ワレコ
ワテが本格的に木工DIYを始めたのが2019年の正月だ。
近所のホームセンターでマキタの丸ノコを買って来て、自宅に木工作業部屋を作ったのだ。
その後、木工作業部屋を少しずつ改良して、現状ではかなり使い易くなっている。
今まで行った主な改造内容は以下の通り。
- 作業台を三台作成した
- 作業台3号機は丸ノコ直線カット機構付き
- サイクロン集塵システムを構築した
- ボイド管など利用してサイクロン集塵用の配管設置
- フレンチクリート式壁面収納を採用
- 窓に後付けで換気扇を取り付けた(自作ラブリコ)
などだ。
当記事では、木工DIYではサイクロン掃除機が必須のツールである事を説明したい。
では、本題に入ろう。
ワテ自作のサイクロン集塵システムの紹介
下図に本日現在のワテの木工作業部屋の配置を示す。
図 2021年9月9日現在のワテの木工作業部屋
狭い部屋に卓上スライド丸ノコFC7FSB、ボール盤(スライド丸ノコの隣)、3Dプリンタ(作業台1)を設置している。
通常の木工作業は作業台3の上で行う。この作業台3には丸ノコで簡単に直線カットする機能を付けている。
詳細は下記事で解説している。
この作業台3では、上図で示すようにΦ150ボイド管やΦ150アルミフレキダクトを使って、自作のサイクロン集塵システムに配管している。
この集塵システムを使う事で、作業台3の上で行う丸ノコ作業、サンダーによる研摩作業などで発生する粉塵を効率良くサイクロン掃除機で吸引出来るのだ。
ワテ自作のサイクロン集塵システム
下写真が現在のサイクロン集塵システムの全体写真だ。
写真 ワテ自作のサイクロン集塵システム
縦長のラックを自作して、中段のサイクロン集塵機(Oneida製)、下段のRYOBI VC-1250集塵機を搭載している。最上部には、ブラストゲート(=シャッター機構)を三つ付けていて、必要に応じて手動でゲートを開閉している。
このサイクロン集塵システムを作ったのが2020年10月7日で、その製作過程は下記事で紹介している。約一年前の事だ。
サイクロン掃除機の集塵能力
さて、約一年前に製作したこのサイクロン集塵システムであるが、今まで一度も集塵容器を開けていなかった。
ワテのDIYの頻度は月に数回くらい卓上スライド丸ノコや電子丸ノコC6MEYを使って2×4材や12ミリ針葉樹合板を切断する程度だ。
あとは、時々マキタ仕上げサンダを使って研摩作業を行う程度。
この所、DIY作品を連続して作成したので(自作スピーカー、コードリール)、サイクロン集塵機の集塵容器にかなり大鋸粉(おがこ)が溜まっている感じがする。
そこで、一年ぶりに集塵容器の蓋を開けてみた(下写真)。
写真 約一年間で回収された大鋸粉(オガコ)
ワテが使っているサイクロン集塵機は「オフの店」で買ったOneida製のダストデピュティーと言う製品だ。
粉塵回収容器は約19リットルの容積がある。
先ほどの写真を見ると、その回収容器の七割くらいまで大鋸粉が溜まっているのが分かる。
その拡大写真を下に示す。
写真 約一年間で回収された大鋸粉(オガコ)の拡大
上写真を見ると、大鋸屑だけでなく長さ数センチくらいの木片、結束バンド(黒)、スチロール素材(水色)なども回収されているのが分かる。
この大鋸屑を発酵させて腐葉土にすれば、カブトムシの幼虫さんには住みやすい環境かもしれない。
リョービ集塵機のフィルターは新品同様のままだった
さて、サイクロン集塵機の下流に接続しているリョービ集塵機にどれくらいの粉塵が溜まっているのか気になる。
リョービ集塵機の容器の中身は下写真の通り。
写真 サイクロン集塵機の下流にあるリョービ集塵機は空っぽ!
上写真のように、約一年間に渡ってサイクロン集塵機の下流に接続していたリョービ集塵機VC-1250であるが、全くゴミが溜まっていない。
かつ、フィルターの様子を下写真に示すが、フィルターにも殆ど粉塵が溜まっていない。
写真 リョービ集塵機VC-1250のゴミ回収容器は空っぽでフィルターも目詰まり無し
まさに、
驚き桃の木山椒の木
と言うやつだ。
ちなみにサイクロン集塵システムを自作する前に、リョービ集塵機VC-1250を単独で掃除機として使っていた時のフィルターの様子を以下に示す。
写真 フィルターが大鋸粉で目詰まりしたリョービ集塵機VC-1250(2020年7月3日撮影)
上写真を見れば、サイクロン集塵機は木工には必須だと言う事が皆さんにも分ったでしょう!
