DIYを始める人が一台欲しいのはボール盤だ。
以下では卓上ボール盤と、本格的なボール盤の代表的な製品を紹介したい。
卓上ボール盤
小型の卓上ボール盤は各社から出ている。
単相100Vで使えるので自宅やマンションの部屋の中でも利用可能だ。
卓上ボール盤選択時のチェック項目
- 回転数が可変かどうか
- 利用可能なチャックの直径(或いはタケノコドリルを使えば大穴も可能。下で説明あり)
- テーブルの上下移動距離
- フトコロ寸法(加工できる奥行きのこと)
などをチェックしておくと良いだろう。
SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300V | リョービ(RYOBI) 卓上ボール盤 TB-1131K 木工24mm 鉄工13mm 4091131 | 榎本工業 Amini ボール盤 M型 No.3100 |
SK11 卓上ボール盤 300W SDP-300V
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- 電源:単相交流100V・電流3.2/3.3A
- 消費電力:270/300W
- 無負荷回転数:700~3000/600~2600(60Hz/50Hz)
- 穴あけ能力:鉄工8mm・木工24mm
- キリの最大送り寸法:58mm・フトコロ寸法103mm
- テーブル上下移動距離:176mm・テーブル作業面:162X164mm・ベースーチャック間最大距離:270mm
- チャック:13mm・取付軸:ジャコブステーパーJT33
- 全高さ:592mm・本体質量:18.5kg
拡大写真
https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/71IkouhjMNL._SL1500_.jpg
リョービ(RYOBI) 卓上ボール盤 TB-1131K 木工24mm 鉄工13mm
- 穴あけ能力:(木工)24mm、(鉄工)13mm
- チャック能力:1.5~13mm
- 主軸テーパー:ジャコブステーパーNo.6(2-1/2″)
- 電源:単相100V、定格出力:190W、電源コード:1.8m
- 回転数(50Hz):515・915・1,430・1,950・2580min-1
- 回転数(60Hz):620・1,100・1,720・2,340・3,100min-1
- フトコロ寸法:103mm、キリの最大送り寸法:50mm
- テーブル寸法:(角型)幅162×奥行162mm
- チャックからテーブル面までの寸法:最大170mm
- チャックからベース面までの寸法:最大252mm
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榎本工業 Amini ボール盤 M型 No.3100
- 特長1:主軸は総研磨仕上げで芯ブレ2/100mm以内の高精度。
- 特長2:主軸回転数は4段階変速。
- 特長3:主軸ヘッドはわずかな力で確実に固定できる。
- 特長4:モーター部には頑丈なカバーを取り付け、安心して作業ができる。
- 穴あけ能力:鋼φ6mm 非鉄φ6.5mm
- 主軸最大上下動:35mm
- テーブル作業面積:140mmx140mm
- 主軸モーター:AC100V 40W(出力)
- サイズ:幅201.5mmx奥行265mmx高さ372mm
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ワテのコメント
個人的にはこの中ではリョービの製品(TB-1131K )が気に入っている。
理由は、無名の海外メーカー製品などもホームセンターで売っているが、やはり工作機器で有名なリョービの製品だと言う点と、チャック能力:1.5~13mmと範囲が広いのでDIYの用途には適している。
商品重量が20 Kgと重くて安定している。
もし予算的に余裕があるなら上位機種のTB-2131(下図)をお勧めしたい。
重量が34kgもあり安定感がある。
さらに、テーブルの上下はハンドルが付いているので手軽に上下させる事が可能だ。
ワテの場合、電子工作が好きだがアルミシャーシの加工などにボール盤をよく使う。
その場合には、このテーブルの上下機能にハンドルが付いているととっても便利なのだ。
でもハンドルの無いタイプだと重い鉄製のテーブルを手で持って上下しなくてはならない。でも丁度よい位置に固定するのはなかなな難しい。
それが面倒なので適当に木材片などを台にして作業をすると大抵失敗する。やはり加工対象の高さに合うように台の高さを調整して作業するのが良い。
