写真 晩秋の平湯館の大露天風呂で朝風呂に入りたい
当記事は、自宅木工作業部屋の作業台を改造して丸鋸ガイド付き作業台に改造した作業過程紹介記事の後半部分だ。
前半部分は以下のリンク先を参照下さい。
狭い作業部屋に作成した作業台は壁際に設置したので、何かと制約事項が多い。もし四隅からアクセス出来る作業台なら、何の問題も無いのだが。
まあ、人生色んな問題に直面する。
それを克服して前に進んで行く事が人生なのだ。
つまりまあ、DIYとは人生の縮図なのだ。
ほんまかいなw
と言う事で、後半部分を紹介したい。
結論としては、過去に類を見ない画期的な丸鋸ガイド付き作業台を完成させる事が出来た。
このワテの製作記事によってDIY業界に一大旋風を巻き起こす事は間違い無い。
では、本題に入ろう。
ワレコ式アルミ角パイプ丸鋸ガイド付き作業台の左半分を作成する
写真 アルミ角パイプを取り付ける前の作業台天板(左側)
下写真に示すように右側天板には既にアルミ角パイプを固定している。
今から左側天板にもアルミ角パイプ50mmを取り付けるのだが、右側天板アルミ角パイプと面一(つらいち)にしなくてはならない。
写真 塗装コンパネ12mmの長板端材を使って左右アルミ角パイプを面一にする
そこで上写真のように、以前にホームセンターで塗装コンパネ12mmの端を縦にカットして貰った端材が有ったのでその切断面を直線の基準として使ってみた。
ただし、この切断面は1820mmの寸法に対して1mmほど反っているようだ。と言うのは、写真では写っていないが、もう一枚同じ形状の長板があり、それらの二枚の長板の切断面同士を密着させてみたところ、中央付近を密着させても端の辺りで1mmほど隙間が出来ていたので。
なので、もう少し幅広板を直線基準とするほうが良さそうだ。
165mm丸鋸のベースプレート幅は120mmが標準
この作業台で使う予定の丸鋸は、先日購入したHiKOKIの電子丸ノコC6MEYだ。
AC100V、165mmサイズ電子丸ノコのプロ用最上位機種だ。
でも実売価格で二万五千円前後なので、そんなに高い値段では無い。なぜならAC100V、165mmサイズのDIY用丸ノコの最下位モデルで実売価格が一万円前後であるから。充電式丸鋸のプロ用は6万円くらいするのもあるから(下写真)。
まあ要するにリチュウムバッテリーが高いんだな。
と言う訳で、AC100V仕様のケーブル式丸鋸を買うなら1万円前後のDIYモデルでは無くて、2万円台のプロ用を買う事を断然お勧めする。
このC6MEYは電子ブレーキ付なので瞬時に停止するし、モーター始動時に殆どブレる事も無いから本当に使い易いのだ。モーター回転音も静かだし。
下写真で示すように、そのHiKOKI電子丸ノコC6MEYのベースプレートが当たらないように二本のアルミ角パイプの間を開けておく。
そうする事で、丸ノコを壁際まで切り込む事が可能だ。
ワテが実測したところ、C6MEY丸鋸のベースプレートの幅は約120mmで、刃の左側が90mm、右側が30mmだ。これはワテが最初に購入したマキタ165mm丸鋸M565とほぼ同じ寸法なので、まあ165mm丸鋸ならどのメーカーの製品でも似た様な寸法になっているのだろう。
で、上写真のようにベースプレートの左右にそれぞれ20mmの隙間を設けた。なので、二本のアルミ角パイプの間隔は160mmになる。
写真 二本のアルミ角パイプ50mmの間隔を160mmにする
HiKOKIのC6MEY紹介記事はこちら。
鋸刃の通り道の幅は3mmくらいにした
下写真に示すように、鋸刃の通り道は指金の幅くらいにした。まあこの幅は左側天板を張り付ける際に、微調整出来るし、あとからいつでも変更することも出来る。
下写真に示すように、左側天板にΦ10木工ドリルビットでアルミ角パイプを固定するM8ボルトを通す穴を開ける。
穴開け作業では、上写真のように当て木は必須だ。当て木が無いとバリが出まくる。
下写真に示すように、ラワンベニア合板は硬いので穴開けはドリルで綺麗に仕上げる事が出来る。
針葉樹合板だと柔らかいので切れ味が悪いドリルだとバリが出まくるが。
写真 うっかりして穴開け位置を間違えそうになった
下写真に示すように、12ミリ厚ラワンベニア合板の四カ所にM8ボルトを通す穴Φ10を開けた。
アルミ角パイプをラワンベニア合板12ミリにM8ボルトで固定する
下写真に示すように、建築金物売り場で見付けた短冊金物S-360とM8ナットを使って、アルミ角パイプを天板に固定する。
なお、ボルトはアルミ角パイプの内部にあるので、ボルト頭をレンチで固定したい場合には、下写真に示すようにパイプの端からレンチを挿し込む。
今回、合計12個のボルト・ナットを締めつけたが、ボルト頭をレンチで固定していなくても、摩擦で引っ掛かってくれてナットを締めるだけで上手い具合に締め付ける事が出来る場合が多かった。
でも、二箇所のボルトは摩擦が効かずに、空回りしてしまった。
そこで上写真のようにパイプの端からメガネレンチ13mmを挿し込んでM8ボルト頭を固定したのだ。
ところが、奥にあるボルトはレンチの長さが足りないので下写真に示すように、レンチを針金や養生テープで固定して寸法を延長してロングタイプレンチを即席で作成して使ったら上手く行った。
まあ本当なら下写真のような専用のロングめがねレンチ13mmが有れば作業性は良かったのだが。
