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【ワレコのDIY】浴室のシャワー付き混合水栓を交換した

この記事は約21分で読めます。
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ワレコ
桂ワレコ

しかしまあ何ですなあ~

もう三月だ。

春が近づいてきた。

ワテは日本の春が好きだ。気候が穏やかで過ごしやすいから。

最近の夏の猛暑は厳しいが、すぐ秋になるのでどうにか耐えられる。

さて、季節に敏感なワテであるが、浴室のシャワー付き混合水栓を交換した。

単なるワテの備忘録だが。

では本題に入ろう。

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シャワー付き浴室混合水栓を購入

現状は下写真のような古い混合水栓が付いている。

写真 TOTOの古いシングルレバー混合水栓

上写真のTOTOのシングルレバー水栓はかなり古いので、使い勝手が悪いのだ。

その理由はレバーを上に上げると止水、レバーを下に下げると吐水と言う動作なのだ。

最近のシングルレバー水栓は全く逆の動作で、レバーを上げると吐水、レバーを下げると止水なのだ。

実際、二年前にワテが台所に取り付けたリクシル(LIXIL)混合水栓はその動作をする。

と言う訳で、風呂場の混合水栓も新しいやつに交換する事にしたのだ。

ちなみに上写真の古いTOTO混合水栓はハンドルレバーは純正品ではなくて、ホームセンターで買って来た汎用品が付いている。

その理由は、数年前にプラスチック製の純正ハンドルレバーが割れてしまったので自分で交換したのだ。やはりプラスチックなどの樹脂は鏡面メッキしていても、年数が経つと劣化して脆くなる。

その時にTOTOさんに電話して、ハンドルレバーだけを部品で購入出来ないか相談したところ、既に製造中止で保守部品は無いとの事だった。

かつ、TOTOさんのアドバイスとしてはこの混合水栓はレバーの動作が最近の混合水栓とは真逆なので、市販のハンドルレバーを取り付けたとしてもレバーの角度が不自然な向きになるとの事だった。

確かにその通りで、レバーを下げた吐水位置でも、レバーを上げた止水位置でも、レバーが斜め上を向いているのだ。使っているワテも良く混乱する。

KVKさんの浴室混合水栓を購入した

下写真が新しく購入したシャワーヘッド付きサーモスタット混合水栓だ。

写真 KVK サーモスタット式シャワー KF800Tを購入した

混合水栓なんて滅多に購入しないので「サーモスタット式」という表記を見て、寒冷地で凍結防止の電熱線でも入っている製品なのか?と勘違いした。

そうではなくてサーモスタット式とは感熱体のバイメタルを使って湯と水を混合して設定温度に調整する機能を実現していると言う事だ。

なのでサーモスタット式混合水栓を使う場合には、AV100Vの電源コンセントなどは不要だ。

KVKさんの浴室混合水栓は回転ハンドル操作がやり易い

さて、混合水栓のメーカーはTOTOLIXILKVKSANEI、外国製など多数ある。

当初はTOTOやLIXILあたりの有名ブランドを買っておけば無難かなあと考えた。値段も2万円前後なのでどのメーカーでも大きな違いは無いし。

でも最終的にワテが選択したのはKVKさんのKF800Tだ。

その理由は、下写真に示すようにKF800Tは回転ハンドル操作がやり易そうだったので。

写真 KVK サーモスタット式シャワー混合水栓 KF800Tは回転ハンドルの前後に出っ張りがある

つまり、KVKサーモスタット式シャワー混合水栓KF800Tは回転ハンドルの前後に出っ張りがあるので、手で回転ハンドルを前後に回転操作する時に指の引っ掛かりの感触が良いのだ。

一方、TOTO、LIXILその他の会社の殆どの製品は、下写真に示すように回転ハンドル部の突起が前方の一つしか無いのだ。

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ワテは事前にホームセンターで展示されている各社の混合水栓の回転ハンドルを操作してみたのだが、回転ハンドルの突起が前後に二箇所あるKVKさんのやつは回転ハンドル操作がやり易かった。

つまり、回転ハンドルにある二箇所の突起のうち、前方の突起に親指を引っ掛け、後方の突起に残りの指を軽く引っ掛ければ回転操作が可能なのだ。必要なら手のひらで握り込んでしっかり保持しながら回転させても良い。

一方、突起が回転ハンドル前側に一つしか無いタイプは突起を指で軽く押すような操作は難しく、回転ハンドルを手のひらでしっかりと握り込んで回す操作を前提としているように感じた。