ボール盤なんて滅多に壊れないし、普通にメンテナンスして使えば何十年も使える。
自宅の作業場に一台設置するなら、こういうテーブル上下ハンドル付きの製品を検討するのが良いだろう。
実はワテも欲しいと思っている。
ボール盤作業が捗るにお勧めの品
ステップドリル(タケノコドリル)
ワテもタケノコドリルを初めて使った時には、その便利さに驚いた。
目から鱗とはこの事かと言うくらい驚いた。
アルミ板に50mmΦくらいの大穴でも簡単に開けられる。
それも、綺麗に精度よく開けられるのだ。
木工用の場合にはホールソーが有るが、
タケノコドリルを使わずにアルミ板に50ミリΦの穴を開けるとしたら、ハンドニブラーで穴を少しずつ切り取りながら、金工用のヤスリで整える。
しかし、そう言う手作業では綺麗な穴にはならない。
オーディオ自作派の人なら真空管アンプを作る場合にはシャーシパンチを使う人も多い。
真空管アンプの場合なら、開ける直径もだいたい決まっているのでそういう用途にはシャーシパンチは便利だ。
でも汎用性を考えると、シャーシパンチだと応用範囲が狭い。
また、あまり厚い金属板には開けられない。
厚板には、手動油圧式パンチャーを使えばステンレス板や鉄板の穴あけにも可能だが、そこまで大掛かりな物を持っていても使用頻度が少ないと勿体ない。
この製品だと直径60mmまで可能だ。
GX ステップドリル タケノコドリル スパイラルドリル 金工用ドリルビット(6-60mm)
タケノコドリル使用上の注意
なおワテの経験で言うと、タケノコドリル使用上の注意としては、 小さい穴から段々に大きな穴へと広げていくが、うっかりしていると本来開けたいと思っていた穴よりも大きな穴を開けてしまう場合がある。
そういう失敗を避ける為には、あせらずゆっくりと作業を進めて今何段目のドリル位置で直径が何ミリの穴を開けているのかを確認する事だ。
あるいは、ワテの場合には、開けたい段数の位置の次の段を赤いマジックで塗っておいて目視で確認している。
この赤い帯が見えていれば安心だ。
マジックは消えるので問題ないし。
クロステーブル
プロクソン(PROXXON) マイクロ・クロステーブル No.27100
- テーブル寸法:210×70mm
- ハンドル目盛:0.05mm/1目盛(1mm/1回転)
- スライド最大寸法:前後 各23mm、左右 各66mm
- 付属品:・取り付け用ネジ 1式・クランプセット・ミニバイス取り付け用ネジ 1式・L型レンチ
ワテのコメント
プロクソンの製品だけでなく、取り付け位置が合えば他社の製品にも取り付けられるのでお勧めのクロステーブルだ。
精密な部品の穴あけ作業などには、この手のクロステーブルを持っていると正確に仕上がるので予算に余裕があるなら持っておきたい製品だ。
価格的にも安い。
次は、本格的なボール盤を紹介したい。
実は、ワテも欲しい。
本格的なボール盤
日立工機
日本にはボール盤の名門メーカーが幾つかあるが、その中の一つが日立工機だ。
日立工機 卓上ボール盤 B23R | 日立工機 卓上ボール盤 単相100V 加工能力13mm 丸 B13R100V | 日立工機 卓上ボール盤 B6S 鉄工6.5mm |
自宅で使うなら単相100VのB13R100Vがお勧めだ。13㎜Φまでのドリルが使えるので、応用範囲が広い。
あるいはもし予算があるなら、B23Rが欲しい。
幾つかのバージョンがあり、
型番 | 種類 | 穴あけ能力 | 補足 |
B23S/B23R | 標準型 | 23mm | 単相品のみ |
B23SL/B23RL | 低速強力型 | 23mm | 単相品・三相品がある |
B23SH/B23RH | 強力型 | 23mm | 単相品・三相品がある |
型番のS/Lの違いは、テーブル形状が
Square 角□300mm
Round 丸Φ360mm
の違いだ。
使用電源は
単相交流 50/60Hz共用 100V
三相交流 50/60Hz共用 200V
となっている。
その他の詳細は、日立電動工具 取扱説明書(PDF)を参照して頂きたい。
引用元 日立電動工具 取扱説明書(PDF)
もちろん、購入時に単相100Vか三相200Vかを選択する必要があるが、もし可能なら三相200Vを選択したい。自動車のエンジンでも多気筒になるほどトルクも強くてパワフルでスムーズに回る。
ワテも自宅に三相200Vを引っ張って、三相の電動工具を揃えたいと思っている。
遠州工業株式会社
静岡県浜松市には工作機械メーカーが多い。
ホンダの創業の地も浜松だ。
何でかな?
