写真 朝市でタコを試食しながら卓上スライド丸ノコで何を作るか検討中の海鮮DIY女子
ワテも遂に卓上スライド丸ノコを買ったぞ!
今年の正月にマキタの丸ノコを買って木工DIYを少しずつやり始めたワテであるが、今までに数点の作品を自作した。
- 木工用の作業机(二脚)
- 針葉樹合板で作る丈夫な棚(三台)
- 超重量級の大型オーディオラック(一台)
- 軽バンの荷室に天井棚と窓際テーブル
などだ。
そんな木工好きのワテが前から欲しかった卓上スライド丸ノコを買ったのだ。
当記事では、自称木工DIYの達人のワテが、卓上スライド丸ノコの基本的な情報を紹介したい。
では、本題に入ろう。
ワテが卓上スライド丸ノコを買った経緯
最初に買ったのはマキタのAC100Vコード式丸ノコ
今年の正月にホームセンターの初売りに出掛けたらマキタの丸ノコが安く売っていたので買った。
AC100Vのコード式のごく普通の丸ノコだ。刃径165ミリ。0~45度の範囲でカットも可能。
その丸ノコを使って木工DIYをやってみたら、木材がスパスパとカット出来るので物凄く作業が捗る。
これは良い買い物をしたと感動したのだが、次に欲しくなるのが卓上スライド丸ノコだ。
最初にマキタの丸ノコを買う時に、卓上スライド丸ノコを買うべきか迷ったのだが、その時は普通のマキタの丸ノコを選択した。
マキタの丸ノコを買った理由は、
- 丸のこは値段が安い(実売価格1万円前後、卓上スライド丸ノコは国産なら4万円~)
- 卓上スライド丸ノコの場合、最大カット幅は300ミリ程度だが、丸ノコなら何メートルでも可能
などの理由だ。
つまりまあ、卓上スライド丸ノコは、直線カットがやり易いが最大切断幅が300ミリ程度なので、汎用性に欠ける。そう言う理由で、まずは手で持ってカットする普通の丸ノコを買ったのだ。
丸ノコで直線カットするなら直線ガイドが必須
このマキタの丸ノコを使う場合には、何らかの直線カット冶具が必要になる。
例えば標準で付属している平行定規を使う場合は下図のようにする。
図 マキタM565丸ノコの平行定規オプションの使い方例(引用元 マキタM565の取扱説明書)
あるいは、丸ノコガイド定規がお勧めだ(下図)。
ちなみに、上の製品は曲尺、直尺、各種定規、水平器、ノギス、コンベックス、はかり、温度計、レーザー墨出し器など、「はかるもの」で有名なシンワ測定株式会社さんの製品だ。
ワテもこんな立派な丸ノコガイド定規を欲しいと思っている。
さて、丸ノコを使って直線カットをする場合には、この手の冶具を使って板を押さえておいて、その冶具に沿って切る必要がある。
ワテの場合には専用のガイドを持っていないので細長い板の端材などを当てて直線ガイドにしているのでどうしても誤差が出てしまう。
例えば、板を正確に長方形にカットしたい場合、丸ノコを使えば一辺を真っ直ぐ一直線にカットする事は簡単だ。
でも、その一辺に対して90度直角に二辺目をカットしたい場合、差し金を使って90度の線を描いて、その線に沿って丸ノコでカットすると、どうしても多少の誤差が入ってしまう。
差し金で直線を引く場合の誤差や、カットする場合の誤差だ。
まあ、その理由はワテの技術不足が原因なのだが、その根本理由は作業場所が狭いので思うようにクランプを掛けられなかったり、思うような向きに木材を置けなかったりして、無理な態勢で作業する場合が多いからだ。本格的な広々とした作業部屋が有れば理想的なのだが、まあ、それは今すぐには実現するのは難しい。
そんな問題を解決してくれるのが卓上スライド丸ノコだ!
ホームセンターで大安売りのスライド丸ノコを買った
で、前から卓上スライド丸ノコが欲しいなあと思っていたのだが、近所のホームセンターに買い物に行ったついでに電動工具売り場を覗いてみたら、HiKOKIのスライド丸ノコを安売りしているのを発見!
