2019年の正月休みを利用して、工作室に作業台の製作を開始した。
その辺りの経緯は以下の四回シリーズ記事にまとめている。
現状では、作業台は完成したのだが、その後、色々と事情がありあまり作業が進んでいなかった。
今週末に、棚の取り付けとテーブルタップを配線したのでその過程を紹介した。
では、本題に入ろう。
作業台の上に棚を取り付ける
最初に完成した棚の写真をお見せしよう。
写真 作業台の上に取り付けた棚とテーブルタップ
2×4の杉材(2000mm長)を使って作業台を作ったが、棚も同じ材木で作った。
棚板は12ミリ厚の針葉樹合板を二枚重ねにした。一枚でも持つと思うが、重いものを載せると中央部分が撓むので二枚にしたのだ。
棚受けは45度にカットした木材で受ける構造にした。
写真 棚受けは45度にカットした木材で受ける構造
マキタの丸ノコM565で45度カットを行う
さて、今回の棚作りにおいて最大の難関は45度カットだ。
両刃鋸で手でカットしても45度に綺麗にカットする自信が無い。
ここはマキタの丸ノコM565でカットしたいのだが、丸ノコを使う場合には何らかの直線ガイドに沿って丸ノコを動かさないと真っ直ぐには切れない。
フリーハンドで丸ノコを使ってもクネクネ曲がるだけだ。
冒頭で紹介した作業台の製作記事では、即席で直線カット冶具を作成して使ったらいい感じに直線カットが出来た。
その冶具を使って45度カットに挑戦しようとしたら、構造的に出来なかった。つまりノコの刃を45度に傾けるとワテ自作の冶具に干渉して当たってしまうのだ。
困った困ったこまどり姉妹。
で、一分ほど瞑想して考えたら良いアイデアが浮かんだ。
それが下図だ。
F型クランプで木片を固定して直線ガイドにする案
下図のように木片をF型クランプで固定して45度カットしたらいい感じで45度にカット出来た。
写真 F型クランプで木片を固定して直線ガイドにして45度カットに成功
自作の作業台が大活躍している!
作業台は、上写真のようにクランプで各種の木材を挟んで固定する事が出来るように天板周囲の裏面には構造物が無いように設計した。その結果、フトコロの深いクランプでも難なく固定出来るぞ。
いい感じだ。自画自賛!
M565の場合、最大カット深さは57mmだ。
傾斜は最大45度まで可能だ。
45度にした場合には、38mmまでカット出来るので、ツーバイフォー木材 2×4(38×89)の短辺は38mmなのでギリギリカット出来る。
場合によっては、完全には切断出来ずに皮一枚分くらいつながる場合もあるが、しっかりと丸ノコを押し当ててカットすればスパット切断出来る。
ワテの場合も、一回目は皮一枚分くらいつながったままだったので、あとで両刃鋸で手でカットした。
写真 棚受けに使う45度カットした木材
M565の場合、最大で57mmの深さまで切断可能。
M585の場合、最大で68mmの深さまで切断可能。
マキタM565(直径165mm)とM585(直径190mm)の比較
両者の仕様を比較してみた。
主要機能 | モデル | |
M565 | M585 | |
電動機 | 直巻整流子電動機 | |
電圧 | 単相交流 100V | |
電流 | 11A | |
周波数 | 50-60Hz | |
消費電力 | 1,050W | |
回転数 | 5,500 min-1(回転 / 分) | |
刃物寸法 | 外径Φ 165mm × 内径Φ 20mm |
外径Φ 190mm × 内径Φ 20mm |
使用できるノコ刃の外径 | Φ 155 ~ 165mm | Φ 180 ~ 190mm |
最大切り込み深さ | 57mm(0°)/ 38mm(45°) |
68mm(0°)/ 46mm(45°) |
傾斜切断 | 0 ~ 45° | |
本機寸法 | 長さ 282mm × 幅 221mm × 高さ 227mm |
長さ 294mm × 幅 221mm × 高さ 240mm |
質量 | 3.0 kg | 3.1 kg |
引用元 マキタ マルノコ M565,M585 取扱説明書
もし57ミリより深い切り込みが必要ならM585(190ミリ)がお勧め。M585なら68ミリまでカット出来る。
あるいは、切り込み深さは57ミリ以下でも良いが、45度の角度でも切り込み深さを大きく取りたいならM585(190ミリ)がお勧めだ。
