシナクイーン、キラジャックがボール盤の御三家と思います。

引用元 https://konno-sendai.hatenadiary.org/entry/20140710/1405008694

 

広島の芦品製作所はボール盤の名門でした。故内野師に「ボール盤なら芦品に限る」と諭されて、小型のASD305を購入したのはもう30年前になります。

(略)

吉田は王様、芦品は女王様というイメージでよろしいかと思います。

引用元 https://konno-sendai.hatenadiary.org/entry/20110406/1302106078

これらの記事を信じるなら、ボール盤を買うなら吉田か芦品が良さそう。

ちなみにこの故内野氏とは、ネット検索してみたら内野日出男と言う人らしい。鉄道模型の世界で有名な人のようだ。

そんな有名な人が「ボール盤なら芦品に限る」とまで絶賛されていて、かつ、「芦品はボール盤の女王」となるとワテも芦品のボール盤を買いたい。

でもネット検索しても芦品鉄工所の情報が全く見付からない。本社がどこに有ったのかとか、会社がいつ廃業したのかなど全く不明だ。広島には芦品郡と言うのが2003年(平成15年)まで有ったので(Wikipedia情報)、そこに芦品鉄工所の本社が有ったのかな?

まあ芦品鉄工所は広島県に有ったそうなので、広島と言えば戦艦大和を作った呉海軍工廠が有ったのだ。戦艦大和を作る為の工作機械として恐らく芦品鉄工所のボール盤も大量に使われていたに違いない。引き続き調査したい。

こうなったら、女王芦品のボール盤を買いたい。

ちなみに芦毛の女王と言えばタマモクロスか!

 

芦品のボール盤のカタログを引用させて頂く。

 

 

図 アシナのボール盤(引用元 アシナボール盤のカタログ)

まあ予算と設置場所さえあれば大型ボール盤を置きたいのだが、そんなに大型のボール盤は置けないので、もし買うなら左端のASD-305が良さそう。あるいは右から二番目のASD-305Hは高速タイプらしい。

その高速型ASD-305Hの外形寸法図は以下の通り。恐らく標準タイプASD-305も同じ寸法だと思う。

図 アシナASD-305Hの外形寸法図(引用元 アシナのカタログ)

ASD-305は、高さ650ミリ、重量29キログラムだ。

これなら自宅の作業机の上に置けるサイズだ。

ネット検索して中古工作機器を扱っている会社の在庫を見てみると、アシナや吉田のボール盤は中古品でも結構出回っている感じ。

値段も1万円~数万円くらいの感じだ。

ホームセンターで中華製の1万円くらいのボール盤を買うくらいなら、国産中古品ボール盤を買うほうが良いとワテは判断した。

現状のワテのボール盤

ワテがもっている小型のボール盤(サカイマシンツールの卓上ボール盤 MD-1 標準型)はコンパクトなので狭い部屋で作業するには最適だ。音も静かだしそれに高精度なので。でも小型なので大穴を開けるのには適していない。

例えばオーディオ機器を自作する時に、アルミシャーシにNEUTRIKのキャノンコネクタを取り付けたいのでΦ24ミリの大穴を開けたい場合がある。チャックはΦ6.5なのでそんな太いドリルは当然取り付けられない。

やっぱり鉄工用ドリルはナチ(NACHIつまり不二越)の刃がいいよなあ。切れ味が凄い。

そんな時にはタケノコドリル(=ステップドリル)を使えば直径30ミリくらいの大穴でも開ける事は可能だが、やはりミニドリルではトルクが小さいので穴開け途中でドリル刃がアルミ板に噛み込んでしまい、ドリルのゴムベルトが空回りするとか、あるいはベルトがプーリーから外れてしまう事もある。危ない危ない!

