ワレコ
先日自作したフロアスイーパーの吸引能力が今一つ弱かったのだが、
早速改良を行った。
その結果、完璧なフロアスイーパーが完成したのだ。
前回記事はこちら↴
我ながら良いアイデアが閃いたと思う。
では本題に入ろう。
フロアスイーパーの改良作業
前回作成したフロアスイーパーは吸引力が弱い
下写真が前回記事で紹介したワテ自作のフロアスイーパーだ。
写真 卓上スライド丸ノコを載せている作業台の右前脚を利用して作成したフロアスイーパー
そのフロアスイーパーの粉塵吸引部分の拡大写真を下に示す。
写真 作業台の右前脚を利用して作成したフロアスイーパー(拡大)
その煙突状のフロアスイーパーは下写真の黒い集塵ホースを通してワテ自作のサイクロン集塵システムに繋がっている。
写真 ワテ自作のサイクロン集塵システム(左端黒ホースがフロアスイーパー用)
フロアスイーパーの改良案が見付からないまま改良作業を開始
フロアスイーパーの改良作業を始めたのはいいのだが、実はその時点ではどんな風に改良するかアイデアが固まっていなかった。
でもまあ何かやってみない事には前に進まない。
と言う事で、2×4材の端材を二個用意した。
その端材に木工用ボンドを塗る。
そして下写真のように2×4材の端材を接合してF型クランプで固定する。
このF型クランプはダイソーで一個200円で売っているやつだが、ワテの木工作業では最も頻繁に使う工具の一つだ。
合計八個持っているが、それでも1600円。コストパフォーマンスが高いのでお勧めだ。
このダイソーF型クランプは購入して約二年になるが、かなり使い込んだので最近では押さえ金具が外れたり、レバーを回しても金具が滑って締め付けられないなど、問題が多い。
下写真のようなラチェット式クランプを買おうかなと検討中だ。
ダイソーの回転レバー式F型クランプも、締め付け力を自分で微調整出来るので使い易いが、欠点としては締め付け時にレバーを回転させるので、部材がズレやすい。
そう言う点では、回転機構を持たない上写真のようなラチェットレバー式F型クランプは使い易い。
さて、2×4材の端材を貼り合わせている間に、下写真のように針葉樹合板12ミリの端材を用意した。
この辺りで、ある程度アイデアが固まりつつあったのだ。
針葉樹合板は切断面がばらけ易いので、木工用ボンドを塗り込んでおいた。
この後、用事があって外出した。
ダイソーでスキマテープを買って来た
ダイソーで幾つかの小物を買う予定だったのだが、その時に下写真のすきまテープも買って来た。
すきまテープには幾つかの種類がある。
- スポンジタイプ
- ゴムタイプ
- 起毛タイプ
ワテがダイソーで買ったのは上写真の起毛タイプの隙間テープだ。かつ、起毛の長いタイプ(0.9ミリの起毛)を選んだ。
そのすきまテープを下写真のように、針葉樹合板の板材に貼り付けた。両面テープ付きなので、保護紙を剥がせば簡単に貼り付けられるので使い易い。
それと針葉樹合板の切断面には木工用ボンドを塗布していたので、乾燥した木工用ボンドの表面は滑らかで平坦なので両面テープが良くくっついた。
写真 ホームセンターで二個セット(小ネジ付き)100円くらいで買った蝶番
あと、上写真のように小さな蝶番をネジ固定した。
フロアスイーパーの吸引効率を上げる工夫
フロアスイーパーの現状は以下の通り。
写真 改良前のフロアスイーパー開口部
煙突状の吸引部分は床との隙間が50mmほどある。
実際にフロアスイーパーを使ってみた印象としては、床との隙間はもう少し狭い方が良さそう。
例えば下写真の市販フロアスイーパーパーツは、隙間の高さは明記されてはいないが、写真を見る限りは30mm前後のように思われる。
そこで、以下のような改良を行った。
写真 2×4材木片をネジ固定した
上写真のように先ほど接合した2×4材の端材をコーススレッドで貼り付けた。
まあこんな小さな端材すら再利用する勿体ない活動家のワテである。
その部分に、先ほど作成した針葉樹合板の板材を固定する(下写真)。
写真 ネジ固定した木片に開閉扉の蝶番をネジ固定した
さらに、上写真のように吸引口の右側には針葉樹合板の長板端材を使って蓋を付けた。
それらの取り付けには、木工用ボンドでは無くて、シリコンシーラントを使った。
万一、再度改良したい場合に、容易に解体出来るからだ。
下写真のように針葉樹合板には起毛すきまテープを貼っているのでスムーズに開閉できる。
写真 開閉板下部に貼り付けている起毛スキマテープの拡大
蝶番になっているので、使わない場合には下写真のように閉じる事が可能だ。
写真 フロアスイーパーの開閉扉を閉じた状態
どう、このアイデア!
