ワテの場合も、WordPressとやらを使い始めたのが2015年7月31日の事だ。
当初は、Windows VPSレンタルサーバーを借りて、その環境に
- IIS
- MySQL
- PHP
- WordPress
をインストールして、自力でWordPressが使える環境を構築したのだ。
確か、2~3週間くらい掛かったと思う。
ワテの場合、プログラミングの経験は豊富で、コンピュータに関する知識も世間一般の人よりは多いと思っている。
ところがそんなワテでもレンタルサーバーを使うのは初めての経験だ。
その上に、WordPressなんて見た事も聞いた事も無い。
PHPやMySQLは名前を聞いた事があると言う程度。
で、必死で独学して、どうにか自力でWindows Server OSの環境でWordPressを稼働させる事に成功した。
ところが、そのWordPressの反応が遅くてたまらん。
ページを開くだけでも10秒近く掛かる事がある。
平均すると5~7秒くらいか。
これじゃあ遅すぎる。
WEBページの表示速度を向上させるために、各種の対策を試みたのだが、結局解決せず。
どうやら、レンタルサーバーそのものが遅いと言う結論に達した。
それで、レンタルサーバーを引っ越したのだ。
現在、このブログが動いている環境は、エックスサーバー社の X10と言うプランだ。
エックスサーバーのX10プランはLinux OSを使ったごく一般的な共用サーバーであり、WordPressの環境も初心者でも簡単に構築出来る管理パネルがある。
一方、問題のWindows VPSは遅くて使い物にならなかったので、他社のWindows VPSに乗り換えた。
エイブルネット社のWindows VPSだ。
と言う事で、現在のワテはエックスサーバーとエイブルネットの二本立てでウェブサイトを運営している。
レンタルサーバーでWordPressブログやるならエックスサーバーが無難
Windows/Linux VPSでWEBサーバー運営ならエイブルネットがお勧め
もしレンタルサーバー関連で質問がある方は、末尾のコメント欄からお気軽にお問い合わせ下さい。
では、本題に入ろう。
WordPressとは何か?
WordPressとは、無料で使えるウェブサイト作成・運営ツールだ。
世界中の多くのWEBサイトで利用されている。
この手のツールはContents Management System(CMS) コンテンツ管理システムと呼ばれる。
WordPressを含めて、主なコンテンツ管理システムは以下のものがあるらしい。
-
- 4LESS INTERNET / WEB SPIRAL
- a-blog cms
- AD-EDIT2
- Alfresco
- baserCMS
- bingo!CMS
- CALib
- CMSKIT
- concrete5
- DreamCMS
- Drupal
- Dynamicweb
- ExpressionEngine
- eZ Publish
- Geeklog
- ImpressCMS
- ImpressPages CMS
- Joomla!
- Joruri
- liferay
- MODX
- Movable Type
- NetCommons
- Nucleus CMS
- OpenCms
- PHP-Nuke
- Plone
- RCMS
- seezoo
- Sitecore
- Starmine CMS – 日本製のクラウド型軽量コンテンツ管理システム
- TYPO3
- UDFace
- Umbraco
- Web Meister
- WordPress
- XOOPS
- XOOPS Cube
- Zope
- 島根県CMS
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/コンテンツ管理システム
ちなみに、ワテの場合はWordPress以外だと、
Movable Type, Joomla, Umbraco, XOOPS
を少し試した事があるが、今ではWordPress一本でやっている。
理由は、日本では(世界でもそうだが)WordPressが圧倒的に利用者が多いから。
その結果、WordPressを使っていてトラブルに巻き込まれても検索すれば解決方法が見付け易いし、またWordPressの機能を拡張するプラグインの数も多いので、WordPressを使い易くカスタマイズするのも手軽に出来る。
なお、ある時、Umbracoと言うCMSをVisual StudioのASP.NET MVCで使うやり方を解説した記事を見付けて試しにインストールしてみたのだが、残念ながら動かす事が出来なかった。
Umbracoは日本では殆ど知られていないが、以下に引用するように、C#で記述されていて日本以外の国では利用者も多いらしいのだ。
Umbracoは、オープンソースのコンテンツ管理システム (CMS) ソフトウェアである。C#で作成されており、Microsoft WindowsのASP.NETで動作する。データベースは、Microsoft SQL Server、MySQL、Microsoft SQL Server Compact 4 (SQL CE 4) に対応している。最新のユーザインタフェースを備え、html、css、jQueryといった標準的な技術を採用し、.NETアーキテクチャにより高い拡張性を持っているのが特徴である。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/Umbraco
なので、Windows VPSでASP.NET のサイトを作成しているワテもUmbracoでブログサイトを作成してみたいと思ったのだが、残念ながら現在のところ実現出来ていない。
さて、上で紹介した汎用CMSの末尾に、島根県CMSと言うのを見付けた。
一体全体どんなどんなCMSなのか気になるぞ。
さっそく調査だ。
島根県CMSって何やねん⁈
検索したらWikipediaがあったので以下に引用する。
