さて、このところブログの更新をしていなかった。
前回の記事の日付を確認したら、約一週間前だった。
一週間の充電期間を経て、今日はいつものプログラミング系の話題とは一味違う別の話題に付いて書いてみたい。
調理器具の話題だ。
それは何かと言うとヘルシオ。
ヘルシオとは、言うまでも無くシャープのウォーターオーブンHelsioだ。
こんなやつ。
これは最上位機種のようだ。
ワテの場合、現在はヘルシオは使っていないのだが、だいぶ昔にもっと安いタイプを使っていた事がある。
その当時、電子レンジを持っていなかったのだが、やはり電子レンジがあると何かと便利だ。
さっそく家電量販店に買いに行き、そこでヘルシオとやらを目にした。店頭で実演販売しているのを暫く見ていて、何だか便利そうなので思い切って購入したのだ。
この記事では、ワテがヘルシオを使った経験と、その改善案を提案してみたい。
シャープさん、是非実現して頂きたい。
ヘルシオで出来る事
ヘルシオの謳い文句は、
- 水で調理できる
- オーブン調理(蒸す、焼く)が可能
- 電子レンジにもなる
などだ。
ちなみに、「ヘルシオ」の語源は「減る塩」である事は良く知られている。
水で調理するから、余分な脂や塩が水に流されてヘルシーな料理が出来上がるとか言う理由だったと思う。
と言う事は、別の候補として「ヘルオイル」とか「ヘルアブラ」と言うのも有ったのかな?
もし「ヘルオイル」とかだったら、英語で書くと hell oil あるいは oil hell か。
「油地獄」やがな。怖いわ。
近松門左衛門の有名な人形浄瑠璃を彷彿させるネーミングだ。
ワテは人形浄瑠璃を生で見た事は無い。一度見てみたいと思っている。
さて、下らない冗談は置いといて本題に戻ろう。
ヘルシオを使う
ワテが使っていた当時(10年くらい前か)と、最新のヘルシオの使い勝手が同じなのかどうかを調べる為に、シャープさんのヘルシオのサイトを見てみた。
「AX-XW300-R SHARP シャープ ヘルシオ 30L」と言う製品を例にして、その使い方を見てみよう。
写真1. AX-XW300-R SHARP シャープ ヘルシオ 30L
コンセントを挿す
壁のコンセントに電源コードを挿す。
ヘルシオ本体からアース線も出ているので、そのアース線も壁のコンセントにアース端子があればそこに接続する。
例えばこんなコンセント。
図 アース端子のあるコンセント
2つの差し込み口あるが、下段の口の下にはカバーがあり、そのカバーをめくるとアース用の端子(ネジ)がある。
その端子にヘルシオのアース線を接続すれば良い。
しかしながら、必ずしも壁のコンセントがアース線があるとは限らない。
アース線を付ける為には、配線工事を全て3芯タイプの電線で行う必要があるのでコストもかかる。なので、昔のマンションやアパートはほぼ間違い無く2芯タイプだろう(下図)。
図 アース端子の無い普通のコンセント
昔ワテが住んでいたマンションもコンセントは普通の2芯タイプだったのでアース線は無かった。ワテの場合は、アースは配線しなかった。まあ、気になる人は電気屋さんに相談すると良いだろう。
なお、昔からある間違った知識として、アース端子が無い場合には、ガス管や水道管に接続すると良いという迷信がある。
水道管ならともかく、ガス管をアースにするのは危険だ。爆発する危険性すらある。
一方、水道管の場合も、殆どの水道管は塩化ビニールのパイプなので、蛇口が金属だとしても、それが繋がっているのが電気を通さない塩ビパイプなので、アースとしての効果は全く無い。
と言う事で、素人判断は危険なので、アースをちゃんと取りたい人は電気工事士の資格を持っている人に依頼すると良いだろう。専門用語で言うと、D種接地工事電気工事をしてもらう事になる。
さて、ヘルシオの水で調理すると言う特徴である「水」を準備する。
