❶やっぱり卓上スライド丸ノコが便利 | ❷テーブルソーは木材の切断に万能だ |
❸でも最初に買うなら丸ノコと平行ガイドかな |
写真 精度良く木材をカット出来る電動工具
ワレコ
木工DIYでは木材の直線カットを精度良く行うのが難しい。
特に長い材、具体的にはサブロク板(1820×910)合板や2×4の6フィート材などを縦にカットするなどの作業は、自宅でやるのは難しい。
逆に言えば、それくらいの大きな材を縦横に自由に精度良くカット出来る環境を自宅に構築すれば、木工DIYの作業性は格段に良くなるのだ。
当記事では、ワテが自宅に構築している木工DIYの作業環境を紹介したい。
具体的には、サブロク板くらいの大きさの板材のカットを精度良く行える自作作業台を紹介したい。
その作業台の製作記事はこちら↴
ここでは、その作業台を使って直線カットを行う様子を紹介したい。
では、本題に入ろう。
ワテ自作の直交ガイド付き丸鋸カット作業台の紹介
下写真に示すように、ワテ自作の大型作業台(幅2000x奥900)には三本の50ミリ角アルミ角パイプが直角に固定されている。
写真 幅2000x奥900の大型作業台が完成した
YouTube動画にはいろんな木工作業台の製作例があるが、ワテが知る限り、上写真のような構造の作業台は見た事が無い。
下図にその作業台の構造を示す。
図 ワテ自作の直交アルミ角パイプガイド付き作業台(横から見た図)
もともとこの作業部屋には作り付けのカウンターテーブルが壁際に有った。
その天板は奥行が600mmくらいしか無いので、その上に2×4材を数本入れて嵩上げして、その上に2000×900の天板を載せて大型の作業台としたのだ。
その時に、上図のように中央付近に丸鋸の刃が通る隙間(スリット)を設けた。このスリットに沿って丸鋸を手前から奥の壁際まで移動させる事で、幅900ミリくらいまでの板材なら切断可能だ。
この時に丸鋸を真っ直ぐに直線的にスライドさせられるように、下写真で示す針葉樹合板の板をガイドとして使っている。
写真 ワテ自作の大型作業台と丸ノコ直線カットガイドに使う針葉樹合板の12ミリ厚板
下写真のようにガイド板の端はスリットから30mmだけ右の位置にある。
これは、ワテが使っているHiKOKIの165mm電子丸ノコC6MEYのベースプレート右側幅が30mmくらいなので。
写真 大型作業台の中央にあるスリットと針葉樹合板の直線カットガイド板
では、この作業台を使って幅600mmくらいのMDFボードを縦に切断する作業をやってみよう。
写真 MDFボードを縦に切断したい
下写真のようにMDFボードのカットしたい場所を、作業台のスリットに合わせる。このスリット部分を鋸刃が通るので分かりやすい。
写真 カットしたい板材の上に針葉樹合板のガイド板を載せる
上写真において、針葉樹合板のガイド板を直交アルミ角パイプに押し当てておけば微動だにしないのだ。
その結果、両手は丸ノコの保持に専念出来るので、安定した直線カットが出来るのだ。完璧や!
必要なら、針葉樹合板の下にMDFボードと同じ厚さの端材を敷けば、針葉樹合板は水平に出来るので、より精度が高くなる。
あとは、サイクロン集塵機のスイッチをオンして、針葉樹合板の直線ガイドに丸鋸のベースプレート右側面を押し当てながら手前から奥の壁際まで丸ノコを進めれば良いのだ。
写真 MDFボードをカットする様子
ワテ考案の直角ガイドにスリット付き作業台は、完璧な木工DIY作業台と言っても良いだろう。
以下では、一般的な板材カットの手法を見てみよう。
丸鋸に平行ガイドを付けて切断する一般的な手法
ワテ自作の作業台を使う事によって、最大900ミリくらいの幅の板材を直線カット出来るようになった。
一方、ワテ所有の卓上スライド丸ノコを使うと最大で312ミリまでカット出来る。
従来はそれを超える幅の板材のカットをしたい場合は、作業台の端に材をクランプして、丸ノコに平行ガイドを付けて切断していた。
あるいは、多くの人がやっているように作業台の上にスタイロフォームを敷いてカットするなどの手法もある。
例えば下動画の平野屋さんがやっている例を見てみよう。
動画 スタイロフォームに載せた板材を平行ガイド(挽き割り定規)を使って丸鋸カットする例(平野屋さん)
上動画の平野屋さんが丸ノコでカットしている様子を見ると、非常軽々と板材をカットされている。体のどこにも無理な力が入っていないのが良く分かる。
素人なら強い力で丸ノコを握って、腕力で丸ノコを推し進めて板を切断するような、そんな切断方法をやりがちだが、平野屋さんのカットを見るとかなりの上級者だと分る。
なお、平行ガイドは二種類ある。
二本レバータイプと一本レバータイプだ。
当然ながら二本レバータイプのほうが鋸刃に対して、高精度に平行を維持出来る。
