ワレコ
メタルラックを屋外に置いていたら表面に錆が出て来た。
錆錆のメタルラックを家の敷地に置くのは運気が下がりそうだ。
と言う事で、塗装したのだ。
メタルラックとはこんなやつだ。
ワイヤーシェルフ、スチールラック、ワイヤーラックなどとも呼ばれる。
アイリスオーヤマとかルミナス(株式会社ドウシシャ)が有名だ。
でも最も有名なのはエレクターシェルフだろう。
エレクター社(ERECTA)のエレクターシェルフは世界中で使われている。工場、物流業界、食品製造、病院、その他、あらゆる分野の定番のメタルラックだ。
その低価格版がホームエレクターだ。
今回塗装するメタルラックの製造元は不明だ。たぶんエレクターシェルフのコピー商品(パチモン)だろう。
結論としては、全塗装には四時間掛かったが分厚い塗膜を形成出来たのでもう錆びる事は無いだろう。
では、本題に入ろう。
快晴の塗装日和
今日は日曜日、快晴だ。
先日までの豪雨も嘘のようにこの数日は晴れ上がっている。
塗装作業には絶好の天気だが、お昼になると気温も上がるので朝の涼しい八時ごろから塗装作業を開始した。
大小二種類のメタルラックを白色に塗装するのだ。
塗装前の錆錆のメタルラックの写真は撮り忘れたが、Google検索で「メタルラック 錆び」で画像検索するとヒットするような状態の錆びたメタルラックを想像して貰えば良い。
錆びの度合いとしては、全体が赤錆に覆われているほどは酷い状態では無くて、遠目からはメタルラックの銀色に見えるが、近づいてよく見ると表面に細かい茶色の錆がかなり出て来ている状態だ。
このまま放置すると、恐らくは数カ月もすれば全体が赤錆で覆われてしまうだろう。
と言う訳で、塗装する事にしたのだ。
塗料の選択
最近のワテは、水性塗料を使う事が多い。
その理由は水性塗料は扱い易くて、刷毛も水洗いすれば後片付けも楽なので。
錆の上から塗れる油性塗料を購入した
今回も水性塗料を検討したのだが、ホームセンターで偶々見付けた下製品(油性)を購入してみた。
ニッペのシリコン樹脂塗料だ。
「さびの上から直接塗れる! 塩害・酸性雨・紫外線に強いプロ級の仕上り」とのキャッチフレーズが書いてある。
錆を落とすのは面倒なので、錆の上から塗れるタイプの塗料なら好都合だ。
この塗料の仕様は以下の通り。
【この商品について】
- 内容量:0.7L
- 色:ホワイト(白)
- 塗り面積(1回塗り):約7m2(タタミ約4.3枚分)
【特長】
- さびを落とさず、さびの上から直接塗ることができます。
- シリコン系高密度樹脂が水と酸素をシャットアウトし、さびの進行を抑えます。
- 高耐久シリコン樹脂なので、塩害・酸性雨・排気ガス・紫外線から、素材をしっかりガードします。また、アルミにも塗ることができます。
- 1回塗りで乾きが速く、作業性が抜群です。
【乾燥時間】
夏(30℃):約1時間30分
冬(10℃):約3時間
※塗り重ねは夏3時間以上、冬約6時間以上、乾燥させてから塗ってください。
引用元 https://www.nippehome.co.jp/product/油性シリコンタフ
錆の上から塗れる水性塗料もある
なお、その後調査したところ、錆の上から塗れる水性塗料もある。
0.7リットルで2600円くらいだ。ワテが買った油性のやつは0.7リットルで1600円くらいなので、こちらの水性タイプのほうが若干値段が高い。
まあワテの場合には、このメタルラック自体、リサイクルショップで1000円くらいで買って来たやつなので、塗装にあまり費用を掛けたくない。
そう言う事情が有って、水性よりは安い油性で錆びの上から塗れるタイプの塗料を買ったのだ。
なお、刷毛は100均で買った。100円の刷毛と言えども勿体ないけれど使い捨てにする。
大型メタルラックを油性シリコン樹脂塗料で塗る
下写真が大型のメタルラックの塗装を終えた状態だ。
写真 二時間半くらい掛かって塗り終えた大型メタルラック
上写真のように新聞紙を敷いて、上の棚板から塗り始めた。
