写真 ヘッドホンをバランス化改造する為にワレコのサイトを見ているオーディオマニアな人
ワテが使っているヘッドホンの一つが、ケーブルが断線していてしばらく使っていなかった。
断線した理由はこの記事で説明しているように、ケーブルが引っ掛かって引っ張られたのが原因だ。
ワテのヘッドホンは、オーディオテクニカの製品で、現在は製造中止になっているが、現行製品で似ているやつなら下図のような製品がある。
この記事では、断線したケーブルの修理を行うと同時に、バランス化する改造を行ったのでその過程を紹介したい。
かつ、オリジナルの両出しケーブルは片出しケーブルに変更し、ケーブルも脱着可能にした。
また、イヤーパッドがボロボロに劣化したので、新品に交換した。その交換のやり方も紹介したい。
結論としては、一時間も掛からずに改造に成功した。
では本題に入ろう。
ケーブルが断線したワテのヘッドホン
ワテのヘッドホンはATH-A900Tiと言うやつだ。
ケーブルが断線したので、ニッパでケーブルを切断して分解した(下図)。
写真 断線したATH-A900Tiヘッドホンを分解した
写真右上にある新品イヤーパッドは、アマゾンなどでも売っている。今回はこのイヤーパッドも新品に交換する事にした。
あるいは楽器や音響機器などの激安通販サイトのサウンドハウスさんにも多数のイヤーパッドを売っている。
下の画像をクリックするとサウンドハウスさんで販売している多数のイヤーパッドが一覧表示出来る!
サウンドハウスさんは2000円以上で送料無料なのでお勧めだ。
実はオーディオ関連パーツ購入では、ワテも良く利用している。
古いイヤーパッドを取り外す
まず、古いイヤーパッドを取り外す。
取り外し方は簡単で、イヤーパッドの淵がヘッドホンに被せてあるだけなので、手で引っ張れば外せる。
イヤーパッドを外したらスピーカーユニットを耳あてのお椀の部分に固定している四つのネジが露出する。
それを精密ドライバーで外せば、上図のように完全に分解できる。
ヘッドホンは、長期間使っていると髪の毛の脂などが付着してべと付く。今回、完全に分解したので、スピーカーユニット以外は石鹸で水洗いして清掃した。
ヘッドホンの分解の仕方は、オーディオテクニカの公式サイトにも詳しい解説書がある。
交換のしかた(ヘッドパッド&ヘッドトップ)
https://www.audio-technica.co.jp/repair_file/headpad.pdf
この説明書を見ながらワテもヘッドホンを完全に分解する事が出来た。
やってみると意外に簡単だった。
ケーブル脱着式に改造する
ワテの場合、ヘッドホンのケーブルは片出しタイプが好みだ。
例えばこんなやつ。
ケーブル片出しタイプのヘッドホンはモニターヘッドホンに多い。
ワテが片出しが好きな理由は、左右の区別がし易いから。それと、両出しタイプだと聴診器みたいになっているので胸の前にケーブルが来るのが嫌いなのだ。
さて、下図に示すように、左右のお椀の部分にケーブルが通る筒状の部品が付いている。コードプロテクターとかケーブルブッシングと言われる部品だ。
写真 ATH-A900Tiヘッドホンの金属ケース部分
それを引っ張ったら引き抜くことが出来た(下図)。
写真 ATH-A900Tiヘッドホンの左右のケーブルブッシングを引き抜いた
上図のようにケーブルブッシングを引き抜く事が出来た。かなり強い力で引っ張ったので、上手くやらないと千切れたかもしれない。
今回は元に戻せない不可逆的な改造をする予定だったので、千切れてしまってもまあいいやと言う感じで強く引っ張った。
3.5mmのステレオプラグを取り付ける
ケーブルブッシングが付いていた穴に、3.5mmのステレオジャックを取り付ける。
左右に取り付けるので、二個の3.5mmのステレオジャックを購入した。
マル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074N
だ。
写真 ATH-A900Tiに取り付け予定のマル信無線電機 3.5mmステレオジャック MJ-074N(2個)
アマゾンにも売っている。
ただし、ワテが購入した時には、お一人様一点限りだったので、二個買う事が出来なかった。
しかしまあ、「お一人様一点限り」って、こんな物を買い占める人がいるのかな?
せめて二点まで購入可能にすべきだろ!
