木工DIYで小棚を自作してハンダゴテを使い易い場所に設置した。
自画自賛であるが、物凄く使い易くなった。
簡単に作れるので皆さんにもお勧めしたい。
では本題に入ろう。
ワテの半田付け作業環境の現状
下写真が改良前のワテの半田付け作業環境だ。
現在、作業台の上では「ぺるけ式トランジスタ式ミニワッターPart5 19V版」の2号機を製作中だ。
写真 ワテの半田付け作業場
ワテは長年に渡り安っすいセラミックヒーター式ハンダゴテ(18Wと25Wの二種類)を使っていたのだが、三年ほど前に思い切ってステーションタイプのハンダゴテを買ったのだ。
このFM-206ハンダステーションは三本のツールを取付可能なので、二種類のハンダゴテ(左、中央)とホットエアー(右)を取り付けている。
温度調整式の小手先は電源ONして十秒くらいで設定の350℃になる。必要に応じて任意の温度に設定可能だ。数分間使わないで放置していると、自動で小手先温度を少し下げてスリープモードに入る。
スリープしていてもコテを持ち上げるとスリープが解除されて数秒で350℃に戻るすぐれ物だ。
ホットエアーを使うと熱収縮チューブの収縮作業が格段にやり易くなった。従来は100円ライターで炙っていたのだが。
ピストル型のやつは電動ポンプ式のハンダ除去ツールだ。
これも思い切って昨年購入したのだ。
このハンダ吸引器を収納する棚はワテの自作だ(下写真)。
写真 ワテ自作のハンダ吸引器収納棚
その製作過程は下記事で紹介している。
この収納棚はイレクターパイプに取り付ける構造だ。
今回自作したハンダゴテ収納棚もそのアイデアを利用した。
さらに下写真の電動ブラシ式の小手先クリーナーも購入した。
と言う事で、ワテの半田付け作業環境はかなりいい感じになったと思う。
電子工作で使う工具と言えばテスター、オシロ、安定化電源、パルスジェネレータとニッパやドライバーなどのハンドツール、そしてハンダゴテが定番だろう。
ワテの場合はオシロも安定化電源もパルジェネも全て中古品で総額十万円も掛かっていない。
で、ハンダゴテは長年に渡り安っすいやつを使っていたのだが、その反動で思い切って高い買い物をしたのだ。
その結果、電子工作が物凄くやり易くなった。
その三本のハンダゴテとホットエアーは上写真のように作業机の正面に横に並べて設置していた。
この配置だと、ちょっと使いづらい。
ワテの場合は右利きなので、ハンダゴテは正面よりも右側に設置するほうが良いと判断した。
改良後の半田付け作業環境
そこで木工DIYでハンダゴテ収納棚を自作して、作業台の右に設置したのが下写真だ。
写真 ハンダゴテを作業台の右に設置した(改良後)
どう!
すっごく使いやすくなったのだ。
よく使う大小二種類の小手先を付けたハンダゴテは最下段に設置した。
上段にはブラシ式小手先クリーナーとホットエアーを設置した。
その上にはピストル型のハンダ吸い取り器を設置している。
上に行くほど使う頻度が少ないツールになる。
ワテの作業台は幅約1500mmのやつで、具体的には以下の製品だ。
この作業台にフクフジ(福富士)製のボルトレスラックを組み合わせている。
アマゾンでフクフジのボルトレスラックを見る。
作業台の左右にイレクターパイプの柱を建てていて、そこに物干し竿のように長いイレクターパイプを横に渡している。
そのイレクターパイプにハンダゴテのケーブルやテスターリード線などを引っ掛けているのだ。
イレクターパイプ採用の回転式ハンダゴテ収納棚製作過程
以下では今回自作したハンダゴテ収納棚の製作過程を紹介したい。
作業時間は約二時間。
針葉樹合板12ミリ厚の端材を利用して作成した。
下写真が完成後のハンダゴテ収納棚だ。ただし背板にケーブルを通す穴を開ける前だ。
写真 完成後のハンダゴテ収納棚(背板にケーブルを通す穴を開ける前)
下写真のように針葉樹合板12ミリ厚の端材をテーブルソーやスライドマルノコなどでカットしてスリムコーススレッド25mmで組み上げていく。
写真 組立作業の様子
今回の組立作業ではボンドは使わずにコーススレッドのみで組み上げた。
その理由は、短時間で完成させたかったのと、もし使い勝手が悪い場合には解体あるいは改造する可能性があるので、分解しやすい構造にしたかったからだ。
下写真は上段の棚板を固定する作業だ。この後でコーススレッドでネジ固定した。
写真 上段の棚板を固定してコーススレッドでネジ固定する作業中
上写真で大きな木製ブロックがあるが、これはホームセンターで見つけた端材だ。プレカットの加工で出た端材で、集成材で出来た大きな柱の切れ端だ。一個300円くらいなので数個買った。
この木製ブロックの使い道としては、アイデア次第で色んな用途に使える。ワテが実際に使っている状況は以下の通り。
- 何らかの台座として使う(大きくて安定性が良い)
- 部材を直角に組み合わせてクランプする場合の補助に使う(上写真)
このように針葉樹合板端材を使ってコーススレッドで組み上げることで二時間もあれば完成した。
完成したハンダゴテ収納棚をイレクターパイプに取り付ける
完成したハンダゴテ収納棚を作業机右のイレクターパイプ支柱に固定してみた(下写真)。
写真 完成したハンダゴテ収納棚を作業机右のイレクターパイプ支柱に固定
イレクターパイプの接合ジョイントは数多くの種類があるが、今回は以下のジョイントを2個使って木製棚をイレクターパイプに取り付けた。
下写真が完成形のハンダゴテ収納棚だ。
写真 自作ハンダゴテ収納棚にハンダゴテ2本、ホットエアー、電動小手先クリーナーを収納完了
ハンダゴテ関連ツールを全て作業机の右側に移動したので、作業性が格段に向上した。
かつ、ハンダゴテを使わない場合には棚を前から押せばイレクターパイプ周りに回転して、30cmくらいは奥に移動させられるのだ。
完璧な設計と言っても良いだろう。
まとめ
DIYの基本は整理整頓と作業環境の改善作業だ。
当記事ではワテが自作したハンダゴテ収納棚の製作過程や実際の使用状況を紹介した。
ハンダゴテのケーブルが絡まって困っている人は、ワテのアイデアを参考に似たような棚を作ると良いだろう。
右利きの人はハンダゴテ収納棚を右に設置して、ケーブル類は横に渡したイレクターパイプに引っ掛けると良い。
と言う事で、ハンダゴテ関連はいい感じに収納出来た。
今後の予定としては、作業台正面に設置しているハンダ煙吸引ダクトの吸引能力が今一つ期待した性能が出ていないので、その改良作業を行いたい。
それと、作業台正面に設置しているケンウッドの可変安定化電源(18V3Ax2台)の設置場所も改善したい。現状では奥まった位置に置いているので、ツマミが操作しづらいのと、メーターも見にくいのだ。
(続く)
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