写真 コーヒー飲みながらサイクロン発生機構を設計中のDIY女子
さて、この所、自宅のDIY作業部屋を着々と整備しているワテが、遂にサイクロン集塵機を導入したのだ。
当記事では、ワテがサイクロン集塵機を導入した経緯を紹介したい。
これからサイクロン集塵機を自作あるいは購入予定の皆さんの一助になれば幸いである。
では、本題に入ろう。
2020年7月3日(金)現在のワテのDIY作業部屋
下図に2020年7月3日(金)現在のワテのDIY作業部屋の配置図を紹介する。
図 2020年7月3日(金)現在のワテのDIY作業部屋の見取り図
上図の大型作業台3は別の記事で紹介しているが、先日自作したものだ。
同じく、2019年1月2日に自作した作業台2は天板の大きさが1400×650だったのだが、スライド丸ノコを載せられるように1400×900に大型化した。
作業台1にはボール盤、帯鋸、プロクソン(PROXXON) スーパーサーキュラーソーなど設置した。
下図に大型作業台3の製作途中の写真を紹介する。
図 大型作業台3の製作途中の写真(現在は天板を張っている)
上図の大型作業台は現在は天板も張ってあり、木工DIYに活用できる状態だ。
ただし、部屋を整理整頓している途中なので、天板の上には多数のガラクタが積まれているので、早く部屋を片付けたいと思っている。
木工DIYではおが屑が大量に出る
下写真にワテが使っているHiKOKIの卓上スライド丸ノコFC7FSBの写真を示す。
写真 ワテが使っているHiKOKIの卓上スライド丸ノコFC7FSB、DIYにはお勧めだ
卓上スライド丸ノコは木工DIYにはお勧めの電動工具だと思う。
卓上スライド丸ノコは、一見、大型の電動工具なのでDIY初心者の人は「こんな難しそうな電動工具使い辛いんじゃないの?」と思う人も多いだろう。
ワテも当初はそんな印象を持っていた。
それで、最初に買ったのは普通の電動丸ノコだ。
現在では、木材をカットする場合には、卓上スライド丸ノコを使う事が多い。
卓上スライド丸ノコは木材をターンテーブルの上に載せて、あとは金属棒に沿って前後にスムーズに移動する回転鋸刃で簡単に直線カット出来るのだ。
一方、電気丸ノコで木材をカットする場合には何らかの直線ガイドが必要になる。
例えば板材の切れ端をガイド代わりに使う人も多い。その場合には、板材の両端をF型クランプなどで固定しておけば良い。
あるいは、市販の丸ノコガイドを使うのも良い。
このタジマの丸ノコガイドはYouTube動画などでも、多くの人がお勧めしている。
もう少し大型の丸ノコガイドが欲しい人は、以下の製品がお勧めだ。
ワテは上のシンワの60センチのやつが欲しいと思っているが、買うよりも自作しようかなと検討中だ。
兎に角、卓上スライド丸ノコを使えば上写真のような丸ノコガイドも必要無いのでDIYにはお勧めだ。
それと電気丸ノコのキックバックは物凄く危険だが、スライド丸ノコなら真後ろに立たない限りキックバックが起きたとしても怪我の危険性も少ないので電気丸ノコに比べると安全性は高い。
電気丸ノコや卓上スライド丸ノコは大鋸屑が大量に出る
ワテの場合、昨年リョービ(RYOBI)の 集じん機 VC-1250を買った。
この集塵機を買うまでは、家庭用の掃除機で掃除をしていたのだが、大鋸屑を吸い込むと紙パックは直ぐに満杯になってしまうので、経済的では無い。
そこで思い切ってリョービの集塵機を買ったのだが、確かに大容量のゴミタンクが付いているのだが、問題は大鋸屑がフィルターに詰まってしまうので吸引力が落ちる。
それと、フィルターの掃除が面倒なのだ。フィルター掃除をする場合には屋外に持ち出して、防じんマスクと保護メガネを掛けてやっている。
下写真は、大鋸屑がフィルターに目詰まりした状態を示す。
写真 リョービ RYOBI 集じん機 VC-1250のフィルターが目詰まりした状態
まあ上写真くらいなら、フィルターの一部分しか目詰まりしていないので、吸引力は十分にある。
でもやはり掃除が面倒だし、どうにかしたい。
それでネット検索していると、この手の問題を解決するには掃除機の前段にサイクロン集塵機を接続するのが良いみたい。
つまり、大鋸屑や鉋屑などの粉塵や大型ゴミはサイクロン集塵機で分別して回収し、次段のリョービ掃除機には行かないように出来るのだ。
リョービ掃除機には、サイクロン集塵機で回収しきれなかったほんの僅かな粉塵しか行かないので、フィルターの目詰まりを大幅に低減できるのだ。
サイクロン集塵機を自作するか購入するか?
