ワレコ
木工DIYで車用のゴミ箱を自作した。
杉板のみで組み立てた一点物だ。
ワテのハイゼットカーゴにはゴミ箱が無い。
まあ普通は自動車にはゴミ箱は付いていないのかな?
メーカーオプションとかディラーオプションにはゴミ箱もあるとは思うが、軽自動車にはそんなオプションは用意されているのかどうかは未確認だ。
と言う事で、この九月の三連休最終日に木工DIYで木製ゴミ箱を作成したので、その作業過程と完成作品を紹介したい。
結論としては、ハイゼットカーゴの運転席にピッタリと設置できる完璧なゴミ箱が完成した。
それと天然杉無垢板で作成したので杉油の香りによって自動車の車内で森林浴をしている気分になる。
では、本題に入ろう。
従来はペットボトル利用のゴミ箱を使っていた
従来のワテは下写真に示すようなペットボトルの上を切り取ってゴミ箱にしていた。
このペットボトルに下写真のようにスーパーで買い物した時に野菜などを入れるポリエチレン小袋を入れている。
このペットボトルを運転席と助手席の間の隙間(サイドブレーキの後ろ)に差し込んでゴミ箱として使っていた。
ゴミ箱としては丁度良いサイズで、これ以上大きいと沢山のゴミは入るが、ゴミを沢山溜め込んだまま車を運転するのは気分が悪い。
なのでこれくらい小型のゴミ箱を搭載しておいて、満杯になったらすぐに捨てて新しいポリエチレン袋に交換するとスッキリする。
そんな風に使っていたのだが、でも、ペットボトルの上半分を切り取ったゴミ箱は見た目が悪い。
市販の自動車用ゴミ箱を買う案
まあ例えば下写真のような自動車用のゴミ箱の市販品はネット通販でも沢山売っている。
あるいはオートバックスなどのカー用品店に行けば実物を見る事が出来るので、自分の車にサイズ的に取り付け可能かどうか、目で見てチェックできる。
しかしまあ、安くても千円くらいするし、高い物だと二千~三千円くらいの価格だ。
ワテの場合、プラスチック製品はあまり好きでは無い。
木や竹などの天然素材が好きなのだ。
と言う事で、木工DIYで自動車用ゴミ箱を自作する事にしたのだ。
段ボールでプロトタイプを作る
ペットボトルなら多少は凹むので、運転席と助手席の間の数センチの隙間に無理やり嵌め込んでも問題は無いが、木製ゴミ箱となると数ミリでも幅が広いと隙間に入らないなどの問題が生じる。
そこで、今回は下写真のようなプロトタイプを段ボールで作成して、寸法合わせを入念に行った。
写真 段ボールで試作したゴミ箱案(この案を製作した)
なお、上写真のように木製ゴミ箱は直方体形状だが、底部が2cmほど切り欠きになっている。
これは切り欠きの部分がサイドブレーキの台座に少し干渉したので、その部分を切り取ったのだ。
サイズ的にはペットボトルと幅は同じ(85mm)にしたが、前後方向は2cmほど広げたのだ。
杉無垢板を木工用ボンドで貼ってゴミ箱を製作する
段ボールで試作品を作って間違い無く運転席と助手席の間の隙間に設置出来る確信が持てたので、いよいよ製作に取り掛かった。
いつもなら12ミリ厚針葉樹合板を使って木工DIYをやるのだが、今回のゴミ箱では12ミリ厚の板を使うとゴミ箱の内容積が小さくなってしまうので、ホームセンターで何か良い素材が無いかなあとぶらついていたら、7ミリ厚の杉板を見付けた。
450 x 165 x 7 で一枚150円だったかな。それを二枚買って来たが、結局一枚余った。
あと、75 x 1820 x 7 の杉板も一枚買って来た。500円くらいだったかな。
と言う事で材料費は千円弱。
卓上スライド丸ノコを使って部材を切り出す
下写真のようにワテが持っている多数の指金、物差し、メジャーなど総動員して正確に墨付けを行った。
下写真のシンワさんのストッパー付き指金は、ワテが使っている定規類の中で最も使用頻度が高い。
部材の端から一定距離の位置に簡単に墨付け出来るのだ。
下写真は同じくシンワさんの定規にストッパーが付いているタイプだ。これもYouTube動画などで使っている人が多いのでワテも購入検討中だ。
杉板の切断は主に卓上スライド丸ノコで行った。
切り欠き部分の切り込みは、胴付鋸で手で仕上げた。