水タンクに水を入れる
まずは水タンクに水を入れる。
写真の引き出しのようになっている部分を引っ張ると弁当箱くらいの四角い容器が取り出せる。
その容器(水タンク)に水を入れて再びセットすれば良い。
ワテが使っていた当時の製品はで水タンクの位置はこの場所では無くて、確か正面のドアを開くと右側に有った。その製品でも、同じように水タンクを引き出して水を満たしてセットすれば良かった。
水は水道水を入れる
なお、ここに入れる水は水道水で良い。
綺麗好きな人の中には、浄水器の水、アルカリイオン水、 ミネラルウォーター、精製水などを使いたい人もいるだろう。
それらの水は水道水に 比べて、カビや雑菌が繁殖しやすいから要注意だ。
水道水は殺菌の為の塩素が混じっているがこれらの水には塩素が混じっていないからカビ易い。
ヘルシオの説明書にも水道水を使うと書いてある。
水タンクの水は毎日交換する
同じくヘルシオの説明書には、
水タンクの水は一日1度は捨てる。
水は、水蒸気となって直接食品に触 れるので、水道から出した新しい水 を使用してください。
引用元 ヘルシオの説明書
と書いてあるので、毎日こまめに水を交換するのが良いだろう。
ワテの経験で言うと、水を溜めたまま一週間くらい放置してもカビが生えるなどの経験は無い。その場合でも、一週間ぶりに調理する場合は、新しい水に入れ替えて使っていたが。
また、調理の際には水は高温に温められるので殺菌の効果もあると思う。なので、水の鮮度に関してはそんなに神経質になる必要は無いと思うが、でもまあ、こういうのはメーカー推奨の使い方をすべきなので、マニュアル通りに毎日交換するのが良い。
つゆ受け(受け皿)を取り付ける
高温のスチームで調理すると、余分な脂や塩などが流れ出る。それで減る塩と言う訳だが、それらを受け取る部分が上図の緑の部分だ。
ヘルシオの解説書を見ると、この部分も手前に引き出せるようだ。
手入れは簡単で、調理後にここに溜まった水、油などを流しに捨てて、あとは普通に洗剤などで洗えば良い。
なお、ワテの経験では、ちゃぷちゃぷ溢れるほど水が溜まる事は無かったと思う。
調理中の蒸気の大半は、ヘルシオ上部にある蒸気排出口から室内に放出されてしまうからだ。
と言う事で、ワテが使っていた10年くらい前と、2017年現在のヘルシオを比較しても、水タンクやつゆ受けなどの構造は基本的には変わっていないようである。
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ヘルシオで調理する
ヘルシオAX-SP300 の場合には、
- 金属製の角皿が二枚
- 金属製の調理網が二枚
- ミトン(手袋)
が付属する。
蒸し物やオーブン調理の場合には、これらの角皿や金属網を使うと良い。
一方、電子レンジとして使う場合には、これらの金属製のパーツは使ってはいけない。
電子レンジ加熱でウッカリして金属を使ってしまうと、火花が出るから要注意だ。
調理の手順
手順の詳細はマニュアルを参照して頂くのが良いが、ここではワテが知っている範囲で説明したい。
まずは、何をしたいのか選ぶ
- [あたため・スタート] レンジ加熱したい場合
- [解凍] 冷凍した肉や魚などを解凍する時
- [カンタン焼き、蒸し] 文字通り、お手軽に調理するコースだ
- [メニューから選択] 調理内容に応じて数十種類のメニューがあり、回転ダイヤルで選択
などのコースを選べる。
数十種類も調理メニューがあるが、ワテの場合には、あまり凝った調理はしていなかった。
良く使っていたのは、焼き魚など。
と言うか焼き魚以外を調理した記憶が無い。
まあ、皆さんはヘルシオを買ったら、焼き魚だけでなく、肉料理やケーキ作りや蒸し料理など、いろいろと挑戦して頂きたい。
蒸気はどれくらい出るの?