さて、ネットのDIY関連記事やブログを見ているとサイクロン集塵機を自作している人は多い。
ワテも当初はサイクロン集塵機を自作する事を考えた。
何故なら、自作すれば安い費用で作れそうだし、自称DIY達人のワテの技術力が有れば世間の素人ですら自作しているサイクロン集塵機くらいなら、簡単に自作出来る自信が有ったからだ!
そこでまずは自作する場合から検討してみた。
サイクロン集塵機を自作する場合
例えば、下写真のようなサイクロン集塵機自作用のパーツが三千円前後の価格でネット通販で入手出来るのだ。
この手のサイクロンパーツをポリバケツとかペール缶の上に取り付けて、掃除機に接続するだけで簡単にサイクロン集塵機が自作出来る。
上のサイクロン部品は高さが320mmだ。
ワテが調べた限りでは、多くの製品はこの製品と同じく30cmくらいの高さのものが多いが、中には20cmくらいの小型の物もあるので要注意だ。
あるいは、既製品のサイクロンパーツを買うのでは無くて、それ自体を三角コーンや塩ビパイプなどで自作する人もいる。
上の三角コーンは高さ70cmなのでかなり大きい。
上部穴Ф40カットコーンなので工事灯等挿入可能。
サイズ : H450mm×275mm 重量 : 約1kg
材質 : PE(ポリエチレン樹脂)
これらの三角コーンの先端を切り落として、逆にしてペール缶に差し込めば良いのだ。
上のようなペール缶あるいは蓋付きポリバケツを買って来て、蓋の中央に直径数センチの穴を開けて三角コーンを挿し込めば良い。
三角コーンの底の部分には合板などで蓋をして、中央に穴を開けて掃除機のパイプを挿し込む。
一方、ゴミを吸い込む側は三角コーンの側面に穴を開けてパイプを取り付ける。
これらの素材はポリプロピレン、塩ビパイプ、金属(ペール缶)などだから、気密を良くする為にはシリコンコーキング剤などで隙間を埋める人が多いようだ。
サイクロン集塵機を自作する長所と短所
では、ここでサイクロン集塵機を自作する長所と短所(メリットとデメリット)をまとめてみたい。
サイクロン集塵機を自作する長所
費用を安く抑える事が出来る。
例えば既成のサイクロン部品をネット通販で買ってサイクロン集塵機を自作する場合に費用を計算してみた。
材料 | 概算価格 | 個数 |
サイクロン部品 | 3000円 | 1 |
ペール缶など | 2000円 | 1 |
配管パイプなど | 2000円 | 必要に応じて |
シリコーンシーラント | 500円 | 1 |
ボルト、ナットなど | 500円 | 必要に応じて |
総額 | 8000円 |
表 サイクロン部品を使ってサイクロン集塵機を自作する場合の費用概算
まあ、何だかんだで数千円の出費になる。
不要なパーツを買ってしまったり、何かの手違いでやり直したりすれば、下手すれば一万円くらいの出費を覚悟しなくてはならない。
仮にサイクロン部品を買わずに、ホームセンターや100均で300円くらいで売っているミニ三角コーンを使ったとすれば、2000円くらい安くなる計算だが、それでも4~5千円くらいの費用は掛かると思われる。
サイクロン集塵機を自作する短所
サイクロン集塵機の構造は簡単なので、似た様な物は誰でも作れる。
ところが、ネットの自作記事などを色々見ていると、自作したサイクロン集塵機が期待通りに動かない人も多いようだ。
具体的には以下のような問題がある。
- サイクロンが発生せずにゴミが全部掃除機に行ってしまう
- サイクロンは発生してゴミはペール缶に分離出来たが、分離したゴミが再び掃除機に吸い込まれてしまう
- 採用したホースが細くて吸引力が落ちた
- 気密を保つためにシリコーンなど塗りたくったので見た目が汚い
などかな。
つまりまあ、サイクロン集塵機は見た目がシンプルなので誰でも作れるとは思うが、難点としては曲面が多い部材を加工する必要があるので、直線加工だけで出来る普通の木工DIYに比べると、曲面加工の難しさがあるようだ。
それに、最も重要な点は、自作品で無事にサイクロンが発生してゴミを分離出来たとしても、そのサイクロンが最適な状態なのか分からない。パイプの取り付け位置や長さなどを最適化すれば、もっと強力なサイクロン渦巻を発生させられるかも知れない。つまりまあ、ある程度の試行錯誤をしないと最適なサイクロン状態を実現するのは難しいだろう。
そう言う点でも、既製品のサイクロン集塵機ならその製造元で開発段階で色んな試作品を作って最適化しているはずだ。
う~ん、どうするか?