要するに円筒形の回転ハンドルを回転操作するわけだから、一箇所に力を加えて回すのは物理的に無理がある。回転ハンドルをスムーズに回転させるには二箇所の突起に正反対の回転力を加えるのが合理的であることは機械工学的にも明らかだし。

それとKVKさんの製品はH、C、40、止、🚿、🚰などの文字や絵文字も大きくて見易い。それに対してTOTOやLIXILさんの場合には、見た目のデザイン性を優先する余りに文字も小さいし見づらい。

いわゆる「スタイリッシュ」と言うデザインなのかも知れないが、回転ハンドル形状にしても、文字にしても、使い勝手を犠牲にしてまでデザイン性を優先するなんてのは本末転倒だろう。

もしワテに依頼が有れば「正しい工業デザインとは何か?」と言うテーマで講演をしても良い。講演料は高いです。

と言う事でKVKさんの製品を選択したのだ。値段的にも16,000円だったので2万円前後の相場からすると若干安いし。

アーチハンドル式混合水栓は不採用

なお、TOTOさんには以下のような製品もある。

上写真の製品は「アーチハンドル」と言う大型のハンドルレバーが付いている。

これもホームセンターで展示品を操作して試してみたのだが、大型のアーチハンドルは確かにレバー操作はやり易い。

ところが一つ問題があった。

それは、アーチハンドルを止水位置で止めるとカチッと言う音がしてロックされる。これはワテが購入したKVKのやつでも他社のやつでも同じだ。

次にアーチハンドルを少し下に下げるとカチッとロックが解除され吐水し始める。さらにアーチハンドルを下げると吐水量が増える。

通常はこんな動作になるのが正しいのだが、ホームセンターの展示品のアーチハンドルは、止水位置から下に少しさげてロック解除して吐水し始めると、アーチハンドルから手を離しても自重で勝手に最下位置まで落ち込み、吐水量が最大になるのだ。

恐らく展示品なので不特定多数のお客さんがガチャガチャと操作してアーチハンドル支持部の摩擦の力加減が弱くなっているのだろうと思う。

なので分解して力加減を調整すれば正常な状態に戻せるとは思うが、そもそもそんなリスクのあるアーチハンドルは買わないほうが安心かなあと思ったのでアーチハンドルタイプは購入候補から除外した。

一方、アーチハンドルではなく混合水栓の右側に水量調整の回転ハンドルがある一般的な混合水栓の場合には、仮に類似の摩擦力低減症状が出たとしても、回転ハンドルの重量がそれほど大きくは無いので勝手に回るリスクが少ない。