なので、楽天で購入した。
もし皆さんが購入する場合には、ワテ自作の最安価格サーチの便利サービスで検索すれば、楽天、ヤフーショッピング、アマゾンの三大サイトを同時検索出来る。
お試し下さい。
マル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074N
図 マル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074N説明図
引用元 http://akizukidenshi.com/download/ds/marushin/MJ074N.pdf
このマル信無線のMJ-074Nスレテオジャックを使って、ワテと同じようにフォステクスのヘッドホンを改造している記事をネットで幾つか見付けた。
なので、マル信無線のMJ-074Nスレテオジャックはフォステクスの大型ヘッドホンなら恐らく殆どの機種に適合すると思う。
今回使うマル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074Nは、三つの端子がある。
L、R、共通GNDだ。
上図の番号で言うと、以下のように対応する。
- 5番 TERMINAL 共通GND
- 4番 CONTACT2 R
- 3番 CONTACT1 L
このマル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074Nは、下図のように、オーディオテクニカのヘッドホンにピッタリと挿入できる。
自分で穴を広げるなどの加工は不要だった。
写真 ATH-A900Tiの穴にピッタリ嵌まるマル信無線電機3.5mmステレオジャックMJ-074N
ヘッドホン内部から見るとこんな感じ(下図)。
いい感じに収まっている。
写真 ATH-A900Tiの穴にピッタリ嵌まるマル信無線電機3.5mmステレオジャックMJ-074N(内部から)
下図のように、固定ナットを締めるといい感じで固定出来る。
写真 ATH-A900Tiの穴に取り付け完了したマル信無線電機3.5mmステレオジャックMJ-074N
上図のように、マル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074Nは、オーディオテクニカのヘッドホン用に設計されたかの如く、ヘッドホンのカバー部分に完璧に一体化している。
半田付けを行う
ヘッドホンのスピーカーユニットの写真を以下に示す。
写真 ATH-A900Tiのスピーカーユニット部
ちなみに、このオーディオテクニカのヘッドホンATH-A900Tiはケーブルの配線に不備がありリコール対象となったのだ。
2010年4月12日
ヘッドホン コード無償交換のお知らせとお詫び
ATH-AD2000、ATH-AD1000PRM、ATH-A900LTD、ATH-A900Ti日頃は、当社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
当社ヘッドホン ATH-AD2000、ATH-AD1000PRM、ATH-A900LTD、ATH-A900Ti におきまして、当該製品の設計仕様であり製品特長の一つとしてご案内しておりました「左右両出し左右独立アース線(4芯)構造」が、ヘッドホンの左右ハウジングにコードを分岐する部分において、左右アース線が接続された状態で製造されていたことが判明しました。なお、安全上の心配はございません。
引用元 https://www.audio-technica.co.jp/info/notice/ath-ad2000.html
ワテのやつもリコール対象だったので、メーカーに送って改造して貰った経験がある。
リコール内容は上記の通り、左右独立構造の予定であったのだが、アース線がY字分岐部分で左右のユニットで共通に配線されていた訳なので、左右独立になっていなかった訳だ。
修理によって左右独立配線となったのだが、その結果音が変ったかと問われれば、「全く分からない」と言う印象だった。
その理由は恐らくは、アンバランス出力のアンプを使っているので、左右独立配線だろうが、左右でグランドが共通だろうが、ワテの駄耳には違いが分からなかったと言う事だろう。
今回ワテが計画している改造では、バランス出力アンプにこのヘッドホンを接続して、完全バランス化する計画だ。
それならアンバランスアンプで聴く場合に比べて何らかの違いを感じられるかも知れない。
写真 ATH-A900Tiのスピーカーユニット部から出ているシールド線の先端被覆を剥いた
3.5mmステレオプラグと3.5mmステレオジャックの接続
左右のスピーカーユニットは下図のように配線した。
図 ATH-A900Ti左右ケーブルとマル信無線電機MJ-074Nとの接続予定図