HiKOKI(旧日立工機)製の卓上スライド丸のこFC7FSBと言う型番の製品だ(下図)。
プロ用のスライド丸ノコだと10万円近い値段のものもあるが、このHiKOKI FC7FSBはレーザーガイド(=レーザーチョーク)などの機能は無く、DIY用だ。でも最大切断幅は305ミリなので卓上スライド丸ノコでは最大級なので汎用性が求められるDIYには最適だ。マキタM244の312ミリとほぼ同じ。
FC7FSBはネットの最安値でも実売価格3万円台後半なのだが、そのホームセンターでは税込2万9800円で売っていた。ざっと暗算してみると約2割引き。
う~ん、安い。買うかどうか悩む。
電動工具はマキタが好きなのだが、卓上スライド丸ノコは日立工機(現HiKOKI)を買うと決めていた。
日立工機(現HiKOKI)卓上スライド丸ノコはシンプルな単純スライド機構
なぜなら、ネット情報によると世界で初めて卓上スライド丸ノコを開発したのが日立工機なのだ。そのスライド機構は特許取得済なので他社は真似できないとの事だ。
日立工機のスライド丸ノコのスライド機構は、上図のように二本の金属ポールで支えられた鋸刃がスライドすると言う単純な機構だ。
偶々見付けたこの動画が分かり易い。
動画 日立工機(現HiKOKI)卓上スライド丸ノコFC7FSBの動作
う~ん、確かに二本の金属棒と筒型ベアリングで構成されたスライド機構が分かり易い。
一方、マキタさんのスライド丸ノコは、下図に示すように、上下二箇所に金属ポールがあるのだ。
このマキタの二段スライド機構は、幅広板をカットする場合には、先ず鋸刃を手前に目一杯引っ張り出す。
そして回転鋸刃を押し付けながらカットして行くのだが、先ず、下側の金属ポールの上に沿ってスライドして、それが終わると、上側金属ポールに沿ってスライドするのだ。
偶々見付けたYouTube動画が分かり易い。
動画 マキタ(Makita) スライドマルノコ190mm M244の二段スライド機構
まあ、金属ポールの上を筒型ベアリングが滑ってスライドする訳だが、ベアリング機構なので多少の遊びはある。その機構が一箇所と二箇所とでは、やはり一箇所の構造のほうが精度が良いと思う。それに単純スライド機構の動作はシンプルなのでワテ好みだ。
とは言っても、マキタさんの製品も人気なので悪くは無いのだが、ここはHiKOKIの製品を選ぶ事にしたのだ。
卓上スライド丸ノコで合板をカットした
さて、せっかくなので段ボール箱から開封するところから紹介しよう。
HiKOKI FC7FSB卓上スライド丸ノコの据え付け作業紹介
梱包サイズは65 x 35 x 40 cm、重量11 Kgなので、かなりデカい。
写真 HiKOKI FC7FSB卓上スライド丸ノコの段ボール箱
- 商品重量: 11 Kg
- 梱包サイズ: 65 x 35 x 40 cm
- 電源: 電源コード付き
- 電圧: 100 V
- ワット数: 1050 W
- 電池付属: いいえ
中身はこんな風に梱包されている(下写真)。
ナイロンシートが掛けてあるので、剥がすと本体が見える(下写真)。まあ当然だ。
そして、いよいよ、卓上スライド丸ノコを作業台の上に載せる(下写真)。
ちなみにこの作業台は今年の正月にマキタの丸ノコM565を買って最初に作った作品だ。
上から見るHiKOKI FC7FSB卓上スライド丸ノコ(下写真)。
コンパクトに収納する為に、回転機構を目一杯回している(上写真)。
その回転を戻して標準位置(回転0度)にした(下写真)。
本当は先に下写真に示すサイドハンドル(黒い持ち手)を取り付ける必要があった。
サイドハンドル(黒い持ち手)をねじ込んで取り付け完了(下写真)。
ターンテーブルを回転させる場合には、このサイドハンドルを緩めてから回転させる。
ターンテーブルの角度調整後は、サイドハンドルを確実に締め付けてください。
作業中ターンテーブルが動き、思わぬけがの原因になります。
ターンテーブルを回転させると左 45°、右 57°までの角度切断ができます。
