このところ木工作業部屋の整理整頓を行っている。
今回は充電器の整理整頓を行った。
DIYをやっている人なら分かると思うが、充電式の電動工具を買い揃えて行くと、充電器もドンドン数が増えてくる。
電動工具はマキタ、HiKOKI、BOSCH、リョービなど色んなメーカーがあるし、同じメーカーでもバッテリー電圧が36V、18V、14.4V、10.8V、7.2Vなど異なる。
充電器が増えるのが嫌だから電動工具はマキタの18Vで統一するなんて人も偶にはいるかも知れないが、そう言う作戦は無理があるだろう。
当記事ではどんなメーカーのどんな充電器でも、複数台をまとめて壁掛け収納出来るアイデアを紹介したい。
必要ならフレンチクリート式にしても良い。
さらに将来、新たに充電器が増えても簡単に追加して壁掛け収納出来るのだ。
では本題に入ろう。
ワレコ式の充電器壁掛け収納方法
以前は下写真のようにインパクトドライバーやドリルドライバーをフレンチクリート壁掛け収納してそれらの充電器は棚の上に載せて収納していた。
写真 以前は充電器を棚の上に載せて収納していた(黄色DeWALT振動ドリルドライバーはAC100V改造した)
このやり方だと、いざ充電したい時にまず充電器を取り出して、ACケーブルをコンセントに挿して、バッテリーを充電器に装着してようやく充電が開始出来る。
バッテリー充電が必要な状況というのは、何らかの作業をしていてバッテリーが切れた場合なので、気持ち的には出来るだけ素早く充電したい。
という事で、これらの棚置きしている充電器は約一年前に下写真のようにフレンチクリート壁掛け式にして、いつでも直ぐに充電出来るようにした。
写真 充電器をフレンチクリート壁掛け収納にした(過去作品)
その製作過程は以下のブログ記事で紹介している。
その当時のワテが使っていた電動工具は以下の通り。
上写真のマキタ12Vニッカドバッテリーのドリルドライバーはワテが初めて買った電動ドリルドライバーで、今も使っている。
その次に買ったのが下写真のマキタのインパクトドライバーだ。
上のマキタの14.4Vインパクトドライバーはその後、ヤフオクに出品して処分した。
処分した理由は、このマキタ14.4VインパクトドライバーはDIY用(緑マキタ)なので、そのバッテリーはプロ用マキタ(青マキタ)の14.4V電動工具のバッテリーと互換性が無かったのだ。
それを知らずに買ってしまったので、新たに下写真のような青マキタ14.4Vプロ用工具を買うとしても、本体だけでなく充電器やバッテリーも買う必要があるのだ。あかんがな。
マキタは何でそんなややこしい製品ラインナップにするんだろう。
14.4V製品群をDIY用とプロ用に分けるなんて、色んな面で無駄が多すぎると思うのだが。
まあそれはマキタさんの事情が有るのだろうから、ワテにはどうでも良いが。
兎に角、知らずに買ってしまったワテが悪いのだが、もうマキタ製品は懲り懲りという感じでヤフオクで売り払ったのだ。
ちなみに買った値段とほぼ同じ値段で売れたのはラッキーだった。
そして、その資金を元にワテが購入したのがHiKOKIの36Vマルチボルトシリーズのインパクトドライバーだ。
ただしフルセットで買うとバッテリー2個付きで値段が高いし、ケースは不要なので下写真のように最安値のお店を探して個別で購入した。バッテリーも2個欲しいところだが高いので1個だけ注文した。
その結果、下写真のように充電器はHiKOKIのやつとマキタの12Vニッカドバッテリー用の二台になった。
写真 HiKOKI充電器とマキタの12Vニッカドバッテリー用充電器
HiKOKIの36Vリチウムイオン電池を買ったが、これはマルチボルト対応というやつなので、HiKOKIの36V製品だけでなく18V製品にも使える優れものなのだ。
なので、ワテの場合は今後は何らかの電動工具を買う場合には、HiKOKIの18Vや36V製品から選べばバッテリーが共通で使えるので無駄な出費が減らせる。
ワテはHiKOKI一本で行くぞ!と決めたのだ。
マキタ 10.8Vインパクトドライバーを買ってしまった