あと、ゼットソーは良く切れるらしいのでワテも一丁購入したいと検討中だ。
木工用ボンドだけで組み上げる
下写真のように木工用ボンドは100均のシリコン刷毛で塗ると均一に塗れるのでお勧めだ。
シリコン刷毛は料理用のやつだ。
水洗いすると木工用ボンドは簡単に流れ落ちるので手入れも楽ちん。
クランプや重石を使って隙間なく接合する
下写真のように電気カンナを重石に使って、あとはF型クランプも動員して木工用ボンドが乾くまで固定しておいた。
ちなみにこのマキタ(1804N)2スピードカンナ 136mmは近所のリサイクルショップで2000円で売っていたので買ってみた。
研磨面も割と綺麗で、全体的に小奇麗な感じ。丁寧に使われていたようだ。
替刃式だが、付いている刃も大きな刃こぼれは無いのでこのまま使えそうだ。
完成したゴミ箱の容器部分
なお、下写真右のように杉板製のゴミ箱容器は、切り欠き部分には底板を貼っていない。
わざと隙間を空けているのだ。
その理由は、もし密閉してしまうと、ポリエチレン袋を入れる時に空気が抜けないので入れづらい。
それが上写真のように一箇所から空気が抜けるのでポリエチレン袋を上から押し込んだ時にスムーズに入れられるのだ。
世間の素人DIYerには到底真似のできない、自称DIY達人のワテのアイデアなのだ!
完璧やw
ポリエチレン袋固定木枠を作る
下写真も木工用ボンドで板を貼り付けているのだが、何をやっているのか皆さんには良く分からないと思う。まあワテの備忘録なので。
下写真のように蓋の裏側に二本の小板を木工用ボンドで貼っていたのだ。
下写真がその完成形。
完成した杉板無垢のゴミ箱紹介
下写真のようにポリエチレン袋を入れてみた。いい感じだ。
ただし、ポリエチレン袋が見えるのはいかにもゴミ箱っポイ雰囲気なので、これを解消したい。
そこでワテ独自の工夫をしたのだ。
下写真のようにポリエチレン袋を固定する木枠は、ゴミ箱容器との間に2ミリほどの隙間になるように緻密に計算して組み立てているのだ。
下写真のようにゴミ箱の蓋を被せると、ポリエチレン袋は一切見えないので、美観を損ねないのだ。
写真 完成した杉無垢板製のハイゼットカーゴ用ゴミ箱
完璧な美しさだ。どうだ!
まさに和風総本家!
なんのこっちゃw
なお、上写真のように、ゴミ箱の蓋は単純に鍋の蓋のような構造にした。
段ボールで試作した時には、蓋は蝶番を使って開閉する構造にする予定だった。
それだと運転席からは蓋の開閉をやり易いが、荷室からゴミ箱の蓋を開けたい場合には、蝶番側が荷室に向いているので蓋の開閉がやり辛い。
そこで蝶番の採用は中止して、鍋蓋構造にしたのだ。
蓋の取り付け方一つにも、ワテの緻密な計算が行われているのだ。
素人DIYとは一線を画す、自称DIY達人の高度な技なのだw
自動車に実際にこのゴミ箱を装着した写真は後日ここにアップロード予定だ。
(ここに写真張り付け予定)
今後の予定としては、上写真のように角ばっているのでもう少しエッジを丸めるかなあと検討中だ。
とは言ってもルーターに坊主面ビットを付けて削ると、恐らく杉板が焦げると思うので、どうしようかなあ?
無難に紙ヤスリを使って手作業で角を丸めるほうが良いかも。
それと、無垢杉板は見た目が綺麗だが、汚れが付くと染み込んでしまうので汚れが取れにくい。
その対策としては、ニス、ワックス、蜜蝋など塗り込んでおくのが良いかも知れない。
暫く考えて、何か塗る予定だ。
まとめ
ワレコ
杉板は柔らかいので加工し易い。
将来、ワテもDIYで家を建てたいと思っている。
ホームセンターには杉の柾目板と板目板の二種類があったのでどちらを買うか迷った。
見た目は板目のほうが模様が有って綺麗ではあるが、柾目板も簡素な美しさがある。
結局、柾目板を選択した。
その一番大きな理由は、板目だと経年変化で反る可能性が高い。それに比べて柾目だとそんなには大きく反らないからだ。
高温の車内に設置するので、反りにくい柾目のほうが適しているかなあと考えたのだ。
(続く)
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