今まではYouTubeは見る側だったのだが、ワテもいよいよYouTuberデビューした。
その記念すべき第一作は、先日公開した、
われこでGO! - 仮想旅行気分をパソコンで味わえる(世界初?かもしれない)
の使い方を解説したものだ。
われこでGO! は、公開直後に全世界にセンセーションを巻き起こし、サーバーがアクセス不能になるくらいアクセスが集中するくらい画期的な機能だと確信していたのだが、世間の評価はそうではないようだ。
この機能を伝えるためには、文章よりも動画がいいだろうと思って作成したのが、記念すべきYouTube第一号動画、
われこでGO! (世界初?かもしれない、全自動仮想旅行システムの使い方 京都散策編 )
だ。
では、本題に入ろう。
われこでGO! (世界初?かもしれない、全自動仮想旅行システムの使い方 京都散策編 )
その動画がこれだ。
是非見て頂きたい。
世界中を自由に仮想旅行できます。
われこマップを表示しておいて、左側メニューにある「ルート探索」ボタンをクリックする。
その次に、地図上で始点を右クリックすると始点マーカーが出る。次に同じように地図上を右クリックすると終点マーカーが表示される。
必要なら始点マーカーや終点マーカーをドラッグ移動しても良い。
次に、移動手段を徒歩、自転車、車、電車・バスから選ぶ。
最後に出発ボタンをクリックすれば全自動でその経路に沿って移動する事が出来る。
われこでGO!は現在は使えない場合もある
2019年7月17日現在、われこでGO!(世界初?かもしれない、全自動仮想旅行システム)の機能は使えない日もある。
その理由であるが、以下の通り。
Google Maps API有料化されたので無料で利用出来るサービスが限られる
GoogleマップAPIが2018年7月16日から有料となったのだが、毎月200ドルまでなら無料で使える。
ところが、われこでGO!で使っているGoogle Maps API Directions Serviceと言うのは、下表に示すように1000回コールすると5ドルの費用が掛かる。一回当たりなら500円/1000=0.5円かな。
SKU |
1 か月 $200 分の | 月間使用量 | |
無料クレジット | (1,000 回あたりの料金) | ||
0~100,000 | 100,001~500,000 | ||
Directions | 最大 40,000 呼び出し | 5 | 4 |
Directions Advanced | 最大 20,000 呼び出し | 10 | 8 |
Distance Matrix | 最大 40,000 要素 | 5 | 4 |
Distance Matrix Advanced | 最大 20,000 要素 | 10 | 8 |
Roads – Route Traveled | 最大 20,000 呼び出し | 10 | 8 |
Roads – Nearest Road | 最大 20,000 呼び出し | 10 | 8 |
Roads – Speed Limits | 最大 2,000 要素 | 20 | 16 |
表 Google Maps APIコールに係る費用
引用元 https://cloud.google.com/maps-platform/pricing/sheet/
例えば先ほど説明した始点マーカーや終点マーカーを移動する度に経路探索が行われるのでDirections APIがコールされる。従って地図上でマーカーを数回移動するだけで数十円から百円程度の費用が発生するのだ。
10人の人がそう言う操作をすれば、それだけで千円程度の費用が発生する。
と言う事で、Directions APIを使って経路探索を行うと、月々二万円の無料利用可能予算をどんどん消費してしまい、しまいには200ドルの無料予算を使い切ってしまう。
そうなると、あとは使った分だけ課金されてしまうので、それは避けたい。
なので、毎日利用出来るサービスリクエスト設定をして、一日当たりの利用可能上限値を設定しておくのが安心だ。
Premium plan web service requestsの上限設定の例
例えばDirection APIに設定している利用可能リミットの上限の例を以下に示す。
割り当て名 | 上限 |
Premium plan Javascript API requests per day | 200 |
Premium plan Javascript API requests per 100 seconds | 50 |
Premium plan Javascript API requests per 100 seconds per user | 10 |
表 Directions APIのPremium plan web service requestsの上限設定の例
例えば上表のようにDirections APIに設定していると、一日当たり200回の経路探索をするとその日はもう経路探索が出来なくなる。実行するとエラーメッセージが表示されるのだ。
まとめ
われこマップ
われこマップモバイル対応
などは、2015年頃にワテはWEBプログラミングを開始した直後に、JavaScriptもhtmlもcssも文法が良く分からないまま作成した地図サービスだ。
2015年に本家Googleマップのユーザーインターフェースが改悪されて使い辛くなった。そこで、一念発起してワテが独自に開発したのがこれらのワレコマップシリーズである。
その後、各種の便利機能を追加して、革新的な地図サイトを目指しているのであるが、Google Maps APIの有料化に伴って、今までのようには自由にAPIをバンバンと無制限にコールする事が出来なくなった。
と言う事で、現状では、一日当たりのサービスリクエストを厳しく設定しているので、APIコールを少し使っただけでも一日当たりの上限に到達するようにしている。
その辺りの上限値の割り振りは、再検討の余地はあるが、いずれにしても緩めに設定していると(=上限値を大きく設定すると)、予想外に高額に課金される危険性があるのだ。
なのでGoogle Maps APIを使う皆さんもその辺りの上限設定には注意を払うと良いだろう。
なお、毎月200ドルの予算を使い切ったらその月は一切Google Maps APIが利用出来なくなり、翌月から再び200ドル分の無料利用が出来れば分かり易くて費用の点でも安全なのだが、現状ではそのような機能は無い。
現状では、毎月設定した予算の上限、例えば150ドルに上限設定しておくと、予算の50%つまり75ドルを消費した時点で
請求アラート – 予算の 50% を超過しました
と言ったタイトルのメールが、Google Cloud Platform、Firebase、APIと言う差出人から送られてくる。
同様に、予算の 90%を超過した場合や100%を超過した場合にも同様のメールが送られてくるので安心だ。
ただし、これはあくまで警告なので、100%に達したからと言ってAPIが利用出来なくなる訳ではない。その後も引き続きAPIを利用する度に課金されるのだ。
従ってGoogle Mapsの各種のAPIに関してサービスリクエストの上限設定を誤ると、予想外の高額料金を課金される危険性が付きまとうのだ。
なので、本当は、毎月の料金の上限を設定しておいて、それを超えると一切のGoogle Maps APIが使えなくなると言う単純な制限が最も良いと思うのだが。
この点は、ワテはGoogle Maps APIチームやGoogle Cloud Platformチームに対して改善要望をしたのだが、現状では未対応である。
つまりまあ、企業ユーザーの場合には、予算の上限を超えた場合にGoogle Maps APIが使えなくなるよりも予算が超過しても良いのでサービスを継続するほうが良いと言う場合が多いのだろう。
まあそうだろうなあ、サービスが一切休止して使えなくなると、それはそれで大問題だから。
一方ワテみたいな個人利用者、趣味的利用者の場合なら、料金が上限に達した場合には、一切のGoogle Map APIサービスが来月まで利用出来なくなっても困らないのだが。
解決案としては、現状は100%予算を使ったら警告メールが届くだけだが、オプション設定を追加して、
✅ 100%予算を使い切ったら課金しないようにAPIを利用出来なくする
みたいなチェックボックスをGoogle Maps APIの管理画面に追加して欲しいのだが。
いちおう、そう言うアイディアもGoogle Maps APIサポートチームに伝えてあるので、将来的にはそう言う方向で改善されると良いのだが。
コメント