ワテの場合、衣類が虫に喰われて穴だらけになった経験が何度かある。
実は、先日、久しぶりにクローゼットの中を掃除したら、数着のスーツやセーターが虫に喰われていた!!
図 虫に食われて穴が空いたセーター
あかんがな。
当記事では、衣類用の防虫剤を自作したのでその方法を紹介したい。
結論としては、比較的安い費用で何年でも使えそうな自然派防虫剤を自作出来た。
では、本題に入ろう。
衣類を喰う虫はカツオブシムシ
衣類を喰う虫はこんなやつだ。
図 衣類の虫食いの原因となる害虫、カツオブシムシ
ヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシは幼虫のみが繊維質を餌とし、成虫は花の蜜を餌としている。
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/カツオブシムシ
上のイラストの虫はカツオブシムシ成虫だが、衣類を食べるのは体長数ミリの幼虫だ。
その幼虫は、米粒くらいの大きさで茶色だ。
ワテの経験で言うと、カツオブシムシは化学繊維が混じった混紡よりもウール100%の生地を好んで食べるようだ。
やっぱり天然物は美味いのかな。
養殖マグロと天然マグロの違いみたいなもんか。
カツオブシムシもグルメなのか。
まあ、虫食いになった服は人前では着たくないので、処分するか、修理するか迷う。
処分するのはもったいない。
かけはぎなどで修理しても良いが、かけはぎは値段も高い。
ちょっとした虫食いで、かけはぎの料金は数千円~1万円くらいは掛る。
数か所のかけはぎだとさらに高額な修理費用。
まあ、お気に入りの着物とか、有名ブランドのスーツならそれくらいの費用を掛けて修理しても良いが、数千円で買ったセーターの修理に数千円の修理代は出せないなあ。
そう言う場合は、自分で直せば良い。
衣類の虫食いを直す方法
まあ、専門のかけはぎ業者さんのように綺麗には修理は出来ないけれど、とりあえず虫食い箇所から繊維がほつれて被害が拡大しないようにしておけば良い。
そう言う場合にはアイロンで貼り付けられる補修シートが便利だ。
あるいは、色付きの補修シートもあるので、色柄物の衣類にはお勧めだ。
あるいはデニム用もあるのでジーンズなどに便利だ。
でもまあジーンズの虫食いなら、そのままにしておけば「ユーズド加工」してあるように見えるので、それでも良いかもしれない。
さて、虫食いを防止するには、防虫剤をタンスやクローゼットに入れておくのが基本だ。
防虫剤を買う
防虫剤と言えば樟脳(しょうのう)が有名だ。
樟脳は大量に摂取すると中毒になる
例えばこんなやつ。
樟脳のWikipediaを一部引用する。
天然樟脳
クスノキの葉や枝などのチップを水蒸気蒸留すると結晶として得ることができる。化学合成品はマツの精油などから得られる α-ピネンより合成される。
まあ、ワテの場合も身に付ける物は天然物が好きなので、化学合成したナフタリンやパラジクロロベンゼンの防虫剤ではなくて、天然樟脳の防虫剤を買おうかなあと考えた。
でも、樟脳は大量に摂取すると中毒になる。あるいは死に至る場合もあるのだ。
和服用防虫剤「樟脳」として今日でも使用されている。
毒性
・中毒量、致死量は確立していないが、30 mg/kg 以上の摂取で重症の中毒が起
こる可能性がある。 8)10)
・成人;推定致死量:2 g 5)
小児;0.7~1.0 g の摂取が致死的とされる。 5)
引用元 公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報
http://www.j-poison-ic.or.jp/tebiki20121001.nsf/SchHyodai/32C913612D190607492567DE002B8A1D/$FILE/M70058_0102_2.pdf
なんだか怖い。
まあ、樟脳をタンスや衣装ケースに入れて普通に使う場合は問題は無いと思うが、タンスから漏れ出した樟脳の匂いで中毒になったら困る。
心配性なワテは、別の成分の防虫剤を検討した。
天然ハーブ防虫剤(ユーカリ&ミント)
ワテの猛烈な検索によって、樟脳とは異なる天然成分の防虫剤を見付けた。
それがこれだ。
天然ハーブ防虫剤。
この製品の場合には、ユーカリとミントの成分が入っている。
商品の説明
・主成分は天然植物成分のユーカリオイルとハッカオイルで、環境ホルモン物質を発生させるパラジクロロベンゼンやピレスロイドなどを含んでいない自然派防虫剤です。
・用途例:防虫成分の有効期間:約6ヶ月
・シリカゲルの効果で湿気をとってカビも防止します。(約6ヶ月間の防虫効果が無くなったら、天日干しで水分を蒸発させて除湿剤として再利用できます。
引用元 https://www.amazon.co.jp/宇部マテリアルズ-天然ハーブ防虫剤-引き出し・衣装ケース用-8g×24個/dp/B00BES55RK
ワテも過去に何度か購入した事がある。
爽やかな香りもいい感じで、ワテ好みだ。
あるは、同じ宇部マテリアルズの製品でハンガー用もある。
よっしゃ、これを買おうかなあと思ったのだが、二つくらい買うと2000円弱。
有効期間は六カ月かあ。
一年で数千円の出費。
だったら、自分で自作出来ないかなあと考えた。
ワテの場合、DIYは大好きなので、材料と工具と時間と作業場さえ有れば何でも自作する自信がある。
ほんまかいな?
