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【ワレコのDIY】鉋の台直しをやってみた【面直し器に紙ヤスリ付けて平面研摩】

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ワレコ

鉋の台直しをやってみた。

先日リサイクルショップで買って来た鉋の面直し器を使って手持ちの鉋の台直しをやってみた。

結論としては、良い買い物だったが、台直しの技術は中々奥が深い。

では、本題に入ろう。

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鉋の台直しを行う

台直し専用器具を使う

下写真がワテが先日近所のリサイクルショップで買って来た「鉋台 砥石の面直し器」だ。

写真 近所のリサイクルショップで買って来た「鉋台 砥石の面直し器」と紙ヤスリのセット

サン技研とか言う聞いた事が無い会社の製品だが、ネット検索してみたら今でも存在する会社で、この製品自体も今でも売っているぞ。

株式会社3技研(サンギケン)の公式サイトもある。

T.T.C.のアイディア工具|株式会社3技研
創業40年の建築金物から工具まで大工道具のメーカーです。輸入品に頼らず全て国内での製造にこだわり、大工さんのお仕事を便利にするアイディア工具を創り続けています。

それにしても数字の3を社名に使うなんて、洒落た会社だ。経営者はワテみたいな変人かも知れない。

この3技研の「鉋台、砥石の面直し器」は、要するに分厚くて細長い板ガラスが金属製の台座に嵌め込んであり、そのガラス板に専用の紙ヤスリを貼り付けて使うのだ。

紙ヤスリも幾つかのメーカーから販売されいる。

ワテが買った中古の台直し器にも上写真のような白っぽい紙ヤスリ(#80)が付いていた。

と言う訳で、もし予算がある人は上写真の3技研 鉋台、砥石の面直し器一式を買うと良いだろう。

もしお手軽に似たような台直し器を自作したいなら、ガラス板でも良いし、御影石でも良いので、何か平坦な板状のものを探してきて、あとはホームセンターで売っている80番手前後の紙ヤスリを貼り付ければ良いだろう。

ワテの鉋の台直しを行う

下写真がワテが使っている鉋の一つだ。

土牛太郎と言う銘がある。

太郎三兄弟、

  • 麻生太郎
  • 河野太郎
  • 土牛太郎

その関連性は不明だ。

兵庫県三木市に土牛産業株式会社と言うのがある。

土牛産業株式会社 | 現場のものづくりを追及するDOGYUブランドの土牛産業株式会社
description

この会社が昔は鉋を作っていたのかも知れないが、真偽の程は不明だ。

完全スコヤで鉋台の状態を調べる

下写真のように鉋台にスコヤを当ててみたら、中央が凹んでいる。

ワテが使っているのは下写真の二つだ。どちらもシンワさんの製品だ。

あと、下写真の巨大スコヤも欲しいと思っている。

取り敢えず鉋台を平面研摩する

さっそく中央が凹んだ鉋台を台直し器を使って平面研摩してみた。

ワテの鉋台はかなり湾曲しているので、#80のペーパーでもなかなか平面にはならない。

そう言う場合には、ホームセンターで40番手くらいのもっと粗いサンドペーパーを買って来て粗削りするほうが良いだろう。

あるいは、湾曲した鉋台自身を、別の鉋で平面に削ると言う方法でも良いだろう。

もし台直し鉋を持っているなら、それを使って歪んだ鉋台を削れば良い。

ワテの場合は、こんな台直し鉋は持っていないので、ひたすら80番手の紙ヤスリで平面研摩し続けた。

樫木の細かい削りカスが大量に出るので、下写真のようにサイクロン集塵機を使って時々掃除を行う。

十分くらいひたすら研摩し続けたら、下写真のように鉋台の両側の部分がかなり削れてきた。白っぽい部分が研摩した箇所だ。

でも、まだ中央付近は元々の濃い色なので、引き続きひたすら研摩した。

さらに十分くらい研摩したら、下写真のように滑走面全体が白っぽくなった。

写真 鉋台の滑走面をほぼ平坦化した

試しに削ってみる

さて、鉋刃も2000番手の砥石で簡単に研いだ(下写真)。

ちょっと錆びているのでもう少しちゃんと手入れしておくべきだが。

その鉋刃と裏金を鉋台に取り付けて、試し削りしてみる。

削るのは杉の荒材だ。

その結果は下写真だ。

全然あかんがなw

デジタルノギスで測ると、300ミクロンもの厚さの削りカスだ。

鰹節なら良い出汁が出るかもしれないが、杉材で300ミクロンは厚すぎる。

まあ、100ミクロンくらいの削りカスなら初心者レベルだろう。

50ミクロンくらいならまあまあ上手なレベルか。

10ミクロン以下なら削ろう会入賞レベルだろう。

1ミクロン以下なら名人級だ。

鉋台の面直しの正しいやり方

と言う事で、自称DIY達人のワテであるが、実は鉋台の台直しは全くの初心者。

ここはYouTube動画で台直しを勉強してみる。

鉋台の全面を面一にすれば良い訳ではない

この動画は冒頭に以下の字幕が表示される。

研究資料用ビデオ(平成25年度)
科学研究費補助金 基盤研究(B)課題番号22300271
「伝統工芸技能指導者育成モデルの研究 -外在主義的知識観による学びの日常化-」

さて、この動画を見て分かった事は、鉋台は全体を面一にすれば良い訳ではないのだ!

知らなんだw

あるいは下の別の作者のYouTube動画でもその件が解説されている。

つまりまあ、鉋台は刃より前の短い台座の部分と刃より後ろの長い台座の部分に分かれているが、長い台座よりも短い台座が僅かに凹んでいるくらいに調整するのだ。

二点調整と三点調整

かつ、板物を削る鉋と棒を削る鉋とでは台の調整方法が異なるらしい。

その解説は下動画が分かり易い。

二点調整と三点調整、う~ん、全く知らなんだw

自称DIY達人のワテであるが、鉋調整の素人だった。

と言う訳で、今度時間が有る時に、上の動画に従ってもう一度鉋台の調整を行う予定だ。

正しく調整した鉋を使えば下動画くらいの薄い削りカスを出すことは可能だ。

まとめ

ワレコ

良く斬れる鉋を使って10ミクロンくらいの削りカスが出せれば可成りの鉋上級者だ。

年内にはそれくらいのレベルに成りたいと思っている。

あと三か月もあるので、ワテの技術力を以てすれば可能だ。

当記事では、鉋の台直しのやり方を調査すると同時に、ワテがリサイクルショップで千円で買って来たガラス板式の台直し器を使って、ワテ所有の鉋の台直しをする過程を紹介した。

鉋の台直しは、平坦面に貼り付けた紙やすりで研磨しても良いし、専用の台直し鉋で削っても良い。

台直しの基本はまずは鉋台の全体を平坦化する事から始めるが、それだけでは不完全なのだ。

台座の後ろ半分に比べで前の部分を少し多めに削るくらいに調整しなくてはならないのだ。

かつ、それでもまだ不完全で、最終的には板物用なら二点接触、棒材なら三点接触になるように鉋台を削る必要がある。

今回、これらの事実を初めて知ったのだwww

(続く)

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