島根県CMS
開発元 ネットワーク応用通信研究所
初版 2008年2月14日(9年前)
最新版 2.0.1
種別 コンテンツ管理システム
ライセンス GNU General Public License
公式サイト projects.netlab.jp/PrefShimaneCMS/
テンプレートを表示
島根県CMS(しまねけんシーエムエス、Pref Shimane CMS)は、Ruby (Ruby on Rails) とPostgreSQLで開発された行政機関向けのコンテンツ管理システム (CMS)。開発企業は、株式会社ネットワーク応用通信研究所(以下「NaCl」[1])。開発費用は5,773,000円、その後の機能追加費用は4,885,000円。[2]
島根県は2008年2月14日、オープンソースソフトウエア (OSS) として無償公開した(ライセンスはGPL)。地方自治体が開発したCMSをOSSとして公開するのは国内初と言われている。[3]
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/島根県CMS
う~ん、まあ、行政が税金を使ってこう言うシステムを作るのは良いが、まあその後、利用されているのか気になるところだ。
島根県CMSの公式サイト
を訪問すると、
更新日時:2014/08/29 13:13:13
と記載されている。もう4年も前だ。
あかんがな。
試しにダウンロードしてみたが、どうやらRubyで記述されている。
- Model
- View
- Controller
と言った名前のフォルダもあるので、所謂 Model-View-Controllerと言う開発手法で作られているようだ。
まあ気になる人は試してみても良いだろうが、まあ、こんなマイナーな誰も使っていないようなシステムは、使わないのが良いだろう。
仮にセキュリティホールが有ったとしても、誰もメンテナンスしていないようだし、トラブルが起こっても、参考となる情報が皆無だと思うので。
インターネットの世界では、「寄らば大樹の陰」とか「長いものには巻かれろ」と言うのが無難だと思う。
誰も知らないようなツールを使っても、あまり良い事は無い。誰もが使っているツールを使うのが無難だ。
そう言う点ではWordPressが最もお勧めだろう。
WordPressの最初の投稿
WordPressをインストールすると、最初の投稿は定型文句で以下の文面で自動投稿される。
Hello world!
WordPress へようこそ。これは最初の投稿です。編集もしくは削除してブログを始めてください !
投稿記事のタイトルは「Hello world!」だ。
「Hello world!」はプログラミングをやっていると色んな場面で見掛ける。
Hello world!の歴史
一体全体、「Hello world!」がプログラミングの世界で用いられるようになったきっかけは何か?
それもWikipediaに詳しく書かれている。
Hello world(ハロー・ワールド)は、画面に「Hello, World!」に類する文字列を表示するプログラムの通称である。多くのプログラミング言語において非常に単純なプログラムであり、プログラミング言語の入門書で、プログラムを動かすためのプログラミング言語の基本文法の解説例として提示される。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/Hello_world
さらに、その「Hello world!」の歴史に関しては以下の記述がある。
歴史
ブライアン・カーニハンによる”Hello, world”プログラム (1978)
プログラミングできるコンピュータの開発以来、小さなテストプログラムは存在してきたが、テスト文言として「Hello, World!」を使う習慣はブライアン・カーニハンとデニス・リッチーによる著書「プログラミング言語C」(1978年)[2]のC言語バージョンから始まったと言われている。同著書のプログラム例はhello, world(大文字なし、感嘆符なし)を標準出力に出力する。この例はブライアン・カーニハンがまとめたベル研究所の内部資料「Programming in C: A Tutorial」(1974年)[3]を継承したものである。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/Hello_world
C言語を学習した多くの人は、この有名なカーニハン・リッチーのC言語入門の本を読んだに違いない。
俗に「K&R」と呼ばれる。日本語ならカーニハン・リッチー。
ちなみに、ワテの場合も図書館で借りた『プログラミング言語C』で勉強した記憶がある。
翻訳は有名な石田 晴久先生だ。
石田 晴久(いしだ はるひさ、1936年10月30日[1] – 2009年3月9日[2][3])は、日本の計算機科学者。東京大学理学部物理学科修士課程修了。Iowa State UniversityでPh.D, 取得。東京大学名誉教授、サイバー大学IT総合学部長。台湾生まれ[2][1]。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/石田晴久
さて、これで「Hello world!」の歴史の一端を知る事が出来たと思う。
ところが、この「Hello world!」を画面に表示するプログラムが日本語環境だとオリジナルの英語環境とは若干異なるのだ。
オリジナルの「Hello world!」
#include <stdio.h>
main( )
{
printf("hello, world\n");
}
日本語環境の「Hello world!」
#include <stdio.h> main( ) { printf("hello, world¥n"); }
要するに、英語環境と日本語環境とでは、バックスラッシュ記号\が円記号¥に置き換わるのだ。
これはダメだろ!