さらにKVKのように回転ハンドルの前後に出っ張りがあるタイプなら摩擦力が低減しても前後の重量バランスが良いので勝手に回るリスクが益々低い。

このようにワテの鋭い洞察力で選んだのがKVKのKF800Tなのだ。

シングルレバー水栓も少数派だが有ることはある

下写真のような従来型のシングルレバー水栓式の浴室混合水栓も探せばある。

当初は台所の水栓がLIXILのシングルレバー水栓タイプなので、風呂場も同じシングルレバー水栓にすれば操作性が同じになるので分かり易いかなあと考えた。

それでしばらくネット検索してシングルレバー水栓タイプの浴室混合水栓を探したのだが、製品は多くは無い。

と言う事で、シングルレバー水栓は購入候補から除外して、結局は左側に温度調整回転ハンドル、右側に水量調整回転ハンドルがある最近多いタイプから選択する事にしたのだ。

浴室混合水栓の交換作業の準備作業

取り敢えず手持ちの工具で、使いそうなやつを持って風呂場へ行った。

写真 結局使ったのは中央のショートハンドルなワイドモンキーレンチ

でも結局はワイドタイプのモンキーレンチが一つ有れば良い。

今回の水栓交換作業で使った工具は以下の通り。

だ。

エコキュート貯湯タンクの湯を止める

水栓の交換作業ではお湯と水を止めてから作業を行う必要がある。

まずはエコキュート貯湯タンクに供給される水の入口を閉じた。

具体的には下写真のように前面のカバーを外すと赤レバー(給水配管専用止水栓)が見える。

写真 エコキュート貯湯タンクの赤レバー(給水配管専用止水栓)の場所

通常は下写真のように赤色レバーは下を向いて開栓状態だ。

写真 通常はエコキュート貯湯タンクの赤色レバーは下を向いて開栓状態だ

この赤色レバーを下写真のように上に回して水平にするとエコキュート貯湯タンクへの給水が止められる。

写真 エコキュート貯湯タンクの赤色レバーを水平にして止水した

その結果、このあとの作業で示すように壁に来ているお湯の出口からお湯の吐出が徐々に停止して行った。これでお湯は止める事が出来た。

次に、自宅の庭にある水道栓を締めると、壁に来ている水の出口から水の吐出が止まった。

これで準備完了だ。

古いシャワー付き浴室混合水栓を取り外す

いよいよ古い浴室混合水栓を外す。

写真 水栓交換作業ではワイドショートモンキーレンチは必須

上写真のようにワイドショートモンキーレンチを使ってナットを回す。

実はこの時点では自宅の庭にある水栓を止めていなかった。

なので、ナットを緩めて行くにつれて水が隙間から吹き出してきたので、急遽、庭の水栓を締めたのだ。

下写真のように無事に古い混合水栓を取り外せた。

写真 古い混合水栓を取り外した

上写真で、左側のお湯が少しではあるが吐出している。

この時点ではエコキュート赤レバー(給水配管専用止水栓)は閉じてはいるが、恐らくエコキュート貯湯タンクに溜まっているお湯がチョロチョロと出ているのだろう。

実際、このあと作業をしているうちに10分くらいはお湯がチョロチョロ出ていたが、その後、完全に止まった。

なので、交換作業が完了するまでは必要ならエコキュートのお湯の温度設定を40度前後などの低い温度に変更しておくと安全だ。

なお、KVKさんの浴室混合水栓は給湯するお湯の温度は50度が推奨されているので、交換作業が終わったらエコキュート操作パネルで50度に設定しておいた。

壁の真鍮継手の内部を綺麗に清掃する

作業過程は写真には取り忘れたが、壁に取り付けられている古い二個の金具は取り外した。

金具がねじ込まれていた継手の雌ネジの部分に古いシールテープの残骸が残っているので、歯ブラシで清掃した。

写真 真鍮インサート部分を清掃する

壁に来ている水栓の継手は恐らく下写真のようなやつだ。

これらのネジはG1/2とかPJ1/2などと表記されるが同じものだ。

LIXIL(INAX)のシャワーホースとシャワーヘッドを接続しているネジの規格はG1/2です。
G1/2を、PJ1/2と表記している場合がありますが同じものになります。