ターンテーブルを 0°および左右 15°、22.5°、30°、45°に角度ストッパがついています。
この角度にセットするときは、ターンテーブル固定用のサイドハンドルを少し左右に動
かし、位置の安定およびターンテーブルの角度スケールとベースのインジケータ用△印
先端が一致していることを確認し、サイドハンドルを締めてください。
説明 サイドハンドルを使ってターンテーブルを回転させる場合のやり方と注意事項(引用元 取扱説明書P22)
上写真に示すU字型の金属部品(ホルダ)も取り付けた(下写真)。
この金属部品(ホルダ)は長い材木をカットする場合に支える為の機構だ。
最後に下写真に示すように黒いダストバックを取り付けて据え付け作業は完了。
あと、もし据え付け場所に凹凸があり卓上スライド丸ノコの台座ががたつくならば、台座は四点支持になっていて、三カ所のベースラバーと、上写真右にある黒いゴム足(セットスクリュ)の四点で支えているので、必要ならセットスクリューを調整して四点支持がピッタリ合うようにすると良い。
あるいは、作業台にボルト固定する為のボルト穴(Φ9ミリ)が金属台座に二カ所開いている。それと、一番奥にあるベースラバーを取り外せばその穴もΦ9ミリなので、この三カ所を8ミリのボルトとナットで強固に固定すればより確実だ。
その辺りの作業手順は、付属の取扱説明書に詳しく記載されているので、初心者でも簡単に出来るだろう。
下写真に示すT字型の工具は、10mmボックススパナだ。
ボックススパナは鋸刃を交換する場合に使う。
標準装備のノコ刃は190 mm チップソー 刃数 72だ。
刃数72はどちらかと言うと細かい刃なので、切断面も綺麗に仕上がる事が期待できる。
木材カットを事前にシミュレーションする
行き成り電源を入れて木材をカットするのは怖いので、事前に操作方法をシミュレーションした。
木材をカットする場合には、先ず、鋸刃を手前に引き出すと同時に上に持ち上げる(下写真)。
その状態でスイッチに指を引っ掛けると鋸刃が猛烈に回転を始める。
実際は、木材が置いてあり鋸刃も猛烈に回転しているが、ここは事前のシミュレーションなので回転はしていない。
その状態で、鋸刃を木材に押し付けながら、奥に鋸刃を押してスライドさせて行く(下写真)。
本番ならこれで木材が一瞬にしてカットされて行くのだ。
下写真のように右から左に向かって鋸刃をスライドさせて行く。
なお、鋸刃の回転方向は上写真を見て分かるように、矢印が示す時計回り、つまり刃先が木材をすくい上げてカットする向きに回転する。
それと、取扱説明書にも記載されているが、注意事項としては、手前から奥に押す方向にカットする事。それを逆に奥から手前に引きながらカットすると危険なので必ず奥へ押す方向で切る事。
卓上スライド丸のこFC7FSBの取扱説明書にも記載されている。
⑥ スライド切断作業は押し切りでしてください。
● 手前に引きながらスライド切断をすると、強い反発力が生じ、けがの原因になり
ます。
引用元 卓上スライド丸のこFC7FSBの取扱説明書
のこ刃の下限位置の確認と調整
鋸刃の下限位置の確認と調整は重要だ。
工場出荷時にのこ刃は、ターンテーブル上面から刃先 ( のこ刃の下限位置 ) が12 ~ 13 mm 沈んだ位置で止まるように調整してあります。
との事なので、鋸刃は下写真に示す下部の青い溝に12~13ミリ入り込んで木材を完全にカットすると同時に、それ以上は入り込まないので刃先が青い溝を切ってしまう事は無い。
でも逆に言えば、もしその下限位置調整が間違っている場合には、回転する刃先が台座に接触して大事故を起こす危険性があるので要注意だ。
その対策としては、事前に刃先の動きをシミュレーションしてみて、刃先を最下部まで押し下げても、デフォルトの12~13ミリ位置で停止する事を確認すると良い。
その後で、実際にカットすれば事故は防げる。
FC7FSBの鋸刃下限位置の調整機構はヘンテコな設計