このタケノコドリルセットを持っていれば、ワテの場合は穴開け作業で困る事は無い。

 

と言う事で、もう少し大き目の標準的なサイズの卓上ボール盤が欲しいなあと思っていたのだが、このところ、日立工機卓上スライド丸ノコやリョービ集塵機を買ったりしているので、出来れば出費は控えたい。

卓上ボール盤は、中華製ならホームセンターで1万円前後の価格で売っているが、ネット情報など見る限りはやはり中華品質なので加工精度が悪く、回転するドリル刃がブレるなどの問題もあるようだ。

とは言っても、日本製の卓上ボール盤、例えば、日立工機、KIRA、などの有名ブランドの製品を新品で買うとなると最も安い価格のものでも実売価格で10万円以上だ。

>>アマゾンで日立工機 卓上ボール盤 13mmを見る。

そんな物は到底買えないので、中古の卓上ボール盤で良い物は無いかなあと日頃からリサイクルショップや中古工具屋などを時々訪問していた。

そんな時に、アシナの卓上ボール盤ASD-305の中古品を見付けたのだ。一万円ちょい!

即決で買った。

ASHINAアシナ卓上ボール盤ASD-305(Φ6.5mm, 100V, 200W)

下写真がワテが買った中古のアシナボール盤ASD-305だ。製造年月は不明だが恐らく昭和の時代だと思うので30~40年くらいは経っていると思う。

銘板も光沢があり、かなりの美品だ。

中古工作機器の場合、工場で酷使されているものが多いので、普通なら塗装が剥がれていて、機械油と埃にまみれてボロボロの品物も多い。

中古ボール盤の場合でも本体を再塗装して見た目は新しく見せかけているものもあるが、テーブルには間違って開けてしまった穴が多数開いているなんてのもざらにある。

ところが、ワテが買ったアシナボール盤ASD-305はテーブルには傷一つ無いピッカピカ!

なんでテーブルがこんなに奇麗なのかは不明だ。恐らくこのテーブルの上に何か別の鉄板でも敷いていたのかも知れない。

或いは、汎用の工作機器として使っていたのではなくて、特定の部品の決まった場所に穴を開けるだけと言った単純な用途に使用されていたのかもしれない。

もしそうだとすると、酷使されている可能性は少ないので、掘り出し物かも知れない。

逆に、ワテが使っている時にウッカリしてこの綺麗なテーブルに穴を開けてしまわないように注意したい。

 

芦品ボール盤ASD-305を横から見た写真(下)。

写真 芦品ボール盤ASD-305

販売元で清掃されていたようで、入手した時点でも小奇麗な感じだった。

で、持ち帰って工作部屋に置いた後、消毒用アルコールを使って表面の脂汚れを拭き取ったのが上写真。ハンドルのレバーはかなり使い込んだ感じなので、どこかの会社か学校で使われていた品物だとは思うが、その割には綺麗なのだ。不思議だ。

モーターは三菱電機製の単相インダクションモーター200W4POLEと言うやつだ。

実際にスイッチオンして動かしてみると、静かで低い回転音を上げながらウィーンと回っている。

 

モーター音は静かなのだが、物凄く力強いトルクを感じさせる低音の響きがする。

ホームストレッチを一気に駆け抜ける芦毛のタマモクロスを彷彿させるアシナのボール盤。

ほんまかいな。

テーブルは角度も変化させる事が出来るようだ。ゴールドの目盛板が高級感があり美しい。

 

ベルトカバーを開けてみた。樹脂製のようで、残念ながら亀裂が入っているが実用上は問題無い感じ。

でもまあ亀裂は気になるので、今度アラルダイトか何かで接着して修理しておく予定だ。

三本レバーの軸の目盛部分も光沢があり、美品の感じ。

レバーを操作してドリル刃を下げる。その後、レバーを離すとバタンと急に上に戻るのでは無くて、音も無くスムーズに戻る。何だか高級感がある動作だ。

 

下写真は、チャックだ。Φ6.5ミリの日本製のチャックが付いている。上で引用したカタログによると主軸のテーパーは「JT. No1」と書いてある。JT(日本たばこ産業)はNo1(世界一)と言う意味なのか?