ワテが購入した当時も、今も、ヘルシオを設置する場合には調理中に上部排気口から水蒸気が出るので、食器棚などにヘルシオを置く場合でも上部に10cm以上の空間が必要となる。
詳細はマニュアルを見て頂くのが良い。
ワテも初めて調理した時には、どれくらいの水蒸気が出るのか興味深々であったが、確かに水蒸気は出る。
とは言っても、例えば加湿器の口から白い水蒸気が噴き出すほどは出なかったと思う(ワテの経験では)。
また、吹き出す水蒸気もヘルシオの内部を通ってきているので、物凄く高温と言う訳ではなく手を近づけるとちょっと熱いなあと言う程度だった(ワテの経験では)。
いずれにしても、マニュアル記載の設置方法を守って、吹き出す高温の水蒸気にも注意して使用するのが良い。
調理後の後片付けがとっても面倒
調理が終わった後の後片付けは、ヘルシオに限らず、オーブンでも、圧力鍋でも面倒だ。
ヘルシオの場合には、後片付けでは大雑把に言って以下の作業が必要になる。
- つゆ受け(受け皿)に溜まった脂などの汚染水を廃棄してつゆ受けを洗う。
- 水タンクを外して空にする(ワテの場合は、数日程度ならそのまま放置していたが)。
- ヘルシオ内部の清掃
- 調理に使った受け皿、調理網の清掃
などだ。
この中でも面倒なのが、ヘルシオ内部の清掃だ。
脂汚れが飛び散り、こびり付いている場合もある。
また、見た目は比較的綺麗でも魚の臭いが付着している。
そう言うのは水に濡らしたフキンで拭いたくらいでは取れない。
そう言う場合には洗剤を使いたいが、調理器具なのでワテの場合には薬品は使いたくない。
無水エタノールを使った清掃がお勧め
それで、ワテが実践していたのは無水エタノールを使った清掃だ。
無水エタノールを使った清掃に関してはこの記事で解説しているので興味ある人はお読み下さい。ワテのブログ記事の中でも結構人気のある記事だ。
要するに無水エタノールは人体に無害なアルコールであり、勝手に蒸発してくれる。洗剤などの薬品で清掃すると拭き残しが気になるが、エタノールなら勝手に蒸発するので拭き残しの心配などは無用だ。
なので、ヘルシオの清掃には無水エタノールが適しているとワテは思う。
なお、ヘルシオには以下のような専用のクリーニング機能もある。
クエン酸洗浄
水タンクに、水位「お手入れ」の高さ以上まで水を入れる。
市販のクエン酸 (無添加、または99.5%以上のもの) を大さじ2杯分を溶かす。
フタをして、本体にセットする。
あとはクエン酸洗浄コースを開始すれば所要時間約60分程度で完了する。
庫内クリーン
庫内のにおいや汚れが気になるときには、水蒸気だけで内部を清掃するモードもある。
所要時間は約15分程度だ。
ワテの場合には、かなり神経質なので調理後には、毎回庫内クリーンを実行していた。
ヘルシオのマニュアルには「庫内のにおいや汚れが気になるときに」と書いてあるので、必ずしも毎回やる必要は無いのだが。
でも、ワテの場合には毎回やっていた。
その結果、焼き魚を作るだけでも、
- ヘルシオで焼き魚を数十分掛けて焼く
- 後片付けで庫内クリーンを15分行う
- 受け皿を外して乾かす
- 水タンクを外して水を捨てて乾かす
などの作業が必要になる。
と言う感じで焼き魚を作るだけでもヘルシオを一時間くらい動かしている感じ。
電気代も掛かるし、今一つお手軽では無い。
要するに、ワテみたいに焼き魚程度しか調理しない人には、多機能なヘルシオは無用の長物になる可能性もあるのだ。
と言う事で、ワテの場合には次第にヘルシオの水蒸気調理の機能を利用する機会が減り、しまいには電子レンジ機能しか使わなかった。
勿体ない。
その後のワテは、焼き魚は焼き網で焼く
例えばこんな魚焼き網が一つあれば、魚の干物などはコンガリと良い感じに焼き上がる。
調理後の手入れも簡単だ。洗剤と束子でごしごし洗えば良い。もし何十回、あるいは何百回も使って汚れがこびり付いてしまったら、買い替えてもそんなに高く無いし。
一方、ヘルシオの場合には、確かに高温のスチームで焼くので表面は焦げるので、見た目は焼き魚になるのだが、あくまでそれは水蒸気で焼いた焼き魚。
美味そうな高級キンメダイの干物だなあ。
ちなみにOunami物産さんは静岡県三島市にある干物の老舗だ。
こう言う干物を焼くなら普通に焼き網とガスコンロがお勧めだと思う。
理想的には、ガスではなくて炭火で焼きたいが。
あくまでワテの意見であるが、焼き魚は適度に焦げた部分も美味い。
ヘルシオで焼いた焦げ目は、ガスなどの火力で焼いた焦げ目とは味わいが微妙に違う(ワテの感想)。
具体的には、ガスや炭火などの火力で焼いた焦げ目は、「カリカリ」とした食感があり、かつ、焦げているので微妙に炭の味もする。
上記のような焼き網とガスコンロが有れば、手軽に魚の干物などをコンガリと焼けるし、また、必要に応じて火力を強めれば焦げ具合も簡単に調整出来る。
ヘルシオの場合はそうは行かない。決められた調理コースに従ってマイコン制御でスチームの温度や時間が制御されるので、ああ、もう少し干物の表面を焦がしたいなどと思ってもそれは難しい。
焼き魚好きのワテとしては、ヘルシオと焼き網とではそう言う差異があったので、焼き魚は焼き網で焼くようになった。
と言う事で、ヘルシオを買うなら、焼き魚の調理程度に使うのでは無くて、沢山の調理をいろいろ楽しみたいお料理好きな人に向いていると思う。
さて、そんなずぼらなワテであるが、調理後のヘルシオの庫内清掃に関しては今でも面倒だなあと言う印象が強い。
どうにかして、もっと手軽に清掃出来ないものか?