なお、当初は少しくらいは錆びを落としてから塗装する事も検討した。
そこで試しに少しだけ真鍮ブラシで錆びを擦ってみたのだが、真鍮ブラシで擦れば確かに錆は落ちるが、五枚の棚板の多数の錆びた金属棒を真鍮ブラシで擦るなんてのは、膨大な時間が掛かる。
なので、もしワテと同じく、錆びたメタルラックの塗装を考えている人は、錆を落とすことは一切考えないほうが良いだろう。
あるいは錆では無くて何か別の色が塗ってあるメタルラックの塗装を剥がしてから別の色を塗るのも手間が掛かるのでお勧めしない。直接上から塗り重ねるのが簡単だ。もし綺麗にリメイクしたい場合には、塗装の剥離剤など試すのも良いとは思うが。
なお、塗装の基本は塗りにくい箇所を先に塗って、最後に塗り易い箇所を塗るのが基本だ。
でもメタルラックの場合には、殆ど全ての箇所が塗りにくい。塗り易いのは四本の支柱ポールだけなのだ。
なので、もう手当たり次第にどこでも良いから無心になって塗り進んで行くのが良い。
塗装に使った道具の紹介
使った刷毛は30mmのやつ。
下写真のような使い捨てカップが便利だが、持っていなかったのでいつも水性塗料を塗る時に使う金属ボール(100均)に入れて塗った。
ワテが使ったニッペの塗料油性シリコンタフ 0.7L ホワイトは原液のままだと粘度が高かったので10%くらい薄めて塗ってみた。
うすめ液を10%ほど混ぜるとシャバシャバした感じになるので塗り広げやすくなったが、あまりシャバシャバだと塗膜が薄くなるので、要注意だ。
写真 メタルラックに油性塗料を刷毛塗りした
ワテの場合はDIYの時には下写真の組み立てグリップを着用している。
今回の塗装作業でもこの組み立てグリップを着用していたが、結果的には間違いだった。
手袋に油性塗料が付くとべた付いて刷毛の柄がくっ付いてしまうのだ。
なので、本当なら下写真のような使い捨てゴム手袋を着用して作業すべきだった。
そして手袋にペンキが付いてベト付く場合には、新しい手袋に交換すれば作業がやり易い。
なお、塗料が付いた組み立てグリップは、作業が終わった時点でペイントうすめ液で洗ってある程度は塗料が落とせたので、引き続きDIYに利用出来る。
メタルラックは分解せずに全体を塗ってしまう
下写真のように、メタルラックの支柱に棚板を載せたまま塗った。
写真 メタルラックは分解せずに塗る
棚板を固定するプラスチックのパーツも、付けたまま塗装している。
ネット検索して他の人がメタルラックに塗装している作業事例を見ると、メタルラックを分解して金属ポールや棚板にばらして塗っているケースもある。
でも、その人の作業ブログを見ると、金属ポールに分厚い塗膜が出来るので塗装後に棚板が取り付け辛いとか、あるいは取り付け作業中に塗装が剥げてしまったなどの失敗も報告されている。
と言う訳で、ワテの場合にはこのメタルラックはもう分解する事は無いと思うので、組み立てた状態で全体を塗った。
兎に角、錆止めをするのが第一の目標なので、塗料を塗る事に意義があるのだ。
この大型メタルラックの塗装が終わった時点で、0.7リットル容器の半分くらいまで使った。
メタルラックに刷毛塗りする場合の注意事項
大型メタルラックの塗装は、朝八時から開始して十時半くらいまで掛かった。
気温もかなり上昇して来たので、汗ダラダラだった。
メタルラックを刷毛塗りしたワテの経験に基づいて、注意事項をまとめると以下の通り。
ワテの場合はメタルラックを通常の使用状態と同じく立てた状態で塗ったが、下図のように90度回転させて塗るほうがやり易いと思う。
写真 木材などを敷いてメタルラックを横向きに載せて塗るとやり易い
その理由は、塗料は下に垂れるが、上図のように横向きに寝かせるとラックの金属棒に沿って下向きに塗料が流れるので効率良く塗れるのだ。
ところが、ワテみたいにメタルラックを普通の状態で塗装すると、メタルラックの棚板の多数の金属棒に沿って刷毛を何度も往復させる必要がある。
かつ、多目に塗ると塗料が金属棒から滴り(したたり)落ちるのだ。