なお、Oneida製のダストデピュティーの商品説明には以下の記載がある。
約99%の粉じんはサイクロン部を通ってダスト・デピュティーの回収容器に落ち、クリーナー(集じん機)に流入するものは極めて少量です。
ご使用のクリーナー(集じん機)やフィルターの目詰まりをおさえ(寿命が長くなる)、安定した吸引作業を行うことができます。
引用元 https://www.off.co.jp/item/T_2830.html
確かに99パーセントどころか99.99%くらいの粉じんはサイクロン集塵機の回収容器に回収されている。
広告に偽り無しと言うやつだな。
それにしても、サイクロン集塵機の粉じん分離能力がこんなに高いとは思っていなかった。
こんなに分離能力が高い理由は、サイクロン集塵機を自作せずにOneidaと言うサイクロン集塵機の有名ブランドの製品を買ったと言うのが大きいと思う。
もしサイクロン集塵機を自作していたとすると、ここまで完璧な分離能力は実現出来なかったかもしれない。
サイクロン集塵機を自作する人へのアドバイス
さて、サイクロン集塵機の自作を検討している人は多いだろう。
ワテの場合も当初は自作を検討していたのだが、結局はOneidaの既製品を購入したのだ。
と言う訳で、もし読者の皆さんもサイクロン集塵システムを構築したいなら、最もお勧めなのはOneidaダスト・デピュティーを買うのが良いだろう。
もしサイクロン集塵機を自作する場合には、三角コーンとか水道塩ビ管など使ってサイクロン発生機構も自作している例は多いが、ワテはあまりお勧めしない。
なぜなら、サイクロン発生機構を自作した人の製作例をブログなどで幾つか見たが、サイクロンが期待通りには発生しないとか、サイクロンは発生するのだが下流の集塵機や掃除機にも粉塵が行ってしまうなどのトラブルも多いようだ。
なので、もしサイクロン集塵機を自作するなら、サイクロン発生機構は既製品を買うのが良いだろう。
アマゾンその他のネット通販サイトにも、数多くのサイクロン集塵システム関連パーツが売られている。
サイクロン発生機構は安いものなら三千円くらいで買える。
あとは、ペール缶とかホームセンターで売っているペール缶と同じくらいのサイズの容器を買って来て、そのサイクロン発生機構を取り付ければ良いのだ。
ネット通販サイトで見付けた主なサイクロンパーツは以下の通り。
サイクロンパーツの高さはワテが買ったOneidaのやつだと34cmくらいだ。
実際に使った経験で言うと、それくらいのサイクロンパーツで十分に粉塵を分離出来ている。
まとめ
ワレコ
これから木工DIYを始める人は、もし作業部屋がワテみたいに屋内に有る場合には、サイクロン集塵機を設置すると良いだろう。
丸ノコ作業、サンダー研磨作業などで発生する大量の粉じんの大半を吸引してくれるので、快適なのだ。
ワテがサイクロン集塵機を導入する前は、狭い作業部屋で丸ノコで木材を切断すると大量の粉じんが部屋中に舞い上がって充満していたのだ。
それだと体にも悪いし。何年もそんな劣悪環境で作業をしていると知らないうちに健康被害を受ける可能性すらある。
ワテが製作したようなサイクロン集塵システムは、DIY初心者の人が見ると(二年前のワテも)、非常に大掛かりな装置に見えるので導入を躊躇っている(ためらっている)人も多いと思う。
でも心配無い。
確かにサイクロン集塵システムは見た目が大掛かりだが、実際に導入してみると構造が簡単なので誰でも使えるし、ワテみたいな縦型ラックを自作すればコンパクトに収納出来る。
あとは必要に応じて塩ビパイプ、ボイド管、アルミフレキダクト、洗濯ホースなどを使って作業部屋に配管を行えば、益々使い易い集塵システムが完成する。
と言う訳で、室内作業部屋で木工DIYをやる人は、サイクロン集塵システムを構築すると良い。
粉じんの発生を抑えられるので、木工作業はとっても楽しくなるからだ。
コメント