なお、HiKOKI FC7FSB卓上スライド丸ノコの鋸刃下限位置の調整機構は下写真に示すように独特な構造をしている。
今まで上に登場した写真は全て鋸刃が右側に来るように写真を撮っていたが、以下では、反対側から撮影しているので鋸刃は左に位置しているので注意。
その鋸刃下限位置の調整機構であるが、上写真に示すように左側にある鋸刃(青いカバーが見えている)を上下すると、連動して円弧状の金属部品が上下する。
鋸刃を下に押し下げて行くと、円弧状の金属部品が黒いボルトの頭に当たってその位置で停止する(下写真)。
つまりまあ、鋸刃の下限位置を変更する場合には、上写真の黒い蝶ナットを緩めて横向きの黒いボルトの長さを調整するのだ。
う~ん、ヘンテコな機構だ。上下方向移動機構の下限位置制限を横向きのボルトで行っているのだ。それも曲面状の部品が曲線運動をしながら平坦なボルト頭に滑りながら当たると言う、前代未聞のヘンテコ設計だ。一体全体どんな発想をしたらこんな構造になるのか?この構造にどんな利点があるのか?自称スライド丸ノコ下限位置調整機構研究家のワテには理解不能な設計だ。
だいたい、こんな構造にしたら繰り返し使っていると金属曲面がボルト頭で削られてすり減って行くだろ。その結果下限位置が狂ってしまう。
上下する鋸刃の下限位置を決めるんなら、例えば鋸刃の下に縦にボルトを出しておいて、そのボルトが何らかのストッパーに当たったらそこで停止すると言う単純な機構が自然だと思うのだが。あるいは台座側にボルトを取り付けても良いだろう。
つまりまあ、上下方向移動機構の下限位置制限を、縦向きのボルトでやれば良いと思う。
この後で紹介するマキタM244はまさにそう言う構造を採用している。
なぜHiKOKI卓上スライド丸のこFC7FSBの鋸刃高さ調整機構がこんな不思議な構造になっているのかは不明だ。
ちなみに上写真の黒色ストッパーボルトは一番奥までねじ込んだ状態で出荷されていて、その状態だと190ミリ刃がターンベースに接触せずに木材を切断出来る丁度良い下限位置になっているようだ。従って仕様で推奨されている180~190ミリの刃を使う限りは、ストッパーボルトを取り付けている限りは台座のターンベースを切ってしまう危険性は無いようだ。
しかしFC7FSBの鋸刃カバーや湾曲したパーツはアルミ素材のようなので、繰り返し使っているとすり減って行く可能性はあり、下限位置が狂うかも知れないので要注意だ。
その後、このFC7FSBの問題の下限位置調整機構をワテ流に改良した。
物凄く使い易くなったと自負している。
バイス装置(クランプ)について
下写真に示すように、木材を上から押さえて固定するバイス機構が付いている。
まあ、構造や使い方は写真を見れば分かると思う。要するに、ねじ込んで上から押さえつける構造だ。
で、そのバイスを使わない場合には、下写真に示すようにクルッと回して木材に当たらないように後に持って行けば良いのだが、なぜか金属円盤が本体に干渉してしまうのでこれ以上回せない。
上写真のように、金属円盤が下部金属台座に当たっているのが分かるだろう。
なんでこんなヘンテコな設計にしたのか分からない。
だから、バイスを使わない場合には、このバイスを抜き取る必要があるのだ。
わざわざ抜き取ったりせずに、くるっと回して後ろにやる事が出来れば何の問題もないのだが。
日立工機の技術者は、今一つ、知恵が無いのか?
鋸刃の下限位置ストッパーのヘンテコな設計にしても。
まあ、あまり文句を言っても仕方がないし、細かな欠点はあるが、全体としては良い機械なので次に進もう。
HiKOKI卓上スライド丸のこFC7FSBでいよいよカットしてみる
何をカットするか迷った。
試し切りとはいえ、無駄なカットはしたくないからだ。
でもまあ、下写真に示すような端材が有ったのでそれをカットしてみた。
針葉樹合板12ミリ厚の端材だ。
右手の人差し指をトリガースイッチに掛けると、怖いくらい強烈な回転音を発しながら鋸刃が回転する。仕様では回転数6,000回/min なので毎秒100回転か!