それと、棚板の裏側からも刷毛を当てて塗る必要があるが、上図のように90度横向きにしていると塗り易いのが分るだろう。
そう言う点で、メタルラックを塗装する場合には、上図のように90度横向きに回転させておくと良い。
あと、もう一つ注意事項がある。
それは地面に敷いた新聞紙だが、風が吹くと新聞紙が暴れる。
ワテの場合は新聞紙の上に小石を載せていたのだが、その程度の重みでは強い風には無力だ。
なので、新聞紙はガムテープなどで強固に地面に張り付けておくと良い。
小型メタルラックを油性シリコン樹脂塗料で塗る
次は小型のメタルラックを同じ塗料で塗った。
大型メタルラックを塗装した時の反省を踏まえて、小型メタルラックは90度回転させて横向きで塗った。
写真 塗装が完成したので直立させた小型メタルラック(塗装中は90度横向きだった)
その結果、確かに塗り易かった。
メタルラックを90度回転させた結果、棚板が直立しているので左右から刷毛で塗れるので作業効率は倍くらいやり易かった。
この小型メタルラックの塗装が終わった時点で、0.7リットル容器の八割くらい消費した。
残りは100mLくらいだが、全部使い切っても良かったのだが、念のために補修用に残しておいて、もしどこか錆が出たら追加で塗る予定だ。
ちなみにこの小型メタルラックには、ケルヒャー高圧洗浄機を載せているのだ(下写真)。
写真 塗装が完全に乾いたらケルヒャー高圧洗浄機を載せる予定の小型メタルラック
上写真の右に写っている円盤は、ケルヒャー高圧洗浄機の硬いホースを巻き取る機構だ。DIYで自作したのだ。
詳細は下記事参照。
約四時間掛かって大小二つのメタルラックの塗装完了
大型メタルラックには、砥石を二個、洗車用の洗剤などを載せている。
下写真はワテ自作の立水栓だ。地面に埋め込んである散水栓からホースを引っ張って、立水栓化したのだ。
写真 ワテ自作の立水栓(散水栓を改造した)
詳細は下記事参照
その後、再塗装した
錆錆のスチールラックに塗装したのが2021年8月だ。
約半年たった2022年4月に確認したところ、塗装した箇所の所々に薄っすらと赤錆が出ているのを発見。
恐らくその原因は、塗料をこんな塗りにくいスチールラックに塗装するなんてのは初めてだったので、塗り易くするためにうすめ液で薄め過ぎて塗膜が薄い部分が生じたのだ。
と言う事で、塗料を薄めるとしてもあまり薄めるのは良く無い感じ。
さて、前回と同じく新聞紙を敷いて改めて塗装した。
今回は全体を塗るのでは無くて、錆が浮いている箇所を上塗りするだけだったので、作業時間は1時間ほどで完了した。
塗料は前回のやつではなくて、ホームセンターで安売りしていた水性の塗料だ。これも錆の上から塗れると言うやつ。
水で薄めずに塗ったので分厚い塗膜が出来た。
これでまた半年後くらいに確認して、錆が出た場合はまた塗装する予定だ。
でも多分、今回の塗装で十分に分厚い塗膜が出来たので、もう錆びる事は無いかな。
まとめ
ワレコ
メタルラックの多数の金属棒がある棚板の塗装はやり辛い。
でも一心不乱に刷毛を動かせば、塗り終える事が出来た。
人間、何事もやれば出来るのだ。
当記事ではワテが錆びたメタルラック(大小二つ)を刷毛で油性シリコン樹脂塗料を塗布した過程を紹介した。
当初はスプレー式塗料で塗る事も考えたのだが、スプレーでメタルラックを塗ると、霧状になった塗料の大半が大気中に飛散して無駄になりそうだったので、液体塗料を刷毛塗りした。
刷毛でメタルラックの金属棒状の棚板を塗装するのは難しい。均一な厚みで塗膜を作るなんてのは素人には不可能だ。まあそんな事は気にせずに、一心不乱に塗った。
近くで見るとムラが多いが、兎に角、分厚い塗膜が出来たので赤錆がこれ以上進行することは無いだろう。
錆錆だったメタルラックが真っ白に仕上がったので気分爽快だ。
これでワテの運気も急上昇間違い無い。
宝くじ買いに行くぞ!
(完)
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