ラーメン屋で「1杯130円」のライスだけ注文する客・・・店は断ることができる?
こういうネットの記事を最近読んだ。
その記事によると、インターネット掲示板に上記のようなタイトルのスレッドが立ち話題を呼んだらしい。
投稿者によると、詳細は以下の通りだった。
近所にあるラーメン屋の卓上トッピング「辛子高菜」がお気に入り。それだけを「白ご飯」にかけて食べたいときがあるという。この店のライスの値段は一杯130円。これまで5回ほど「ライスだけ」の注文をしたことがあるが、とうとう先日、店から「ご飯だけの注文はやめて」と断られた。
これに対して、投稿者が理由を聞いたところ、「うちはラーメン屋だから、まあ常識的な範囲で頼みますよ」という回答だったそうだ。
この話題に関しては弁護士さんの解説もあり、今回のケースでは客がライスを注文したけれども、店が『ご飯だけはやめて』と拒否しているので、契約は成立しないという解説だっだ。
さて、このニュースを読んでワテも似たような光景を目撃した事がある。
では、本題に入ろう。
生卵無料サービスの日
ある平日の夕方、確か水曜日だったと思う。
とある駅の改札内にある立ち食いそば屋 梅本 でワテが立ち食いの蕎麦を食っていた時の事だ。
学生服を着た男子高校生が3人くらい入ってきた。部活帰りのようで、3人とも何か大きなスポーツバッグを持っていた。
3人が銘々に券売機で券を買って、注文口で調理のおばさんに券を渡していた。
ごく普通の光景である。
一人目の高校生が、そばかうどんを注文して出来上がったので器を受け取っていた。
同じく二人目の高校生がそばかうどんを注文して出来上がったので器を受け取っていた。
で、最後の三人目の高校生が半ライスの券を2枚買って、それだけを注文したのだ。
その日は、確か生卵が1個 無料サービスの水曜日だったので、その高校生は
半ライス(50円くらいか?) x 2杯 + 無料生卵 = 100円
で卵かけ御飯を食べる作戦だったのだ(注1)。
注1:ライス + 大盛り券 だったかもしれない。昔の事なので良く覚えていない。
半ライスは通常は、麺類を注文する人が追加オプションで注文するやつだ。
その高校生は、今月の小遣いがもう100円くらいしか残っていなかったのかもしれない。
他の二人は、既に受け取った暖かいそばを美味そうに食っている。
残りの一人は侘しい卵かけ御飯だ。
厨房のおばさんも、そんな変則的な注文は予測していなかったらしく、一瞬意味が分からなかったようで戸惑っていたが、今日は卵無料の日なのでその注文の意図が理解できたようで、半ライス2個分つまり普通盛の御飯に生卵を付けて高校生に渡していた。
立ち食いそば屋で、白御飯と生卵が一個だけお盆に載って、それを客が受け取る光景は、初めて見た。
侘しいというか、もの悲しいというか、何ともいえない光景だった。
その時だ。
おばさんは、
「はい、サービス。」
と言って、きつね用の油揚げを2枚サービスで御飯の上に載せたのだ。
心温まる光景とはこういうのを言うのかと、その時に思ったもんだ。
侘しい卵かけ御飯高校生を気の毒に思ったおばさんの優しさ。
腹を空かせた高校生は、二枚の油揚げが載った御飯に生卵を掛けて、そこに醤油をぶっかけて、美味そうに口に掻き込んでいた。
かなり前の懐かしい思い出だ。
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