1万5千円でサイクロン集塵機の完成品を買う案で行く
当初はワテもサイクロン集塵機の自作を考えたのだが、ネット検索して色んな商品を見ていたら、良い製品を見付けた。
会社名 株式会社オフ・コーポレイション (Off Corporation Inc.)
本社所在地 〒424-0102 静岡県静岡市清水区広瀬785-1
電話番号 050-3816-0115(代表)
FAX番号 054-367-6515
設立 1990年10月25日
代表者 代表取締役 渡邉 俊介
事業内容 木工工具・材料、及びそれらに関連した出版物の販売
株式会社オフ・コーポレイションが販売しているOneida ダストデピュティーと言う製品だ。
Oneida ダストデピュティー
お手持ちのクリーナーをサイクロン式に!
品番 T_2830
¥14,990(税込)
一万五千円の価格でサイクロン集塵機の完成品が買えるのなら、これを買うのが確実だ!
自作しても数千円の費用が掛かる計算だし、自作したとしても正しくサイクロンが発生するとも限らない。それに、一番の問題は、曲面が多い部材を加工して自作するので、見た目を綺麗に仕上げるのは難しい。
これらの点を総合的に判断して、Oneida ダストデピュティーを一万五千円で買う案に決定したのだ。
ちなみに株式会社オフ・コーポレイションさんは、海外で販売されているOneida ダストデピュティーを輸入販売しているようだ。YouTubeでも外国人がこのOneida ダストデピュティーを使っている動画が多数ある。
Oneidaの公式サイトはこれかな
上の公式サイトを見ると、吸い込んだ空気から99%以上のゴミや粉塵をサイクロンで分離出来ると記載されている。やっぱりこういう数値的な裏付けがあるので、完成品を買うのが安心だ。仮に三角コーンなどで自作したとしても70%くらいの分離能力だと話にならないし。
ワテの場合は、Oneida ダストデピュティーの一式を約1万5千円で買ったのだが、株式会社オフ・コーポレイションさんはサイクロン部品のみを単体でも販売している。
あるいは、サイクロン集塵機関連の配管パイプ、異径継手など、各種のパーツも販売している。
ちなみに、株式会社オフ・コーポレイションさんでは、ワテが購入したOneida ダストデピュティーの上位機種も二種類販売されている。
上の製品はサイクロン部が金属製だ。木くず以外に砂や金属くずなども吸引しても金属製なので耐久性は高いとの事だ。
Oneida ダストデピュティー 53L (よくばりブラック)
上の製品は、大容量約53Lの回収容器が付いていてキャスター付きなので本格的な業務用と言っても良いだろう。まあワテの場合には、ここまで大型のものは必要無いかな。それに値段も高めなので。でも機会が有れば試してみたい。
回収容器とサイクロンが一体化した製品
このサイクロン集塵機は、サイクロンシステムと回収容器が一体化されているようだ。
なので、ワテが買ったOneida ダストデピュティーのように回収容器の上にサイクロン部が飛び出すのでは無くてスッキリしている。
あとは、後段にリョービの掃除機などを接続すれば良いのだ。
各種のジョイント、アダプター、継手、ホース、ホースクランプが付属している点もお勧めだ。
と言うのは、後からこの手の継手などの小物をネット注文すると、それだけでも千円前後の価格で送料が600円とかになり、意外に出費がかさむのだ。
詳細はアマゾンの商品説明をご確認下さい。
Oneida ダストデピュティーを組み立てる
ちなみに「デピュティー」は英語で「deputy」らしい。
その意味は以下の通り。
deputy
名
代理(人)
・I’m appointing you as my deputy in charge of shipping. : 出荷担当として、あなたを私の代理人に指名する。
= deputy sheriff
〔フランスなどの〕代議士
形
代理の、副~
・She was promoted to deputy manager. : 彼女は、副部長に昇進しました。
レベル6、発音dépjəti、カナデピュティ、変化《複》deputies、分節dep・u・ty
引用元 https://eow.alc.co.jp/search?q=deputy
ワテの場合、こんな単語知らなんだw
掃除機の代理で粉塵を分離回収してくれる機械と言う事かな。
Oneida ダストデピュティーを開封する
Oneida ダストデピュティーはリョービの掃除機くらいの大きさのダンボール箱に入って送られて来た。
写真 Oneida ダストデピュティーのダンボール箱
Made in USAと書いてあるのでアメリカ製のようだ。でも多分、各部品はMade in China辺りだろう。
Oneida ダストデピュティーのパーツ一式
Oneida ダストデピュティーのパーツ一式を下写真に示す。
写真 Oneida ダストデピュティーのパーツ一式
上写真では、回収容器(19リットル)が二つある。
一つはオマケなのかな?