ところがどっこい、その数カ月後にぶらっと立ち寄ったホームセンターでマキタの10.8Vインパクトドライバーセットが半額で売っていたのだ。新品未使用にも関わらず在庫処分価格と言うことだった。
インパクトドライバー本体、バッテリー2個、充電器、ケース一式で13,000円くらいだった。
通常は本体だけでもそれくらいの価格で売っているのに。
物凄く安いので思わず買ってしまった。
HiKOKI一本で行くと決めたのに、簡単に信念を曲げる節操のないワテである。
ワテは10.8V製品を使うのは初めてだが、使った印象は「軽くてすごく良いぞ」だ。
と言う事で現状ではちょっとしたネジ打ち作業では軽いマキタ10.8Vインパクトドライバーを使う。これは軽くて本当に使い易いのだ。
一方、パワーが必要な作業ではHiKOKI 36Vインパクトドライバー(トルク180N・m)を使う。例えば100ミリ以上のコーススレッドをねじ込むとか、ボアビットやドリルビットで直径数十ミリの大穴を開けるとか。
とは言ってもマキタ10.8Vインパクトドライバーでもトルク135N・mなので十分なパワーがあるが。
現状ではワテはドリルドライバー1台、インパクトドライバー2台の合計3台使いだ。
木工作業では以下のように❶~❸の作業を連続で行う事が多い。
❶下穴錐で下穴を開ける | ❷皿取錐で皿取する | ❸コーススレッドを捻じ込む |
このようにドリル系機器が3台あれば、作業効率は高い。もし1台や2台しか持っていないと、コーススレッドを捻じ込む時に毎回ビットを交換しなくてはならないからだ。
ちなみにワテは下写真のボアビットセットを使っている。
このボアビットセットは六角軸では無く丸軸なのでインパクトドライバーでは使えないが、ボール盤やドリルドライバーのチャックに取り付け可能で、18本組サイズ(15mm、16mm、17mm、18mm、19mm、20mm、21mm、22mm、23mm、24mm、25mm、26mm、28mm、30mm、32mm、35mm、38mm、40mm)なのに三千円ちょいという激安価格なのだ。
切れ味はまあまあだが実用性は十分ある。
マキタ10.8V用充電器も壁掛け収納する
現状では下写真のようにHiKOKI 18V用充電器、マキタ12Vニッカド用充電器をフレンチクリート壁掛け式にしている。ここに新たにマキタ10.8V用充電器(写真右端に半分写っている)を追加することになった。
写真 HiKOKI 18V用充電器、マキタ12Vニッカド用充電器にマキタ10.8V用充電器を追加する前
充電器を板に固定する場合に、充電器裏側に固定用のネジ穴が有ればやり易い。
でも、固定用ネジ穴が無い充電器もある。
このマキタ10.8V用充電器の裏側は未確認だが、ワテ流のやり方の場合、ネジ穴は使わないのだ。
まず下写真のように充電器の側面に強力な両面テープを貼る。
写真 充電器の側面に強力な両面テープを貼る
ワテお勧めの両面テープは下写真のニトムズ(日東電工の子会社)製の超強力両面テープ粗面用だ。
その名の通り超強力で、なんと言っても使用可能温度範囲は下写真に示すように-20℃~180℃と広いので使える場面が多いのだ。
写真 ニトムズ(Nitto)超強力両面テープ粗面用T4593は使用温度範囲が広い(-20℃~180℃)
このニトムズT4593両面テープは使用可能な温度上限が180℃もあるので、自動車DIYでも大活躍する。DIY用に一つ買っておくと色んな場面で活躍する。
超強力なので下写真のように3cmくらいを充電器の前後二箇所に貼れば良い。
写真 ニトムズ超強力両面テープ粗面用T4593を貼る
次に、下写真のように適当な端材を使って充電器固定用の部材を作る。
写真 針葉樹合板12ミリ端材で作った充電器固定台座
上写真の台座は12ミリ針葉樹合板の端材を木工用ボンドで貼り合わせて即席で作った。
その台座を下写真のように先程の両面テープを使って充電器に貼り付ける。
写真 木製台座を充電器に両面テープで貼り付ける
これで完成だ。
あとは下写真のように大きめの板材の上にコーススレッドで固定すれば良い。
写真 三台の充電器をフレンチクリート壁掛け収納した
