ワテの場合、財布、札入れなどの革製品は同じ物を長く使う。
愛着がある持ち物は手入れして長く使いたいからだ。
しかしながら、表革はワックスや栄養クリームなどを適度に塗れば五年、十年でも持つが、小銭入れなどは小銭で内側の革が擦られるので革が真っ黒になり、しまいには破れる。
まあ、毎日使っていれば二年前後でそんな状態になるだろう。
外見的にはまだまだ使えそうなお気に入りの小銭入れだが、中が真っ黒になり破れて来たら捨てるしかない。
それでは勿体ない。
自称、革の小銭入れを長持ちさせる研究の第一人者のワテであるが、ワテが実践しているお勧めの方法を紹介したい。
- 費用200円くらい
- 作業時間20分くらい
で革製品、特に小銭入れや小銭入れ付の財布を半永久的に長持ちさせる事が出来る。
では、その方法を紹介しよう。
革の小銭入れの例
例えばこんな構造の小銭入れ。
金属製のスナップボタンを外すと表カバーが全開するので中身の小銭が取り出し易い。
ワテ好みのデザインだ。
Cypris(キプリス)のコードバンの小銭入れだ。
- 【キプリス】小銭入れ(BOX型)■ナチュラルコードバン 5941(ナチュラル)
- 【素材】 表側:馬革 (コードバン) 内側: 馬革 (コードバン) 牛革 (裏地)
- 【サイズ】 縦:6.8cm 横 9.7cm 厚み:1.5cm ※おおよそのサイズです
- 【生産国】日本
- 【仕様】小銭入れ×1 ポケット×1
コードバンは貴重な革なので、それを使った革製品も値段は高い。
こんな高級財布を買っても、小銭を入れて一ケ月も使うと小銭の金属が擦れて発生する金属粉が内側の革に付着して真っ黒になる。
革に付着した金属粉が研磨剤になるので益々小銭がすり減って革が汚れて行く。
特に上の写真のようなナチュラルレザーやヌメ革の場合には、色が白っぽいので汚れが目立つ。
コインの金属粉が付着すると、真っ黒になってしまう。
まあ要するに金属磨きで金属を磨くと、磨く側の布切れが真っ黒になるのと同じ原理だ。
ワテはピカールで金属を磨くのは好きだ。
ピカピカの金属光沢、堪らないw
でも財布が汚れるのは困る。
悲しい。
財布に小銭入れが付いているタイプ
あるいは札やカードも入る財布にコイン入れが付いているタイプもある。
この製品の場合も、上質な革で作られているので、時々クリームを塗るなどしてメンテナンスすれば革自体は何年でも持つだろう。
でも、小銭入れの部分が布製なので一年も使っていると真っ黒に汚れて仕舞には破れて来る。
それで捨てるのは勿体ない。
そこでワテは考えた。
小銭入れを長持ちさせる工夫
小銭が財布の内部の革や布に触れるから汚れるのだ。
だったら、革や布を何かでコーティングしてやれば良い。
この問題を解決する為に、日夜考えた。
そして遂に画期的なアイディアが閃いた。
それがこれだ。
透明ビニルテープを貼る
透明なビニルテープだ。幅が広めのやつが良い。
この製品は50mm幅だが、そこまで広く無くても良いかも。
30mm前後でも良いかと思う。
テープの素材としては、簡単に裂けるセロテープみたいな薄目の素材よりも、ちょっと分厚いくらいの裂けにくいテープが良い(ワテの長年の研究)。
材質としては、
- ビニルテープ
- ポリプロピレン系のテープ(上の写真)
などが良いだろう。
新品の小銭入れを買ったら、使う前にこういう透明ビニルテープを小銭入れの内側に貼っておけば良い。
それだけで、格段に長持ちするのだ。
透明ビニルテープの貼り方のコツ
小銭入れの内部は曲面や角が多いので一枚の大きなテープを貼るのは難しい。
なので、
- 一気に全面を貼るのでは無くて、まずは貼りにくそうな部分から貼って行く。
- 小銭が強く接触しそうな場所が有れば、テープを二枚重ねにするなど工夫して補強する。
- そんな感じで小銭入れの内側に透明テープを貼れば良い。
- 一枚のテープではなくテープの小片を沢山貼ると見栄えが悪いと思うかもしれないが、重なっている部分は透明だから目立たない。
- それに、小銭を入れればテープはあまり見えないので、そう言う点でも貼ったテープが美観を損ねる事は無い。
と言う事で、あまり細かく考えずに、テープをベタベタ貼ってみると良い。
失敗したら剥がしてやり直せば良いだけだ。
ただし余りに粘着力が強いテープを貼ると、剥がした時に革の表面に多少のダメージがあるかも知れないので、その点は要注意だ。