あと、キャスターが三つ付いているのだが、これはこの回収容器の底に自分で穴を開けて取り付けてキャスター移動式にしたい場合のパーツなのだ。なのでワテの場合は使わない。
それと、長さ10cmくらいのボルトが二本付いているのだが、回収容器の側面に穴を開けて、Oneida推奨の掃除機と連結する場合に使うようなのだが、これもワテは使わない。
RYOBI用の継手も買った
ワテの場合は、RYOBI VC-1250集じん機を使っている。
下写真のRYOBIと書いてあるシールが貼ってあるパーツを追加で購入した。
写真 リョービ R2 アダプタも購入した
品番 T_0202_10
¥250(税込)
このリョービ R2 アダプタはVC-1100用なのだが、ワテのVC-1250にも問題無く使えた。
ガスケット、アース用金属テープなども付属する
下写真の黒い円板状のパーツはガスケットだ。
サイクロン部分を回収容器の蓋に取り付ける場合の密閉性を良くするパーツだ。
写真 ホース(80cm)、ガスケット、L型エルボ、帯電防止金属テープなども付属するので便利
一方、上写真にある銀色のテープは、帯電防止用のパーツで、必要ならばサイクロン部に貼り付けるようだ。
回収容器の蓋にサイクロン部をボルト固定するが、そのボルトにテープの一端を接続する。かつ、何らかの金属ワイヤーを別途自分で用意して、そのボルトからワイヤーを垂らす。ワイヤーの一端には錘となる金属ワッシャーなどを取り付けて床に接触するようにするらしい。
それで、サイクロン部が床まで導通が取れて、帯電防止になるらしい。
まあ、この辺りの作業はオプションなので、実際にサイクロン集塵機を組み立ててみて、粉塵がサイクロン部に付着して溜まる場合には、これらの帯電防止対策を試みる予定だ。
いよいよOneidaサイクロン集塵機を組み立てる
下写真に示すように回収容器の蓋には、穴開け加工済なので六個のボルトでサイクロン部を固定するだけで良いのだ。
写真 回収容器の蓋には大穴とボルト穴が加工済
下写真に示すように、ガスケットを載せる。
ちなみにこのガスケットは導電性があるらしく、帯電防止の効果を持っているとマニュアルに書いてある。
写真 ガスケットを回収容器の蓋に載せる
下写真に示すように、サイクロン部をガスケットの上に載せて、回収容器の蓋に付属ボルトで固定した。
写真 6個のボルトを11ミリスパナで締めるだけで良い
ワテの場合、KTCの11ミリコンビネーションレンチを使ってボルトを締めた。
11ミリだけはKTCのやつを使っている。それ以外の8、9、10、12、13、14は100均ダイソーの両口スパナを使っている。
本当は下写真のようなラチェットタイプのコンビネーションレンチが欲しいのだが。
各サイズを全部揃えると高いし。
なお、注意事項としてはOneidaサイクロン集塵機のパーツは殆ど全てが樹脂製なので、金属ボルトをスパナで強く締め付け過ぎるとプラスチックが歪んだり、最悪、割れる危険性があるので要注意だ。
写真 サイクロン部の取り付けボルトとフランジナット
下写真のようなゴム製のOリングが二本付属しているが、今回は使わなかった。
必要に応じてOリングを使うと良い。
写真 Oリングの写真
下写真のL型エルボが二個付属している。
結局エルボは使わずに配管した。まあその辺りは自由にすれば良いだろう。
写真 エルボを使って配管を曲げる事も可能だが、空気抵抗が増える
付属のエルボを使うと配管を曲げる事が可能だが、空気抵抗が若干増えるので掃除機の吸引力が無駄になる可能性もある。
あるいは、配管に使うパイプもあまり細いと空気抵抗が多いので、ある程度は太いパイプを使うべきだろう。
下写真の付属黒パイプ(直径50ミリくらい、長さ80cm)は、まあまあ太いので悪くはない。
写真 付属黒パイプ(80cm)はリョービの掃除機のパイプと比べても太い
下写真のオプションパーツはRYOBIの掃除機とOneidaとの接続に使う異径継手だ。
写真 Oneida用のオプションパーツなのだが、RYOBI純正のパーツのようだ
当初はエルボを二個使って下写真のように配管するとコンパクトに出来ると思ったのだが、問題あり。