そもそもバックスラッシュの代わりに使う記号が何で円記号なんやねん!!
まあ、ワテだけでなく多くの人がそう思っていると思うのだが。
アスキーコードに日本語を割り当てる時に、日本ではバックスラッシュなんて記号は滅多に(いや絶対に)使わないので、その代わりに良く使う円記号¥にしたのかも知れないが。
その辺りの事情はワテは知らないが、バックスラッシュを円記号に置換したのは、日本のコンピュータ文化の歴史において、最大の失敗だとワテは思う。
プログラムの中の至る所に円記号!!
C言語に限らず、C#, C++, JavaScript, Java, PHP, … など殆ど全てのプログラミング言語において、文字列の改行コードは以下の通り。
CR = \r LF = \n CRLF = \r\n
それを日本語環境で表示すると、以下のようにバックスラッシュが円記号化ける。
CR = ¥r LF = ¥n CRLF = ¥r¥n
ダッサー!!!
ダサいにも程がある。
まあ、使っているプログラム開発環境のフォントを英語フォントに設定すれば、円記号ではなくてバックスラッシュのまま表示するなどが可能な場合もある。
実際、ワテもマイクロソフト社のVisual Studioと言うプログラム開発環境を使っているが、フォントはデフォルト設定の日本語系フォントのまま使っている。
それを変更して英語系のフォントにすれば、恐らくバックスラッシュのまま表示出来るとは思うのだが、そんな事をすると他にも影響が出そうなのでなかなか踏み切れない。
Hello KittyとHello world!の関係
ハローキティのWikipediaによると、猫をモチーフに擬人化したキャラクターであるハローキティが登場したのが1974年との事だ。
通称は「キティちゃん」であり、「キティー」はまちがいだ。
「キティ」が正しい。
まあそんな事はどうでも良いが、Hello KittyとHello world!に何らかの関係があるのか無いのか、それが気になる。
来歴
キャラクターとしての開発は1974年で[16]、公式にはこの年が誕生年になっているが、初号グッズの販売は1975年3月である[17]。(略)
ハローキティはいちご新聞の1975年5月1日号(2号)で水泳選手ジェニー・ターラルの記事の挿絵として紙面に初登場した[20]。最初期は名がなく暫定的に「名前のない白い子猫」などと呼ばれ、1975年頃に『鏡の国のアリス』に登場する子猫にちなみ[21][16]「キティ」という名が付けられた。キャラクター名の姓「ホワイト」は、後の設定変更で付け加えられたもの[3]。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/ハローキティ
このハローキティのWikipediaによると、「ハローキティ」が登場したのは1975年との事だ。
一方、上で引用した「hello, world」のWikipediaを再び引用すると以下の通り。
「プログラミング言語C」(1978年)[2]のC言語バージョンから始まったと言われている。
同著書のプログラム例はhello, world(大文字なし、感嘆符なし)を標準出力に出力する。この例はブライアン・カーニハンがまとめたベル研究所の内部資料「Programming in C: A Tutorial」(1974年)[3]を継承したものである。
つまり1974年の時点でブライアン・カーニハンさんは「hello, world」を使っている。
で、1975年にサンリオさんの「Hello Kitty」が登場する訳だから、どっちが先かと言うと、「hello, world」が先と言う事になる。
でも、その後、大文字あり、感嘆符有りの「Hello world!」が1978年に登場している。
もしかすると、ブライアン・カーニハンさんは、1975年に発売されたハローキティを目にして、1978年に執筆した「The C Programming Language」の中で、
「hello, world」→「Hello world!」
に変更したのかも知れないが、ワテの単なる推測だ。
まあ、もしそんな事実が有ったとしたら、ソフトウェア工学の世界における大発見になるだろう。
ブライアン・カーニハンさんがハローキティのファンなのかどうか、それは分からない。
もし、物凄いハローキティマニアだったりしたら驚きだ。
まとめ
WordPressの初投稿記事のタイトルである「Hello world!」に関して、その歴史を紹介した。
プログラミングの世界に「Hello world!」が登場したのは、1978年に出版された、
ブライアン・カーニハンとデニス・リッチーによる著書 「プログラミング言語C」(1978年)
の中の最初のサンプルプログラムだ。
俗にカーニハン・リッチーと言われるC言語の名著だ。
普通のチャーハンでは無くて、カニチャーハン食べる人はリッチか⁉
なんのこっちゃ。
こんなのがあるのか!
ワテもこんなカップが欲しい。
買うかな。
Windows VPS借りるならワテの一押しはエイブルネット
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