引用元 LIXILさんのサイト

歯ブラシだけでは取り切れないシールテープの残骸は、先端の尖ったラジオペンチなどで摘んで取り除けば良い。

写真 壁の出口の部分に残っている白いシールテープの残骸を取り除く

ちなみにワテが使ったのは下写真のステンレス製の細いペンチだ。リサイクル屋で安かったので何かの役に立つかなと思って先日買ったのだが、早速活用する事が出来た。

この時点でもお湯がチョロチョロ出ていたので、歯ブラシ清掃で出たゴミが流れ落とされるのでやり易かった。

一方、水の出口は完全に止まっているので、そちらは歯ブラシで擦ると同時に洗面器に貯めているお湯を掛けてゴミを洗い流すと良い。

新しいシャワー付き浴室混合水栓を取り付ける

次はKVKの浴室混合水栓の取付作業だ。

まずは下写真のようにシールテープを10回巻いたのだが、これは失敗だ。

写真 [失敗例]リング状の傘の部品(送り座)を取り付けるのを忘れていた

上写真ではリング状の傘部品(送り座)を継手部品(ソケット)に取り付ける前にシールテープを巻いてしまったので失敗だ。

このあとシールテープを取り除いて、送り座を捩じ込んでから、再び新しいシールテープを10回巻いた(下写真)。

写真 [成功例]リング状の傘の部品(送り座)を取り付けてからシールテープを巻く

水道工事では捩じ込むパーツが右ネジならシールテープは右向き(=時計回り)に巻くのが基本だ。左ネジの場合は左巻き。

下写真のようにシールテープを10回巻いたソケットを壁面の真鍮インサート(サイズPJ1/2)に捩じ込む。

写真 シールテープを10回巻いたソケットを真鍮インサート(サイズPJ1/2)に捩じ込む前

下写真が完成形だ。

写真 二個のソケットの取り付けに成功した

上写真のように無事に二個のソケットを捩じ込む事に成功した。

シールテープを巻いたパーツを捩じ込む場合には、決して逆回しをして戻っては行けない。

今の場合は右巻きなので、右に数回捩じ込んで目的の位置にピタッと止める。

行き過ぎたので、逆回転で少し戻すなどは決してやっては行けない。

逆回転するとシールテープの効きが悪くなり水漏れの危険性があるからだ。

シールテープを巻いたソケットの捩じ込み作業での注意事項

ここまでの作業は順調そうに見えて、実はシールテープを3回くらいやり直しているのだ。

具体的に言うと、シールテープを10回巻いたソケットを左の湯の出口に捩じ込んだら、案外スムーズに奥まで捩じ込めた。若干緩いくらいの感じ。

ところが右の水の出口にも同じくシールテープを10回巻いたソケットを捩じ込んだのだが、最後まで捩じ込めず、あと5ミリくらいが入らない。

その結果、お湯と水のソケット位置が壁からの距離で5ミリほどずれているので、このままでは混合水栓本体を取り付けると捻じれてしまう。

その点に関してはKVKさんの混合水栓の施工説明書でも、ソケットが左右で同じ位置になるように注意するようにと記載されている。

右側水出口にソケットが最後まで捩じ込めない原因は水の出口部分の真鍮雌ネジに残っているシールテープの残骸が関係していると思う。

なので、歯ブラシで入念に清掃を繰り返した。かつ、シールテープも10回ではなく8回に減らした。

そして再び右側水出口にソケットを捩じ込む。今回も少々きつかったが、力を入れて回したら最後まで捩じ込む事が出来た。

一方、最初に左お湯出口に捩じ込んだソケットは少々ゆるい感じなので、取り外してシールテープを取り除いて、再びシールテープを11回巻いて捩じ込んだら良い感じで固定出来た。

と言う事で、この時点では浴槽の床には失敗で取り外したシールテープの残骸が多数散らかっている。

何事も経験だ。やってみないと分からないし、前に進むには取り敢えずやってみるのが良い。

混合水栓本体を取り付ける

ゴムパッキンが3個付属している。

大2個が混合水栓用だ。小1個はシャワーヘッドの取り付けに使う。

写真 ゴムパッキンの大2個を混合水栓本体の取り付けに使う

下写真のようにゴムパッキン(大)を壁に捩じ込んだソケットの出口に入れる。

写真 ゴムパッキン(大)を壁に捩じ込んだソケットの出口に入れる

その状態で混合水栓本体を取り付けてソケットに付いているナットを締める。

注意事項としては、壁面に取り付けた二個のソケットの間隔と、混合水栓本体の接続部の間隔がピッタリと合わないと取り付け作業が出来ない。

なので、事前に両者の寸法がピッタリと合うように壁面の二個のソケット間隔を微調整する必要がある。

その場合に、シールテープを巻いて捩じ込んだソケットを逆方向(=取り外す向き=左巻き)に大きく回すと水漏れの原因になるので、要注意だ。

と言う事で無事に混合水栓本体の固定に成功したのだが、写真に取り忘れた。

下側から撮影した写真ならあるのだが。

写真 取り付け成功した混合水栓本体をローアングルから撮影

止水したエコキュートや水道栓を開栓する順番で迷う

ここまで来ればお湯や水の元栓を開いても良い。

この場合、エコキュートの赤い給水栓と庭の水道栓のどっちを先に開くのか迷ったのだが、よく考えずに先に水道栓を開いてその直後にエコキュートへの給水栓を開いた。

でも、今考えると先に水道栓を開いてからしばらく水を出してからエコキュートの赤給水栓を開くほうが良かったかも。

と言うのは、庭の水道栓を数十分止めていたのでそれを開くと台所で茶色い水が二~三分くらい出た。

その茶色の水が出なくなった時点でエコキュートの赤給水栓を開けばエコキュート貯湯タンクに汚れが貯まるのを防止出来たはずだ。

でも、あまり深く考えずに台所から浴室まで戻ってきて、その直後にエコキュート赤給水栓を開いたので若干ではあるが茶色の水がエコキュートに供給された可能性がある。

まあ、この点は気になるが必要なら将来貯湯タンクを空にして清掃しても良い。

次に進もう。

吐水口やシャワーヘッドを取り付ける

下写真の吐水口を取り付ける。

ゴムパッキンは吐水口に標準で付いているので、そのまま取り付ければ良い。

写真 吐水口を取り付けた

下写真のように上から見ると壁に取り付けた二個のソケットは壁面から同じ距離に来ているので、そのソケットに取り付けた混合水栓本体も壁に平行な位置に正しく固定出来ている。

写真 混合水栓が壁面に並行になっている事を上から見て確認した

完璧や!