上写真で従来は二台の充電器を固定していたが三台目を載せる場所を確保するために、全部ネジを外してから三台の充電器を使い易い配置にして固定した。
バッテリーは充電器に対して上から挿すタイプや横からスライドさせて挿すタイプもあるので、その辺りの操作性を損なわないように配置を決めれば良い。
ちなみに下写真は充電器固定板の裏側の様子を示す。
写真 壁掛け式充電器収納板の配線の例
上写真のようにフレンチクリートで引っ掛けるようにしている。
三台の充電器のACコードを板材の裏側にどうにか収納出来た。ACコードは白っぽいマスキングテープで押さえている。
充電器のACコードを束ねるのは発熱の危険性があるのでお勧めでは無いが、最近の充電器は急速充電が可能なので充電時間は30分も掛からない。
なのでコードを束ねてもそんなには危険はないだろう。
それにワテの場合には、工作室の電源はサーキットプロテクタを利用した自作の一括コンセント式にしている。
つまり、工作室を使わない時にはサーキットプロテクタをOFFにして全ての機器の電源が切れることを保証しているから安心なのだ。
まとめ
整理整頓をすると気分が晴れるし運気も上がるぞ。
当記事では多数の充電器を壁掛け収納するアイデアを紹介した。
ワテ考案の充電器固定方法は、充電器に固定用ネジ穴が無くても両面テープで固定するだけなので汎用性が高い。
かつ、台座に固定した充電器はコーススレッドで板材にネジ止めしているだけなので、いつでも自由に配置を変更出来る。
「ワレコ式充電器両面テープ貼り付け台座自由移動方式」と呼んでいただきたい。
という訳でワテの場合は、現状のHiKOKIとマキタの三種類の充電器で今後も足りるかなと思っているのだが、実はBOSCHやRYOBIの充電式工具にも興味がある。
もしホームセンターで安売りしていたら衝動買いする可能性もある。
ワテが欲しいと思っているのがボッシュのコードレスディスクグラインダーだ。
砥石交換はX-LOCK式なのでやり易いし、無断変速(3,400 – 9,800 回転/分)なのも使い易い。
難点としては値段がかなり高い。どこかでセールで安売りしていないかな。でもまあBOSCHの新製品が半額で売っている可能性は無いだろうけど。
BOSCHはX-LOCK以外にも使いやすい機構を他社に先駆けて開発している。ワテが知っている範囲で以下の三つがある。
- ディスクグラインダーのディスク交換を工具無しで簡単確実にできるX-LOCKシステム
- マルチツールのブレードを「1秒で取付・取り外し」が可能なスナップインシステム
- ジグソーブレードの交換がワンタッチ・ワンハンドで出来るSDSシステム
このうち、最初の二つの機構は国内メーカーでも採用しているくらい素晴らしい機構なのだ。一方ジグソーのSDSシステムは素晴らしいのに国内メーカーでは見たことが無い。まあジグソーなんて製品開発のサイクルが長いので、何年も前に発売開始した古い製品を今でも売っているんだろう。
ちなみに日本ボッシュ株式会社さんはサポートが物凄く良い印象だ。ワテは今までに何度かお問い合わせのフリーダイヤルに電話した事が有るのだが、抜群に応対が良い。
使っている製品のトラブルや不具合に関して質問した時には、即時に対応して貰う事が出来た。マキタさんやHiKOKIさんでは到底考えられないくらい素早い対応だった(ワテの経験の範囲で)。
例えばHiKOKIさんならワテがホームセンターで買った機器に関して不具合の問い合わせをすると、「買ったホームセンターに機器を持ち込んで調査して貰ってください。」みたいな応対を受けた事がある。まあ個人ユーザーの問い合わせに対しては一般にはこんな応対が普通かも知れないが、ボッシュさんは別格と言っても良い応対だ。
BOSCHと言えば世界最大級の電動工具メーカーだから、その余裕というか王者の風格みたいなのを感じる。
今後はBOSCHの工具を買うかな。
又しても信念を曲げるワテである。
(続く)
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