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【ワレコのDIY】サイクロン集塵機1号機を改良【樹脂容器を金属ペール缶に変更】

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ワレコ

このところやる気が出なかったのだが、徐々に出て来た。

そこで木工作業部屋のサイクロン集塵システム1号機に改良を加える事にした。

前回記事では電動工具連動式のサイクロン集塵システム2号機を自作した過程を紹介した(下記事)。

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完成後に使ってみたが、電動工具連動式のサイクロン集塵システムは便利だ。

今回記事では、最初に導入したONEIDAサイクロン集塵システム1号機に改良を加えたのでその作業過程を備忘録としてまとめた。

では本題に入ろう。

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ONEIDAサイクロン集塵機の樹脂容器を金属製ペール缶に変更する

下写真はワテが2020年7月に導入したONEIDAサイクロン集塵機を自作の木製ラックに組み込んだものだ。これがサイクロン集塵システム1号機だ。

写真 ONEIDAダストデピュティーを使って自作したサイクロン集塵システム1号機

上写真は、OFFの店さんで売っているサイクロン集塵機(商品名:ONEIDAダストデピュティー)とリョービ集塵機を組み合わせてワテが自作したサイクロン集塵システムだ。

Oneida ダストデピュティー

ワテ自作のサイクロン集塵システム1号機の特徴としては、三つの開閉ゲート(ブラストゲート)を付けて、用途に応じて手動でゲートを開閉する事で、吸引経路を変更できるようにしている。

具体的には、三つのゲートの用途は以下の通り。

この右側ゲートはΦ100で、Φ100ボイド管やΦ100アルミフレキダクトホースを使って作業部屋の奥まで配管していた。現状では、その配管は上写真のように外していて、サイクロン集塵システム2号機に接続している(下写真)。

図 2022年7月20日現在のワテの作業部屋の状況

今回の改良作業では、上写真で示したサイクロン集塵機1号機のΦ100ブラストゲートの部分に洗濯ホースを取り付けられるようにして、床掃除などに使えるようにするのだ。

それと、ONEIDAダストデピュティーの容器(樹脂製)をホームセンターで買って来た金属製ペール缶に交換する。

サイクロン集塵機は木工には必須

約二年前に導入したONEIDAダストデピュティーを使って自作したサイクロン集塵システム1号機であるが、木工作業部屋の清掃には大いに役立っている。

ONEIDAダストデピュティーを約二年間使った結果、樹脂製容器には下から10cmくらいのおが粉が溜まっていた。写真撮影を忘れた。

写真 左:ONEIDAダストデピュティーの樹脂製容器を外した状態、右:リョービ集塵機

ところが上写真右のようにリョービ集塵機の容器にはゴミは全くないし、フィルターも全く目詰まりしていない!

このようにサイクロン集塵機は木工作業で出る大量のおが粉、切り屑などを吸い込んでもほぼ100%くらい完全にゴミを分離してくれるのだ!

その結果、リョービ集塵機のフィルター掃除は全く必要ないのだ。

ONEIDAダストデピュティー樹脂容器を金属製ペール缶に交換する理由

さて、そんな便利なサイクロン集塵機であるが、ワテが購入したOFFの店さんで売っているサイクロン集塵機(商品名:ONEIDAダストデピュティー)は容器が樹脂製で、樹脂製蓋を被せて嵌め込む方式なので、今一つ密閉性が良く無い感じ。

まあONEIDAダストデピュティーは日本だけでなく世界中で販売されている製品なので、機能的には問題は無いとは思う。実際、リョービ集塵機を動作させると、ONEIDAダストデピュティーの樹脂製容器には負圧が発生するので樹脂製蓋は樹脂容器に吸い付くので被せて嵌め込む方式の蓋であるけれど、負圧によって樹脂容器に吸い付くのでそれで密閉性は保たれているようなので。

しかしながら、先日自作したサイクロン集塵システム2号機(電動工具連動式)で採用した金属製ペール缶なら、金属製蓋には周囲にゴム素材のパッキンが付いていて、かつ金属製固定ベルトでしっかりと固定する構造なので、密閉性能は非常に高いと思われる。

サイクロン集塵システムの吸引力を少しでも向上させたいので、ONEIDAダストデピュティーの樹脂製容器と蓋を下写真の金属製ペール缶に交換してみる事にしたのだ。

写真 ホームセンターで買って来た金属製ペール缶(蓋、固定ベルト付)

