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【ワレコの電子工作】半田付け作業環境を改善する【半田リール吊り下げ機構自作】

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写真 半田付けに必須のツール(温調半田ゴテ、実体顕微鏡、吸煙装置)

ワレコ

半田付けの作業環境を整える事によって、電子工作が益々楽しくなる。

ワテの場合、実体顕微鏡はヤフオク中古品。

排煙装置は自作。

そして温調式半田ゴテは、2021年正月に白光FM-206を買ってしまった。どえらい高かったw

今年もヘンテコな電子工作をいろいろやるぞ!

さて、そんなヘッポコ自作派のワテが半田付けの作業環境をより使い易くするために工夫したので、当記事で紹介したい。

ワテが購入した白光FM-206半田付けマルチステーションの紹介記事はこちら↴

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自作の排煙システムの製作過程の紹介記事はこちら↴

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このようにDIYによって着々と半田付け作業環境をより良く改善しているワテであるが、今回は半田リールの設置方法を改善した。

結論としては完璧なものが完成したと思っている。

では、本題に入ろう。

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市販の半田リール台は使い辛い

下写真に現在のワテの半田付け作業机周りの様子を示す。

実体顕微鏡の左に、半田リール台が半分くらい写っている。

写真 現在のワテの半田付け作業環境(改良前)

上写真に於いて、テスターの後ろにあるのがワテ自作の排煙装置だ。

Φ150ミリのアルミダクトホースを使って壁の換気扇取り付け穴まで配管している。

そのダクトの中に下写真のΦ150ミリの電動ファンを内蔵させているのだ。

元々壁に付いていた換気扇は取り外して、換気扇が付いていたΦ150ミリの穴までΦ150mmアルミダクトホースやΦ150ミリのボイド管で配管している。

下写真が現在ワテが使っている半田リールスタンドだ。

写真 現在ワテが使っている半田リール台(ニ段式)

下写真は一段式のタイプだ。

この手の半田リール台は、便利そうだが意外に使い辛いのだ(ワテの場合)。

その理由は、半田付け作業中に半田リール台は手元に近い方がやり易い。

何故なら、例えば机の奥に半田リール台を置いた場合、そのリール台から糸半田を数十センチくらい引き延ばして左手で持って、右手で半田ごてを持って半田付けする事になる。

そうすると、半田付けが終わったら作業机の上に50cmくらい引き延ばした糸半田があるので、再びリールに巻き取るか、あるいは邪魔にならないように机の奥に糸半田を丸めて移動するなどの作業が必要になる。

半田付けする度にそんな作業をやるのはめんどくさい。

そこでこの半田リール台の使用は中止して、自作の半田リール吊り下げ機構を作る事にしたのだ。

ワテが使っている半田リール(三種類)

下写真にワテが使っている三種類の半田リールを示す。

写真 ワテが使っている有鉛半田リール三種類(Φ0.3、Φ0.6、Φ1.2)

上写真で右の二つの大型リールは、もう十五年くらい使っているかもしれない。

どちらも千住金属工業のスパークルハンダ(有鉛)だ。

左の小型リールは最近買ったHOZANのΦ0.3ミリの同じく有鉛半田だ。これは表面実装部品の半田付け用に買ってみた。

少し使った印象としては、表面実装部品にはこのΦ0.3や場合によってはΦ0.6くらいが使い易いかなと思う。

最近は下写真のような鉛フリー半田を使う人のほうが多いのかも知れない。

ワテの場合、以前、何度か鉛フリー半田を試してみたのだが、鉛フリーだと半田付けした後の光沢が無いのが気になった。有鉛半田なら綺麗な光沢が出るのでワテ好みなのだ。

と言う訳で、ワテの場合は今後も有鉛半田、特に千住金属工業スパークルハンダを使い続けると思う。

写真 有鉛半田三兄弟(HOZANΦ0.3mm、千住金属工業スパークルハンダΦ0.6とΦ1.2mm)

電子工作を趣味として長くやるのなら、大型半田リール(上写真右の二つ)を買うと割安だ。

でも行き成りこんなでっかいリールを買うのを躊躇する人は、下写真くらいの小型リールが良いだろう。

半田の直径はΦ0.6~Φ0.8くらいが、汎用性があるので使い易いと思う。ワテはΦ0.6ミリ派だ。

あるいはマニアな人には音響用ハンダもお勧めだ。

まあ、音響用ハンダのどんな成分が音響に効果があるのかはワテは知らない。

知っている人教えて。

さて、半田紹介コーナーはこれくらいにして本題に戻ろう。

半田リール吊り下げ冶具を3Dプリンタ印刷する

いきなり3Dプリンタで、ちょっとしたパーツを印刷する事にした。

Autodesk社のFusion360(無料版)で、ささっと設計した3Ðモデルを印刷した。

同じ部品を二個使うので、二個まとめて印刷した。

フラッシュ撮影しているので白っぽく写っているが、実物は灰色だ。

約四時間で印刷完了した(下写真)。

木工作業部屋に3Dプリンタを設置しているので、大鋸粉が降りかかっている。

使わない時はゴミ袋を被せて粉塵対策をしているのだ。

 