下写真はシャワーホースの取り付けで使うパッキン(小)を装着前だ。

写真 シャワーホース末端の金具にパッキン(小)を付けて準備

下写真のようにシャワーホースの取り付けが完了した。

写真 シャワーホースの取り付けが完了

シャワーヘッドは写真には写っていないが、事前にシャワーホースに捩じ込んで固定している。

最後に、エコキュート給水配管専用止水栓が「開」になっていることを再確認してエコキュート前面カバーを取り付けた。

写真 エコキュート給水配管専用止水栓が「開」を再確認してエコキュート前面カバーを固定

下写真のように無事に混合水栓の吐水口からお湯や水が出るようになった。

写真 無事に混合水栓の吐水口からお湯や水が出るようになった

ちなみに下写真のマイナスネジがお湯と水のソケットの二箇所にある。

写真 マイナスネジは止水栓になっているので右側水の水量を調整すると良い

この部分は止水栓になっているので、マイナスネジを捩じ込めば止水出来る。

通常は左側お湯流量よりも右側水流量のほうが遥かに強いので、左側お湯マイナスネジは十分に開栓しておいて、一方、右側水マイナスネジはある程度締め込んでお湯とのバランスを整えると良いだろう。

具体的にはお風呂掃除をする場合には水を最大水量でシャワーから出しながら掃除する事が多いので、左温度調整回転ハンドルで温度はC(Cold)にすれば水だけが出て、右吐水量調整回転ハンドルを最上位置まで回せばシャワー水量がマックスになる。

その状態で右側水マイナスネジを回してシャワーヘッドから出る水量が最適な強さになるように調整しておけば良い。

やけど防止のソケットカバーを取り付ける

下写真のように付属のソケットカバーを取り付けた。これはお湯の熱でソケット部が熱くなりやけどの危険性があるから取り付けるカバーだ。水側には必要ないのでソケットカバーは一個しか付属していない。

写真 やけど防止のソケットカバーを取り付けた

下写真がやけど防止のソケットカバーだ。

写真 やけど防止のソケットカバー

取り付け方は下写真のようにまずはソケットカバーの下部を所定の場所に嵌め込んで、このあと右に回転させてソケットに被せれば良い。

写真 ソケットカバーの下部を所定の場所に嵌め込んでから右に回転してソケットに被せる

良い感じで作業が進んでいるぞ。

シャワーハンガーを取り付ける

シャワーハンガーの交換作業だ。

当初はシャワーハンガーは既存のやつを引き続き使おうかなあとも思ったのだが、どうせなら新品に交換するほうが気分が良いので交換する事にした。

下写真のように古いシャワーハンガーの固定ネジはゴム状のパーツで覆われているので、マイナスドライバーで穿り(ほじり)出した。

写真 古いシャワーハンガーの固定ネジを覆うゴム状パーツをマイナスドライバーで除去

あとはプラスドライバーを使ってネジを外せば取り外せる(写真)。

写真 古いホースハンガーを取り外した

壁には二個のネジ穴があり、プラスチックプラグも付いているのでそれを再利用する。

写真 壁の二個のネジ穴やプラスチックプラグを再利用

下写真のように新しいホースハンガーは二個付属する。

それらは微妙に形状が異なるのだが、説明書を隅々まで熟読しても両者の違いが書いていない。

写真 KVK混合水栓付属の二個のシャワーハンガーは形状が異なるが説明書に説明が無い

良くわからないので、上写真左側のやつは高い位置に、右側のやつは低い位置に取り付けた。

あとで分かったがこれは逆だった。

写真 高い位置に取り付けたホースハンガーは上部に何かを引っ掛ける構造がある

下写真がホースハンガーの正しい取り付け方法だ。

写真 ホースハンガーの正しい取り付け方法

ホースハンガーの上部に出ている引っ掛け部には上写真のようにホースを引っ掛けると床にホースが這わないから足を引っ掛ける心配が無いなどの用途のようだ。

まあワテの場合は使わないかな。

と言う事で無事に混合水栓の交換作業が完了したのだ。

写真 混合水栓の交換作業が完了した

上写真のように良い感じで混合水栓の交換作業が完了した。

このあとでエコキュート操作パネルで給湯温度を従来の43度設定から50度に変更しておいた。

KVKさんの取り扱い説明書で、混合水栓に供給するお湯の温度は50度が推奨されているからだ。

50度がお勧めな理由は、サーモスタット式の混合水栓では左回転ハンドルで40度が標準設定になっているが、その混合水栓に来るお湯の温度が41度などの低い温度の場合には少量の水を混合して微調整しながら40度を実現する必要があるが、そう言う操作はサーモスタット式混合水栓は苦手なようだ。