DIY用の安い丸ノコには、レバーを通す穴が一つしかないので、二本レバータイプは使えない。
そう言う点でも、丸ノコを買うならある程度は性能が良い上位機種の購入をお勧めする。
エルアングル定規を使って切断する例
あるいは下動画では、カミヤ先生が、スタイロフォームの上に置いた板材を自作のエルアングル定規(直角定規)を使って切断している例を示す。
動画 スタイロフォームに載せた板材を自作Lアングル定規を使って丸鋸カットする例(カミヤ先生)
作業台が上動画のように部屋の中央にあれば、この種の直角ガイド定規を使って板材をカットするのが一般的だ。
しかしながら、ワテの場合は作業台が壁際なので、上動画のようなL型の丸ノコガイドは先端が壁に当たってしまうので使えない。
そこで、スリット付き作業台と直線ガイド板を使って切断するアイディアが浮かんだので実際に自作してみたのだ。
実際にワテ自作の作業台を使ってみた感想としては、鋸刃が通るスリット位置が決まっているので、カットしたい板材の鉛筆線をそのスリットに合わせておけば、間違い無くその場所を直線カット出来るので、非常に分かりやすいのだ。
我ながら良いアイディアだと思う。
木工DIYに革命を起こす画期的なアルミ角パイプを利用した丸鋸ガイド付き作業台なのだ。
「ワレコ式アルミ角パイプ直交丸鋸ガイド付き作業台」
と命名している。
なお、ワテ自作のこのスリット付き作業台では、900ミリを超えるような長さを直線カットする事は出来ない。
なので、サブロク板(1820×910)を縦に帯状にカット出来るようなテーブルソーを、今現在、自作しているのだ。
このテーブルソーが完成すれば、長い材の縦方向のカットは自作テーブルソーで行い、横方向のカットはスリット付き作業台でカット出来る。
あとは、小物のカットは卓上スライド丸ノコでやれば良いのだ。
と言う事で、自作テーブルソーを早急に完成させたい。
正確に言うと、単なるテーブルソーでは無くて、テーブルソー、手押しカンナ盤、トリマーテーブル、ジグソーテーブル、その他、各種の電動工具が利用出来る多機能作業台を自作しているのだ。
その製作記事はこちら↴
丸鋸スタンドの紹介
ちなみに、下写真がワテが作業台の上で使っているHiKOKIの165mm深切り電子丸ノコC6MEYだ。
写真 自作丸ノコスタンドの上に収納したHiKOKI C6MEY丸ノコ
このHiKOKIの165mm深切り電子丸ノコC6MEYは、プロ用最上位機種なので機能が豊富で使い易い。
具体的には、ワテが実際にC6MEYを使った感想としては、以下の通り。
- 電子ブレーキが良く効くのでスイッチを離すと一瞬で停止する
- 安い丸ノコは始動時にモーターの反動でブレるがこのC6MEYは殆どブレない
- 音が静か
- 丈夫な金属パーツが多用されていて剛性が高い
- 2本レバータイプの平行ガイドが使える
- 安いDIY丸ノコと比べると明らかに作りが良い
などか。
C6MEYは実売価格で、26000円くらい。
安いDIY用丸ノコでも1万円くらいする。
それなら、ニ万六千円出してC6MEYを買っちゃうほうが、絶対にお勧めだ。
写真 自作丸ノコスタンドの下には、各種定規の収納棚を付けた
ワテお勧めの定規関連商品
下写真にワテが木工DIYで使っている定規などを示す。
ワテの場合、定規関連のツールは主にシンワさんの製品を使っている。
シンワさんは定規関連製品の最大手だし、定規なんて何度も買い替えるなんて事は無いから、シンワさんの製品を買っておくと安心だ。
あと、下写真のタジマさんの丸ノコガイドが欲しいなあと思っているのだが、卓上スライド丸ノコがあるからいいかなと思ってまだ買っていない。
でもやはり、この手の丸ノコガイドが有れば、何かと便利だと思うので買ってみるかな。
まとめ
ワレコ
しかしまあ東京オリンピックの開催で日本中が大混乱の様相を呈して来た。
オリンピック会場で酒類の提供は結局取り止めになったが、無観客にするか否かで右往左往している感じ。
あるいは、各国から選手団が来日する度に、コロナ陽性者が数名出ている感じだし。
東京五輪はやるのに飲食店の酒類提供は禁止になるし。
もう支離滅裂な東京五輪と言う感じだ。
一体全体どうなる事やら。
やっぱりDIYは楽しいなあ。
ワテの場合、田舎に山を買って、自分で家を建ててみたいなあと思っている。
安い山なら100万円以下でも買えると思う。
水は川か地下水を掘れば良いし、電気はどっかから引けば良いだろう。あるいは太陽電池とバッテリーで蓄電システムを自作してもいいし。
と言う訳で、ワテの今年の目標は田舎に山買うぞ!だ。
「銀座に山買うだ」の人は吉幾三さんか。
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