つまりサイクロン部の上部はRYOBIの掃除機に繋ぐのだが、付属のエルボとRYOBI用異径継手は径が合わないのでガバガバになる。
そこでエルボは使わずに下写真のようにサイクロン部から真上にパイプを接続すると上手く行った。
写真 最終的な配管の様子
上写真ではサイクロン部の側面から出る黒パイプ(標準で付属、80cm)もエルボは使わずに直接サイクロン部に配管している。
この部分はエルボを使っても径は合うので、必要ならエルボを使ってL型に曲げても良い。
ちなみに、RYOBI用の継手(オプション)をサイクロン部に差し込んだ写真を下に示す。
写真 RYOBI用の異径継手オプションをサイクロン部に差し込んだ
上写真を見ると、RYOBI用の異径継手はサイクロン部出口の内側に入っているが、本当ならサイクロン部出口の外側に被せられる設計のほうが空気抵抗を減らせると思う。
上写真のようにRYOBI用異径継手がサイクロン部出口の内側に入ると、若干ではあるがパイプの径が小さくなるからだ。
まあ、この辺りは実際に使ってみて、もしこの継手の部分が原因で吸引力が落ちるならば、自作で太目の継手を作るなどして対策したい。
無事に完成したサイクロン集塵機
と言う事で、Oneidaダストデピュティーの組み立てキットを買えば、10分も有ればサイクロン集塵機を完成させる事が出来る。
写真 Oneidaのサイクロン集塵機とRYOBIの掃除機(VC-1250)を接続して完了
もし三角コーンや蓋付きポリバケツなどで自作のサイクロン集塵機を作ったとしたら、ニ~三日は掛かるだろう。
そう言う手間を考えれば、やはりOneidaダストデピュティーを一万五千円で買うのが最良の選択だった。
余ったパーツを使えばもう一台のサイクロン集塵機も作れそうだ
Oneidaダストデピュティーの組み立てキットには、下写真のように予備の回収容器が付属している。
穴開け加工済の蓋は一個しか付いていないが、似た様な蓋を合板などで自作すれば良い。
写真 Oneidaダストデピュティーを組み立て終わって使わなかったパーツ一式
あとは、ネット通販でサイクロン部品を買うか、あるいは、三角コーンなどを利用してサイクロン部を自作して組み立てれば、もう一台のサイクロン集塵機を自作する事も出来そうだ。
三角コーンを使ってサイクロン部を自作する場合には、Oneidaのサイクロン部を真似して作れば良いので、完成度の高いものを作る事が出来るだろう。
例えば、サイクロン部を作る場合に難しいと思う箇所は、サイクロン上部からサイクロン内部に入るパイプの長さをどれくらいにすれば良いのかなど、経験が無いと全く見当がつかない。
でも、Oneidaのサイクロン部を真似すれば、その辺りのパイプの寸法を実測すれば良いので。
今後の予定
今後の予定としては幾つかの作業を予定している。
一つは、上写真のようにOneidaダストデピュティーサイクロン集塵機とRYOBIの掃除機を接続した状態だと移動するのが困難だ。
なので、この両者が乗るキャスター付き台車を自作して移動可能にしたい。かつ、上写真のままだと配管ダクトホースがぐらついて不安定なので、その辺りも台車にしっかりと固定して安定性を良くしたい。
二つ目の予定としては、ワテの作業部屋にある三つの作業台で何らかの作業をした場合に出る粉塵をこのサイクロン集塵機で吸引出来るように、部屋にダクトホースを配管したいと思っている。
具体的には、直径100ミリか150ミリくらいのダクトホースを天井付近に取り付けて、曲線部分はアルミのフレキシブルダクトホースなどで接続して、サイクロン集塵機まで配管する予定だ。
HiKOKIの卓上スライド丸ノコFC7FSBを良く使うので、まずはこの卓上スライド丸ノコの大鋸屑をこのサイクロン集塵機で吸引出来るように配管したい。
三番目の予定としては、Oneidaダストデピュティー付属の回収容器が一個余ったので、これを利用して二台目のサイクロン集塵機を自作したい。そのサイクロン集塵機はこの作業部屋では無くて、ワテの書斎兼電子工作部屋で使いたいのだ。
