熊本地震の被災地には、自衛隊が派遣されている。
ツイッターで見つけたその写真。
平成28年4月14日(木)熊本県で発生した地震において、自衛隊は全国各地から部隊を派遣し、約2万人体制で災害派遣活動に従事していきます。#自衛隊 #災害派遣 pic.twitter.com/iEMOiVMaSW
— 陸上自衛隊 (@JGSDF_pr) 2016年4月16日
一般の人が普段あまり見かける事はないこのゴツイ車両について調査してみた。
以下、主にWikipediaの情報を要約したもの。
上の写真を拡大したものが下の写真。
車輪がデカいな。
外国製なのか?
気になる。
検索してみたところ、国産車だった。
では、本題に入ろう。
軽装甲機動車 ライトアーマー
この車両は、防衛省では、略称 LAV(Light Armoured Vehicle)と呼んでいる。
愛称は「ライトアーマー」あるいは、「ラヴ」とも呼ばれているそうだ。
By Los688 – my own work, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19450825
車体は装甲化されていて、避弾経始も考慮されているが、具体的な防弾・防爆性能は公開されていない。
被弾経始とは、戦車などの装甲を傾斜させる 事により、徹甲弾などの対戦車砲弾の運動エネルギーを分散させ、逸らして弾く(跳弾 させる)という概念らしい(Wikipedia)。
それで、窓やドアが何となく不自然に傾斜しているのか。
なるほど。
調達価格は
平成13年度約3,500万円
平成17年度約3,100万円
平成22年度約3,000万円
らしいので、車両価格は一台3000万円くらいらしい。
ちなみに値段が減っている理由は、部品ユニットの削減や民生品の活用で価格を低減する事に成功したらしい。
軽装甲機動車 ライトアーマーの製造元
建設機器で世界的に有名な
小松製作所
防衛省向けには、以下の製品を供給しているらしい。
- 軽装甲機動車
- 掩体掘削機
- 試製56式装甲車I型
- SUB-2
- 82式指揮通信車
- 87式偵察警戒車
- 96式装輪装甲車
- 軽装甲機動車
- 60式自走無反動砲
- 75式130mm自走多連装ロケット弾発射機(車体部のみ)
- 75式ドーザ
- 施設作業車
- 化学防護車
- NBC偵察車
- 掩体掘削機
軽装甲機動車のデータ
基礎データ | |
---|---|
全長 | 4.4m |
全幅 | 2.04m |
全高 | 1.85m |
重量 | 4.5t |
乗員数 | 4名(ターレットハッチを開け、後部座席間に機関銃手を座らせた場合は5名) |
乗員配置 | 前席2名、後席2名(+1名) |
装甲・武装 | |
装甲 | 圧延鋼板・防弾ガラス |
機動力 | |
速度 | 約100km/h |
エンジン | 4ストローク水冷ディーゼル 160ps/rpm |
懸架・駆動 | フロアシフトタイプ4速AT(運転席右端の操作パネル部分にはボタン式のATスイッチが装備されている)およびHi・Lo切替レバー装備、デフロックなど(高機動車と同様の装備) 前輪:ダブルウィッシュボーン 後輪:セミトレーリングアーム 登坂能力:tanθ60% |
行動距離 | 約500km |
引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/軽装甲機動車
CH-47J 輸送ヘリコプター
CH-47J 輸送ヘリコプターで空輸している参考写真。
By Los688 – 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=5906880
CH-47J の J は日本向け仕様だ。なのでJapanの J なのかな。
陸上自衛隊と航空自衛隊が所有しているらしい。
今回の熊本地震の冒頭のツイッター写真の車両が、このように空から輸送されたのかどうかは未確認だ。
CH-47JA
CH-47JA は、陸上自衛隊のJ型の燃料タンクを拡大し航続距離を伸ばしたタイプ。
By Los688 – my own work, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19297403
巨大な燃料タンクが胴体の両サイドに取り付けられている。
大型燃料バルジを搭載した結果、航続距離は 1,037kmと言う事だ。
エンジンは川崎重工がライセンス生産している T55-K-712 を搭載。
連続最大出力は 3,149馬力
片発停止時の緊急出力は約4,600馬力もあるので、片側エンジンが停止した場合でも30分は飛行出来るようだ(詳細は未確認)。
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