ネット情報によると
浜松は、綿織物の有名な産地であり、織機メーカーが多く創業し工場の数も多かった。
かつ、バイクのエンジンは鋳造で作られるがその金型を作る金型職人が浜松には大勢いたと言う情報もある。
神社仏閣を建てる宮大工さんが大勢住んでいた地域らしい。信憑性は未確認だが。
兎に角、遠州(エンシュウ)と言う名前を聞くだけでワクワクするのはワテだけかもしれないがその中でも名門工作機器メーカーが遠州工業株式会社だ。
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遠州工業株式会社の工作機械事業が開発しているのがENKOH’S(エンコース)ブランドの製品だ。
工場専用機として開発されたエンコースボール盤は、高い精度と耐久性が特長である。
主軸振れ精度30μm以内を保証し、鋳物肉厚構造を主体とした高剛性を実現するとともに、主軸の正転・逆転を自在にした独自機構は加工時間短縮にも大きく貢献している。
実は、ワテが欲しいと思っているのは日立工機もいいけど、このエンコースも良いよなあ。
このシリーズの三相200Vを自宅の工作室(まだ作っていない)に置きたい。
今は部屋の中で小型の卓上ボール盤だ。
紀和工販
紀和マシナリー 卓上ボール盤 TB13 | 紀和マシナリー 卓上ボール盤 TB360 |
紀和 卓上ボール盤 [TB-13] TB13
特長 |
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用途 |
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仕様 |
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質量 | 70KG |
注意 |
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運送に関する注意 |
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原産国 | 台湾 |
株式会社キラ・コーポレーション
有名な卓上小型ボール盤
KND-8
であるが残念ながら生産中止になってしまった。
1965年より48年間に渡りご愛顧いいただきました小型卓上ボール盤「KND-8」は2013年10月度生産分にて生産を終了いたしました。
相当品と致しましては「自動ボール盤 KAD-08」をお勧めいたします。交換部品の供給は生産中止後7年間とさせていただきます。なお、電気部品などの仕入品につきましては、仕入先の事情で供給できなくなる場合がございますのでご了承下さい。
キラのサイトから引用
う~ん、残念。
実はワテはこのKND-8を買おうと思っていたのだが…
キラ・コーポレーション KND-8の仕様
項目 | 仕様 |
形式 | KND-8 |
振り | 254mm |
ドリリング能力 | S45C Φ2~5 |
FC200 Φ2~6.5 | |
主軸のとテーブルとの最大距離 | 丸 - |
角 289mm | |
主軸とベースとの最大距離 | 383mm |
主軸の上下動 | 60mm |
主軸端のテーパ | JT No.1 |
コラムの直径 | Φ60mm |
テーブルの大きさ | 丸 - |
角 □196mm | |
テーブルの上下動 | 289mm |
主軸回転速度 | 50Hz 850 / 1750 / 3400 |
60Hz 1000 / 2100 / 4100 | |
電源 | 単相100V |
三相200V | |
電動機 | 0.2kW 4P(開放) |
Vベルトの寸法 | M-33 |
機械の総高さ | 687mm |
機械の質量 | 33kg |
ベースの大きさ(前後×左右) | 210×362mm |
ドリルチャック | 附属しておりません。 |
さて、有名な小型卓上ボール盤「KND-8」は残念ながら製造中止となってしまった。
相当品は「自動ボール盤 KAD-08」との事だ。
でも、ネットを検索してもKAD-08の情報が出てこない。
そこでワテがキラ・コーポレーションさんに問い合わせてみたら、資料を頂いた。
自動ボール盤 KAD-08 の仕様
KAD-08とKAD013の写真
KAD-08の外観図
KAD-13の外観図
定価は \620,000 との事だ。
う~ん、個人で買うにはかなり高い。
KND-08なら比較的安かったのだが。
なおユーザーと直取引は出来ないそうなので、全国にある代理店さんから購入する事になる。
詳細は、
㈱キラ・コーポレーション
〒444-0592
愛知県西尾市吉良町富好新田中川並39-1
TEL 0563-32-0110
FAX 0563-32-3241
に確認して下さい。
電話番号は110番だ!
かなり安値で卓上ボール盤を買う
2017年のゴールデンウイークを利用して便利なWEBサイトを作ってみた。
名付けて、
読み方は「アマ・ラク・フー」
何が出来るかと言うと、
Amazon.co.jp
楽天市場
ヤフーショッピング
の三つのショッピングサイトを同時検索して、商品を価格の安い順に表示出来ると言う、お買い物支援サイトだ。
「Ama楽フー」で、
「リョービ 卓上ボール盤」をかなり安値で探したい人は こちらから >
「日立工機 卓上ボール盤」をかなり安値で探したい人は こちらから >
もしお使い頂きまして何かご不明な点、改善案などありましたらお知らせ下さい。
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