金属製ペール缶に穴開け加工する

下写真のように金工用の自在錐を使って穴開け加工をしたのだが、失敗した(右写真)。

写真 金工用自在錐を使ってペール缶蓋に穴開け加工、失敗した

この穴開け作業は先日サイクロン集塵システム2号機(電動工具連動機能付き)を自作した時に行っているので、今回も上手く行くと思ったのだが、失敗してしまった。

上写真のように途中で刃が蓋に引っ掛かって、蓋の一部が曲がってしまった。

まあ、前回作業の成功体験があるので、今回も上手く行くだろうと言う軽い気持ちでやったので、注意力が散漫になり、失敗してしまったのだ。

こういう手抜きが事故の元なのだ。

そこで深呼吸をして気持ちを落ち着かせて作業再開。まず捲れた金属蓋を金槌を使って叩いて平坦化した。そして、再びマキタ電気ドリルを使って穴開け作業開始。

写真 穴開け途中で失敗した金属蓋に再び自在錐で穴開け成功した

その結果、自在錐が多少暴れたが、ジックリゆっくりと慎重に切り込んで行ったら無事に穴開け作業が成功した。

木製円盤を自作する

次は下写真のように木製のドーナッツ状の円盤を自作する。

これはペール缶金属蓋の補強とサイクロン発生器の固定の両方の目的に使う。

写真 ジグソーを使って針葉樹合板12ミリ厚を円盤状に切り出す

上写真のようにジグソーを使って外側の大円を切った。この部分はΦ270mmくらいなので、木工用自在錐で加工するのは困難だ。

下写真の自在錐なら200mmのバー付だ。

そこに下写真の300mmロングバーを別途購入すれば最大Φ300mmの穴開け加工が可能だ。

実はワテもこの300mmロングバーを持っているのだが、こんな大穴を開けるのは非常に難しい。

まず、強力なトルクの電動ドリルが必要になる。

ワテが使っているのは下写真のマキタのやつ。無段変速・正逆転両用だ。ブレーキは付いていない。

これくらいの強力なトルクの電気ドリルで無ければ自在錐でΦ300を開けるのは難しいだろう。

例えばインパクトドライバーでΦ300の穴開けはたぶんトルク不足で刃が引っ掛かって失敗すると思う。

ワテの場合は強力トルクの電気ドリルを持っていたがそれで大穴作業は危険なのでジグソーを使ったのだ。

次に下写真のように円盤内部にΦ68の穴を開けた。この加工は自在錐を使った。

 

写真 自在錐でΦ68を針葉樹合板に穴開け加工した

自在錐で穴開け加工を上手くやるコツは、一方の面から半分くらい穴開けしたら、板を裏返して反対側から穴開け加工を再開して貫通させると良い。

そうすると、切り口にバリが出にくいのだ。まあ誰でも知っているテクニックだが。

電動工具連動式サイクロン集塵機は便利

さて、切り出した針葉樹合板円盤を軽くサンダーをかけて、その後でニス塗装する事にした。

そこで登場するのが先日自作したサイクロン集塵機2号機だ。電動工具連動式の集塵機(HiKOKI)を使っている。

写真 左:マキタ仕上げサンダに洗濯ホース接続、右:電動工具連動式HiKOKI集塵機

マキタ仕上げサンダの集塵ポートには洗濯ホースを挿す。洗濯ホースの反対側はHiKOKI集塵機に接続。

上写真のようにコンセントを接続してマキタ仕上げサンダのスイッチをONすると、HiKOKI集塵機の電源が自動でONになり仕上げサンダで発生する粉塵が吸引されるのだ。そして仕上げサンダをOFFすると数秒後に自動で集塵機もOFFされるのだ。とっても便利だぞ!

電動工具連動式の集塵機は、ワテが使っているのはHiKOKIの旧型だが新製品なら下の製品がある。ただしプロ用なので値段はDIYで買うには高め。

下写真のBOSCHのやつなら電動工具連動式にもかかわらず値段は安い。

集塵ホースには洗濯ホースが安くて便利

ワテが使っているのは下写真の洗濯ホースだ。

写真 左:洗濯ホース(1.5m)、右:洗濯ホース(4m)

SANEIさんの洗濯ホースはホームセンターなどでも売っているので手軽に入手出来る。

色違いでアイボリー色もあるが、ワテの場合はホースの内部が透けて見える上写真のグリーン色のやつを使っている。まあ見た目がいかにも洗濯ホースと言う感じだが、気にならない。