そして、手前から奥に押し切りすると一瞬でカット出来る(下写真)。
その切断面は限りなく美しい(下写真)。
バリも無く、こんなに美しい切断面があるのか!と言うくらいに美しいぞ(下写真)。
切断面は紙やすりで磨く必要もなく、鉋で削ったかの如く滑らかだ。
そして集塵袋があるのでおが屑の大部分は回収できる。これは屋内で作業する場合には特に役立つ。
いや~あ、いい買い物をした。
活用して色々作りたい。
アルミサッシも切断可能
HiKOKI FC7FSB卓上スライド丸ノコはアルミサッシなども切断可能だ。
知らなんだ。
取扱説明書の注意事項を一部引用すると以下の通り。
- アルミサッシ切断時は刃物の刃先に切削油 ( 軽油、スピンドル油 ) を塗布して切断すると、無理がなくきれいな仕上面が得られます。
- 木材加工後にアルミサッシを切断するときは、ダストバッグ内の切りくずをすててから作業してください。
- 変形しやすい材料を切断する場合は、必ず当て板を使用し材料の切断部の近くまではさんで、バイス装置で締め付けてください。
引用元 FC7FSBの取扱説明書
ダストバックに木くずが溜まっているとそこに切断直後の熱せされたアルミ破片が入ると発火する危険性があるのか、知らなんだ。
なお、FC7FSBの取扱説明書にはアルミサッシの切断が出来るとは書いてあるのだが、アルミサッシの切断には専用の鋸刃を買う必要がある。
標準付属品190mmチップソー(刃数72)は木材専用であり、アルミサッシの切断はアルミサッシ切断専用の刃が必要になる。
例えばこんな製品
径185ミリの60枚刃だ。FC7FSBの場合、
使用できるのこ刃 外径 180 ~ 190 mm × 穴径 20 mm
なので、185ミリでも問題無く使える。
なお、ワテがFC7FSBの取扱説明書を隅々まで読んだ限りでは、アルミサッシの切断を行う場合には標準付属の刃は不可で、アルミサッシ切断専用鋸刃を買う必要があるとは一言も書いていないぞ!?
取扱説明書にアルミサッシの切断が出来ると書いてあったので、自称DIYの達人のワテですら、てっきり標準付属の鋸刃でアルミサッシの切断も出来る!!と勘違いして危うく手持ちにあるアルミ材をカットしてみようかなあと思った。
危うくアルミを切るところだったが、念のためにHiKOKIさんに問い合わせた所、アルミ専用鋸刃が必要との事だった。
危ない危ない!
でもなあ、事故防止の為には取扱説明書に「アルミサッシの切断には、アルミサッシ切断専用鋸刃を別途購入する必要があります。」くらいの但し書きを入れるべきだと思うんだが。
それとも、常識的な事なのでわざわざそんな事を書く必要は無いのか?
マキタM244スライド丸ノコの下限調整機構は優れている
さて、HiKOKI FC7FSBの下限位置調整ボルトはヘンテコな構造で使いにくいと上で指摘した。
では、実売価格3万円後半の同価格帯で比較購入対象とされる事が多いマキタM244の下限調整機構が気になったので調査してみた。
M244の取り扱い説明書に分かり易い図が有ったので引用させて頂く。
引用元 マキタM244の取り扱い説明書
上図左にある下限位置調整ボルトは、鋸刃の直径(180~190ミリ)に応じて調整するのだ。従って鋸刃を交換したら必ずこの下限位置調整ボルトを調整して鋸刃がターンベース部分に接触しないようにすれば良いのだ。
一方、その隣にあるツマミネジとストッパーを使うと切り込み深さを設定出来るのだ。
まずはストッパーを使わない場合は下図のようにツマミネジはストッパーに空いた穴を通り抜けるので下限位置は制限されない。しかし上で紹介した下限位置調整ボルトがあるので刃がターンベースに当たる心配はない。
次に、ストッパーを使って切り込み深さを調整したい場合には、下図に示す様にストッパーを左にずらす。
そうすると、上図のようにツマミネジがストッパーに当たるのでそれ以上は下がらないのだ。
う~ん、素晴らしい。
つまりまあ、絶対的な下限位置を制限する下限位置調整ボルト。これがあるので安心して切り込める。次に、必要に応じて鋸刃の下限位置を調整して切り込み深さを自由に設定出来るツマミネジとストッパー機構。鋸刃の左側上にこれらの機構があるで調整し易い。