実際の半田付けの様子を下図に示す。
写真 マル信無線電機3.5mmステレオジャックMJ-074Nにヘッドホンからのケーブルをハンダ付け
一方、左右のスピーカーユニットには、下図に示す3.5mmステレオプラグを二個使って音楽信号を入れる予定だ。
図 一般的な3.5mmステレオプラグの電極と信号の割り当て
なお、上図に記載しているLやRの文字は、この3.5mmステレオプラグの本来の使い方であるが、今回は下図のように配線する予定だ。
図 XLR型オスプラグ(5pin) XLR5-12Cと3.5mmステレオプラグを使ったバランスケーブル自作案
上図では左右の信号にステレオプラグを使っているが、未接続電極があるのでモノラルプラグでも良いだろう。でもステレオプラグの方が入手し易かったのでステレオプラグを使ったのだ。
その後判明したのだが、例えば下写真のような製品がある。
この製品もワテのオーディオテクニカATH-A900Tiヘッドホンの接続部分も、ともに2個のステレオミニプラグを使って接続する方式だ。かつ、信号線(L+,L+,R+,R-)をミニプラグの電極に割り当てている部分の仕様も同じだ。
と言う事はこの製品を使えばワテのATH-A900Tiヘッドホンは4.4mmタイプのバランスコネクタでも使えるはずだ。
さて、ヘッドホンをバランス化する人は多いが、多くの場合、XLR3のキャノンコネクターを二個使ってケーブルを作成する人も多い。
それでも良いが、ワテの場合はXLR5タイプが好きなので今回もXLR5を使う。
理由は、XLR5を使えば一個のキャノンコネクタで左右の信号を扱えるので見た目もスッキリするし、アンプを自作する場合のパネル加工も穴を一つ開けるだけなのでお手軽なので。それと、手持ちにXLR5コネクタが沢山あるので。
一方、市販品で似た様なのを見付けた。
この製品の場合には、XLR5ではなくてXLR4だ。
このように世の中のバランス接続ヘッドホンはXLR4を採用している物も多い。
下表にXLR4やXLR5コネクタを使う場合のバランス信号のピンアサインをまとめてみた。
バランス信号 | XLR5コネクタ | XLR4コネクタ |
GND | 金属シェル部 | 金属シェル部 |
1番ピン | ||
L+ | 2番ピン | 1番ピン |
L- | 3番ピン | 2番ピン |
R+ | 4番ピン | 3番ピン |
R- | 5番ピン | 4番ピン |
表 XLR4やXLR5でバランス接続する場合のピンアサイン(ワテの理解)
上表はあくまでワテの理解なので、勘違いもあるかも知れない。
上表で分かるように、五つのバランス信号(GND, L+, L-, R+, R-)を扱うには、XLR4で十分なのだ。
つまりXLR4に四芯シールド線を接続すれば、これら五つの信号を送れる。
XLR5を使うとGNDは1番ピンと金属シェルの両方に接続される。つまりXLR5を四芯シールド線に配線すると、金属シェル部と1番ピンはシールド網線に半田付けする事になる。
と言う事で、ヘッドホンバランス接続用にはXLR4でも良いしXLR5でも良い。自作なので好きなやつを使えば良い。
ヘッドホンを組み立てる
無事に半田付けが完了したので、ヘッドホンを組み立てる。
写真 バランス接続式に改造して組み立て途中のATH-A900Ti
上図のように半田付け部分は、熱収縮チューブなどは付けずにそのまま組み立てた。
なお、実は、組み立てた後で音声信号を入れて試聴してみたのだが、右のスピーカーユニットから音が出ていない事が判明した。
原因は簡単に判明した。
つまり、冒頭の写真でヘッドホンケーブルを切断しているが、断線している部分は切り離したケーブル側では無くて、スピーカーユニットに近い部分のケーブルが断線していたのだ。
なので、再び右側スピーカーユニットを分解して、配線を短く切って断線部分を除去して、再び半田付けして再組立てして完了。
写真 ATH-A900Tiヘッドホンのバランス改造途中(イヤーパッド取り付け前)
新品のイヤーパッドを取り付ける
ワテのATH-A900TiにはAUDIO-TECHNICA HP-A1000やATH-A1000用イヤーパッドとして販売されているやつがピッタリサイズだった。
イヤーパッドに付属している説明書を見ながらイヤーパッドをスピーカーユニットに取り付けた。
写真 AUDIO-TECHNICA HP-A1000やATH-A1000用イヤーパッド付属説明書
注意事項としては、イヤーパッドには左右の区別があるので、左右を間違えないように取り付ける事。
イヤーパッドの取り付けは、初めてやると難しいかも知れないが、慣れてしまうととても簡単だ。
要は、イヤーパッドの淵をヘッドホンの周囲の溝に嵌めるだけなのだ。