まずは見えにくい部分に少し貼って試してみると良い。
あるいは、テープの粘着部分を指でベタベタと触って粘着力を低減させるなどしても良い。
あるいは、粘着力の弱い養生テープなどを貼っても良い。
あるいは、剥がした時の事なんて気にせずに、ベタベタ貼っても良い。
透明ビニルテープの効果
透明ビニルテープを小銭入れの内側に貼るだけで驚くべき効果がある。
- 小銭で革が擦られないので革が汚れない
- 小銭で革が擦られないので革が破れない
- テープは摩擦が少ないのでテープ自体も汚れにくい
- もしテープが破れて来たら剥がして張り替えれば良い
- 透明テープなので目立たないから貼っても違和感が無い
と言う事で、小銭入れの内革をテープでコーティングする事によって小銭入れの寿命を半永久的に伸ばす事が出来るのだ。
透明テープなので目立たないが、それでも気になる人は、ビニルテープを貼るのではなくて、同じ色の革を切って両面テープで貼るなどの工夫をしても良いだろう。
クリアファイルを利用しても良い
下の写真のような長財布の場合、小銭入れの部分に入れたコインが擦れると財布の布が汚れるし、使い込むと布が破れる。
こう言う構造の長財布の場合には粘着テープを貼りにくい。
そう言う場合には、例えば、下図のような透明クリアホルダーを一枚、職場から貰って来て、長財布の小銭入れポケットの内寸より少し小さめに切る。あるいは100円ショップで買っても良い。
そして、左右の部分から小銭が漏れないようにテープで両端を貼って袋状に加工する。
それを長財布の小銭入れの部分に入れる。
両面テープを数か所に貼っておいて、小銭ポケットを開いたら、クリアフォルダーも開くようにしておけば完了だ。
ただし、高級な長財布を開いた時にクリアフォルダーが見えるのはダサい。
はっきり言って貧乏臭いw
でもワテの場合は、そんな事は全く気にならないのだが。見た目よりも実利を取る派だ。
もし財布を開いた時にクリアフォルダーが見えるのが嫌な人は、小さめにカットしたクリアフォルダーを財布の底の部分に入れておくと良い。傷みやすいのは財布の底のV字になった部分だからだ。
そうすればクリアフォルダーは外からは見えにくい。
革を張っても良い
まあ、こんなに沢山は必要ないと思うので、東急ハンズとか、革の問屋さんなどで売っている端切れを数百円くらで買って来て、四角く切って小銭入れの内革に両面テープで貼ると良い。
あるいは合成皮革のほうが丈夫かな。
東京のレザークラフトショップ
東京なら、革の問屋さんと言うと浅草や浅草橋あたりに多いのかな。
関西のレザークラフトショップ
関西なら、大国町の辺りに革の問屋さんが多いらしい。
ワテのサイフの例
今ワテが使っている財布は、札入れに小銭入れが付いているタイプで折り畳める構造だ。
その小銭入れの部分や他の部屋も透明ビニルテープを貼ってコーティングしている。
ワテの場合、財布の中に小銭、札、クレジットカードだけでなく、自宅の鍵、自動車の鍵なども入れる事がある。
ワテの財布は、確か十年くらい前に買ったヤツなのだが、透明ビニルテープで完璧に保護しているので、内部の劣化は殆ど無いのだ。
逆に、外側の革のエッジがズボンのポケットなどで擦れて劣化して来ている。
でもまだまだ使えそう。
写真を紹介したいのだが、写真は次回撮影してここに貼りたい。
追記(2019/11/17)
もう10年くらい使っているワテのサイフであるが、透明テープで保護していたのだがやはり10年も使うと透明テープ自体が小銭で擦れて破れて来る。
下写真左は、その破れた透明テープを剥がした状態。破れた透明テープの写真は撮り忘れた。
テープを剥がしたら、新品時の綺麗な布地が出て来た。
その布地が痛まないように再びテープを貼った(写真右)。今回は白っぽい養生テープを貼ってみた。まあ透明テープに比べて白色養生テープは目立つが、この中にお札や各種のカード類を入れると養生テープもそんなには外部から見えないので違和感は無い。
これでまた今後何十年も持つだろう。
自称、革の小銭入れを長持ちさせる研究の第一人者のワテの完璧な財布補強である。
新しい二つ折り財布を買ったのでテープで保護する
上写真の財布は、ワテの完璧なテープ保護作戦で小銭入れ部分は擦り切れたりする事もなくまだまだ使えるのだが、財布の外側がかなり傷んできた。
そこで気分を新たにするために2022年4月6日に新しい財布を買った(下写真)。