恐らく41度のお湯で40度を実現するためにはサーモスタットに使われているバイメタル金属がこまめに湾曲を繰り返す事になるのだろう。その結果、バイメタルが破損し易いのかな。

なお、この50度はエコキュート貯湯タンクから風呂場や台所などに供給されるお湯の温度設定であり、エコキュート貯湯タンク内の湯沸かし温度設定では無い。通常はエコキュート貯湯タンクの内部温度は85度前後だ。

その確認方法は三菱電機製のエコキュートの場合には「決定」ボタンを3秒以上長押しで確認出来る。もう一度「決定」ボタンを押すと表示が消える。

もし業者さんに水道工事を依頼する場合には?

ワテの場合はDIYで自分で交換作業を行ったが、皆さんの中には業者さんに依頼したいと思っている人もいるだろう。

その場合、ネット検索して水道工事を業者さんに依頼する場合には、検索して最上位に出てきた業者が信用出来ると思っては行けない。

GoogleでもYahooでもBingでもどんな検索エンジンでも多額の広告料金を支払えば、自社の名前を検索結果ページの上位位置に表示して貰う事が可能なのだ。

悪徳業者の多くはそんな仕組みを利用して、「水道工事 格安」などで検索すると検索上位に表示されるように多額の広告料を支払っているのだ。

もしワテが業者さんに水道工事を依頼するなら、幾つかの選択肢を検討する。

  • 家電量販店さん(ジョーシン電機、ヤマダ電機など)経由で業者に依頼する
  • コープさん経由で業者に依頼する
  • 自治体の水道局指定工事店に依頼する
  • 知り合いの水道工事業者さんが有れば依頼する。
  • 知り合いの知り合いの水道工事業者さんが有れば依頼する。

などか。

まあ、無難なのは家電量販店とかコープさんに工事を依頼するのが安心だろう。

もし業者さんとの間で何らかのトラブルが発生しても、家電量販店とかコープさんが間に入ってくれるので、解決が早い。

自治体の水道局指定工事店も信用出来るとは思うが、どこの業者さんに依頼すれば良いか迷うし、仮に何らかのトラブルが発生した場合には、水道局は恐らく何も助けてくれないだろう。

仮にそのトラブルの原因が不適切な施工方法などで何らかの違法行為が明らかだとしても、水道局に相談しても裁判で争って下さいくらいの対応になる可能性があると思う。

そう言う点でも、家電量販店とかコープさん経由で工事を発注していれば、ややこしい事は彼らが解決してくれるからだ。

知り合いとか知り合いの知り合いみたいなツテを頼って工事を発注するのも注意が必要だ。直接業者さんに発注する事で費用が安くなる可能性も考えられるが、もしトラブルが発生した場合には自分で業者さんと交渉する必要があるので面倒臭い。

ワテの場合、物凄く疑い深い。

まとめ

ワレコ
桂ワレコ

しっかしまあ~何ですなあ~

風呂場の混合水栓の交換くらいなら誰でもDIYで出来るだろう。

ワテですら出来たので。

作業時間は何だかんだで一時間くらい掛かったかな。

床に散らばっている白いシールテープの残骸を見て頂ければ分かるように、今回の混合水栓交換作業の最大の難所はシールテープ関連作業だった。

水道継手の作業ではシールテープは基本は10回巻くのが良いと言う情報が多い。

なのでワテもその情報に従って作業を進めたが、記事中でも書いていたように浴室壁面の古い真鍮インサートにはシールテープの残骸が残っているし、真鍮部分も新品では無いのでサビなどある。

その結果、シールテープを10回巻いたソケットを捩じ込む作業では固くて途中で捩じ込めない問題が発生した。その対策としては、真鍮の雌ネジ部分を歯ブラシで何度も清掃すると同時にシールテープの巻数を8回に減らすなどで対処した。

一方、左側お湯の出口にソケットを捩じ込む作業ではシールテープ10回では緩かったので11回に増やして対処した。

その結果、無事に二個のソケットの取り付けに成功し、壁面からの距離も同じに揃えることが出来たのだ。

皆さんもこのあたりに注意すれば浴室や台所の混合水栓の交換作業くらいなら簡単に出来るだろう。

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(続く)

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