全日空の予約システムで大規模な障害が発生しているらしい。
当記事では、その障害の状況をまとめてみた。
障害のまとめ
発生日時 | 2016年3月22日(火)午前8時20分ごろ |
状況 | ANAの国内線予約システム「エイブル」に不具合が発生 |
影響 | 数百便が欠航や遅延し、10万人弱に影響したようだ。 |
3/22夜 現在 |
一部システムは復旧したが、今後も全国的に欠航や遅延が発生する見通し。 システム全体が復旧する目途は立っていない。 |
エイブルとはどんなシステムなのか?
気になる。
以下、ワテがネット検索して得た情報をまとめたものです。
間違っているかもしれません。
エイブルシステム
ネットを検索してこの全日空の予約システムに付いて調べてみた。
日本ユニシスが開発したようだ。
この記事によると、
2014年2月16日に運用開始
旧システム | 新システム | |
ハードウェア | メインフレーム | UNIXサーバー |
ソフトウェア | able-D(エーブルディー) | 米ユニシスがUNIXサーバー向けに開発したエアライン用パッケージソフトウエア「AirCore」を採用(世界初) |
使用言語 | Fortran、アセンブラ | Java |
導入時期 |
34年前(1980年か?)に導入 25年前(1989年か?)に1度バージョンアップ。 |
2014年2月16日に運用開始 |
刷新理由 | 旧システムのソフトの構造がいわゆるスパゲティ状態で修整が困難。処理スピード向上、コストダウンを目的に刷新。 | |
開発期間 | 未確認 | 8年間 の歳月をかけて、国内線の予約、発券、搭乗業務を支える旅客システムをオープン化。 |
開発の体制
開発元 | 日本ユニシス |
サーバー担当 | 日本ヒューレット・パッカード(HP) |
データベースソフトウエア担当 | 日本オラクル |
その気になるANAのシステムであるが、下図のようになるらしい。
何だか沢山のサーバーがある。
図:国内旅客システムシステム構成図
引用元 IT Leaders http://it.impressbm.co.jp/articles/-/10706?page=4
ANA、国内線の旅客システム
報道によると、今回の障害ではデータベースサーバーの端末4台が同時に停止したらしい、
上図によると、DBサーバーはHPのSuperdomeという奴らしい。
CPUの数などの違いで数種類のバージョンがあるようだ。
HPのサイトから引用するとこんな写真らしい。
- ANAシステムがSuperdomeのどのグレードの機種を使っているのかは未確認。
- その中の一つの機種の寸法と重量は以下の通り。物凄く重いし巨大だ。
- 寸法 (幅×奥行き×高さ)
- 762×1220×1960mm
- 重量
- 500Kg
引用元
Superdome 2
現行の製品では、Superdome 2と言う型番のようだ。
今回停止したサーバーがSuperdomeなのかSuperdome 2なのかは未確認だ。
参考までにSuperdome 2の仕様は以下の通り。
技術仕様: HP Integrity Superdome 2 | |||
プロセッサー | インテル® Itanium® | インテル® Itanium® | |
プロセッサー 9540 | プロセッサー 9560 | ||
システムあたりの | 16 プロセッサー/ | 16 プロセッサー/ | |
最大プロセッサー数/コア数 | 128 コア | 128 コア | |
32 プロセッサー/ | 32 プロセッサー/ | ||
256 コア | 256 コア | ||
モジュールタイプ | オクタコア | オクタコア | |
クロック速度 | 2.13 GHz | 2.53 GHz | |
熱設計電力 | 170W | 170W | |
メモリ | 最大 | 4TB(16プロセッサー時 16GB DIMM ×256) | |
容量 | 8TB(32プロセッサー時 16GB DIMM ×512) |
引用元 http://h50146.www5.hp.com/products/servers/integrity/superdome2/specs.html
32プロセッサの256コアなんて物凄いな。
ワテのパソコンの1プロセッサ8コアの32倍やがな。
こういう人気のマザーボード買って新しいパソコン自作したい。
今後の対応
2016年3月22日の夜の時点の報道によると、今後の復旧の見通しは立っていないらしい。
多分、今頃徹夜で原因究明に努めているのではないだろうか。
ところで、今気付いたのだが、4台のデータベースサーバーの端末4台が同時に停止したとの事だが、サーバーが停止したのではなくて、端末が停止したのか?
だとすると、それは何?
サーバーは多分Linuxだと思うが、端末はWindowsパソコンか何かだろう。
もしや、最近よく目にするWindows10の自動アップグレードが勝手に動いてしまって、その結果、端末パソコンがWindows10になってしまい、ANAシステムはWindows10に未対応だったので、その結果停止したとか。
まさか、そんな事は無いだろうと思うが。
続報を待ちたい。
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これは誰?
ANAさん?
追記(2016/3/23)
報道によると、3月23日(水)現在、全日空の国内線の搭乗手続きシステムは全面復旧したらしい。
なお、原因は現在調査中とのこと。
と言う事は、またいつ同じ障害が起こるか分からないという綱渡り状態と言う事か。
心配だ。
追記(2016/3/31)
【シスコのスイッチが故障】ANAシステム障害 国内線予約【Catalyst 4948E】
原因が判明したらしい。
コメント
原因はHPではなくCISCOのようですね
ケータさん
情報ありがとうございました。
CISCOが原因のANAシステムの障害は、今回の障害ではなくて、確か前回の2007年頃のANAシステムの大規模障害だった気がします。
そうですか、やはりHPのサーバのハード問題ですかね。cat4948のハングでリンクアップしたまま疎通不可となったみたいな噂が流れてきてました。2007はcat65kが切り替わらなかった件でしたっけ。ロンドンで重複サブネット作って広報してしまい、日本のルートが全部ロンドンへ向いちゃったのもありましたよね。なんか懐かしいです、歳をとりました。
ケータさん、お返事ありがとうございました。ケータさんはたぶんネットワークの専門家ですね。
私にはリンクアップとか重複サブネットとか、専門的な用語は良く分からない(いや全く分からない)のですが、今回のトラブルも何か想定外の複雑な問題が起こったのでしょかね。
続報を待ちたいと思います。
はじめまして、とても参考になったので、勝手にブログの記事引用させていただきました。
事後報告ですみません。
Manamiさん
こんにちは。
コメントありがとうございました。
私のブログの引用、有難うございます。
もしよろしければManamiさんのブログサイトもお知らせください。拝見させて頂きたいです。