手紙や封筒やの宛先に、
〇〇 行
と書いてある場合には、「行」を二重線で消して、
〇〇 行 様
〇〇 行 御中
などのように書くのが一般的なマナーだ。
ちなみに「御中」は会社や組織や団体に対して使う。
一方「様」は個人に対して使うべきなので、〇〇株式会社様ではおかしい。
まあ、ワテにもそれくらいの常識はあるのだが、先日、ふと思った。
「行」を二重線で消して「行」にして、「様」あるいは「御中」と書き換えるのは、まあ、長い日本の歴史の中でいつ発生したのかしらないが、心遣いの文化かもしれない。
(注意:上の二重取り消し線が一本線の単なる取り消し線で表示されていると思うが、htmlでは二重取り消し線がうまく描けないようだ。なので、この記事ではすべて二重取り消し線だと思って下さい。)
しかしながら、ワテの場合、この「行」を二重線で消して「行」にして、「様」あるいは「御中」と書き換える作業が嫌いなのだ。
その理由として、書き換え時間的にも、ボールペンのインクの無駄遣い的にも無駄だと思うからだ。
それに、二重線で消すなんて見た目が美しくない。
それだったら、何も書かずに
〇〇
とだけ書いて有れば、
〇〇 様
などと、「様」を書き加えるだけで良いので、そっちのほうが見た目は美しい。
どうにかして美しく書き換えられないかなあと考えていたら、閃いた。
この記事では、ワテが思い付いた美しく「行」を「御中」に書き換えるテクニックを紹介したい。
「行」を「様」あるいは「御中」と書き換える作業の経済損失を計算する
一体全体、日本全国で一日当たり何通の郵便物が取り扱われていて、そのうちの何通で上記のような書き換えが行われているのかは未確認だが、膨大な量だと思う。
気になったので調べたら、ちょっと古いが日本郵政グループのサイトに2010年(平成21年)1月期の引受郵便物等物数 16億3,921万通(個)と言う数字があった。
図1 日本郵政が一ケ月で扱う郵便物の量
引用元 http://www.post.japanpost.jp/whats_new/2010/0319_01.html
一ケ月で約16億通の郵便物として、そのうち、1億通くらいでこの手の書き換え作業があると勝手に仮定すると、一ケ月で発生する無駄はいくらだろう。
この書き換えに要する時間が10秒くらい掛るとして、
10秒 x 1億通 = 10億秒 = 277,777時間 = 32年
くらいだ。
時給1000円としても、32年分の労力を費用に換算すると、
1000円/時間 x 277,777時間 = 2億7,777万円
の損失だ。
つまりまあ、一ケ月当たり、約3億円の経済損失が発生している。
それとボールペンのインクも無駄遣いになるので馬鹿に成らない。
まあ、ボールペンメーカーとしては、逆にインクの消費量が増えるので歓迎する立場かも知れないが。
さて、そんなヘンテコな計算をするワテであるが、今日もっとヘンテコな事を思い付いた。
美しく「行」を「御中」に書き換えるテクニックだ。
美しく「行」を「御中」に書き換えるテクニック
の文字があるとする。
一般的な書き換え手法は以下の通り。
横書きの場合には、「行」を横線で消して、後ろに「御中」を追加する。
ワテが発明した画期的な書き換えテクニックは以下の通り。
元の「行」の字を二重線で消すなどと言う無駄な作業を排除できると同時に、見た目も美しい。
完璧や!
このテクニックを
「行」を消さずに有効利用して「御中」にする小細工 by ワレコ
と命名したい。
ワレコ式「行」フォントを作成する
でも、この手法が世間に広く普及する為には、世間の人が「行」の字を見て「御」の字に書き換えられる事が可能であることに気付かなくてなならない。
そのためには、「行」と言う漢字に対して以下のような新しいフォントを作成して、宛名に印刷すれば良いだろう。
完璧や。
このワレコ式フォントで印字した「行」を書き換える場合には、以下の様にボールペンで加筆すれば、見た目もスッキリ書ける。
あるいは、予め上図のように加筆する部分を薄い灰色で印刷して有ればなぞるだけで良い。
この便利な「行」の字フォントは、ワレコ郵便物用フォントと名付けよう。
まとめ
滅多に手紙は書かないワテが、日本の郵便文化に革命を起こすかもしれない画期的なアイディアを思い付いた。
「〇〇行」を「〇〇行 御中」とする従来の手法に比べて、
「〇〇行」に加筆するだけで「〇〇御中」が実現できるので画期的だ。
是非郵政省に採用して頂きたい。
なお、
「〇〇行」を「〇〇様」
にする手法に関しては、現在研究中だ。
だと無理があるな。
こんな書き換えをして、返信したら失礼にも程がある。
もし、良い案が思い付いたらここに追加したい。
と言う事で、結論としては、良い子の皆さんは間違ってもこんな返信の手紙を送っては行けない。
入学願書や就職応募書類が不受理になってもワテは責任は取れない。悪しからず。
本を読んで社会常識を身に付ける
手紙を書く
バブルの頃は一平米あたり4000万円くらいの土地価格で有名な鳩居堂だ。
やっぱり、そこらへんの100均で売っている便箋とは紙の質が違うのかな?
コメント