写真 アシナASD-305に付いているチャック(ハトの絵柄のTRADEMARK 6.5M/M E〄の文字が見える)

JT. No1でネット検索したら判明した。

ジャコブステーパNo1と言うタイプを意味するようだ。

ハトの絵柄を調べてみたら、加藤精密工業合資会社(ハト印)と言う会社のチャックだ。

加藤精密工業合資会社
本社・工場 〒444-0522愛知県幡豆郡吉良町下横須賀西下河原45
TEL 0563 (35) 0025 (代) F氏K 0563 (35) 3080

このハト印のチャックも綺麗なのでまだまだ使えそうだが、もし新品で買うなら有名なユキワのチャック辺りを検討中だ。

これで合うのかな?

ボール盤や電動ドリルのチャックの種類を学ぶ

さて、ワテの場合、ボール盤の素人なのでチャックの仕様に付いても詳しく知らない。この際、ボール盤や電動ドリルのチャックを調査してみた。

以下ではチャックの名門ユキワ精工株式会社さんのサイトから引用させて頂いた。

チャック振れ精度に関する記号

ワテの買ったASD-305に付いているチャックにはの印がある。以下の表にその意味が書いてあった。

ドリルチャックの振れ精度に関わる記号につきましては、日本工業規格JIS4634で定める精度等級で以下の2つがあります。

MG MGとはマシングレードを意味し、工作機械用ドリルチャック向けとして使用されるドリルチャックに付く記号です。芯振れ精度は0.08mm以下です。
E Eとは、元々Electric= 電動工具を意味し、携帯用電気ドリル用ドリルチャック向けとして定義されていましたが、現在は工作機械用としてもあります。芯振れ精度は0.2mm以下です。

表 チャックの振れ精度に関する記号(引用元 https://www.yukiwa.co.jp/products/ct/dcqa01.php)

なるほど。そう言う事か。つまりまあワテのASD-305のチャックは工作機械用ドリルチャック(芯振れ精度0.08mm以下)ではなくて、電動工具用(芯振れ精度0.2mm以下)が付いているのか。

まあ、ボール盤が新品時に付いていたオリジナルのチャックは酷使して古くなったので、交換してこのEグレードのチャックが取り付けられていたと言う事だろう。

形状・機能に関する記号

ネット検索するとドリルチャックには型番に色んなアルファベット記号が付いていて良く分からん。

ここでもユキワ精工株式会社さんのサイトに分かり易い表があるので引用させて頂いた。

ドリルチャックの形状・機能に関わる記号につきましては、以下のように区別しています。

L 軽量(Light)タイプで、表示のツカミ能力を持っていますが、チャック本体は1サイズ小さい設計のドリルチャックです。携帯用ドリル用ドリルチャックのみのタイプで、工作機械用としてはこの型式はありません。
LL 更に軽量タイプで、表示のツカミ能力を持っていますが、チャック本体は2サイズ小さい設計のドリルチャックです。弊社のドリルチャックでは、16LL(16LL: 16mm掴めるが、本体サイズは10mm)だけです。
F 外径カバーにフルート(FLUTE)形状の加工が施してあるドリルチャックに使われる記号です。海外向け仕様として使用されております。
D 特定顧客向けの特殊サイズドリルチャックを標準化したものです。図番がDKSから始まったことからD4やD5という型式になっています。
J J8という型式が該当します。最大ツカミ能力が8mmで、取り付け部はジャコブステーパNo.1になっています。米国向けのドリルチャックとしてよく使用される型式です。
M M8という型式が該当します。最大ツカミ能力が8mmで、取り付け部はモールステーパNo.1になっています。こちらは欧州向けのドリルチャックとしてよく使用される型式です。

表 チャック形状・機能に関する記号(引用元 https://www.yukiwa.co.jp/products/ct/dcqa01.php)