現状では、家庭用の掃除機を使っているのだが、ここでもサイクロン集塵機を使う事で、掃除機の紙パックに塵や埃が溜まりにくので紙パックが長持ちするからだ。
それに、サイクロン集塵機の回収容器に回収したゴミは捨てるのも簡単なので、掃除が楽しくなると思われる。その結果、ズボラなワテでも掃除をする頻度が増えて、部屋も綺麗に出来るだろう。
いや、俺は自作すると言う人向け
まあチャレンジャー精神のある前途有望な人はサイクロン集塵機を自作するのも良いだろう。
その場合には、三角コーンなどでサイクロン部を自作するよりは、完成品のサイクロンパーツを買う方が成功する確率は高まる。それに仕上がりも綺麗になるし。
ネット通販サイトで見付けた主なサイクロンパーツは以下の通り。
サイクロンパーツの高さはワテが買ったOneidaのやつだと34cmくらいだ。実際に使った経験で言うと、それくらいのサイクロンパーツで十分に粉塵を分離出来ている。
なので自作する場合にもサイクロンパーツは30cm程度の大きさで良いだろう。
注意事項としては、上記のサイクロンパーツ製品の中には小型のものもあるので要注意だ。
それと、もし三角コーンでサイクロン集塵機を自作するなら標準的なコーンは高さが70cmもあるので大き過ぎる。なので小型の三角コーンとかプラスチック製の類似の形状の容器(植木鉢、ゴミ箱など)を利用しても良い。水道管用の塩ビパイプを利用している人もいるが、直径20cmくらいの塩ビパイプは値段も高いのでお勧めしない。
サイクロンパーツの材質は樹脂製やアルミ鋳物などあるが、樹脂製で十分な強度はある。
透明樹脂ならサイクロン発生の様子を目視できるのでお勧めだが、まあ見ても見なくてもサイクロンで粉塵が分離出来さえすれば実用上は問題無いので透明素材に拘る必要は無いと思う。
と言う事で、サイクロン集塵機の既製品を買わずにパーツを購入して自作する人は、このワテのアドバイスが参考になれば幸いである。
ちなみにワテの場合もOneidaダストデピュティーサイクロン集塵機組み立てキットを買う前に、三角コーンと蓋付きポリバケツをホームセンターで買って来て自作しようとしたのだw
でも三角コーンは70cmサイズの大きなやつを買ってしまった。小型三角コーンの存在を知らなかったので、三角コーンでサイクロン集塵機を作っている人は、この70cmの三角コーンを使っていると思い込んでいたのだww
あかんがなww
で、いざ三角コーンと蓋付きポリバケツを加工してサイクロン集塵機を作ろうとネットの製作例を見て回っているとOneidaダストデピュティーを見付けたと言うのが真相なのだ。
で、ホームセンターに三角コーンと蓋付きポリバケツを返品して貰いに行ったのだ。
と言う訳で、サイクロン集塵機は買う方が確実に動くのでお勧めですよ。
サイクロン集塵機自作断念のワテが言うのだから間違いないwww
まとめ
ワレコ
やっぱりサイクロン集塵機は木工には必須だわ。
当記事では、ワテの工作室の導入したOneidaのサイクロン集塵機(商品名:Oneidaダストデピュティー)の組み立て過程を紹介した。
税込で約1万5千円と数百円の送料で、サイクロン集塵機の組み立てキット一式が入手出来るわけなので、自分でホームセンターなどでパーツを集めて自作するよりも遥かに簡単だ。
値段的にも、1万5千円なので、ホームセンターでサイクロン集塵機に使えそうな部品を集めて買うのに比べてもそんなに割高だとは思わないし。
何と言っても、Oneida社は何種類かのサイクロン集塵機を販売していて、ワテが購入したやつは最も安い商品のようだが、世界中で多くの人が使っている。
YouTube動画にもOneidaダストデピュティーの紹介動画が沢山ある。
つまり、ホームセンターでパーツを買ってサイクロン集塵機を自作しても、成功するとは限らないし。
それに比べればOneidaダストデピュティーの組み立てキットを買えば手軽で確実にサイクロン集塵機を入手出来るのだ。
皆さんにもお勧めしたい。
続編記事が完成した。
アマゾンで
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