即席で自作したロングめがねレンチをアルミ角パイプの端から挿し込んだ(下写真)。
角パイプの斬り端から30cmくらい奥にあるM8ボルト頭にこの手造りめがねレンチを嵌め込むのはテクニックが必要だが、自称神の手を持つワテの場合、十秒も有れば嵌める事が出来た。
ただし、そのあとナットをラチェットレンチでグイグイと締め付けたら、めがねレンチがボルト頭と角パイプ内壁との間に挟まって外れなくなったw
あかんがな。
まあ、少しラチエットレンチを逆回転させてボルト頭も逆回転させたら、無事にめがねレンチを外す事が出来た。
ラワンベニア合板12ミリ天板裏側に針葉樹合板12ミリを貼り付ける
さて、天板にアルミパイプを固定する事が出来たので、次は、天板の裏側に12ミリ針葉樹合板を貼り付けて、短冊金物やM8ナットの段差を解消する。
下写真が既存の作業台だ。奥行800mmで作った。
その上に、2×4材の端材を並べて置いて、この上にアルミ角パイプ付き天板を裏返して載せる。
それを下写真に示す。
天板の裏側に木工用ボンドを塗る(下写真)。
針葉樹合板を張り付けたあと、下写真のように余っている合板端材を数枚重ねて重石にして密着させる。
下写真のように、短冊金具の周辺にも12ミリ合板の端材を貼り付けて24ミリ厚にしておく。
木工用ボンドが乾くまでクランプを総動員して密着させた。
この状態で数時間放置して乾燥させた。速乾性ではない普通タイプの木工用ボンドを使ったが、今の12月の季節でも、三時間も有れば十分に接着出来た。
左側天板アルミ角パイプと右側天板アルミ角パイプを面一にして固定する
さて、アルミ角パイプを固定した左側天板に裏板の貼り付けも完了したので、あとは左側天板を既存の作業台の天板に固定する作業を行えば完成だ。
写真 新規に作成したアルミ角パイプ付き天板は奥行900mm
まず上写真のように、幅600ミリくらいにカットしたサブロク板端材が有ったのでその切断面を直線基準にして左右のアルミ角パイプが面一になるように左側天板位置を微調整した。
左側天板を裏側から数箇所を25mmコーススレッドで固定した。また壁際の一箇所を65mmの長いコーススレッドで固定しておいた(下写真)。
ワレコ式アルミ角パイプ丸鋸ガイド付き作業台 堂々の完成
これで無事に左右の天板が固定出来た。
完成だ!
写真 三本の50ミリ角アルミ角パイプは完璧に直角に配置されているのだ!
そのアルミ角パイプの固定方法は、下写真に示すように角パイプの中に板材と短冊金物S-360を挿し込んでM8ボルト・ナットで固定している。
写真 アルミ、鉄、木材の三種類の部材が融合した完璧な構造だ!
完成した作業台を作業部屋入口から奥に向かって撮影した(下写真)。
写真 幅2000x奥900の大型作業台が完成した
木工業界に革命を起こす画期的なアルミ角パイプを利用した丸鋸ガイド付き作業台だ。
「ワレコ式アルミ角パイプ直交丸鋸ガイド付き作業台」
と命名しておこう。
HiKOKIの165mm電子丸ノコC6MEYでカットをシミュレーションする
さて、何か板材をカットしてみたいところだが、端材と言えども無駄にはしたくないので、取り敢えず何も切らずにカット作業をシミュレーションしてみる。
下写真に示すように、丸鋸を天板の約3ミリ隙間に沿ってスライドさせて行くのだ。本番ではアルミ角パイプに対して長方形の板材を突き当てて、そのエッジを丸鋸ガイドとして使うのだ。
写真 HiKOKIの電子丸ノコC6MEYの集塵ポートにはサイクロン集塵機のホースを接続した
集塵ホースや電源ケーブルの引き回しは今後検討する予定だ。出来るだけ丸鋸作業の邪魔にならないように、天井から吊るなどの方式を検討している。
写真 HiKOKIの電子丸ノコC6MEY(ストロングブラック)は木工には最適の丸鋸だ
HiKOKIのAC100V、165mmサイズ電子丸ノコのプロ用最上位機種だ。一万円でDIYモデルを買うなら、二万円台でこのC6MEYを買う事をお勧めする。
間違い無いw
まとめ
ワレコ
当記事では、ワテが設計して無事に完成した「ワレコ式アルミ角パイプ直交丸鋸ガイド付き作業台」の製作過程(後編)を紹介した。
構想に数カ月、作業日数は延べ一週間くらい掛かった。
当記事で紹介した角パイプ式の丸鋸ガイドを使う事で、狭い部屋の奥のコーナーにある作業台を有効に活用する事が出来ると期待している。
今後の予定としては、アルミ角パイプに突き当てる長方形丸鋸ガイド板を作りたい。
手持ちにある12ミリ塗装コンパネ端材(約1000×800)でも良いのだが、重いので手軽に使うには不便な感じ(下図)。
図 完成したアルミ角パイプ直角ガイドに塗装コンパネを押し当てて丸鋸ガイドとして使う例
何か軽量素材を使って、1000×800くらいの寸法で精度良く直角が出ている冶具を作れば良いのだ。
針葉樹合板やラワン合板は湿度や温度の変化で歪むので、もし木材で作るならMDFボードのほうが良さそう。
あるいは、アルミアングルなどで作る事が出来れば軽量に出来るし、温度・湿度変化による伸縮は無視できるだろう。
と言う事で、無事にアルミ角パイプ直交式丸鋸ガイド作業台が完成したので、今後益々DIY作業が捗るぞ!
続編記事
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