と言うか、普通こう言う構造にするよね。
HiKOKI FC7FSBの場合、一つの蝶ネジと湾曲した金属部品が円弧運動しながら鋸刃の下限を調整すると言う信じられない構造だ。それも鋸刃の右側下部の手の入り辛い場所にある。
FC7FSBでは切り込み深さを調整する為に何度も試し切りが必要になるだろうなあ。あるいは、FC7FSBでは途中までの切り込み作業はしたくないくらいヘンテコな構造だ。欠点と言うよりも構造上の欠陥と言うレベルに思えて来た。
ああ、失敗した。それも大失敗と言うレベルだ。
マキタM244を買うべきだった。世界最大級の電動工具専門メーカーのマキタ好きな自称マキターのワテとしては、値段が安いと言う理由だけでHiKOKIに浮気してしまい FC7FSBを買ってしまったのだ。あかんがな。
まあいいか。HiKOKI FC7FSBは単純なカット専用に使おう。
あるいは新品同様と言う事でヤフオクかメルカリで売ってマキタM244を買おうかなあ。
悩む所だ。
まとめ
当記事では、HiKOKI社の卓上スライド丸ノコFC7FSBの設置方法と基本的な使い方を紹介した。
普通の丸ノコなら直線カットしたい場合には、何らかの直線ガイドが必要になる。
一方、卓上スライド丸ノコなら、台座に木材を置くとそれに対して正確に直角に鋸刃がスライドする構造になっているので、何の苦労もなく直角にカット出来るのが素晴らしい。
必要ならターンテーブルを回転させれば左 45°、右 57°までの角度切断が可能だ。
あるいは、鋸刃自体を傾ける傾斜切断も可能で、左傾斜 0 ~ 45°、右傾斜 0 ~ 5°の任意の角度で切断が出来る。
従って角度切断と傾斜切断を組み合わせる複合切断も可能なので、非常に複雑な木組み加工が出来る。
市販の卓上スライド丸ノコは、スライド距離は300ミリ前後のものが多い。
FC7FSBの場合には、最大切断寸法は以下の通り。
最大切断寸法(mm): (90°つまり傾斜無し) 高さ59×幅305 (左傾斜45°) 高さ35×幅240
だ。
部材に対して垂直に刃をスライドさせる(90度)場合には、幅305ミリまで切断可能なので、まあ、日曜大工でちょっとした小物作品を作る場合なら、殆どの場合に足りると思う。
それ以上長い距離の直線カットが必要なら、ホームセンターで材料を買う時に大型パネルソーを使ったカットサービスを利用しても良いし。あるいは、ワテの場合にはマキタの丸ノコがあるので、それでカットしても良いし。
今回、ワテが卓上スライド丸ノコを購入するに当たり、各種ネット通販サイトを検索してみたが、人気商品は以下の通り。
まずは、ワテ購入の国産HiKOKI FC7FSB
次は、同じく国産マキタのM244、これも人気商品だ。やっぱり電動工具の世界的メーカーマキタだからファンも多い。最大切断寸法は312ミリなのでワテの用途には十分だ。
そして、レーザーマーカー付きのリョービ TSS-192、ワテもこれを買うか迷ったのだが。
でもまあレーザーが有っても無くても切断前には刃先の位置を確認するので、レーザー無しでも実用上は全く遜色は無いと思う(ワテが実際にFC7FSBを使った印象)。リョービのこの機種は最大切断寸法が220mmなのでワテの用途にはちょっと短い。やはり300ミリは欲しいのだ。
以下、外国製のようだが、値段も安いので入門機には良いだろう。
ワテの場合、今回偶々、ホームセンターで29,800円でFC7FSBを買う事が出来たのでラッキーだった。でも、通常価格でも3万5千円くらいなので、外国製の2万円台の物を買うなら、ワテだったら国産マキタかHiKOKIの卓上スライド丸ノコを買うなあ。
と言う訳で、まずはスピーカーを作ろうかなあと思っている。
使用するスピーカーユニットはこれだ。
あと、FC7FSB標準付属の鋸刃(外径190ミリ刃数72)も切れ味は悪くは無いが、この製品は人気が高いので買ってみたいと思っている。
切れ味は良いらしい。
コメント