つまりまあ、自転車のリムにタイヤを嵌める感じ。
嵌める場合に、強く引っ張り過ぎると破れる場合があるので要注意だ。
イヤーパッドを取り付けて修理が完了したワテのヘッドホン
下図に示すように、ワテのヘッドホンATH-A900Tiはイヤーパッドも新品になり、ケーブル接続も脱着式になり、いい感じで改造が完了した。
写真 マル信MJ-074Nステレオジャック(2個)を使ってバランス接続化したATH-A900Ti
上図に示すように、マル信無線電機 3.5mmステレオジャック パネル取付型 MJ-074Nは、オーディオテクニカのアートモニターヘッドホンATH-A900Tiに完璧に一体化している。
写真 マル信MJ-074Nステレオジャック(2個)を使ってバランス接続化したATH-A900Ti
この改造でヘッドホンケーブルを簡単に脱着交換できるので、気分に応じてケーブル交換(リケーブル)してケーブルの種類によって音の変化を楽しむ事が出来る(はずだ)。
まずは有名なMOGAMI電線やBELDENのケーブルを試してみたい。
ただし、ワテの耳で違いが分かるかどうかは未確認だが。
こんなケーブルか。
まあ、バランスヘッドホン用に使うなら4芯マイクケーブルならどれでも使えそうだが、あまり大きなリアクタンス(容量成分)を持つ物はワテは好きではない。
アンバランスケーブルを自作する
さて、今回の改造修理では、バランス出力のヘッドホンアンプに接続出来るように改造した。
その為には、バランス出力のヘッドホンアンプが必要になる。
例えばぺるけさん設計の「FET差動バランス型ヘッドホンアンプ」をワテも作ってみたいと思っている。
あるいは市販品のバランスヘッドホンアンプもある。
ワテの場合は、現状では、バランスヘッドホンアンプを持っていないので、取り敢えず普通のアンバランスなアンプに接続できるように、下図に示すケーブルを自作する予定だ。
写真 バランス接続化したATH-A900Tiをアンバランス接続するケーブル自作案
上図では、6.3mm ステレオ標準プラグにNEUTRIK ( ノイトリック ) / NP3X-Bステレオフォーンプラグを使っているが、実際には元々ヘッドホンに付いていたケーブルを再利用する事にした。
ただし、上図右側にある二個の3.5mmステレオプラグは、以下の製品を購入してケーブルを半分に切断して利用した。
このプラグは両端がL型タイプなので、ヘッドホンに差し込んだ場合に出っ張りが少ないので、頭を動かした場合に肩に当たる心配もなくて扱い易いかなあと思ったのだ。
なお、上図に於いて共通GNDの部分の処理をどうするか気になったが、リコールで交換されたオーディオテクニカのケーブルは、アンプからY字に分岐する部分までは四芯ケーブルとシールドGND線が来ているはずだ。
なので、自分ではGND関係の配線は何もしなくても良くて、信号線(L+,L+,R+,R-)の四芯を上図のように配線すれば良いのかな?
たぶん。
脱着可能なアンバランスケーブルを作成する
上で紹介したアマゾンで買った3.5mmステレオケーブル(両側L型)の写真を以下に示す。
ケーブル長は100cmだ。
写真 アンバランスケーブル自作に使うステレオケーブル(両端にL型3.5mmステレオプラグ)
そのケーブルを半分に切断する(下図)。
写真 ステレオケーブル(両端にL型3.5mmステレオプラグ)を半分に切断
被覆を剥いて驚いた。
三種類の銅線が見えるが、どれもビニール製の被覆で覆われていないのだ。
それらは恐らく素線がポリウレタンなどの被覆で覆われているようだ。
多分こんな線材かな。
下図で銅色に見えている線の二点間をテスターで導通を調べても導通が無い。
なので、銅色(透明被覆)、赤、青に見えているのもそれぞれの素線がポリウレタンなどの樹脂でコーティングされている感じ。
写真 ステレオケーブルの被覆を剥いて四本の信号線を出した
取り敢えず、それらの末端を半田ゴテと半田で熱したら、被覆が溶けて素線を半田メッキする事が出来た。
そして、冒頭でニッパで切り離していたATH-A900Tiヘッドホンのケーブルに半田付けした(下図)。
写真 ステレオケーブルにアンバランスヘッドホンケーブルをハンダ付け
三本の銅線のうち、赤色は使わない事にした。
無色(銅色)と青色の銅線を使った。
無色(銅色)は3.5mmステレオプラグの先端電極に導通している。これを(+)電極とした。
青色銅線は3.5mmステレオプラグの中央電極に導通している。これを(-)電極とした。
赤色銅線は3.5mmステレオプラグの根元の電極に導通している。これは使わない。
ただし、銅線の切断面は導通するので万一ショートするいけないので、赤色銅線は180度折り曲げて他の銅線と接触しないようにした。
熱収縮チューブを被せて末端を処理した。
