ワレコ
2022年もあと二ヶ月。
人類は無事に2023年を迎える事が出来るのか?
行き成り世界情勢の行く末を心配するワテであるが、そんな事はどうでも良いので自分が出来る事をコツコツやるのが良いだろう。
「小さなことからコツコツと」
まさに西川きよし師匠!
と言う事で、前回記事で無事にレストア成功した古い台直し鉋であるが、もう少し手を加えてみた。
鉋台の滑走面(台下端)にある打痕の傷跡を目立たなくしてみた。
では、本題に入ろう。
凹んだ鉋台を治す
先日レストアした台直し鉋の鉋台には下写真のように何かで打った凹み傷がある。
この傷を削り取るにには、かなり大きく台を削る必要があるので、前回作業ではそこまではやらなかった。
写真 レストアした台直し鉋の鉋台に何かで打った凹み傷
まあ、これくらいの凹み傷は実用上は問題無いが、もう少し目立たなくしたい。
凹み傷を水で膨らませる
そこで、下写真のようにティッシュペーパーに水を染み込ませて凹み傷の上に二時間ほど置いておいた。
写真 ティッシュペーパーに水を染み込ませて凹み傷の上に二時間ほど置く
ちなみに水道水を使おうと思ったが台所まで行くのが面倒だったので、近くにあったダイソーのアルカリ電解水スプレーを使った。
でも後で調べたらアルカリ電解水はPH12以上もある強いアルカリ性らしいので、水道水を使うべきだったかな?
まあいい。
下写真は水で濡らして一時間後くらい。
写真 水で濡らして一時間後くらい
下写真は水で濡らして二時間後くらい。自然乾燥した。
写真 水で濡らして二時間くらい経つと凹みが膨らんで来た
上写真のように最初はかなり凹んでいた白樫の台が、水で濡らすと凹み深さの半分くらいまで復活した感じ。
この調子であと数時間濡らしながらアイロンで加熱するなどすれば、もっと凹みを目立たなく出来るかも知れない。
でもまあそこまでやるのも面倒なので、今日はこれくらいにしといたろ!
鉋台・砥石の面直し器を使って台下端を研摩
で、下写真のように鉋台・砥石の面直し器を使って台下端を再度研摩した。
写真 鉋台・砥石の面直し器を使って台下端を研摩した
凹みの辺りが水で濡らした事で極わずかであるが膨らんで元の状態に回復しているので、その辺りが集中的に研磨されている。
上写真のように台の凹み傷はかなり目立たなくなった。
鉋台・砥石の面直し器はアマゾンにも売っている。
ペーパーはアマゾンにもある。
最近のワテは鉋のメンテナンスに何故か執念を燃やしている。
そして、下写真のように再びクルミオイルを塗り込んでおいた。
写真 再びクルミオイルを塗り込んだ
どう!
凹み傷がかなり目立たなくなったでしょ!
クルミオイルは臭いが良いのでワテ好みだ。
有名なワトコオイルは有機溶剤系の臭いがするのでワテはあまり好きではない。
マルタ純正の荏油(えあぶら)は天然素材ベースだが、荏胡麻油(えごまあぶら)の生臭い魚のような臭いはワテは絶対に受け付けない。
凹み傷を目立たなく出来た台直し鉋の写真
台直し鉋は前々から一丁欲しかったのだが、骨董屋で買った古い台直し鉋も下写真のようにかなり綺麗に復活させる事が出来た。
写真 クルミオイルを再塗布して仕上げた古い台直し鉋
今後は、鉋刃がこの鉋台にピッタリと合うように鉋刃を研ぎたい。
鉋や鑿を研ぐには裏出し作業が重要だ。
ワテも下写真のような金盤が欲しいと思っている。
この金盤に金剛砂(こんごうしゃ)を極少量まぶして刃物の裏研ぎをするのだ。
まあ要するに、鉋や鑿の裏側をまっ平に研摩するのだ。
その作業のあとで、砥石を使って刃を付けるのだ。
と言う訳で、本格的に刃物研ぎをやるには金盤は必須だ。
写真 レストア完了した台直し鉋
さらに下写真の山戸製作所 ヒッター 手鉋刃裏出し機が有れば万全なのだが、趣味のDIYで三万円弱の出費は痛い。
このヒッターは鉋刃や鑿の裏打ちを正確に行う為の専用の機械なのだ。
動画 カンナの裏出しのやり方が参考になる(ヒッターの使い方解説もあり
ヒッターは高いので下写真のような金床(アンビル)と金槌で裏打ちをするのが一般的だ。
と言う事でワテもアンビルを一つ買おうかなと検討中だ。
アンビルを使った裏出しのやり方解説動画。
上動画ではアンビルを使う方法以外に、木片の上に載せた鉋刃をセンターポンチと金槌で裏出しするテクニックも紹介されている。
センターポンチなら一本200円くらいなので格安。
でもアンビルはDIYでは何かと便利なので一つ欲しいなあと思っている。
まとめ
ワレコ
最近のワテは刃物研ぎに熱中している。
今年はリサイクルショップで古い鑿や鉋を幾つか購入したが錆びたまま放置しておくのも落ち着かないからだ。
年内にそれらの刃物を研いで完璧な状態にレストアしたいと思っている。
当記事では、鉋台の凹み傷を水で膨らませて目立たなくする作業過程を紹介した。
ティッシュを水で湿らせて凹み部分に数時間放置するだけで、凹みが回復してかなり目立たなく出来た。
この作戦は無垢材であれば大抵の木材に応用できるので皆さんにもお勧めしたい。
例えば無垢フローリング床に何かを落として凹んだような場合にも有効だ。
その場合には水で湿らせておいてから、アイロンで加熱するなどするとより効果的だ。
ただし、高温で加熱し過ぎて焦がすとか表面のニスなどが変色するなどの失敗もあるので、部屋の隅の目立たない場所で実験してから本番をやるなどすれば良いだろう。
(続く)
コメント