それで考えてみた。
ヘルシオと食洗器と合体させる
例えばこんな食洗器。
これとヘルシオなどの過熱水蒸気による調理器を合体させて
「食洗器付き過熱水蒸気オーブンレンジ」
あるいは、逆にして
「過熱水蒸気オーブンレンジ付き食洗器」
みたいな製品を作れば便利だと思うのだが。
利用方法としては、とても簡単で、
調理する時にはヘルシオみたいに水蒸気で調理する。
食べ終わって食器などを洗う場合には、この庫内に全部入れて食洗器として使える。
その結果、食器も洗えるし、ヘルシオの庫内も綺麗に洗える。
どう、この画期的アイデア。
設置には水道管を接続する必要があるが、現在食洗器を使っている人ならその場所に置けば良いし。
水道管を接続する別の効果として、ヘルシオの水タンクを毎日交換するなどと言う手間も省ける。要するに、新鮮な水が水道管からいつでも供給出来るので、タンクに貯める必要も無くなる。
また、受け皿も必要無くなるので清掃する必要も無くなる。
まとめ
シャープのヘルシオに付いて、ワテの経験に基づいて紹介した。
ヘルシオはメニューを選択してスタートボタンを押すと全自動で調理してくれるのでお手軽である。
いろんな調理が出来るのでお料理が好きな人にはお勧めの製品だ。
ヘルシオや過熱水蒸気オーブンレンジは水で調理できるのでヘルシーだ。
しかしながら、ワテみたいに焼き魚くらいしか作らない場合にはヘルシオよりも焼き網で焼くほうが手軽(まあそうだな)。
ヘルシオは使い終わった後の手入れが意外に面倒(ワテの印象では)。
マジックリンなどの合成洗剤は汚れは良く落ちるが、食べ物を扱うヘルシオ庫内では拭き残しが気になる。
お勧めは無水エタノールで清掃すると拭き残しが有ってもアルコールなので勝手に蒸発してくれるので安心。
過去にヘルシオを使たワテの経験から、食洗器とヘルシオを合体した製品のアイデアを紹介した。
シャープさんには、是非開発して欲しい。もちろんシャープさん以外の企業でも歓迎します。
先ほど紹介したが、商品名は「食洗器付き過熱水蒸気オーブンレンジ」などの名前が良いかも。
商品名で言うと、例えば、
「ヘルシオ with Dishwasher」
かな。
ブルゾンちえみ With “B”
とは関係ない事は言うまでも無い。
あるいは、
洗う + ヘルシオ = アラシオ
はどうか。漢字で書くと荒潮あるいは荒汐。まるで相撲取りの名前だ。
あるいは、
ヘルシオ + 食洗器 = ヘル洗器
なんのこっちゃ⁉
もしこのワテの画期的なアイデアである、「ヘルシオ with Dishwasher」をシャープさんあるいはどこかの企業が商品化してくれるのならアイデア使用料は無料ですと言いたいところだが、莫大なアイデア使用料で契約をお願いします。
ないか。
ヤフーショッピングと楽天市場を同時検索してかなり安値で買う
その後、ワテの家でも食器洗い乾燥機を購入したのだ。
買って正解だった!
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