ほんまやがな。
そんなワテが防虫剤をDIYした。
天然ハーブ&ミント防虫剤を自作する
ユーカリ油とハッカ油を買う
宇部マテリアルズの天然ハーブ防虫剤の成分をヒントに、ユーカリ油とハッカ油を混ぜて自作のハーブ防虫剤を作る事にした。
ネットショッピングサイトで検索すると多数の製品がある。
ワテが選んだのは以下の製品。
まずはユーカリオイルだ。
まあ、100パーセント天然物のユーカリオイルならどんな商品でも良いと思う。
100ミリリットル容器入りくらいの大きなやつで安いのを探すと良いだろう。
アマゾンで、ユーカリオイル 100mLを探す場合はこちらから。
そしてハッカ油はこれだ。
北海道産の天然物のハッカだ。
漢字で書くと薄荷となる。
英語で言うとペパーミントオイルか。
ユーカリ油とハッカ油を買って合計4000円くらいだったが、これだけの量が有れば何年でも持ちそう。
天然物のオイルだから賞味期限(有効期限かな?)なんて無いと思うから何年でも有効だろう。
アマゾンでハッカ油 100mLを見たい場合はこちらからどうぞ。
自作天然ユーカリ&ミント防虫剤の使い方
ユーカリオイルとミントオイルをこんな感じの小型のスプレー容器に小分けして入れておく。
もし香りが強すぎる場合は蒸留水や無水エタノールで薄めても良いだろう。
まあ要するに、アロマオイルや香水を自作するようなもんだ。
一つの容器にユーカリオイルとミントオイルを混ぜて入れても良いだろう。
ワテの場合には、上で紹介したミントオイルを買ったら、12mlスプレー容器入りのハッカオイルもおまけで付いていた。
なので、ミントオイルはそのスプレーでシュッシュする。
ユーカリオイルは、別に買った小型スプレー容器に入れてシュッシュする。
今日は、ミントを多目にスプレーするかな。
今日は気分を変えてユーカリを多目にスプレーするかな。
こんな風に使っている。
ワテの場合には、クローゼットの中の衣類にオイルを直接シュッシュと吹き掛けているが、もし直接掛けるのが気になる人は、ガラスコップなどに入れた脱脂綿や布切れなどにオイルを含ませてクローゼットの中やタンスの中に置いておくと良いだろう。
自動車の芳香剤としてもお勧め
今回紹介したハッカ油やユーカリオイルは車の芳香剤としてもお勧めだ。
カー用品店に行くと各種の芳香剤を売っているが、殆どが化学物質だ。ワテの場合、そう言う人工的な芳香剤は苦手なのだ。
なので、この記事で紹介したハッカ油やユーカリオイルを車内にスプレーでシュッシュすると、爽やかな天然ミントの匂いが広がって快適だ。
あるいは布やティッシュにこれらのオイルを染み込ませて小瓶にでも入れておけば、自作の自動車用芳香剤を作る事も出来る。
まとめ
当記事では、自作の天然ハーブ防虫剤の作り方や使い方を紹介した。
自称、天然ハーブ防虫剤自作研究家のワテの猛烈な努力によって、市販品に匹敵するくらいに良い感じの天然ハーブ防虫剤を完成させる事が出来た。
初期費用は4000円くらい掛かるが、合計300mlほどの容量があるので、10年くらい持つかな。
それ以上長持ちするかも知れない。
使い切れないハーブオイルは、部屋やトイレや自動車の芳香剤に使っても良い。
あるいは、網戸に吹き掛けておけば虫の侵入を防げる。
また、今回買ったユーカリオイルやハッカオイルをクローゼットの中に保管しておけば、その容器の口の辺りから微量のオイル成分が蒸発しているので、空間に匂いが広がる。
その結果、オイルを無駄なく防虫剤として利用出来る。
これで衣類をカツオブシムシに喰われる危険性はほぼ無くなったと思う。
皆さんにもお勧めしたい。
自作するのが面倒なら、こういう製品を買うと良いだろう。
無農薬栽培された植物から抽出されたオーガニック成分の衣類・布製品の防虫剤だ。
有効成分はオーガニック成分50%を含む100%天然成分との事だ。
ただしアース製薬さんに確認したところ、容器内容物が100%全てハーブオイルと言う訳ではなくて、水やアルコールで薄めてあるとの事である。つまりまあ、使ってある有効成分は100%天然成分と言う事。まあ、確かにもしこのサイズ(280mL)で100%全てがハーブオイルなら値段は数千円するだろう。なお、ハーブオイルなどの有効成分が何ミリリットルなのかは非公表との事だ。
と言う事で、あなたも自作のハーブミント防虫剤を作ってみると良いだろう。手軽で簡単だし。経費節約にもなるぞ。
コメント
初めまして。
天然オイルの使用期限は箱に書かれていますよ。
思ったより寿命が短いようです。