この卓上スライド丸ノコ作業台の下にはキャスター付きの整理棚を自作する予定なのだ。
なので、その整理棚を設置した場合に、このフロアスイーパーが邪魔にならないように工夫したのだ。
完璧や!
改良型フロアスイーパーの集塵能力を探る
下写真のようにフロアスイーパーの開閉扉を90度広げておく。
写真 フロアスイーパー使用時には開閉扉を90度開く
上写真のように、床に散乱している大鋸屑を箒で集めた。
そして、下写真のサイクロン集塵システムのフロアスイーパー用ブラストゲートの開閉板を下に引っ張ってシャッタ―を開く。
写真 ワテ自作のサイクロン集塵システム
そして、下写真のサイクロン集塵システムの電源スイッチ(目玉スイッチ)をオンする。
写真 サーキットプロテクタ利用の一括スイッチ付コンセントなど
サイクロン集塵システムに組み込んでいるRYOBI VC-1250集塵機のモーターが猛烈に回転し始める。
そして、箒を使って大鋸屑を吸引口に掃き込んだ。
写真 フロアスイーパーで大鋸屑が回収されている様子
その結果、細かい粉じんは殆ど全てサイクロン集塵システムで吸引出来たのだ!
さらに、下写真のように扉を閉じると開口部の面積が小さくなる。
写真 フロアスイーパー使用中に扉を閉じると吸引力が高まる
その結果、床付近の気流の流れが速くなり、回収されていなかった大鋸屑や少し大き目の切り屑なども回収されるのだ。
その結果、殆ど全ての大鋸屑が回収さる。
素晴らしいぞ。
細かい大鋸屑は全て吸引出来た
下写真は、吸引されなかったゴミを取り出したものだ。
写真 フロアスイーパーで回収しきれなかった大き目の木片
あとはこれらの大型ゴミを塵取りで回収してゴミ箱に捨てれば良いのだ。
写真 木片は塵取りで回収してゴミ箱に捨てる
そして、フロアスイーパーを使わない場合には扉を閉じておく。
完璧や!
下写真が卓上スライド丸ノコ、サイクロン集塵システム、そしてフロアスイーパーだ。
写真 卓上スライド丸ノコ台の下にフロアスイーパー、その右にサイクロン集塵システム
更なる改良案
さて、簡単な改良作業にもかかわらず、集塵能力も向上し、コンパクトに収納出来るので実用性も高いフロアスイーパーシステムが完成した。
早速新しい改良案が浮かんだ。
つまり、上で報告したように大き目の木片などの重量物はフロアスイーパーでは回収しきれない。
それらは塵取りに取り出してゴミ箱に廃棄すれば良いが、吸引口の下の狭い領域にある木片を手で取り出すのは面倒。
そこで下写真のように、フロアスイーパーの開口部にピッタリと収まる塵取りを入れておけば良いのだ。
写真 フロアスイーパー開口部にピッタリはまる塵取りを作る予定
この塵取りに箒でゴミを押し込むと、大半はサイクロン集塵システムで吸引される。
吸引されなかったゴミは塵取りの上に残るので、塵取りを取り出してゴミ箱に捨てれば良いのだ。
完璧や。
時間が有る時にこの塵取り機構を自作したい。
3Dプリンタで印刷するという手もあるが、100均で利用出来るものがあればそれを使うほうが手軽だ。
まとめ
ワレコ
フロアスイーパーの自作一号機で、完璧な集塵能力を持つフロアスイーパーを完成させる事が出来た。
今日からワテはフロアスイーパー名人を名乗る予定だ。
ワテが採用した開閉扉式のフロアスイーパーは、使用時には扉を開いてゴミを回収し易くする。
その状態で扉を閉じると、開口部の面積が小さくなり空気の流れが速くなるので、吸引されずに床付近で滞留していた大き目の大鋸屑も吸い上げられるのだ。
その結果、殆ど全ての大鋸屑が回収され、残るのは大き目の木片などだ。
フロアスイーパー開口部にピッタリと収まる塵取りを自作することで、その木片の廃棄も簡単に行えるアイデアが閃いたので、それは今後自作したい。
(続く)
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