ただし、上に示した記号だけだと訳分からない。

実際に、チャック製品にどんな記号が付いているかと言うと、ユキワ精工株式会社さんの製品の場合は以下の通り。

ドリルチャック,Drill Chuck,ドリルチャック テーパ型

表示・型式 ツカミ能力 ジャコブステーパ D1 D2 L1 L2 質量(g) チャックハンドル型番
3MG -JT0 0.3~3.0 JT.NO.0 21  15  34.5  28  45 JH-4
4MG -JT0 0.3~4.0
D5MG -JTD 0.5~5.0 JT.NO.D 27 18 41 32 80 JH-D5
5MG -JT1 JT.NO.1 32 22 49.5 40 145 JH-5
6.5ELMG -JT1 0.5~6.5
6.5MG -JT1 37 26 54.5 43 220 JH-6.5
J8MG -JT1 0.8~8.0 56.5 45
M8MG -MT1S MT.NO.1S
10ELMG -JT2S 0.8~10 JT.NO.2S 61 51 225
10MG -JT2S 45 31 69 55 390 JH-10
13ELMG -JT6 1.2~13 JT.NO.6   33 77.5 64 415 JH-10
13MG -JT6 52.5 38 87 68 685 JH-13
14MG -JT3 1.2~14 JT.NO.3 60 44 96 73 980 JH-14
16MG -JT3 3.0~16
19MG -JT4 3.0~19 JT.NO.4 72.5 54 124.5 95 1,840 JH-19

表 ユキワ精工株式会社さんのドリルチャック(テーパ型)の製品一覧

(引用元 https://www.yukiwa.co.jp/products/ct/dc_01.php#1)

と言う事は、ワテの芦品ボール盤ASD-305はジャコブズテーパーNo1(JT.NO.1)なので、上表の四種類のチャックを取り付けられると言う事かな。それらを抜き出すと以下の通り。

  • 5MG-JT1
  • 6.5ELMG-JT1
  • 6.5MG-JT1
  • J8MG-JT1

ちなみにワテが買った芦品ボール盤ASD-305に付いている加藤精密工業合資会社(ハト印)のチャック6.5MMは上表のD1とD2の実測値は赤数字と同じ3726だった。なので、JH-6.5と言う型番のチャックハンドルを買えば良いのだ。

さてここでMGは上で登場した「MGとはマシングレードを意味し、工作機械用ドリルチャック向けとして使用されるドリルチャックに付く記号です。芯振れ精度は0.08mm以下です。」と言う意味だ。

では、「6.5ELMG-JT1」のELはどう言う意味か?Eは電動工具用(Electrical)、Lは軽量タイプ(Light)を意味しているのか?分からん。引き続き調査したい。

と言う事で、アシナASD-305用にもし新品のチャックを買うなら6.5MG-JT1かJ8MG-JT1が良さそう。

まとめ

当記事では、ワテが中古で入手した芦品鉄工所の卓上ボール盤ASD-305を紹介した。

ボール盤の女王と呼ばれるだけあって、製造後何十年も経っている機械であるにも係わらず、静かな低音で力強く回るモーターは性能の良さを感じさせる。

この芦品ボール盤のお陰で今後の穴開け工作作業が捗る事が期待できる。

また、ボール盤のチャックに付いても調査した。当面はASD-305に付いているΦ6.5M/MのEグレード(電動工具用芯ブレ精度0.2mm以下)チャックを使う予定だが、もし芯ブレが大きい場合には新品のチャックを買いたい。

その時には、日本で有名な(と言うより世界的に有名な)ユキワ精工株式会社さんのチャックの購入を検討している。候補は、ユキワ ドリルチャック J8MG1JTだ。

これだと8ミリまでの丸軸ドリルを使えるので。

ちなみにJT1(ジャコブステーパー)で13ミリくらいの丸軸ドリルを取り付けられるチャックは無いのかな?

J13MG1JTみたいなのは?

引き続き調査したい。

と思ってちょっと調べたら、GLOBE 地球印ドリルチャック 株式会社堀内製作所さんのサイトhttps://www.chuck.jp/products/drillchuck.htmで、

  • JT1-13MG
  • JT1-13EL

と言う製品を見付けた。特注品のようだが、これを注文すればJT1テーパーでも13ミリの丸軸ドリルが付けられる。

まあ、そんな事するくらいなら、もう一回り大型のボール盤を買いたいわ!

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