今回印刷に使ったのはPLAフィラメント素材だ。

PLAフィラメントはワテが使った印象としては、印刷物表面に若干光沢が有り、印刷物も非常に硬く仕上がる感じだ。

上写真の印刷物は、各部の厚みは4ミリだ。

強度を増す為に、幾つかの箇所にフィレットを入れている。

また3ミリのタッピングネジで固定出来るように、Φ3.2ミリの穴を二個開けている。

半田リール吊り下げ機構を工作机に取り付ける

下写真のように水道塩ビパイプVP13(外径18mm)を35cmくらいにカットしたものを用意した。

印刷した吊り下げパーツにはΦ20の穴を開けている。

タッピングネジ3×16を使って自作排煙装置に使っている塗装コンパネ12mmに固定する事にした。

でも、ネジが塗装コンパネ12mmから飛び出すので、M3ワッシャを二枚入れて高さを調整した。

上写真あるいは下写真の塩ビパイプ吊り下げ用冶具は、PLAフィラメントで4ミリ厚で印刷した。

一個1Kg程度の大型半田リールが二個と、小型半田リールが一個の合計2Kg程度の重量に耐えられるように、フィレット加工も入れた。強度的には4ミリなら十分に2Kg重量に耐えられると思う。

さてこの吊り下げパーツを下写真のように、塗装コンパネ12mmにタッピングネジ止めした。

下写真のように塗装コンパネ12mmの裏側の左右に、吊り下げパーツを固定した。

この吊り下げパーツと塩ビパイプVP13(Φ18外径)を使って、三つの半田リールを下写真のように吊り下げた。

下写真はその拡大。

これで半田リールが半田付け作業場所の近くになったので半田付け作業が大幅にやり易くなると思う。

かつ、半田リールが上空にあるので、他の作業をする場合にも半田リールは邪魔にならないのだ。

完璧だ!

なお上写真に於いて、中央の半田リールと、左右の半田リールとでは糸半田の巻き方向が逆になっている。

なぜ同じ向きに揃えなかったのかと言うと、どっち向きに糸半田を出す方が使い易いのかを実験する目的で、意図的に向きを変えてみたのだ。

これで暫く使ってみて、半田リールを吊り下げる場合に、糸半田をどっち向きに出す方が使い易いのかを研究成果として発表したい。

なんのこっちゃw

追記 2021/6/8

その後、半田吸い取り線

も水道パイプに通して吊り下げた。
これらの半田関連部品のリールにはΦ20くらいの穴が開いているようだ。

 

半田ゴテのケーブルを上から紐で釣る工夫

さて、無事に半田リール吊り下げ機構が完成したので、もう一工夫した。

白光FM-206は半田ごてが三本もあるのだが、それらのケーブルが絡まって使い辛いので、下写真のようにケーブルを上から吊る作戦を採用してみた。

ちなみに上写真の左端のデジタル表示(赤青)がある木箱は、先日自作した直流電子負荷装置だ。

無事に完成したので、ラックに設置して今後の実験で使う事にした。

 

下写真はもう少し広範囲に撮影した、ワテの半田付け作業机だ。

殆どの計測機は中古で買った安っすいヤツだ。

スチールラックの上に、自作の照明装置を取り付けている。天井埋込LED照明を利用して自作したスポット照明装置だ。

その固定板から紐を垂らして、半田ごてのケーブルを三本まとめて吊っている。

このように半田ゴテのケーブルを上から吊る作戦は、半田付け作業を大幅に改善する画期的なアイデアなのだ!

その後、半田ゴテのケーブル絡まり対策として更なる改良を行った。

まとめ

ワレコ

この記事を読んで頂いた皆さん、どうですかワテのこのアイディアは?

半田付け作業環境をより良くする良いアイディアだと思うんですが。

当記事では、ワテが考案した半田リール吊り下げ機構と、半田ゴテケーブル吊り下げ機構を紹介した。

机の上に直接物を置くと乱雑に散らかり易いが、上空から吊るす作戦なら机の上を占有しないので、乱雑に散らかる事が無い。

と言う訳で、ワテの場合、この所、木工作業部屋や電子工作机の周りを整理整頓しているのだが、かなりスッキリと片付いて来た。

整理整頓する過程で、不用品は思い切って処分する。

必要な物はダイソーシューズケース(100円)などを活用して、分類して保管する。シューズケースにはラベルを貼って中身をマジックで手書きする。

こんな感じで、整理整頓しているのだ。

散らかっている部屋がドンドン片付いて来ると気分爽快だ。

早速新しい電子工作を開始する予定だ。

先ずは、現在製作中の大電流昇降圧型DCDCコンバータの自作を再開したい。

(完)

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