ワテの場合は、45度で38ミリの厚さの板がカット出来れば十分だ。
2×4材なら38mm x 89mmなので丁度カット出来るし。
作業台や棚を作る為にM565を使ってみた感想としては、165ミリの小型サイズで十分かなと思う。M585の190ミリサイズだと、重量的には100グラムしか違わないが一回り大きいので取り回しがやりにくいと思う。
特にワテのような狭い部屋の小さめの作業台で作業する人は、標準サイズのM565がお勧めだと思う。もし広々とした作業環境がある人はM585でも良いかも知れない。
棚板の加工
棚板は柱の部分をコの字型に加工した。
写真 棚板をコの字型に加工した
ジグソーが有れば良いのだが、持っていないので挽廻し鋸を使って手でカットした。
この手のノコも一本持っておくと何かと役に立つ。
その後、鑿(ノミ)やカッターで整えて、最後に紙ヤスリで仕上げた(下図)。
写真 棚板のコの字の加工(最終仕上げ後)
まあ、兎に角出来たので、この棚板を棚受けの上に載せて木ネジで四カ所固定した。
作業台にテーブルタップを取り付ける
次に、作業台にテーブルタップを取り付ける作業を行う。
ワテの場合はテーブルタップは三極のものを使うようにしている。理由は各種の電化製品の電源ケーブルに二極、三極が混じっても三極タップならどちらでも挿せるので。ただし、自宅壁コンセントはアースは取っていないので二極だ。なので、タップは三極であっても二極しか使っていないが。
三極タップは値段が高いがワテの場合は、以前中古で数個買った三極タップが余っていたので二つ使う事にした。
テーブルタップをどこに取り付けるか迷ったのだが、取り敢えず下図のように取り付けてみた。
写真 作業台の45度棚受け棒にテーブルタップを固定した
まあ、45度で下向きなので、手でコンセントを抜き差しする時にテーブルタップが自分の方を向いているのでやり易い。
ただし、挿したコンセントのケーブルがぶら下がる感じになるので、常時挿しておく機器には適していない。
なので、この45度傾斜テーブルタップは、基本的には使う時にだけ差し込む電動工具などの用途に使う予定だ。
例えば、100Vで動くマキタ丸ノコM565を使う場合など。
ケーブルが上からぶら下がるので、丸ノコ作業中に丸ノコを動かしても電源ケーブルが絡みにくいので、作業性が上がると考えたのだ。
ただし、このテーブルタップを使って丸ノコ作業はまだやっていないので、あくまで現時点の予想である。
実際に使った感想は別の機会に追記したい。
最初に紹介した写真を再び貼り付けた。
写真 45度棚受けにはF型クランプを引っ掛けて整理整頓
テーブルタップを取り付けた45度棚受け棒は、F型クランプを引っ掛けて整理する用途にも使う事にした。
まあ、こう言う高性能なテーブルタップならお勧めだ。電源は集中スイッチでON・OFFを制御出来る。さらに最近ではUSB充電ポート付きの製品も多い。
なお、F型クランプはその後、反対側の壁面に整理した。
写真 壁面にF型クランプはやドリル刃をコンパクトに収納した
壁面収納棚の自作方法は以下の記事で紹介している。
集中コンセント方式にした
15Aで3回路のサーキットプロテクタが余っていたので、それを作業台下の左側面に取り付けた。
作業台に取り付けた二個のテーブルタップをこのサーキットプロテクタのLOAD側に配線した。
写真 サーキットプロテクタを使った集中コンセント方式にした
一方、サーキットプロテクタのLINE側は壁コンセントのAC100Vに接続した。
なお、固定に使っている茶色のボードは、100均で買った木目調お盆をカットしたものだ。
これで、作業台に取り付けたテーブルタップは、サーキットプロテクタのレバーを上に倒せばON、下に倒せばOFFに出来るので、集中制御が出来る。
普段、作業をしない時にはサーキットプロテクタをOFFにしておくと全ての機器の電源が切れる事が保証されるので分かり易いし、安心だ。
まとめ
当記事では、ワテの作業部屋に自作した作業台に棚を取り付けた過程を紹介した。
また集中スイッチ方式のテーブルタップの配線も行った。
ワテの作業部屋は着々と整備されている。
あと少しで作業環境が一先ず整うので、整ったら色々とDIYをやりたいと思っている。
工作室に壁面収納を作成した
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