写真 ごく普通の二つ折り財布を買った
この財布はカードを12枚収納出来るのだ。
下写真の財布とよく似ているが、たぶん違うモデルだと思う。
ワテが買ったやつはカードが12枚入るのだが、上のアマゾンのやつはカードは4枚しか入らないように見えるので。
ワテ購入の財布は、まずは下写真の部分にカードポケットが左4枚、右4枚の合計8枚。
写真 カード入れ(左4枚、右4枚)
上写真の右側部分を本のページを捲るように捲って左にやると下写真のようになる。
写真 カード入れ(4枚)と小銭入れ
上写真のように2ページ目にもカード入れ(4枚)があるので、1ページ目の8枚と合わせて合計12枚のカードを収納出来るのだ。
上写真右には小銭入れが付いているが、この小銭入れの部分は内張りは布地なので、このまま小銭を入れて使うと多分半年もすると金属粉末や手の脂などで真っ黒に汚れて来るだろう。
そこで下写真のように透明ポリプロピレンテープを貼って保護した。
写真 透明ポリプロピレンテープで保護した新品財布の小銭入れ部
ワテが使ったテープはニトムズの厚手の梱包用テープ(厚さ0.09ミリ)だ。
下写真のカッター付が使い易い。
一般的な梱包テープは厚さ0.05ミリのものが多いが、厚さ0.09ミリだと分厚くてしっかりしているので、工作には使い易い。薄手の0.05ミリテープは薄くてペラペラなので、ワテには使い辛い。
そして下写真のように早速小銭を入れてみた。
写真 透明梱包テープで完璧に保護したので小銭入れ部の劣化を防止出来る
厚手の透明テープ(0.09ミリ)を採用したので、小銭入れ部の劣化を完璧に防止出来るのだ。
なお、上写真のようにテープを綺麗に内張りに貼り付けるのは、かなり難しい。何度か試行錯誤しているうちにコツが掴めると思う。
テープを綺麗に貼るコツは、以下の通り。
- キッチリと隅まで貼ろうとすると難しいので適当に妥協する。
- 貼っている途中でテープ同士がくっ付いてグチャグチャになったら、そのテープは勿体無いけど捨てる。
- そして深呼吸をして冷静さを取り戻して新しいテープを切ってやり直す。
などか。
まあ要するに何度か失敗を繰り返しているうちにテープ貼り付け技術は上達するだろう。
まとめ
当記事では、小銭入れの内側に透明テープを貼って革を保護する工夫を紹介した。
費用200円くらい、作業時間20分くらいで完了する。
それだけの作業で、お気に入りの小銭入れ、財布、その他の革製品を驚くほど長持ちさせる事が出来るのだ。
もし、新品の製品に透明テープを貼るのが抵抗がある人は、もう少し粘着力の弱い養生テープなどを貼っても良いかも。
ただし、養生テープは完全な透明のヤツはワテは見た事が無い。上で紹介している製品は透明と書いてあるが若干白い色が付いているのかな。
まあ、その辺りは皆さん各自で工夫すれば良い。
お手軽に出来て、効果抜群。
と言う事で、ワテの長年の研究で生み出した画期的な革製品を長持ちさせる工夫の解説記事を終わりたい。
ただしあくまで自己責任でやって下さい。
あまり粘着力が強いテープを貼ると剥がしにくかったり、剥がしても粘着物質が残るなどのトラブルがあるかも知れません。
財布メーカーさんへのアドバイス
財布メーカーさんにアドバイスしたいのだが、ワテが紹介したようなクリアフォルダーで作った小袋を財布の底に汚れ防止として入れれば良いと思うのだが。
あるいは財布の内張りをマジックテープなどで脱着可能にしておいて、汚れてきたら交換可能にしておけば良い。
せっかく、職人さんが高品質な革を丁寧に手作りで縫製して良い品物を作っても、利用者が使い始めると小銭入れが劣化しやすいので直ぐに財布が傷んでしまうのは悲しい。
だから財布メーカーさんもこう言う気の利いたパーツを財布に標準で入れれば良いと思うのだが。
付加価値を付ける事によって、飛躍的に売り上げが伸びるだろう。
まさに二十一世紀の財布革命と言っても良い。
その時には、ワレコ考案とか書いてもらうと嬉しいw
ないか。
自称、革製品を長持ちさせる研究の第一人者のワテである。
はっきり言って変人である。
こういうヌメ革の小銭入れにはワテ発案のテープ貼る方式やクリアフォルダー方式は最適だ。
楽天、Yahooショッピングで革製品をかなり安値で買う人向け
ワテ自作の便利サイト、
何が出来るかと言うと、
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