なお、洗濯ホースのスパイラル状になっている部分の凹凸が作業中に作業台の角などに引っ掛かる問題がある。

それを解決するには集塵ホースカバーと言う名前で販売されている網目状に編んだスリーブを洗濯ホースに被せると良い。

ワテの丸ノコも洗濯ホースと電源コードを網組スリーブで一体化して仕上げている。

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継手の自作には3Dプリンタが便利

ブラストゲートとの接続部分は塩ビ継手に3Dプリンタで印刷したスペーサーを入れて径を調整している(下写真)。

写真 3D印刷したスペーサー(白色)を塩ビ継手に接着。そこに洗濯ホースを挿し込む。

このように3Dプリンタを使うと任意の直径の継手を自由自在に自作する事が出来る。

ワテ使用中の3Dプリンタは手動レベリング調整だが、最新型は自動レベリング機能付きだ↴

ONEIDAサイクロン集塵機に金属製ペール缶を付けて性能確認

さて、部材が揃ったのでONEIDAサイクロン集塵機に金属製ペール缶を付ける。

写真 木製円盤には透明ニス塗装済、黒色パッキンはONEIDA付属品を再利用。

下写真のように、ペール缶金属蓋をONEIDAサイクロン部に六個のM6ボルトで固定した。

写真 ONEIDAサイクロン部(白色樹脂)に金属ペール缶容器を取り付け成功

上写真のように無事に金属製ペール缶をONEIDAシステムに組み込む事が出来た。

なお、下写真のように三連ブラストゲートの右端はΦ100穴が開いているが、この部分にはΦ65ブラストゲートを付けたいので、下写真右のようにΦ70穴を開けた塗装コンパネを貼った。

写真 三連ブラストゲートの右端をΦ100からΦ65に変更する

その部分には下写真のように右端にΦ65のブラストゲートを貼り付けた。

写真 三連ブラストゲート(Φ65, Φ65, Φ100)を(Φ65, Φ65, Φ65)に変更した

貼り付けにはニトムズのプチブルゴムの両面テープを使った。

プチブルゴムは手に付くと取れないので、出来れば何か別の素材の両面テープを使いたいのだが、安くてABS樹脂が接着出来るものが見付からないので、仕方なくプチブルゴム両面テープを使っている。

まあいいか。

改良後のONEIDAサイクロン集塵システムを使ってみる

さっそく改良後のサイクロン集塵機1号機を使ってみる。

下写真のように洗濯ホースを水道用塩ビ部品(65×40インクリーザー継手)を利用して自作した継手に挿して、その継手をΦ65ブラストゲートに差し込んだ。

写真 サイクロン集塵システムのΦ65ブラストゲートに塩ビ配管部品利用の継手を挿し込む

上写真のように接続して、右端のブラストゲートを開く。

そしてリョービ集塵機のスイッチをON。

その結果、洗濯ホースの先端からいい感じに吸引している。

現状では4mの洗濯ホースを接続しているので、部屋の隅々まで洗濯ホースを伸ばして掃除する事が出来る。

完璧や!

まとめ

ワレコ

ワテの場合、なかなか決められない性格だ。

でも、場合によっては一瞬で決める事もある。

まあ要するに、気分にムラがある要注意人物・危険人物だ。自分でも何を仕出かすか分からない。

そんなワテが初めてサイクロン集塵機を購入したのが約二年前。

その時にはサイクロン集塵機は見た目が大掛かりな感じなので、初めて導入する時には一ヶ月くらい機種選定で迷った。

結局「オフの店さん」で売っていた「ONEIDAダストデピュティー」と言う完成品(サイクロン発生器+樹脂製容器+1メートルくらいの配管パイプ)を約1万五千円で購入して、リョービ集塵機に接続して自作のサイクロンシステムを構築した。

まあそれでいい感じに動いていたのだが、ONEIDAの樹脂製容器の蓋が今一つ密閉性が悪い感じ。そこで今回、金属製ペール缶に交換した。

交換の前後で吸引力など計測していないので定量的な性能比較は出来ていないが、吸引口に手を付けてみて吸い付く強さを体感してみた限りでは、吸引力は向上している感じ。

やはりゴム製パッキン付きで固定バンド付の金属ペール缶は密閉が良いので吸引力向上につながったと思う。

一方、先日自作した電動工具連動式サイクロン集塵機2号機はサイクロンパーツ(約三千円)と金属製ペール缶(約二千円)を組み合わせて自作した。その結果、五千円程度でサイクロン集塵機を構築する事が出来た。

ワテが使ったサイクロン部品↴

ワテが使った金属製ペール缶(蓋付)↴

「ONEIDAダストデピュティー」は一万五千円だったので、それが自作では五千円の費用で同等品、いや、樹脂製簡易蓋ではなくて金属ペール缶(ゴムパッキン+固定バンド付)なので機能的にもONEIDAダストデピュティーを上回っている。

と言う訳でもしこれからサイクロン集塵機を自作予定の人は、金属蓋に穴開け加工するなどが手間で無ければ上写真のような製品を使うとワテと同じようなものを自作出来る。

もし完成品を希望する人は「ONEIDAダストデピュティー」、あるいはアマゾンで売っている下写真の製品も人気が高そうなので良いかも。

なお、樹脂製のペール缶で薄い物はサイクロン集塵機には適さない。なぜなら吸引によって内圧が低減すると凹んでしまうのだ。

と言う事でワテの木工作業部屋は二台のサイクロン集塵システムが稼働するようになったのだ。

ダブルサイクロンワレコと呼んでくれ!

なんのこっちゃ

(続く)

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