写真 サイクロン集塵機関連商品(左から①サイクロン自作パーツ、②集塵機、③サイクロン集塵機完成品)
ワレコ
室内での木工作業にはサイクロン集塵機は必須だ。
写真左のようなサイクロン集塵パーツを買って自作しても良いし、あるいは写真右のような完成品を買っても良い。
あとは写真中央のような掃除機を接続すれば良いのだ。
さて、趣味の木工DIYの作業環境を着々と整えているワテであるが、先日少し改造を加えた。
自作のサイクロン集塵システムの集塵ホースが床にだらしなく渦巻いていたのだが、その集塵ホースをスッキリと天井に配管したのだ。
その結果、作業部屋の床もスッキリと片付いたし、部屋の掃除もやり易くなった。
当記事では、その作業結果を紹介したい。
結論としては費用約300円で完璧な作品が完成したのだ。
では、本題に入ろう。
サイクロン集塵ホースが床にだらーっとなっている状態(改善前)
下図は改善前のワテの木工DIY作業部屋を上から見たものだ。
サイクロン集塵ホースは二本あり、太いパイプはΦ100のボイド管やアルミフレキダクトホースなどを接続して天井を通して部屋の奥まで配管している。
もう一本が床掃除用のΦ50の透明なホースだ。下図では短めに描かれているがこの床掃除用ホースは五メートルの長さがある。
図 2021年6月時点のワテの木工DIY作業部屋(サイクロン集塵ホース配置の改善前)
当初は、その集塵ホースは下写真のように使わない時にはサイクロン集塵スタンドに引っ掛けるようにしていた。
ところが、その後、下記事で紹介している板材の収納スタンドを製作してサイクロン集塵機の前に置いたので、上写真のように集塵ホースを丸めて支柱に引っ掛けることが出来なくなった。
その結果、五メートルの集塵ホースは床にトグロを巻くように放置していたのだ。でもそれだと見た目が悪い。
そこでこの集塵ホースを天井に配管してスッキリとさせる事にしたのだ。
サイクロン集塵ホースを天井に配管し直した状態(改善後)
下写真に完成形を示す。
写真 2021年6月にサイクロン集塵ホースΦ50を天井配管した(改善後)
上写真は作業部屋の入口から奥に向かって撮影したもの。
白い円筒パイプはΦ100のボイド管に100均の白い壁紙を貼ったものだ。それらをΦ100のアルミフレキダクトホースで接続している。
自作サイクロン集塵システムは写真には写っていないが、上写真では右側にある。
床にトグロを巻いていたΦ50の透明ホースは上写真のように、同じく天井を這わせた。
ホースの固定に使ったのは100均ダイソーで買った「ベランダピンチ」だ。
写真 100均ダイソーで買った「ベランダピンチ」
ベランダピンチとは、ベランダの鉄柵に布団やタオルなどを干す時に風で飛んで行かないようにクランプするやつだ。まあ大型の洗濯バサミと言う感じ。
二個で100円だ。
このベランダピンチを木ネジで固定してΦ50の透明ホースを挟んで固定したのだ。
写真 ベランダピンチで固定した透明ホース
ベランダピンチは金属バネが入っているので、透明ホースをしっかりと保持出来る。
必要なら簡単にホースを取り外す事も出来るのだ。
自称100均達人のワテが見付けたベランダピンチ!
ベランダピンチで太いホースを固定するアイディアは、恐らくワテが世界初だと思う。
その透明ホースが床に垂れる部分には、下写真のように樹脂製皿を二枚使って透明ホースが一定曲率を維持出来るようにした。
写真 ダイソーの2枚100円の円形皿をボルト固定して作成した集塵ホース引っ掛け機構
当初はこの部分もベランダピンチで挟む予定であったが、ホースを使って部屋を掃除する時に部屋の奥までホースを伸ばしたい場合には、この部分を固定してしまうと毎回外す必要がある。
そこで簡単にホースを延長出来るように、上写真のような円形樹脂製皿を二枚利用してホースを引っ掛ける構造にしたのだ。
その結果、ホースはある程度大きな曲率半径を維持した状態で垂れ下がるので、集塵効率の低下が避けられるのだ。もしホースが急峻に折れ曲がると、その部分で空気抵抗が増して集塵効率が低下する事が予想される。
そう言う問題を解決すると同時に、いつでも簡単にホースを取り外して部屋の奥まで掃除出来る機構をたったの二枚の皿で実現したのだ!
完璧なDIYと言っても良いだろう。
ちなみにこの樹脂製円盤皿を使ってホースを保持するアイディアは、先日作成したケルヒャー高圧洗浄機の硬いホースを収納する機構を自作した時に採用したアイディアからヒントを得たのだ。
100円商品をこんな風に使える独創性は、一朝一夕に得られるものではない。
ワテの場合、長年のDIY経験を経て体得したのだ。
下写真が、床に垂れ下がっている集塵ホース。
写真 集塵ホースを天井配管した結果、スッキリと床に垂れ下がり気分爽快
と言う訳で、集塵ホースを天井配管してスッキリと整理した結果、ワテの木工DIY作業部屋の状態は下図のようになった。
図 2021年6月に集塵ホースを天井配管したワテの木工DIY作業部屋(改善後)
垂れ下がった集塵ホースは丁度作業部屋の中央付近にある。
その結果、作業台2の上に載せている卓上スライド丸ノコ HiKOKI FC7FSBの大鋸粉の清掃もやり易くなったし、部屋の奥の作業台3のHiKOKI 丸ノコ C6MEY作業で発生した大鋸屑の清掃にも活躍するのだ。
と言う事で、益々ワテの木工DIY作業部屋が使い易くなったぞ。
まとめ
ワレコ
100均にはDIYに利用出来るお宝がいっぱいある。
今回採用したベランダピンチでホースを保持するアイディアは今後は世界のDIY界で真似する人が続出するだろう。
どんどん真似して下さい。
まあ今回のようなホースの固定には、普通の発想なら下写真のようなホースサドルやホースバンドを使うだろう。
でもこの手のサドルバンドで固定してしまうと、ホースを取り外して遠くのゴミを吸引する事が出来ない。
そこで100均ダイソーのベランダピンチを応用したのだ。
まさにピンチをDIY能力向上の試練と言うチャンスに変えるワテである。
(完)
コメント
楽しく読ませて頂いております。
「円形皿をボルト固定して作成した集塵ホース引っ掛け機構」を読んで、自分でも真似してみようかなと考えていた時にちょこっとアイデアが浮かんだのでコメントさせて頂きました。
植木鉢の受け皿?wをボルトで壁に固定されていますが、滑車の様な構造にしてゴムで天井から釣る構造にすると伸びて更に広範囲が掃除出来そうに感じました。レールで滑車位置を動かせる様にしても良いかと想像したりしています。
ゴムの強度や長さによっても使い勝手や使わない時の収納性が変わりそうなので作ってからの調整が必要になりそうですが…。
これからもDIYでのご活躍を期待しています。
ハナハナ様
この度は小生の記事にコメント有難うございます。
この記事で紹介したサイクロン集塵システムや配管は、使い勝手が悪かったのでその後改良しました。
最新の集塵システムは以下のシリーズ記事で紹介しています。
https://www.wareko.jp/blog/renovating-cyclone-dust-collection-pipes-and-blast-gates-design-edition
部屋の掃除に使うのは細めの洗濯ホースにしました。
また配管経路の切り替えにはブラストゲートではなくて水道用ボールバルブを採用しました。
その結果、集塵能力も上がり、かつ、使い勝手も向上したと感じています。