写真 ハンダ付け部に熱収縮チューブを被せてアンバランス接続ケーブルが完成
上写真では単に熱収縮チューブを被せているように見えるが、実際はまず細目の熱収縮チューブを二本使って半田付けした部分を覆う。
その次に写真の太目の熱収縮チューブを被せている。
配線が折り返しているのが気になる人は、ストレートになるように処理すれば良いだろう。
その場合には、熱収縮チューブを被せづらいので絶縁テープなどが必要になる。
3.5mmステレオプラグを買ってケーブルを自作しても良い
今回は既製品のL型ステレオコードを切断して利用した。
でも、お気に入りのメーカーのケーブルを使って自作したい人もいるだろう。
そう言う人は、コネクタを単体で購入してケーブルを半田付けすれば良い。
ワテお勧めのプラグはノイトリック社のやつだ。
ちょっとゴツイ感じ。
それならオヤイデのやつはどうかな。
金属製で高級感がある。
ケーブルをヘッドホンに装着
完成したケーブルを下図のようにヘッドホンに装着した。
写真 完成したアンバランスケーブルをバランス接続改造したATH-A900Tiに取り付けた
多少、ケーブルが余ったが、それらは左右のスピーカーユニットを連結している二本のスチールバネの棒に巻き付けておいた。
まあ見た目は余りスマートでは無いが、これくらい余裕があれば多少ケーブルが引っ張られても、テンションが掛かりにくいので断線の危険性も無い。
写真 完成したアンバランスケーブルをバランス接続改造したATH-A900Tiに取り付けた
ケーブルは左側スピーカーユニット側から片出しにした(上図)。
もちろんケーブルの巻き付け方を少し変えれば右側からでも、中央からでも好きなところから出せる。完璧や!
写真 完成したアンバランスケーブルをバランス接続改造したATH-A900Tiに取り付けた(全体)
今回、3.5mmステレオプラグはL型のものを採用したが、その結果、下図のようにケーブルの出っ張りが少ないのでケーブルが肩に当たる心配もないので快適だ。
写真 L型プラグを採用したのでヘッドホン下部の出っ張りが無い
実際に頭に付けてみると、とってもいい感じ。
片出しなのでケーブルが邪魔にならないし、L型プラグを使ったので出っ張りが少ないからだ。
まとめ
ヘッドホンはバランス化すべきだ。
同じ音源を聴いてもアンバランスとバランスとでは駄耳のワテでも違いが分かる。
この記事では、ケーブルが断線していてしばらく使っていなかったオーディオテクニカのヘッドホンATH-A900Tiを修理すると同時に、ケーブルを脱着可能として、かつ、バランスケーブルも利用可能になるように改造した過程を紹介した。
結論としては、いい感じで改造に成功した。
ケーブルを脱着可能としたので、今後、色んなケーブルを自作して楽しむ事が出来る。
また、ケーブルを片出しに改造出来たので、机に向かって作業しながら音楽を聴く場合にケーブルが邪魔にならないので、快適だ。
掛った費用は約3500円くらいかな。
そのうちの大半はイヤーパッドだ。
ケーブル脱着可能なバランス化改造に必要なパーツは以下の二種類のパーツのみで良い。
久しぶりに聴くオーディオテクニカATH-A900Tiの音は、大音量で聴いても音が潰れずに頭の中に心地よいスレテオサウンドが広がる。
ワテのお気に入りのヘッドホンだ。
現在、ワテのPCオーディオ環境で使っている以下の自作機器にこのヘッドホンを接続して聴いているのだ。
その日の気分に応じてアンプを使い分けている。
最近は金田式アンプにこのATH-A900Tiを挿して聴く事が多い。
どんな音源を聴いても生々しい生演奏のように感じる。
と言う事で、バランス化改造は作業時間も2時間程度で完了したので、皆さんにもお勧めしたい。
今後の予定
現時点では、アンバランスケーブルによる試聴しか出来ない。
今後、ぺるけ式バランスFETヘッドホンアンプなど作ってみたいと思っている。
その時には、バランスケーブルも自作して、
バランスアンプ==バランスケーブル==バランス化したATH-A900Tiヘッドホン
の組み合わせで聴いてみたいものだ。
でも多分、ワテの駄耳には違いは分からないと思う。
単に、自作して完成したぞ!と言う充実感くらいしか無いかな。
でもまあ、それがオーディオ自作の醍醐味でもあると思うが。
追記 2022/4/14 遂にオールバランス化したのだ。そのバランスヘッドホンで聴く音は凄かった!
ワレコ推薦のバランス駆動ヘッドホン5点
バランス型ヘッドホンは高級機が多い。
最高の音質を求める人にはお勧めだ。
ヘッドホンは滅多に壊れる心配もないので多少高くても、長く使えば十分に元が取れるだろう。
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